ランス、密かに美樹の保護を決意。
5月2日 レッド
ランス、レッドに降伏を勧告。
レッド都市長グリ-ン、降伏勧告を受諾。
5月3日 レッド
セル、魔剣カオスの引渡しを拒否。
5月4日 リーザス城
ランス、ザラックを屑と見抜く。
5月5日 リーザス城
ランス、ブリティッシュに会う。
5月6日 リーザス城
ケイブリス派のリーザス襲撃が開始。
5月7日 リーザス城
スカーレット、妻を輪姦される。
<LP3年5月1日>
侍女のマリスは、保護した美樹が魔人たちの追い求めるリトルプリンセスであることを確認した。
マリスは、美樹の保護者役である日光と話し合う場を持ったのである。
マリス一人では判断できない問題であった。
マリスから報告を受けたランスは、美樹の処遇についての決断を迫られた。
このとき、ランスの脳裏には二通りの選択肢しか浮かび上がらなかった。
すなわち「犯す」か「様子をみる」かである。
熟考を重ねた末に、ランスは「様子をみる」を選択することになる。
「追い出す」という選択肢は、最初からランスの頭の中になかった。
そのことをマリスが知れば、呆れ返っていたと思われる。
しかし、真面目な話、ランスとしては「追い出す」という選択肢自体がまずありえなかった。
リトルプリンセスが魔人たちの手に落ちたときのことを考えると、身動きの取りようがなかったと言える。
ランスは、これまでの冒険にて、数多の魔人たちと渡り合ってきたこともあって、魔人たちの強さも十分に実体験として知っていた。
さらにランスには、すでに魔王ではなくなっていたとはいえ、もっとも残酷な魔王と称されたジルと戦った経験があった。
ある意味、大陸に住まう全ての人間の中で、魔王という存在について一番良く理解していたのは、ランスその人だったと言える。
そのランスにしてみれば、魔王を野放しにするなど、冗談ではなかった。
尚、リトルプリンセスがリーザス城内に留まっていることは、最重要機密扱いとなる。
一部の高官を除いて、情報の展開は一切行われなかった。
<LP3年5月2日>
ランスは、ジオの次の目標をレッドに定め、降伏勧告の使者を送る。
簡単に滅ぼされてしまったジオの一件は、レッドの街にも伝わっており、都市長グリーンが急ぎランスの前に参上するところとなった。
ジオに対して強攻策を採ったランスの戦略が、その後の自由都市国家群へのリーザス軍の侵攻を非常にやりやすくしていた。
ランスは、意図してかはわからないが、鬼畜王と呼ばれる自分の風評を最大限に活用しようとしていた。
グリーンは、ランスとの会談にて、降伏の条件として「略奪は決して行わないこと」を提示する。
ランスは、レッド側が出してきたその条件を快諾する。
ランスは、一兵も損じることなく、レッドの街の無血開城を実現させることに成功した。
後々のことになるが、ランスは、軍門に下ったレッドに対して容赦無く強制徴収を行ってしまう。
レッド側は、約束が違うと騒ぐがまったくの後の祭りだった。
ただし、強制徴収によって富を失ったのは、不正な蓄財をしていた商人や役人たちだけであった。
そのためランスは、約束通り一般市民への略奪はしてないと嘯いたと云われる。
レッド占領により、リーザス軍の発動した、自由都市国家群北部域占領作戦は成功裏に完結する。
ランスはこれに続いて、中部域(ラジール・カスタム)の占領作戦に移行することを決定した。
<LP3年5月3日>
ランスは、リトルプリンセスを保護したことにより魔人と戦うことになると考え、魔人を倒すための武器を手に入れようとする。
かつて自分の剣であった魔剣カオスを入手するために、占領直後のレッドの街に赴き、神官セルを訪ねたのである。
ランスが急ぎレッドの街を落としたのも、これが理由であった。
セルはランスとも縁深いAL教団の女神官である。
その敬虔な信心深さと持って生まれた類まれなる才能によって、18歳という若さで神官位とレッドの街の教会を任せられた。
まさしくAL教団における逸材の一人である。
非常に真面目で、清楚で優しく、なによりも美しい。
その美しさは、外見ももちろんそうだが、内面から滲み出てくる精神の清廉さもその理由の一つであろう。
老若男女に好かれており、若い男のみで構成されるレッドの街の警備隊にはセルのファンクラブまである。
また、おじいさんおばあさんたちの間でも人気が高い。
よく茶飲み話での話題になる「孫の嫁にしたい娘ランキング」ではダントツのNo.1のポジションを長く堅守している。
普段は粗末な神官衣でその躰を覆っているが、そのスタイルの良さは隠し切れていない。
純真すぎるため、他人を信じやすく騙され易いのが欠点である。
その見事な躰を狙われ、様々な悪人達の毒牙がセルを狙うが、その都度ランスによって救われることになる。
現在の状況をきちんと説明し、魔剣カオスの引渡しを要求するランス。
理路整然と必要性を説くランスであったが、セルは断ってしまう。
ランスがどんな言葉をかけても、セルは強固に拒み続けた。
魔剣が持ち手に悪影響を及ぼしてしまうということが、その理由であった。
このセルの盲目的な信念に基づいた行為は、ランスにとってみれば迷惑なだけであった。
リーザスが魔人と戦う力を持たなければ、リトルプリンセスを奪われることになる。
結果として魔王の恐怖が人類圏に降りかかることになり、人々は不幸になる。
そんなことも理解しようとしないセルに対して、ランスは怒りさえ抱いてしまう。
例え人類全てに不幸な結末が訪れたとしても、目の前のセルは自分の考えを曲げるようなことはしないだろう。
それは単なる自慰的な行為でしかない。
頑迷なセルの蒙を啓くために、ランスはセルに対して体罰を行うしかなかった。
ALICE教では淫らな行いは禁忌とされるため、当然ながらセルは処女である。
神に純潔を捧げていたセルであったが、その処女膜をランスのハイパー兵器によって突き破られることになる。
そのまま中出しもされてしまうセル。
それでも、持ち前の信仰心を発揮してうろたえた様子を見せず、カオスの引渡しを拒絶し続けた。
なんとしてもカオスを手に入れるために、ランスは足しげくレッドの教会に赴くことになる。
何度ランスがセルに詰め寄っても、セルは一向にカオスを渡さなかった。
結局ランスは、自分の肉体を使って、何度もセルに体罰を加え続けなければならなかった。
セルへの体罰は教会の中でランス自らの手で激しく行われ、その間ランスとセル以外の者は立ち入りを禁止される。
結果としてセルの躰は、セルの純潔を奪ったランス只一人に捧げられ続けることになる。
魔人と戦える人物は多いければ多いほどよいため、セルに対する体罰はランスが聖刀日光を手に入れた後も続いた。
後に聖母として称えられることになるセルは、やがて法王代理たるランスの慈愛の心を知り、自分の罪深さを認識し懺悔することになる。
<LP3年5月4日>
メナドに会おうかと思い立ったランスは、赤の軍の兵舎の方に足を伸ばした。
またメナドが兵を訓練していると考えたためである。
しかし、そこでランスは、訓練の風景ではなく、まったく予想外の光景を見ることになる。
練習場の木陰の方から男女の語り合う声が聞こえてきた。
ランスは、もしや青姦している者達がいるのかと、けしからんとばかりに覗こうとする。
そこでランスは、男と逢引しているメナドの姿を見た。
メナドはとろとろの表情で、一人の兵士とキスをしていた。
木陰とはいえ、宿舎の近くである。
メナドは顔を反らせようとするが、兵士は許さず強引にキスをし続ける。
抵抗するメナドの言葉は、全く説得力が無かった。
普段のメナドの健康的な性格からは、とても想像できない無防備さであった。
その赤の軍の兵士、ザラックは言葉巧みにメナドを追い込み、それ以上の行為に及ぼうとする。
ランスは気配を消すのを止めて、足を踏み出し自分の存在を二人に知らせる。
メナドが、ザラックに汚されるのを見ていられなかったのである。
ランスは、僅かな間にザラックの本性を見抜いてしまっていた。
突然の部外者の出現に、メナドは小さく悲鳴を上げる。
ザラックは怒声を上げるが、相手がランスであることを知ると、態度を180度翻した。
取り繕うようにメナド隊長へ挨拶をした後、足早に立ち去っていく。
後には、ばつの悪い表情を浮かべたメナドだけが残されることになる。
ランスは今の男が恋人かとメナドに声をかける。
メナドは一瞬躊躇した後、ランスの質問に対してその事実を認めた。
メナドは、ランスの無表情な様子に、ランスが不快な思いを抱いていることをそれとなく感じ取った。
メナド自身にも後ろめたさがあった。
そのため、ランスが自分の公私混同の有無を問題視しているしているのではないかと考えてしまうメナド。
仕事や訓練時はザラックのことをちゃんと部下として扱っていることを、気負って主張しようとする。
以前仲の良いかなみがザラックとのことを心配してきたときに、かなみを納得させるために口にした言葉をかなみは繰り返した。
メナドの言葉を無視し、ランスはただ一言"別れたほうが良い"とメナドに告げる。
そして、"あの男はクズだ"と断言してしまう。
"目を見ればわかる"というのが、ランスの言い分であった。
メナドは、尊敬するランスに突然酷いことを言われてしまい、立ちすくんでしまう。
ザラックに夢中なメナドには、到底受け入れられない言葉であった。
惑うメナドを放っておいて、ランスはさっさとその場を立ち去ってしまった。
メナドは、一人その場に立ち尽くしてしまうことになる。
<LP3年5月5日>
リーザス城の近郊に、盗賊たちが根城として巣食っていた洞窟がある。
2年前、冒険者だったランスは、リア絡みの事件を調査している最中、この洞窟に挑んで盗賊たちを撃破した。
今はモンスターの影も全くないただの洞窟である。
暇つぶしに洞窟の中を覗いてみたランス。
迷宮の奥からかすかな声が聞こえてきたため、そちらの方に足を向けた。
そこでランスは、壁のコンクリートに躰のほとんどを埋め立てられている男と出会う。
それは、エターナルヒーローと呼ばれる伝説の冒険者たちのリーダー・ブリティッシュの成れの果てであった。
情けない声で、ランスに助けを求めるブリティッシュ。
しかし、コンクリートはランスの剣を受け付けなかった。
魔法で作られた特殊なコンクリートのため、魔法の呪縛を破壊しない限り、救出は不可能であった。
今のランスに、ブリティッシュを助ける術もやる気もなかった。
ランスは一度どこかで会ったような気がしたが、ブリティッシュはそれを否定する。
ムカムカしたランスは、ブリティッシュの顔をバシッと殴った。
呻くブリティッシュをサンドバック扱いして、バシバシとパンチを放ちまくるランス。
ブリティッシュに反撃する術はなく、酷い扱いを嘆くだけであった。
長い年月を生きてきたブリティッシュはいろいろな人物で出会ったが、こんな酷い扱いは初めてであった。
ランスはどう見ても悪党であり、ランスがリーザス王であると知っても信じられなかった。
ランスは、世にも奇妙なコンクリ男として、見世物小屋を建てようと画策する。
シャイなブリテイッシュは必死で止めるように訴える。
昔は美形でモテモテだったとかつての栄光に縋りつくブリティッシュを哀れさと思ったのか、取りやめてやるランス。
しかし、なんだってこんな薄暗いところで、コンクリ野郎と話し込んでいなければならないのかと、次第に興味を失っていく。
結局ランスは、ブリティッシュの懇願を無視して、さっさと地上に出てしまった。
哀れ、ブリティッシュは、コンクリ詰めにされた理由を誰にも明かさず、一人幽閉状態のまま、これからも生きていくことになる。
<LP3年5月6日>
カミーラらのケイブリス派の魔人たちは、連携も無く散発的に襲ってくる。
そのため、リーザス軍としては、魔人本人との戦闘を避ける戦法で、防衛に努めることになる。
リーザスの国民にとって、突如始まった魔物たちの攻撃は青天の霹靂であり、戦々恐々となる。
リトルプリンセスがリーサズ城に保護されている情報は一般には公開されていない。
なぜ魔人たちが自分たちの街を襲うのか理解出来ず、民は不安な日々を送ることになる。
ランスの即位後、防衛軍の機能が大幅に強化されていたことが、唯一の救いであった。
魔人の襲来の際に、民家に被害を与えないように、防衛軍が街の外でしっかりと魔軍を食い止めてくれるのである。
リーザス軍の不断の努力が、次第に民の信頼を勝ち得ていくことになる。
やがて、ランスが大陸全土を統一し、魔人領に戦争を仕掛ける段になって、真相が明らかになる。
ゼスの王が降伏する際に「リーザス皇帝ランスこそが、ゼスに古くから伝わる予言に示された救世主であった」と宣言したのである。
このとき初めて国民たちは、魔人たちがリーザスに襲来した理由を初めて知るところとなる。
魔人の襲来は救世主ランスの行く手を阻むためであったかと理解(誤解)し、大いに沸き立った。
また、時を同じくして、大陸最大の宗教団体であるAL教徒の間でも、ある噂が実しやかに広がっていった。
AL教団に伝わる法王しか見ることの出来ない預言の書の中にも、皇帝ランスに関する記述があるという噂であった。
その預言の存在が、ゼス王の言葉にいっそうの真実味を与える形となる。
<LP3年5月7日>
自由都市国家群にて、人気ナンバー1の若手イケ面俳優スカーレットが行方不明になる。
スカーレットは、長年隠れて付き合ってきた幼馴染と突然結婚を宣言。
散々に芸能誌を賑わせた後、リーザスへの新婚旅行に旅立ち、そこで夫婦共に消息を絶ってしまった。
スカーレットとその妻は、魔人カミーラの使徒ラインコックによって、カミーラの滞在するアジトに拉致されていた。
カミーラから見ても結構いい男であったので、下級使徒にして使役しようとする。
だが、スカーレットはそれを拒否。
カミーラではなく、愛する妻を選んだのである。
カミーラの不興をかったスカーレットには、ラインコックからその罪に相応しい罰が与えられることになる。
ラインコックが誘惑して連れてきた浮浪者三人が、スカーレットの妻を強姦する。
最愛の妻が汚らしい浮浪者に輪姦されて汚されていくのを、すぐ側で見せ付けられてしまうスカーレット。
いくらスカーレットが泣き叫んでも許されず、延々と犯され続ける妻。
終いには、犯され続けたせいで気が狂ってしまう。
涎を流しながら快楽にヨガリ狂って、浮浪者たちを求めてしまう始末であった。
スカーレットは、変わっていく妻を呆然と見詰め続けるしかなかった。
スカーレットは再起不能となり、復帰することはなかった。
二人仲良く精神病院に入院することになる。
そこでスカーレットの妻は狂ったまま子供を産むことになる。
浮浪者のうちの誰のものともわからない子であった。
その後、スカーレットとその妻がどうなったかを知る者はいない。
魔人にとって、人間は家畜である。
魔人の中には、人間が苦しむ姿を見て楽しむ者が多かった。
永遠の命を持つ魔人は、全てに飽きており、刺激を求めるのである。
カミーラもその中の一人であり、特にその傾向が強かった。