艦隊これくしょんのR-18な短編作品詰め合わせ 作:dn88k
提督は鎮守府の庁舎内の廊下を歩いていて、奇妙な音がする事に気がついた。どうも猫か何か、その辺りの動物の鳴き声のようにも聞こえるが、屋内に野良猫でも侵入したのであろうか。音のする方向へ向かってみると、今は使われていない会議室がそこにはあり、音そのものはここの室内から発生しているようだ。
ドアも少しばかり開いていたので果たして何がいるのかと思いつつ、そっと室内を覗き込んでみて唖然とした。
そこにいたのは猫でもなんでもなく千代田であった。提督の部下の一人である。そんな彼女が会議室の椅子に座ってショーツを足首まで下ろし、股間に両手をあてて何やらモゾモゾと動かしながら、紅潮した顔で喘ぎ声をあげながら息を荒げていた。
(アイツ、こんな人目につくところでオナニーなんかやってやがる……!)
これは不味いだろうと思いつつも、直接出て行って注意するのは気が引けた。ただでさえ人が通るかもしれない所である。いきなり事中に彼女の眼前に現れて叱った所で、向こうが恥ずかしい思いをして反感を買うだけだろうし、それはよろしくないと思ったからだ。
だからどうするかと考え、思いついたのが手持ちのスマートフォンで撮影し、後で本人をこっそり呼び出して注意するという方法であった。
しかし、結果的にそれは選択として誤りであった。千代田のオナニーシーンを撮影したのみならず、それを本人に見せるという行動に出た時点で、提督は魔が差していたとしか言いようが無い。
「……何、これ?」
「いや、こないだあの会議室の前を通りがかったら、なんかお前がオナってるっぽかったんでな。その時の動画」
提督が千代田を執務室に呼び、スマホで撮影した動画を見せたところ、彼女はキョトンとした顔をしている。そして、
「ああ、なんだかムラムラしちゃってたし、誰もいなかったからついしちゃったんだよねえ」
と、なんら悪びれる事もなくいう。
「あのなあ、いかんせんこんな環境だからさ、欲求不満になるのも分かるんだけどな、こういう事はプライベートな空間でやってくれないかな?」
流石に呆れながら提督はそう言った。すると千代田は平然としたような顔つきでこう聞いてくる。
「提督はこれでヌいたの?」
「は?」
「これ使って何か脅しでもする気?」
別段そういったつもりで撮影した訳ではなかったのだが、あえて聞いてみた。
「……仮にそうだとしたらどうだってんだ?」
すると、千代田はぼんやりと考え込むように、
「『さっさと公開したら?』って言っちゃうなあ」
と答える。
「いや、こんなの公開されたらまずくないか?」
と、またも呆れながら提督はそう問う。
「んー、まあ、恥ずかしいよね」
「それだけじゃないと思うんだけど」
と言いつつ、一体何なんだコイツはと思っていると、千代田はこんな事を言い出した。
「うん、ここには居辛くなるからすぐに軍を辞めて実家に帰ると思う」
実にあっさりとした発言だが、提督には気がかりな点がある。
「千歳はどうするんだよ?」
「うーん……やっぱ、ごめんなさいくらいはしておかないとダメだよねえ」
元より脅す気などないが、仮にやったところで、この程度では千代田に大したダメージは入らないらしい。コイツは相当にズレてるな、と思い、これはあんまり注意しても無駄かなあと考えつつ、
「まあ、いいよ。別に脅すとかじゃなくて公の場でそういった行為は控えてくれって事が言いたかっただけなんだからさ。もう持ち場に戻っていいぞ」
と、提督は言った。ところが、
「こんなのこっそり撮影してたっていうのは、提督の立場的にはまずいんじゃないの?」
と逆に千代田が聞いてくる。その表情をみれば薄ら笑いが浮かんでいた。
「……まずいってのは?」
「分かんないのかなあ? 提督みたいな立場のある人間が部下の事を盗撮したりしてたんだよ? 私の場合は一人恥ずかしい思いするだけ。まあ、後は千歳お姉がちょっと嫌な思いするだけだけどさ。これって立派な犯罪だよね? 私が上に報告したらどうなるのかなあ?」
提督はさっと青ざめた。いくら注意する為とはいえ、撮影までするのはやりすぎだったとようやく気付いたのである。いや、もしかしたら注意する時点で不味いのかもしれない。部下に対して覗きを働いたとみなされても何ら不思議ではないからだ。
最初から無理な事をやってしまっていたか、注意するならどんな手段を講ずるべきだったかなどと提督が考え込んでいると、突然、千代田が彼に近づいてきて、その片手を引かれ、反対側の手で顎を掴まれて床へと叩きつけられた。どうやら提督が対応出来ない速度で首返しを決められたらしい。その際に後頭部を強く打ったのか、激痛が走る。
「クスクスクス、軟弱だね。ちゃんと鍛えてるの? パンチくらい決めてやろうと思ったのに」
猛烈な痛み、そして吐き気と共に薄れていく意識の中、提督の視界が捉えたのは不気味な笑顔を浮かべながらそんな台詞を吐きつつ、自分の事を見下ろしている千代田の姿であった。
次に提督が目を覚ました時、視界に映ったのは執務室の天井である。千代田の格闘術を食らったのは覚えているから、どうやらそれによって気絶させられていたらしいという事は分かったが、どうにもおかしな点がある。全身がやけに涼しいのだ。それに下半身を何やらくすぐったいような感触が走っていた。首を起こし、自分の足元の方を見て提督は愕然とした。何故か、彼は全身の服を脱がされていた。そればかりではない。ペニスが勃起してしまっており、その一物に対して千代田がフェラチオを仕掛けていたのである。
「なっ……!?」
思わずそう叫んで体を起こそうとしたが、動かせない。両腕を頭の上に回した状態で縛られていた上、その縛り付けている紐が机の足にも結びつけられていた事で、提督の上半身は完全に固定されていたのである。そればかりではない。足の感触から、足首までもが縛り付けられて彼の全身は身動きが取れなくなっているらしかった。
「あはっ、やっと起きたんだ。脳出血でも起こして死んじゃったのかと思ったよ」
フェラチオをしていた千代田は提督のペニスから口を離し、微笑みながら彼にそう語りかけた。
「お前、何やって……!」
「フェラチオだよ。見て分かんないの?」
「そんな事聞いてんじゃない! 他人の服脱がせて縛り付けてってのがおかしいだろ! 大体ここ執務室だぞ!?」
「ああ、安心して? 部屋の鍵ならかけたから」
「そういう事言ってるんじゃなくてだなあ!!」
「……うるさいなあ。あんまり騒いでると人来ちゃうよ?」
苛立ったように千代田は言う。
「お前が止めれば良いだけの話だろ!」
「お断りだよ。せっかく良い物が手に入りそうなのに、止める訳ないじゃない」
「お前、何言って……」
提督がそう言った途端、千代田は立ち上がり、スカートの中に手を入れた。そして、自らのショーツをゆっくりと脱いでいく。そして完全に脱いだそれを裏返して提督にクロッチの部分を見せつける。
「ほら、私のパンツのここ、濡れちゃってるでしょ?」
確かに、明らかに尿ではない粘液質の液体によって千代田のショーツは汚されてしまっていた。それを机の上に置いて、彼女は次にスカートをめくり上げる。ショーツを脱いでいるのだから、そこにあるのは愛液にまみれた千代田の女性器である。
「ふふ、こんなに元気なオチンチンなめなめしてたらすっごく興奮しちゃってさあ。もう収まらないんだよねえ」
だから、挿れちゃうね、と言って、千代田は寝たままの提督にまたがって膝立ちになり、彼女の片手で彼のペニスを握り、その先端を陰唇にあてがった。
「お、おい、ちょっと待てっ!」
「んふふ、待たないよお。一度こうやって提督とエッチしてみたかったんだよねえ」
千代田は提督の制止を無視し、腰を沈めていく。ズブズブという音と共に提督のペニスは千代田の内部へと埋まっていき、やがて完全に結合する。
「あはあっ! すっかり奥まで届いてるう! このオチンチン、すっごくいいよお!?」
実に楽しそうな千代田。一方、提督は提督で感じてしまっている。悔しいが、ここまで具合の良い蜜壺は今までに経験がない。
クイックイッ、と腰を前後に揺さぶりながら千代田はウットリとしている。
「これ、本当に今までで一番良いかもお! 提督とエッチしたの正解だよお!」
そんな事を言っている千代田を直視出来ない提督は顔をそらしていた。実に腹立たしいが、部下に縛り付けられて犯されているという屈辱的な状況にも関わらず、その身体は快感を覚えていたからである。
「ああ、こういう時の提督の顔もやっぱり可愛い」
千代田は提督の顔を覗き込んでそう言ってきた。顔が可愛いなどと言われて喜ぶ男などそうそういる訳がない。その点は提督も同じである。しかし、千代田はそんな提督の顔を見るだけでは到底満足出来なかったようだ。
「もっともっと気持ち良くなった提督の顔見たいなあ。だからさあ、私と一緒にイこう?」
そう言って千代田は腰の動きを前後運動からピストン運動に切り替えた。
「うああっ!」
思わず提督は声を出してしまう。千代田の膣の感触があまりにも刺激的過ぎるのである。ゾリゾリとペニスをこそぐようなその感覚は、提督の下腹部の奥までも刺激しているように思えて仕方がない。
「あはは、本当に気持ちよさそう! さっきよりも可愛くなったねえ!」
千代田は荒い息をしながら悦楽に浸ったような表情である。快感のせいで悶絶しているかのような提督の顔を眺めるのも当然楽しいが、千代田の淫道が咥え込んでいる剛直の感触が実に彼女好みであり、気持ち良くて仕方がないのである。これは良い拾い物をしたと感じた千代田は提督の別の表情が見たくなった。そっと手を伸ばし、提督の首を締め付け始めたのである。
「首を締めながらエッチするって凄く気持ち良いらしいよお? 脳みそが酸欠状態になるからなんだってさ!」
現に、提督の首の血流が阻害されているようだ。意識が朦朧としてくる。
「私もイくからさあ、提督もイってよお! ホラホラぁ!! あはっ、なんだかポケーってしてるねえ!!」
そんな千代田の声を遠くに聞きながら、アクメに至ったと思わしき彼女の膣肉の感触を感じつつ、自分も射精している事を自覚し、そしてそのまま提督の意識は途切れた。
その後、再び目を覚ますと提督はまだ執務室にいた。ただし、今度は全裸でも縛られている訳でもなく、きちんと服を着せられてソファの上に寝かされていたのである。既に日は暮れていて外は真っ暗だ。そして、ここにいたはずの千代田の姿は無かった。
「あれ? 俺……」
先ほどの出来事は夢だったのだろうか。しかし、自分の片手が何かを掴んでいる事に気付いた提督はそれを見る。
「……っ!!」
それはショーツであった。その染みの跡なども含めて見覚えがある。明らかに千代田が自分を襲う直前に脱ぎ捨てた代物だ。
(クソッ! 夢じゃなかったのかっ……!)
提督は片手を額に当てて一人、心の中で悪態をつく。千代田によって裸にされ、縛り付けられ、犯されたという記憶が現実のものであった事を理解せざるを得なかったのである。
そして翌日の午前中の事。艦娘達の訓練を見回っていた提督が執務室に戻ろうとしていたところ、その前に立ち塞がった者がいる。それが誰かを理解して提督は内心で舌打ちをした。そこにいたのは千代田だったからだ。
「……どうかしたか?」
とりあえず聞いてみる。
「昨日のエッチ、気持ち良かった?」
あろう事か、ニヤニヤとした表情であまりにも単刀直入な事を千代田は聞いてきた。
「良かったはずないだろ……」
提督は吐き捨てるようにいうが、
「嘘だあ、アヘ顔晒しながら射精してたクセに」
提督を指差し、不気味な笑いを収める事なく千代田は言う。
「大体、なんであんな事したんだよ?」
「んー? あの時エッチしたくなったからだけど? 私って元々エッチは好きだし」
あっけらかんとした感じで千代田は言う。提督は呆れてため息をついた。
「だからって上官縛り付けて襲うなんてマネしちゃダメだろう」
「じゃあ、『エッチして』って言われたらしてくれた?」
「そんなはずある訳ない……」
提督はまた一つため息をつく。
「大体、千歳の事ばっかり追いかけてる奴が男喰って喜ぶなんて思いもしなかったしな」
「確かに千歳お姉の事は大好きだよ? エッチしちゃいたいくらいにね」
そう言って千代田はケラケラと笑い出す。そもそも、千代田という艦娘はシスコンの気があり、端から見たところそれも重度である。ここまでくるともしかしたら同性愛者的な傾向でもあるのかと思っていたところ、男である提督が襲われたのだからもはや彼女については得体が知れないとしか言いようがない。しかも、つい先ほどの発言から、実姉の千歳に対しても性的欲求を覚えているらしい。
「ふふふ、本当だったら千歳お姉を思う存分汚したいんだよね。でも、綺麗なままにしておきたいってのもあってさあ」
それを聞いた提督はもはや訝しむような表情だ。
「歪んでるって思った? ふふ、確かにその通りだよね。でも、私のオナニー盗撮して脅す人に言われたくないかなあ」
提督にしてみれば脅したつもりはないのだが、それも千代田にしてみればどうでも良い事なのだろう。
「代わりに提督を汚してあげるね。艦娘に脅しをかけた件、公になったら困るのは提督でしょ?」
そう言って取り出されたのは千代田のスマートフォン。そこには提督が何者かによって縛られ、逆レイプされているらしい動画が延々と映っていた。
「なっ……!?」
流石に提督の顔が青くなる。
「実は昨日のあれ、撮影させてもらってたんだよねえ。もうコピーはオンラインストレージに保存してあるから、このスマホの動画だけ消しても無駄だよ? でも、私自身はいつでも動画サイトにこれをアップロード出来るの。だって、ストレージのURL知ってるのって私だけだもの」
そう言って千代田はニンマリと笑い、
「さあて、どうしよっか? この動画、私は別にバラまいちゃっても良いんだけどお、そうなると提督の人生、確実に終わるよね? ああ、提督だけじゃないか。確か提督のお父様って海軍のとっても偉い人だよねえ? 息子さんのこんな動画が流出したりしたら……スキャンダルどころじゃないよねえ? 提督がやった盗撮とこれでダブル役満ってところかなあ。確実に飛びでハコだよねえ?」
「…………」
提督は無言で千代田を睨むだけだ。それでも不気味な微笑みは千代田の顔から消えない。
「抱えなきゃいけないものがたくさんある人って大変だよねえ。同情しちゃうなあ」
とは言いつつも、その目には軽蔑さえ込められていた。
「……お前はお気楽で良いよな。必要なら色んなもんさっさと捨ててどこにでも行けるんだからな」
提督はせめてもの皮肉を言った。が、千代田にそんなものは通用しない。
「楽しく生きる為にはそんな方法もあるって事だよね。多分、提督自身は結構恵まれて育ったんじゃない? でも、それって意外と罠なんだよねえ」
提督は反論出来なかった。仮に父親が海軍の高級将校でなければ、そして自分が海軍の出世街道に乗ってさえいなければ、千代田の脅しに対しても、「さあどうぞおやりなさい」とでも言って、自分はさっさと軍を辞めて別の世界へと向かう事も出来るのかもしれない。ちょうど千代田がそんな感じなのだろう、千歳に対しては心残り、もっと言えば、少しばかりの執着のようなものがあるようだが、しかし、その程度なのである。捨てたところでその実、千代田自身がそれほど苦しむ訳ではない。
が、提督はそうはいかない。彼が背負っているものは、捨てるにはあまりにも重すぎるものばかりだからだ。従って、彼は千代田の要望を受け入れざるを得ない。もっとも、彼女が提督に何を求めているのかはこの時点では不明だが。
「ところでさ、俺なんか脅して何したいんだよ?」
提督は切り出した。金だろうか、あるいは何らかの機密情報だろうか。
「そうだねえ、まずは……」
「千歳お姉と一緒に、お食事しない?」
「……?」
提督にしてみれば訳が分からない。自分は脅されているはずなのにまずは第三者を交えて食事ときた。
「久しぶりですねえ、提督と一緒にお昼ご飯なんて」
千歳が楽しそうに言う。鎮守府の食堂にある四人がけのテーブルの片方には千歳と千代田という姉妹が座り、その対面には提督が座るという形であった。
「うんまあ、千代田が、な」
と、提督はそれだけを言った。すると千代田が、
「千歳お姉と一緒にご飯食べようって私が提督の事誘ったんだ」
と千歳に説明する。すると千歳は嬉しそうな表情で、
「あら、そうなの」
と言い、それでは、頂きましょうか、と二人に言った。
千歳が話し上手なせいか、こう言った場面では千代田がはしゃいでしまうからなのか、昼食自体は箸を口に運びながらでも盛り上がった。提督も主に千歳の方を見ながら、やはりこういったものも良いもんだな、などと思っていると、突然、自分の股間に何かの圧力が加わった。
「……!?」
驚いた提督が一瞬だけ下を見ると、靴を脱いだ状態の誰かの片足が、ちょうど提督のペニスがある位置を押さえつけていた。次に正面を見る。すると、そこにいる千代田は実に意地悪げな表情をしてニヤつきながら提督の事を見つめていた。
(お前、何やってんだ!)
そう思い、提督は千代田を睨みつける。しかし、千代田はと言えば一向に動じる事なく、股間に押し付けた足を上下にゆっくりと動かし始めた。
「うっ……」
その感触に思わず声が出る。同時に、それまでは平時であった提督の一物は臨戦態勢に向けて膨らみ始めた。
「提督、いかがなさいましたか?」
何も知らないであろう千歳が穏やかな笑顔で聞いてきた。
「ああ、いや、なんでもない……」
提督は平静を装って再び食事に手を付け始める。しかし、千代田の足はますます強く押し付けられ、股間をしごくペースも上がってきた。
(クソッ!)
止むを得ず、自分の座っている椅子を少しばかり後ろへずらす。後方の席に誰も座っていなかった事は幸いであったろう。一瞬、千代田は面白くなさそうな表情をしたが、しかし直ぐに元のニヤついた顔に戻り、更に足を伸ばして提督の股間を追撃した。
(おい、いい加減やめろ!)
提督は目でそう訴えかけるが、当の千代田は提督への足コキを止める事なく、のんびりとした表情でトレイに乗った昼食を食べながら千歳と談笑している。こんな行動を並行して行うというのは中々に器用なのではないだろうか。
提督は我慢しながらもどうにか食事を継続する。少しばかり震えてしまっており、若干箸の動きがおぼつかないが、何とか口に食べ物を運ぶ事は出来ている。しかしながら、その間にも千代田の足は、今や完全に勃起してしまった提督のペニスをそのズボンの上から容赦無く攻撃し続けている訳で、限界を迎えるのも時間の問題だった。千歳に気付かれないよう、静かに深呼吸をする事で性感を落ち着かせようとするが、それにも限度がある。やがて、ペニスの奥底に精液が充填され始める感覚を覚えた。もう射精まで幾ばくも余裕はなかろう。
やむをえん、と思った提督は大仰に自分の腕時計を見て、
「ああ、すまん! これから予定が入っていたんだ。俺はもう外すから、後は二人で食べててくれ」
と言って、続いてトレイを持って立ち上がり、食器の返却棚に向かい始めてしまった。後に残されたのは突然の出来事にポカンとしている千歳と、シラけたような表情を浮かべてテーブルに肘をつき、その手のひらに顎を乗せている千代田であった。
食堂を出た提督は、そこから出来る限り離れた場所にあるトイレに向かっていた。元々、鎮守府は女性の数が圧倒的に多いという事もあって女子トイレしかないように思われるが、その職員の中には提督のように男性もいる事はいるので、男子トイレも設備そのものは整えられていた。それに、来客などもあり得る訳で、そういった人々の中には何らかの障害を抱えているケースも想定されるため、軍事施設ではあるものの、バリアフリーの多目的トイレというものも念のために用意はされている。
提督がたまたま通りがかったのは男女双方のトイレの他に、多目的のものも一緒に備えられたトイレのスペースであった。先ほど千代田に限界近くまで追い詰められてしまった事もあり、鎮守府の公的なスペースでも良いから、一刻も早くヌいて楽になってしまいたかったのである。しかし、一般的な男子トイレの個室では音が漏れる可能性があるからそれが怖いし、であれば、多目的のタイプであればドアさえ閉めれば完全な密閉空間になるから、音も漏れにくいであろうと考えた。
そのドアは自動ドアタイプで、ボタンを押すとスライド式のドアが開いた。そしてトイレの室内へと入り、そういえば「閉める」のボタンが内側にはあるはずだが、と探していると、勝手にドアが閉まった。
驚いて振り返ると、提督が探していたはずの「閉める」ボタンを押しながら、ニヤついた表情を浮かべている千代田がそこにいたので思わずゾッとする。
「お前、何で……?」
どうして千代田がここにいるのか。
「んー、何だか提督が逃げちゃったからさあ、千歳お姉に断って私もついてきただけなんだけどね」
千代田が自分の気配を消すのが上手いのか、あるいは提督に余裕が無さ過ぎたからなのか、彼は尾行されていた事に気付かなかったようだ。
「『予定が入ってる』だってさ。何の予定かなあ?」
そんな事を言っている千代田がトイレにまでついてきてどうするつもりか。
「何でお前まで……」
提督はそう聞くが、千代田は相変わらずニヤついたまま、
「だって、これからヌくんでしょ?」
と、言ってきた。
「うっ……」
提督は顔面をひくつかせる。
「人には『公の場でそんな事するな』って言っておいてさあ、自分はトイレでオナニーとか最低じゃない?」
言い返せなかった。実際には昼食時に千代田によってペニスを射精しそうなレベルまで追い詰められてしまった事が原因なのだが、それを言ったところで言い訳にしかならない。だが、そんな提督の心情が分かるのか、千代田は、
「私の足コキで辛くなっちゃったんだよね? だから手伝ってあげようと思ってさ」
と言う。
「はあ?」
こんなものに手伝いも何もいらないだろうと思っていると、
「ほら、前向いて!」
そう千代田が言って提督の体を掴み、便器のある方向へと立たせた。そして、提督の背後に立つ形となった彼女は後ろから提督の前方に手を回して、そのズボンのベルトを外し、チャックを下ろして、相変わらず硬いままの彼のペニスをトランクスから取り出した。
「お、おい……!」
「いいから! 大声出すと外にも聞こえちゃうよ?」
そう言って千代田は提督を大人しくさせると、その肉棒をやや強めに握った。
「うっ……」
それだけでも提督には快感が走る。千代田の体温は高いのだろうか、心地良い温もりが彼のペニスを包んでいた。
「提督のオチンチン、アツアツだあ……こんなの挿れられたら気持ち良いに決まってるよねえ」
片手で提督のペニスを掴み、もう片方の腕を提督の腰に回して彼を動けなくした千代田はとろけたような声でそんな事を言っている。そして、握ったペニスをゆっくりとしごき始める。
「……っ!」
千代田の手コキは絶妙である。その力加減からして、男の生理を知り尽くしているとしか思えない。
「あはは、気持ち良さそーだね。さっき足でしてあげたのも効いてるのかな?」
実際、提督は大きく息をしているが、その呼吸の音の中に甘いものが混ざっていた。食堂で一旦中断された精液の充填が再開されるのをも提督は感じ取った。
「な、なあ。俺はもう別に良いからさあ、千代田は出てってくれよ……」
提督にしたってこれ以上恥ずかしい姿を他人に晒したくはない訳で、弱々しい声で後ろを振り返りつつ言った。しかし、千代田が素直にそんな頼みを聞くはずもない。
「ああー……もう出そうなんだあ?」
と言った後、ペニスをしごくペースを一気に引き上げた。
「うあああっ!!」
提督は背をのけ反らせて思わず声を出した。
「クスッ、すっごい反応! 本当にヤバかったんだねえ!」
実に楽しそうに言う千代田は手コキのペースをハイレートに固定する。一方、自分のコントロールが効かない状況下で一物に刺激を加えられ続けている提督は悶えるばかりである。本来ならブレーキがかかってペースを落とすような状況でも千代田の手は決して加減などしてくれず、提督は容赦無く追い詰められていく。
「ち、千代田っ! もうっ……!」
提督は最後に哀願するように言うが、千代田は興奮状態にあるのか、
「ほらほら、遠慮なく出しちゃいなよ!」
と返す。
「ほら、出してっ! 出してっ! ……出しちゃえっ!!」
千代田が最後にそう言った途端、提督のペニスはついに決壊した。個室内の洋式便器に向かって、ビュク、ビュク、という音と共に精液が吐き出されていく。提督の体も痙攣していたが、やがて射精が収束して落ち着くと、彼はガクリとうなだれ、
「……ちっくしょう」
とだけ呟いた。そして、そんな提督を見つめる千代田は実に満足そうな表情を浮かべていた。
「いい加減にしてくれよ!」
トイレの室内を掃除して外へと出た直後、提督は千代田に向かってそう叫んだ。
「何で俺がここまでされなきゃなんないんだよ!? お前のオナニー撮影しちゃったのは謝るけどさ、お前だってやり過ぎてるとは思わないのか!?」
提督は強い口調でそう言う。もう我慢の限界であった。しかし、千代田はと言えばそんな提督を目の前にしても驚く事もなく、むしろ無表情で、
「やり過ぎって言うかあ、こうしたいなあ、って思った事を提督にしてるだけだからねえ」
と、実に落ち着いた声色で言う。提督の事情など考えるつもりもなく、その行動の程度などもどうでもいいと考えているようであり、となれば、この千代田という極めて危険な女を止める方法など果たしてあるのだろうかと、提督は恐怖感を覚える。
そんな状況下、千代田はゆっくりと近づいて来て、提督の顔の辺りをまるで舐めるように見渡す。それも、見る角度を変えて、何度も。
「な、何だよ……」
提督は不思議そうに千代田に聞いた。彼女の取っている行動の意味するところが分からない。
やがて、千代田はこう言った。
「うん、やっぱり提督って結構、千歳お姉に似てるよね」
「……は?」
「体格はちゃんと男の子だけど、顔が女の子っぽいって言われた事ない?」
「う、それは……」
否定出来なかった。実際、彼の外見は母親譲りなのだろうか、学生の頃に女のようだと度々からかわれたことがある。海軍を志願した一番のきっかけは当然ながら父親の影響だが、自分の外見がちょっとしたコンプレックスとなっていた事で軍人になりたいと思った側面があるのもまた事実であった。
「やっぱりね。で、私って千歳お姉の妹だけど、あんまり顔自体は似てないんだよね。むしろ、顔立ちだけなら千歳お姉に似てるのは提督の方。初めて会ったときちょっとびっくりしたもの」
「だから、何なんだよ?」
提督は苛立ちながら言う。
「ふふ、こっちへ来てくれる?」
千代田は手招きして歩き出した。彼女の発言は疑問形であったが、拒否権など無い。提督はそれについて行くだけである。
行き着いた先は寮にある千代田の私室である。
「おい、こんな所に来てどうするんだよ?」
提督は当然の疑問を口にする。それに応じてクルリと振り返った千代田は提督に意味ありげな視線を送った後、室内のクローゼットへと移動し、何やら引き出しを開けて服などを取り出し始めた。
よく分からない事をしているな、などと提督が思っていると、やがて千代田は彼の方へと向き直り、
「提督、これに着替えてよ」
と言った。これには提督も仰天せざるを得ない。どう見てもそれは千歳型の衣装だったからだ。男が着るようなものではない。
「ふざけんな! 何でそんなもんを俺が着なきゃなんないんだ!」
と、提督は言った。当然だろう。しかし、千代田は臆する事なく、
「私が提督に着せたいって思ったから着替えてって言ったの。それとも、この程度の事もやらないせいであの動画を晒されてもいいわけ?」
と平然と言う。提督はぐっと言い淀んだまま何も言い返せない。
「私は一旦部屋から出てあげるから、きちんと着替えておいてね。あ、下着もちゃんと着替えるんだよ?」
千代田はそう言って提督に千歳型の服を押し付け、さっさと一時退室してしまった。バタンとしまった扉をしばらく見つめていた後、提督は視線を手元の服に戻して、
「マジかよ……」
と呟いた。
「まだあ? 提督、まだ着替え終わらないのお?」
部屋の外から千代田の声が聞こえる。彼女の声がなまじ大きいものだから焦る。寮には他の艦娘だっているのだ。千代田の部屋に来て提督が着替えなどしている事が分かったらどんな騒ぎになる事か。
とにかく、提督は急いで服を着込んだが、その途中で気付いた事がある。この服は千代田のものではなく、千歳のものなのである。
なんでこれが千代田の部屋に置いてあったんだと思いつつ、とにかく着替えが終わった提督は、
「もういいから! さっさと入って来い!」
と叫ぶように言った。部屋の入り口のドアを開けて提督の姿を見た千代田は目を丸くした。
「すごおい! 本当に千歳お姉にそっくり!」
そう千代田に言われて褒められても、提督にしてみれば嬉しくも何ともない。彼には女装の趣味など無いのだ。
「オッパイがないのは仕方ないけど、完成度高いよおー」
提督の不快げな表情を気にする事もなく、相変わらず千代田は彼の周囲を回って観察しながら喜んでいる。やがて彼女はスマホを取り出し、
「じゃあ、撮影させてもらうね!」
と言い、提督の許可をもらう前から写真を撮り始めた。
「お、おい!」
提督が慌てて止めようとするが、
「いいから、黙ってモデルやってて!」
と千代田は言い、様々な角度からの撮影を継続した。
「んふふー。提督に千歳お姉の服を着てもらったのは本当に正解! 良いものが撮れたよー」
心底千代田は楽しそうに言う。一方、これだけでやたらと疲れてしまった気がする提督は、
「……満足したか? じゃあもう着替えて良いな?」
と言った。しかし、千代田はそれを許可しなかった。
「ダメだよ。むしろ本番はこれからなんだよお?」
そう言い出した千代田の意図が分からない提督は、
「本番って、一体何が本番なんだよ?」
と聞く。その途端、千代田は撮影に使っていたスマホを静かに脇へ置くと、提督に向かって真っ直ぐに進んできて、彼を抱きしめたかと思えば、今度は部屋に備え付けたベッドの上へと押し倒してしまった。
「おい、何するんだ!」
と、提督は抗議するが、千代田はニヤついた表情で自分の紐状のネクタイを緩めると、それを使って提督の両腕を上手にして縛り上げてしまった。この状況、提督には既視感がある。
「お、おい。まさか……」
提督がそう聞くと、スルスルと服を脱いでニーソックスを除いて全裸になった千代田が、
「ご推察の通り! 千歳お姉の服着た提督とこれからエッチするの!」
と楽しそうに言う。
「お前何考えてんだ! そんな趣味があるなんて……」
と提督が言っている間にも彼の足にまたがった千代田はスカートをめくり上げ、提督の履いているストッキングをビリビリと破いてしまった。
「ちゃんとパンツも履いてくれてたんだあ。感心感心」
嬉しそうに千代田はいうものの、脅迫されていたから仕方無くそうしていた提督にすれば彼女の言葉は嫌味にしか聞こえない。
「待ってくれ! こんなので本当にセックスなんてする気か!?」
提督は聞く。
「当たり前でしょ? あ、ちょっとこのパンツ履いた提督の写真撮るね?」
そう言って彼女は改めてスマホを手に取り、両腕を縛り上げられた上に、ストッキングを破かれた提督の姿を写真に収めた。
「お前、最悪だな……!」
提督は千代田を睨みながら言うが、彼女は気にする事でもないと思っているのか、
「ま、こういう趣味だってあって良いじゃない?」
とあっさり言う。そして、提督が履いているショーツに手をかけ、それをゆっくりとおろして彼の両足から引き抜いた。
「なーんか縮み上がってる。変なの……」
提督の股間を見てそう言う千代田はつまらなそうだが、提督にしてみれば当然だ。彼にしてみれば、こんな状況で興奮出来る訳がない。
「もう諦めてくれよ……。こんなのでセックスなんてあり得ないだろ」
と提督は千代田に言う。しかし、彼女は提督の発言を受け入れるつもりはないようで、
「勃ってないんなら勃たせるまでだよねえ」
と言い、提督の股間に顔を寄せて、その縮んだままのペニスを口に含んだ。
「うおっ!」
思わず声が出る。千代田のフェラチオのテクニックはかなりの物のようだ。玉の部分も巧妙に揉みしだきながら股間全体に快感を送り込む。そして気乗りがしなかったはずなのに、提督のペニスは速やかに勃起状態に移行してしまった。
「あは、提督のオチンチンって敏感なんだねえ。もうガチガチだよ?」
体を起こした千代田が言う。
「クソッ……」
提督は毒づくが、千代田は相変わらず彼の態度を気にはかけていない。
「じゃあ、早速なんだけどお、もうこれ私の中に入れちゃうね? なんか今の提督ってすっごくエロいから我慢出来ないんだあ」
そう言って膝立ちになった千代田。その顔は明らかに発情した状態である事をうかがわせるし、視線を下げて股間をみればそこも既に十二分と言えるほどの潤いぶりで、垂れた愛液は太ももを伝ってニーソックスの上の部分までをも汚し始めていた。
「実はさっき足でしてた時、相当やばくてさあ。オチンチン手でしごいてあげた時は結構ヌレヌレだったの。それでこんなの見せられたらもう我慢しろってのが無理だよねえ」
すっかり蕩けた表情でそう言う千代田。提督が何も言えない間に、大事そうに彼のペニスを掴んだ彼女は、自分の腰の位置とペニスの角度を微調整し、一気に体を沈め込んだ。
「はううううっ!!」
千代田から嬌声が上がる。同時に、提督の脳髄にも快感が走った。
「あああ、やっぱり素敵……これ、もう一度挿れたかったんだあ……」
ウットリとした表情で言う千代田。今は一切動いていないが、大きく息をしながら目を細めているあたり、心の底から気持ち良いと感じているようだ。千代田の膣肉が時折ひくついているのは提督にも感じられる。彼女とまともな関係であれば、こうやって結合する事自体は楽しめそうな物だが、現実はそうではない。
「さっさと終わらせようぜ? こんな倒錯したプレイなんて俺の趣味じゃないんだよ」
提督は文句を言う。しかし、千代田はその発言が面白くなかったらしい。
「生意気だなあ、もう。そういう事言っちゃう提督の口は塞いじゃわないとね」
そう言って千代田がベッドの傍から取り出したのは猿ぐつわである。ギョッとする提督をよそに、千代田は上半身を提督の胸板に乗せて出来る限り身動きが取れないようにし、猿ぐつわを提督の顔に縛り付けて口を効けなくしてしまう。
「さて、と。これでうるさい口は静かになったからあ、次は……」
千代田の目が怪しく光った。
「提督には格好だけじゃなくて、体もオンナノコになってもらわないとね?」
そう彼女は言っているが、発言内容の意味が提督には分からない。身も心も男のはずなのに、提督の体を女にするとはどういう事なのか。
不思議そうな眼差しを浮かべる提督の表情を横目に、千代田はベッドの傍から更にある物を取り出す。
彼女が手にしているのはまるで大きな数珠が連なったかのような見た目の棒状の物体だ。しかし、提督にはそれが一体何なのか察しがついたらしく、一気に顔が青ざめる。
「いくら何でもこれは分かるよね? そう、アナル用のディルドだよ。ま、初心者用の細いヤツなんだけど、これで提督のお尻をいぢってあげるね?」
「っ!! 〜っ!! 〜〜っ!!」
首を振って千代田の事を必死に止めようとするが、猿ぐつわをはめられているせいでまともに喋る事も出来ない。だから聞こえるのは悲痛なうめき声のみである。
「諦めが悪いよお。もう、提督の身体は私が好きにしていいんだからあ」
楽しそうに言いながらディルドにローションをまぶす。
「そのままだったら大変だもんね。一生オムツのお世話なんて嫌でしょ? 私も面倒だし」
「っ!! っ!!」
提督はそんなものを使われる事自体が嫌だ、とでも言っているようだ。しかし、千代田は無視する。
「うーん、この辺りかな……」
その指先で提督の尻の谷間を突いて回る千代田、やがて、とあるすぼんだ所に指先がたどり着き、提督の体がピクリと跳ねる。
「ああ、ここかあ」
そう言って千代田はディルドの先端を提督の尻のすぼみに当てがう。フウフウ、と大きく息をつきながら怯えたかのように目を見開いて千代田を見つめる提督は、首を軽く横に振って制止を試みるが、千代田がそんなものを気にするはずもない。
「ほらあ、提督のお尻処女、貰っちゃうよっ!!」
そう言って千代田は提督のアヌスに一気にディルドをぶち込んだ。
「〜〜〜〜〜〜っ!!」
提督はのけ反り、くぐもった悲鳴をあげる。
「あぁーはははははははっ!! 提督ったら女の子みたいな声出しちゃって可愛いっ!! ひょっとして千歳お姉をレイプしたときもこんな感じなのかなあ!?」
これ以上なく楽しげに千代田は言っているが、その瞳にはもはや狂気が宿っているとしか言いようがない。そしてそれとは対照的に、許してくれとでも言わんばかりに涙を流しながら、悲痛な眼差しで千代田を見つめる提督。
「何言いたいのか良く分かんないんだけどお。挿れただけで終わる訳ないよね? 男の人ってお尻でとっても気持ちよくなれるんでしょお!?」
そう言って千代田は提督のアヌスに突き刺されたディルドを出し入れし始めた。
「っ!! っ!! ーっ!! 〜っ!!」
相変わらず涙を流し、首を激しく横に振りながら、アヌスを犯される苦痛に耐える提督。しかしながらその姿は千代田にとって興奮を得るための最高のスパイスでしかなかった。
「あははははっ!! 私の膣内でチンチンがピクピクしちゃってるんだけどっ!! ねえ、気持ち良いんでしょうっ!? 嫌がってるフリして本当は気持ち良いんでしょうっ!?」
しかし提督は息も絶え絶えという状況ながら、激しく首を横に振り続ける。
「もう、強情なんだからあ。でもお、何だかお尻の穴の方は慣れてきたみたいだよ? もっと激しくしてあげるね?」
と言ってディルドを出し入れするペースを引き上げた。
「〜〜っ!! 〜〜っ!!」
もはや腰を浮かせるような動きをしだした提督。その目には絶望感が浮かび出した。
「あれあれ〜? オチンチンのピクピクもさっきより激しくなってなあい? もしかして、このまま出しちゃうのかなあ? お尻を犯されて、出しちゃうのかなあ? 男のクセにさあっ!!」
提督は全身を悶えさせていたが、それを聞いて、相変わらず涙を流し続ける目で、千代田を見つめながら訴えかける。
「あっは!! 出そうなんだあ!!」
千代田がそういうと、提督はゆっくりと小さく頷き、猿ぐつわをはめられた口を何とか動かしていた。もうやめてくれ、と言いたいようだ。
「そお〜…………じゃあ、出しちゃえっ!!」
「ーーーーーーーーーっ!!」
千代田は更にディルドの出し入れをするペースを激しくした。本来ならあってはならない異物の侵入によってジュプジュプと音をたてる提督のアヌス。声にならない悲鳴をあげていた提督は、しかしもはや完全に抵抗する気を失ってしまったらしく、時折体を大きくひくつかせつつ、どこを見ているのかも分からない目つきと共に荒い息を繰り返すだけとなっていた。
「あはははははっ!! やっぱり提督っておもしろーい!! すっごくいぢめがいがあるよおっ!!」
という千代田の声は果たして彼の耳に届いているのか、いないのか。そして、千代田の見込み通り、提督のアヌスの感覚はそのペニスと連動していたようだ。突如として彼の身体が大きく跳ねたかと思うと、千代田の膣内に埋まったペニスが激しく脈動を始め、精液を吹き出し始めたのである。千代田は自身の奥深くにこの男の生殖液がばらまかれている事を感じ取ると、
「あはっ!! 出してるっ!! 出してるよおっ!! 私にお尻犯されて出しちゃってるよおっ!! 提督ってばやっぱりお尻で射精するド変態なんだねえっ!! 人として最っ低だねえっ!!」
と、上半身をかがめて提督の顔を覗き込み、相変わらずの狂気を孕んだ目付きで笑った。そしてそんな彼女が見つめる提督の目は相変わらずどこを見ているのか分からない。
ようやく射精が収束すると、
「んふぅー……どうだったあ? こういうのも新鮮で楽しいでしょお?」
と、千代田は先ほどと同じ姿勢のまま提督の顔を覗き込みつつ言うが、当の提督は死んだような目をして黙り込んだままだ。その目からはまた新たに一筋の涙が伝った。
「ふうん、嬉し泣きするぐらい楽しかったんだあ? でもお、私はまだイってないんだよねえ」
と千代田が言った途端、提督は弱々しくも驚いたような目を千代田に向けた。
「提督って意外と絶倫じゃない? 一度出したばっかりなのにまだ硬いまんまなんだもん。……これで私もちゃんとイかせてよねっ!!」
と言って激しく腰を振り始めた。
「ーっ。 ……っ」
すっかり衰弱したかのようになりながらも、どうにか声をあげて千代田を止めようとする提督。と、
「っ! っ! っ!」
またも彼の身体がびくつき始めた。実は先ほどのディルドはまだ彼のアヌスに突き刺さったままであり、千代田は自らの身体を上下運動させながらディルドの出し入れをも再開したのである。
「ほらほらほらあ、またお尻で感じながら出しちゃおうねえ? 私も一緒にイってあげるからあ!!」
快感のせいですっかりトロンとしたような表情になった千代田はそう言った。提督はもはやペニスとアヌス、その二ヶ所から発生する感覚に悶えるだけである。
(ああ、ガッチガチ……こんなにたくましいオチンチンを持ったオンナノコを好き放題出来るなんてえ……)
実際、千代田の蜜肉を満たす提督のペニスは、彼女が今までに味わった事のない力強さを秘めていて、容赦無い快感と多幸感を彼女にもたらしていた。彼女自身も他の男に抱かれた事はあるし、ディルドやバイブを使ったオナニーも経験済みだが、提督の身体はそれらなどとは比較にもならない。
(とっても素敵なお宝見つけちゃったかもおっ! 私、すごいイきかたしちゃうよおっ!!)
怒涛の如く湧き上がってくる性感に溺れ、かつてないオーガズムが訪れる事を予感しつつも、千代田はもはやひくつくだけとなった提督を愉悦と共に眺めた。
結局、提督が千代田の拷問のようなセックスから解放されたのはその日の夜遅くになってからだった。
ようやく千代田の許可を得て千歳の服を脱ぎ、元の制服に着替え直す事が出来た提督は、しかし、ぐったりとしてしまっていた。女装でセックスするという倒錯した行為を強いられた事ばかりではない。今までなら決してあり得なかった、自身のアヌスを犯されるという屈辱的な行為を受けた上に、その状態で何度も射精させられたのである。しかしながら、そんな提督とは対照的に、千代田は実に満足げであった。
「あんなに興奮したエッチなんて生まれて初めてだったよお。頭のてっぺんまでイくような感じって今まで知らなかったもん」
すっかり沈み込んでいる提督の傍らでそんな事を明るく言う千代田。彼女もまた服を着直していた。
「提督も楽しかったんじゃない? あんなに出してくれたんだもん」
千代田は笑顔で提督の顔を覗き込みながらそう言った。
「……楽しい訳があるかよ。まさか、ケツにモノ挿れられるなんて思わなかったしよ……」
俯いたまま、暗い声で提督はこう言うものの、千代田は大した事でも無さそうな表情で、
「何言ってるの? 今までがそうじゃなかったってだけで、これからは挿れる場所にもなるって、それだけの違いじゃない?」
と言う。提督は素早く顔をあげて千代田を見ながら、
「おい、それって……」
とは言ったものの、その後が続かない。
「うふふ、そうだよ? これからは提督のお尻犯しながらエッチしてあげる」
心底楽しそうに千代田は言う。
「もう私、提督とエッチ出来たおかげで体の上から下までトロットロ。こんなの放ったらかしにしておいて良い訳ないよねえ?」
と言いながら、千代田は実に艶やかな表情をして提督に身を寄せて来た。しかし、事情を知らない第三者ならば可憐に映るであろう彼女の姿も、もはや提督にとっては悪魔の化身か何かのようにしか見えず、この先の事を考えるとますます暗い気分にならざるを得なかった。
その後、とある日の昼下がり。鎮守府には数少ない、男子トイレの個室にグチュグチュという音が静かに響いていた。同時に、女性のものと思わしき甘ったるい吐息もだ。
千代田であった。彼女はショーツだけを下ろして洋式便器に座り、足をガニ股に開いてオナニーにふけっていた。
「あぁっ! ああぁっ! あああぁっ!!」
トイレの外に人がいるかもしれないから、そこに意識は向いているのだろうし、本人は必死に声を抑えているつもりなのだろうが、出る声はさながら獣のようでもある。片方の手ではクリトリスを乱暴にいじくり、もう片方の手は女陰に指を三本ほど力強く突っ込んで激しく出し入れしていた。グポグポと言う音さえ聞こえ、素手ではあるもののかなりのハードオナニーである。
そして彼女が座っている便器には今現在のみの、ちょっとした特徴がある。その内から外から、白濁とした粘液がぶちまかれているのである。言うまでもなく、提督の精液だ。この直前、またも千代田によってこの個室で提督はペニスをしごかれ、強制的に射精させられていたのである。しかも今回は、ペニスをしごく手とは反対の手に、ビニール手袋を付けた状態でアヌスまでほじられるというおまけ付きであった。ダブルの感覚に襲われた提督はあっという間に登り詰めてしまい、犯される女のような喘ぎ声を上げながら便器に向かって精液を放出したという訳である。
千代田による搾精が終わった後、提督は急いで下着とズボンを履いて逃げるように男子トイレから飛び出して行ったが、千代田はといえば、その余韻が引いてくれず、提督の放った精液の匂いが彼女の性欲の中枢を刺激した事もあってたまらなくなり、個室に閉じこもってオナニーを開始してしまったのであった。
「おおおっ! おお、っくう! っくううう!! ……っくううっ、ふうううっ!!」
千代田はのけぞると激しく全身を痙攣させ、クリトリスをいじっていた方の手で口を押さえ、外に出る声を抑制する。その淫らな蜜肉の入り口からは愛液がドロリとこぼれ出し、便器の中に滴った。
「はあー……、はあー……。提督の精液の匂い、やっぱ素敵ぃ……」
そう独り言ちた千代田は遠く上を見ていたような視線をゆっくりと下げる。その視界が捉えたのは先程提督が放った精液の内、便座に付着している代物だ。
千代田は口を塞いでいた方の手でそれをゆっくりとすくい取り、それを目の前に持っていって少しばかり観察した後、じっくりとしゃぶった。
(ああ、美味しい……)
そう感じたのはなにも千代田の心だけではなかったらしい。その女性器全体もが同様の感想を覚えたようだ。子宮さえもが甘く疼き、膣は一瞬ながら挿入されていた指を自動的に締め付けた。
「提督って、危なかったんだなあ……」
ぐったりとしたかのようになった千代田は虚ろな目でそう呟き、やがて女陰から引き抜いた手にベットリとまとわりついた自身の愛液を、蕩けたかのような表情で眺め、そしてクスリと笑った。
執務室に戻った提督は自分の椅子に座ってぼんやりとしていた。その頭の中に漠然と浮かんでいるのは、何故、自分がこんな仕打ちを受けなければならないのかという思いである。
確かに、きっかけは自分が軽率にも千代田のオナニーを撮影してしまったという事ではあったろう。しかし、その事を知った千代田はそれを逆手に取り、提督を脅し、好き放題に弄り倒し、今や彼は千代田のオモチャとでも言うべき境遇に堕ちていた。
(何で俺がここまで……)
提督は心の中でそう呟く。自分のやった事と比較しても、明らかに千代田のやっている事は度を越している。相当に淫乱な女らしいと言う事はかなり早い段階で分かったし、強烈な嗜虐性や倒錯した性癖の持ち主である事も身を持って知った。だが、そのターゲットがなぜ自分なのか。当初、彼女がほんの少しだけ見せた自分への執着は最近になりいよいよもって強くなってきている。
(アレを見てしまったのがそもそもの間違いなのかもな……)
提督はそう思った。無論、千代田のオナニーの件だ。あそこから全てが崩れていった。アレさえ見なければ、今も自分は平穏に過ごせていたに違いないのだ。
静かに椅子から立ち、執務室の窓から外を眺める。と、そこに提督はとある艦娘の姿を認めた。
(千歳、か……)
落ち着いた物腰で気立ても良く、そばにいればこちらにそれとなく気を遣ってくれるとても優しい子である。その一方で無類の酒好きでもあるが、だからと言って酒乱と言う訳でもなく、共に飲んでいれば楽しい時間を過ごせる相手でもある。
ふと、提督は自分の机を振り返り、その引き出しの一つを開けた。そこにあるのはケッコンカッコカリの指輪が入った小箱。その小箱を取り出し、そして再び窓の外に視線を投げる。
本来なら、この小箱は千歳に渡したかった。しかし、提督はもう自分がそんな事が出来る立場になどいないと感じている。経緯はどうあれ、千歳の妹の千代田のオナニーを盗撮し、千代田に犯され、千歳の女装までさせられ、挙句の果てにはアヌスを貫通させられ、今ではほぼ毎日のように弄り回される有様である。しかもペニスばかりでなく、アヌスでも快感を覚えるようになっているのが惨めで仕方がない。心底認めたくないが、これが今の提督の実態なのである。もし千歳がその事を知ったら、一転して侮蔑の視線で見られるようになるかも知れず、それが怖かった。
窓の外を見つつ、暗い気分でそんな事を考えていると、突如としてその小箱は横から取り上げられてしまった。その方向を見ると、そこにいたのは千代田である。
「これ、誰に渡すつもりなのかなあ? もしかして、千歳お姉?」
小箱を手に薄ら笑いを浮かべている千代田。
「そのつもり、だった……」
提督が言ったのはそれだけである。
「そのつもりだった、ねえ……。提督に渡す権利なんてあると思ってるの? いつも女装して私にお尻をオマンコ扱いされてるクセに? それで思いっきり悦んじゃってるクセに?」
千代田にヘラヘラと笑いながらそう言われるが、何も言い返せない。実際に、その通りだからである。
「所詮、汚れきった提督なんか千歳お姉に触れる事なんて出来ないんだよ? その代わりに私がいじめてあげてる訳だけど」
千代田はそう言った後、
「でも良かったなあ。私は千歳お姉は大好きだけど、提督がそれ以上のオンナノコになってくれたんだもん」
と続けた。途端、提督は顔をしかめ、
「俺は女じゃない! れっきとした男だ!」
と強い口調で言う。しかし千代田はそれに動じる事もなく、
「今更なーに言ってるの? そんな事言ったところでもう手遅れだよ? 提督がどう言おうと、提督のお尻はもう自分の事女の子って思い込んでるよ? 今の提督のお尻の穴は女の子のオマンコそのものなんだよ?」
と言ってサッと提督に近づき、小箱を持つ手とは反対の手を提督の後ろに回してその臀部、特にアヌスのある辺りをなぞった。
「……くぅ!」
自分でも驚くような甘い声が一瞬ながら出て、ゾクリとした快感が全身を走る。そして、ペニスもがピクリと反応して膨らみそうになる。
「ほぉらあ。体つきは割とたくましい男の子だけど、お顔が千歳お姉みたいに可愛くて、お尻も女の子。それが提督なんだよ?」
そう言う千代田の顔を見る事が出来ず、提督は悔しそうに顔を背けた。そんな彼を見ていた千代田はこんな事を言った。
「本当だったらね、私の一番って千歳お姉だったの。そんな千歳お姉が提督と良い雰囲気になったりしてたからさ、タイミング見計って邪魔してやろうって考えてたんだよね」
これには提督も驚き、千代田の方を見る。彼女は不気味にニヤついた表情である。
「だから、提督が盗撮なんてしてくれてラッキーだったよね。あれで提督の事を千歳お姉に不釣り合いなレベルに引きずり下ろせたんだもの」
「じゃあお前、最初から……!」
提督は険しい顔と共に千代田の発言に対して思わずそう言った。
「ま、そういう事なんだよね。ただ、私にも誤算があってさ」
そう言って千代田はクスリと笑った。
「提督ってばイジメるたびにどんどんどんどん私好みになっていくんだもん。ツボを突くって言うのかなあ? 千歳お姉も霞んじゃうくらいのオンナノコになっていくの。私、男の人とエッチするのも好きだけど、女の子も好きなんだよね。今の提督ってば両方持っちゃってるんだもん。こんな人普通ありえないよ?」
一気にそう言って正面から体を提督に押し付けた千代田は続けてこうも言った。
「そんな人を解放するメリットなんて私にあると思う?」
微笑みの中、その視線は提督を真っ直ぐに見据えている。ただし、その視線の源流となっている瞳の色はいかにも異常だ。提督はゾッとするが、何も言う事が出来ず、また身動きを取る事も出来ない。千代田は更にこう言う。
「提督のオチンチンが挿入って良いのは私のオマンコだけ。提督のお尻マンコを犯して良いのも私だけだよ? ……もし、他の誰かを相手にしたら、普通のお仕置きじゃ済まないからね?」
このセリフの最後の時点で、提督の顔を覗き込むかのような千代田の形相は殺気を秘めたものへと変化していた。もはや彼女の提督に対する執着は、千歳に対するそれを遥かに上回るレベルに達しているらしい。
身動きが取れずに自分を見るだけの提督に対して、剣呑な視線を送っていた千代田だったが、しばらくしてクスクスと笑い出し、ケッコン指輪が入った小箱を高く掲げて、
「これは、私の。他には渡さないよ?」
と宣言した。
千代田が密着した状態から少しだけ距離を置くと、提督は何かをすっかり諦めたかのような表情になり、ガクンと項垂れた。それを見た千代田は更にクスクスと笑う。
「ここまで汚し甲斐があるなんて……千歳お姉の代わりとしては十分。あと……」
そう言って提督用のケッコン指輪の入った小箱も引き出しから取り出し、
「提督に指輪はいらないんじゃない? それよりも……」
と言ってから千代田は再び提督に近づき、そして彼の耳元で静かにささやく。
「体の何処かにピアス、付けない? 今時男でも珍しくないでしょ?」
それを聞いて、訝しげな表情をしながら自分を見つめる提督に対して微笑を浮かべながら、
「乳首? お腹? それともオチンチン? もちろん、私の所有物の証明としてだよ?」
と千代田は言った。
提督が千代田の発言を聞いてギョッとしたような顔をした瞬間、提督の机の上にある電話が鳴った。ホッとしたような表情をした彼は電話を取る。
「うん、俺だけど。……え? あいつらって今訓練中だよな? それでか?」
緊迫したような雰囲気を出しつつ、うん、分かった、すぐそっちに行く、と言って電話を切った提督は、千代田の方を一切見ずに、
「事故ったヤツがいるみたいだ。様子見てくる」
とだけ言い、これ以上の彼女との会話を嫌うように、執務室のドアへと向かい始めた。
千代田という女は、自分が持っているものなどいつでもどこでも何でも捨てられるという心構えでここまで生きてきた。それはあれだけ慕っていた姉の千歳をも含む。そして、実際にここに至るまでの過程で、色々と様々なものを捨ててきた。しかし、そんな彼女が何としても失ってはならないと感じるものに出会ってしまったらどうなるだろうか。生きるための糧とさえ思えるものを知ってしまったらどうなるだろうか。仮に頭で拒絶しても、身体が勝手に求めてしまうものを覚えてしまったらどうなるだろうか。それを手放さない為にありとあらゆる手段を講ずる事になるのは容易に想像がつく。そして、果たして不幸にもその対象となってしまったものがその視界から隠れる手段などあるのだろうか。果たしてその対象に相手から逃げる手段などあるのだろうか。果たしてその対象に安寧が訪れる事などあるのだろうか。
千代田の精神は当初から壊れていたと言っても別段言い過ぎではなかろう。そんな彼女は執務室を出ていく提督の背中に熱い視線を投げかけながら、正常さとは程遠い笑顔を浮かべつつ、こう呟くのである。
「ヤットミツケタ。ドウシテモステラレナイモノ」