サーナキア率いる闘神都市軍、ポルトガルに駐留するリーザス軍に対して進軍を開始。
リーザス軍、闘神都市軍を撃退。サーナキア、ランスに嬲られて逃亡。
7月9日 闘神都市
闘神都市、リーザスに無条件降伏を宣言。メリム、ランスの元へ。
7月10日 桃源郷
ランス、桃源郷を堪能する。
信長、原春影の首を肴に"白ういろう”を楽しむ。
織田軍、ポルトガルへ奇襲を敢行。
7月11日 ポルトガル
リーザス軍、織田軍を撃退。山本五十六を捕縛。
五十六、ランスの脅しに屈し、ランスに忠誠を誓う。
ザラック、メナドから公金をせしめる。
7月12日 リーザス城
カミーラの元へケイブリスからのラブレターが届く。
7月13日 リーザス城
魔人領にてカスケードバウ会戦が激化。
7月14日 リーザス城
ランス、加藤疾風の悪事を知る。
<LP3年7月8日>
この時期のリーザスは非常に意気盛んであった。
リーザスは連戦連勝でさしたる被害もなく、かつてないほどの領土拡張に成功していた。
稀代の戦略家であるランス王の的確な指導の下で、自由都市国家のほとんどを制圧してしまっている。
そのため国民の自国に対する愛国心はかなり高揚していた。
JAPAN側の同盟申し入れは、今までのポルトガルと結んでいた対等の条件をリーザスとの間にも結ぼうというものであった。
リーザス側にとってみればJAPANにポルトガル程度の小国と同等に見られたことになり、その態度は明らかに不遜であった。
臣従を誓うのではなく、対等の同盟を結ぼうと使者を送ってきたJAPAN。
極東の小国が血迷って何を言うか、という機運がリーザス国内に溢れた。
そのためランスのJAPAN征討の宣言も好意的に受け入れられ、リーザス国民はJAPAN打倒に燃えることになる。
ランスは占領したばかりのポルトガルをJAPAN攻めの拠点としようとする。
赤の軍を中心とする強力な攻撃部隊をポルトガルに駐屯させ、自ら赴いてJAPAN攻めの準備を急速に整えていく。
そんなリーザス軍の動きは、ポルトガルの南西に位置する闘神都市を大いに刺激してしまう。
闘神都市は設立されてからまだ1年も経っていない新興の都市国家である。
その前身は聖魔教団の決戦兵器の一つの闘神都市Υである。
聖魔戦争の終結時まで生き残った闘神都市Υはフリークの手によって封印されて、長い間リーザス地方の上空を漂うことになる。
人々は天空を漂う闘神都市をイラーピュと名付け、恐れた。
GI800年代に天空に漂う闘神都市を利用するため、小国ダラスにて調査隊が組織されて闘神都市へと派遣される。
だがダラスの調査隊は地上との道を絶たれてしまう。
彼らは仕方なくカサドと呼ばれる小さな村をイラーピュに建設して、生き延びていた。
LP2年10月、イラーピュは紆余曲折を経てポルトガルの西に広がるコルテージュ平原の片隅へと墜落してしまう。
脱出に成功していたカサドの村の人々は既にダラスが滅んでしまっていたため、イラーピュの墜落現場に集まって一つの都市を作った。
それが今日の闘神都市である。
闘神都市墜落の一端を担ったのは今はリーザス王として君臨するランス、その人である。
LP2年4月、ランスは元魔王ジルとの戦いの果てに時空の狭間へと引き釣り込まれ、そこで光の神と出会った。
光の神に喧嘩を売ったランスは光の神の怒りを買い、イラーピュに放り出されてしまう。
ちょうどそのとき、ヘルマン評議委員のビッチ・ゴルチが軍事利用するためにイラーピュに乗り込んでいた。
リーザス側は独自の調査でランスがイラーピュにいることを突き止め、王女リア直々のお声掛かりでランス救出部隊が組織された。
マリアの発明のチューリップ4号に乗り、赤の将リックと親衛隊長レイラ、ジュリア、かなみなどがイラーピュに送り込まれる。
当然ながらチューリップ4号の生みの親であるマリアがこの捜索隊についていくことになり、親友の志津香も巻き込まれてしまうことになる。
結果として、イラーピュ内部でリーザスとヘルマンが大いにやり合うことになったのである。
闘将ディオ、闘将レプリカ、魔人レキシントンの使徒アトランタ、魔鉄匠フリーク、様々な思惑が絡み合う。
最終的に愚かなビッチの手によって闘神Υは復活してしまう。
闘神や闘将は聖魔教団のトップであるM・M・ルーンに絶対服従の魔法をかけられている。
目覚めた闘神Υはビッチを瞬殺し、M・M・ルーンの指令どおりに魔人だけでなく全人類の抹殺を実行に移そうとする。
人類のために魔人に戦いを挑んだM・M・ルーンは、戦争によって疲弊した人類に裏切られてしまい、人類に絶望して発狂してしまった。
M・M・ルーンは親友のフリークに倒されてしまうが、最後の最後に全ての闘神に対して人類抹殺の指令を与えていたのである。
ランスはヘルマンの闘神都市調査隊のメンバーのほとんどを味方につけることに成功し、闘神Υに戦いを挑んだ。
パットン派のヒューバード・リプトンはフリークの頼みを受けて調査隊に入った経緯があり、元々ビッチとは反りが合わなかった。
美人の女魔法使いイオ・イシュタルはランスと肉体関係を持つことになる。
得意の催眠でランスを操ることに成功するが、ビッチに裏切られて結局はランスに従うことになる。
考古学や遺跡に詳しいメリム・ツェールはゴルチ家の召使であった。
ビッチから虐待を受けていたが、ランスに助けられてその豊富な知識でランスを支えることになる。
さらにランスは魔女フロストバインから人造人間のあてな2号を貰い受け、その戦力を増強する。
闘神のコアとなってしまったシィルが身を挺して闘神Υの魔力供給を絶ったため、ランスは闘神Υを停止させることに成功する。
だが、闘神の死によってイラーピュの崩壊のスイッチが入ってしまう。
イラーピュは闘神Υを失ったために墜落を余儀なくされたのである。
闘神都市の初代都市長はYORAという男であった。
虚弱体質で、カサドの村の青年団にも入れてもらえない虐められっ子であった。
何故YORAのような男が都市長になったかと言うと、闘神都市の設立を一番最初に唱えたのがYORAだったからである。
だが、YORAはリーザス王国がすぐ近くのポルトガルまで部隊を展開してきたことを非常に怖がり、姿を晦ましてしまう。
YORAはランスが初めてカサドの村を訪れたときに、ランスに殺されそうになった。
そのため、ランスに対して激しいトラウマを抱いてしまっていたのである。
YORAがやたら怪しい格好だったために完全にYORAの方に原因があったのだが、YORAはそうは思わなかった。
今度は確実に殺されると思ったYORAは、さっさと逃げ出してしまったのである。
都市長のいなくなった闘神都市を纏めていたのは、タカ派のサーナキア・ドレルシュカフとハト派のメリム・ツェールであった。
サーナキアは200年前のダラスの闘神都市探索隊隊長であり、唯一の生き残りである。
冷凍冬眠にされていたところランスに助けられ、ついでに犯されて処女を失ってしまっている。
ランスに恨みを抱いて何度も戦いを挑むが、その腕前はとにかく弱かった。
騎士であることを誇り、他を見下す傾向が強いサーナキア。
だが、如何せんその体力は一般市民の女性のそれと比べても同等程度であり、完全に気持ちだけが先行していた。
ランスに助けられなければ、狂った魔鉄匠モガンダによって改造されるところだった。
しかし、そこまで頭を巡らすこともせずにランス憎しの一念で行動してしまう。
ポルトガルに到着したランスが、周囲の偵察のために緑の軍を率いてポルトガルを出撃する。
その情報は即座に闘神都市に届けられ、緊急の作戦会議が開かれることになった。
各地区の代表者たちは皆青い顔をしている中、防衛隊長のサーナキアはただ一人、先手必勝と奇襲を唱えた。
ランスを悪し様に罵り、戦うしかないと声高に主張するサーナキアにただ一人メリムだけが反論する。
ビッチのメイド兼性奴隷であったメリムはランスに助けられた後に何度か抱かれ、ランスに対して悪い印象は持っていなかった。
JAPANの織田信長が寡兵にて今川家の大軍を破った桶狭間の戦いを例に挙げるサーナキア。
そして、騎士である僕がまけるわけがないと息巻く。
メリムは、奇襲は騎士道に反するのではと、騎士に拘るサーナキアの性質を突いてやんわりと止めようとする。
しかしサーナキアは、戦いに携わらない者は黙っていろとメリムの意見を封殺してしまった。
サーナキアの騎士道は格好だけだった。
YORAがいない以上は都市の防衛に関しての決定権は防衛隊長の自分にあると、サーナキアは自分の意見を押し通そうとする。
もともと闘神都市の面々はサーナキアを信用していなかった。
防衛隊長の職についても、サーナキアが自分にやらせろと煩かったため、仕方なしに彼女に任せていた。
勝てるわけが無いことを皆が認識していたのだが、サーナキアのやる気に押し切られる形となってしまう。
闘神都市は都市防衛隊の出兵を決定した。
ポルトガル周辺の一通りの偵察を終え、ポルトガルの本部に戻っていたランスは華麗なるカップめんの時間を楽しんでいた。
そこに、闘神都市の軍隊がポルトガル方面に出張ってきている報告が入る。
随分とあっけなく捕捉できたことを不思議がるランス。
闘神都市軍は錬度が低く、奇襲のための基本的な準備も満足に出来ていなかった。
闘神都市軍を率いる者の名を尋ねるランス。
報告では、サーナキアという美少年ということであった。
しかし、ランスはそのサーナキアという名前に引っかかるモノを感じ、しばし考え込む。
数秒の間の後、ランスは冷凍されていたサーナキアのことを思い出し、懐古の情を抱くことになる。
闘神都市軍は少数であり、ランスが直接指揮を執らずとも緑の軍が一当てするだけで、あっけなく潰すことが可能であった。
こちらに来る前に逆に奇襲をかけ、全滅させることも容易である。
だがランスは、あえて殺さずに自分のところまでサーナキアを誘き寄せることを指示する。
彼我の戦力からすれば勝敗は明らかであり、ランスの思考は戦争終了後のお楽しみに移っていた。
一方、ポルトガルへの道を突き進む闘神都市軍。
先ほどからリーザス軍の斥候と思わしき部隊が、遠めに何度も見えていた。
隊長のサーナキアに対して、自分たちの奇襲が筒抜けのため撤退すべきだと、まともな意見を言う者もいた。
しかしサーナキアは、騎士は引き下がるわけにいかないと、理由にもならない理由で自分の作戦に固執し、作戦の続行を宣言する。
余りのサーナキアの無謀さに、兵たちは櫛の歯が抜けるように部隊を離れていった。
もともとサーナキアは人望があるわけでもなく、当然の結果である。
リーザス軍が待ち受ける戦場に辿り着いたとき、闘神都市軍は出発時の約半分にまでやせ細っていた。
部下たちの不甲斐なさを唾棄するサーナキア。
サーナキアは完全に私怨でリーザス軍と戦おうとしていた。
そんなサーナキアの無謀な戦いに付き従うことになってしまった、闘神都市の将兵たちは哀れであった。
何しろリーザス軍が動員した騎士は1000名を超えるのに、闘神都市側はたったの140名である。
それも障害物も何もない街道上での戦いであり、闘神都市側に勝てる要素など何一つ無かった。
戦闘開始と共に指揮を放棄して、ランスの姿を探して突撃していくサーナキア。
サーナキアにしてみれば、それが騎士らしい戦い方であった。
自分が取った行動によって部下がどうなろうが、サーナキアは頓着することはない。
というよりも、そこまで頭が回らないのである。
指揮官が無能以上に害が大きい阿呆であったため、闘神都市の将兵は絶望的な状況に放り込まれることになる。
ただでさえ多勢に無勢なのに、指揮系統が全く無い状況で戦わなければならなかった。
最後までサーナキアを信じてきた彼らであったが、ここまでサーナキアが愚かとは思っていなかった。
そのため、最後の最後で裏切られてしまったことに対して、彼らが受けた衝撃は大きかった。
当然のことながら衝撃から立ち直れないまま袋叩きにあって、無駄に命を散らしていくことになる。
ランスの挑発に乗り、緑の軍の奥深くに控えているランスを目掛けて、サーナキアは遮二無二突撃していく。
だが、立ちふさがった緑の軍の騎士に打ちのめされ、あっさりと行動不能になってしまう。
ランスが予め闘神都市軍の将軍を殺さないように命令していたため、サーナキアが戦死することはなかった。
戦闘終了後、ランスは怪我をしているサーナキアを見つけ出し、激昂するサーナキアを黙らせ、怪我の手当てをしてやる。
だが、サーナキアはランスの情けを受けまいと殺せと叫んだ。
意固地なサーナキアに対して、サーナキアの望む通りにランスは捕虜らしい扱いをしてしまう。
サーナキアは衆人環視の中でランスに犯されてしまった。
ランスに生き残った部下の処分について脅されると、今更ながらに隊長としての責任を思い出し、ランスの言いなりになるサーナキア。
ランスに言われるままにランスのハイパー兵器を舐め、ランスの腰の上に乗って自らハイパー兵器を飲み込み、我武者羅に腰を振る。
傷の痛みと快楽によってボウッとなった頭の中で、サーナキアはランスへの恨みを新たにする。
ランスは躰はいい女になったものだと満足し、その証として堂々と中出ししてしまう。
結合を解き、大きくノビをするランス。
サーナキアはランスが油断した隙にその身を隠して逃亡した。
ちょうど日が落ちてしまったことも、サーナキアの逃亡を助けることになる。
ランスはあえてサーナキアを捕らえる命令は発さなかった。
サーナキアほどの上玉ならば、磨けば他のランスの妾妃たちに遜色ない美しさとなるであろう。
ランスもサーナキアをハーレムに加えようと考えていた。
しかし、いずれまたどこかで必ず遭遇する予感がランスにはあったのである。
その予感どおり、ランスとサーナキアはゼスの地で再会することになる。
サーナキアは闘神都市へは戻らなかった。
打倒ランスのために偉大な王と噂されるガンジーを頼り、ゼス王国へ潜入する道を取ったのである。
<LP3年7月9日>
サーナキアの敗北は、戦端が開かれる前に大多数の将兵が逃げ帰ってきたことで予測できた。
闘神都市側はリーザス軍が攻めてきたときのための方策を練る。
と言っても、白旗を揚げて無条件降伏しかなかった。
都市長のYORAは行方不明で、防衛隊長のサーナキアも討死は見えている。
そのためランスに降伏を申し込むための人材として、メリム・ツェールが選抜されることになる。
メリムはランスと何かと縁が深く、肉体関係にある間柄であった。
美人であり知人であるメリムが交渉役ならばランスも酷いことをしないであろうというのが、闘神都市側の淡い期待であった。
闘神都市に乗り込んできたランスは掲げた白旗を振るメリムの姿を見つける。
メリムは闘神都市の全面降伏を伝え、ランスはそれを承認する。
ランスは闘神都市を接収すると共に、彼氏のいないメリムに対して自分のハーレムにくるように命令した。
メリムはランスの求愛に対して消極的であった。
墜落したイラーピュにはまだまだ発掘個所が残されており、メリムはその調査に専念したかったのである。
女の幸せを得るよりも遺跡調査による学術的好奇心を満足させる方が、メリムには重要であった。
そんなメリムに対し、ランスは魅力的なポジションを用意して気を引こうとする。
大陸全土に散らばる各遺跡を調査する調査隊の隊長職であった。
リーザス王国がその勢力を急速に拡大していったために、領土内の管轄すべき遺跡も膨大な数となっていた。
ランスとしては冒険者魂が疼き、自分自身で探査したいところであったが如何せん時間がない。
己の代わりとなる人材を常々探しており、遺跡好きのメリムならば好都合という思いがあったのである。
そのランスの申し出にメリムは瞳を輝かせ、喜んで受諾の意を表明する。
メリムの長年の夢が叶った瞬間であった。
遺跡調査にはとにかく膨大な予算が必要であり、個人で行うのは非常に厳しい。
だが、リーザス王国自体がバックアップしてくれることによって、メリムは探検し放題となったのである。
こうして闘神都市はリーザス王国に吸収された。
都市長であったYORAはイラーピュの遺跡の力を借りて、自身を強化する方法を思いついていた。
だが、闘神大会を開いて自身を強化しようとするYORAのその野望は、ランスの手によって未然に潰されてしまったのである。
晴れてランスの妾妃の一人となったメリムは、その才能を思う存分発揮する環境を手に入れることになる。
メリムの遺跡調査能力は素晴らしく、リーザスの遺跡調査隊の隊長として、数多の遺跡を調査していった。
またメリムはベッドの上でもそのマゾの才能を遺憾なく発揮してしまうのであった。
メリムは無意識の内にいじめてオーラを発してしまうらしく、ランスも流されて随分激しい行為に及んでしまう。
前の主人であるビッチほどではないが、ランスはメリムとのSMプレイを楽しんだ。
離れ離れになっていた姉ルーベラン・ツェールと、やがてランスのハーレムにて合流することになるメリム。
いじめてオーラはツェール家の遺伝らしく、姉共々ランスにいじめられて悦楽の世界に浸ることになる。
<LP3年7月10日>
闘神都市の近く。
世界の果ての崖下。
男たちにとっての桃源郷が存在した。
ランスはマリスから古文書に伝わる伝説の桃源郷の存在を聞く。
殿方にとっての楽園というフレーズに、ランスの男心は激しく刺激される。
ランスはすでにハーレムという楽園を手に入れている。
それとなくマリスはランスの興味を削ごうとするが、ランスは反発した。
ランスの探究心にブレーキはないのである。
今すぐにでも桃源郷に赴こうとするランス。
マリスは心配げな顔で、ランスに問いを発する。
古文書によると桃源郷は有料であり、入園料に1000万Gかかるとある。
1000万Gとは、普通の男性が稼ぐ生涯年俸の10倍である。
まさに破格と言ってよく、ランスとしても考え無しには支払える額ではない。
だが、ランスはあえて踏み込んでいった。
大陸の東半分を征そうとしている王が躊躇する額ではない。
ランスは気前良く1000万Gを支払った。
部下達が崖っぷちにあるポストに1000万Gを投入すると、ポストからロープが伸びていく。
ランスはそのロープを掴み、意気揚々と桃源郷にその身を投じていった。
桃源郷には闘技場があった。
闘技場とは名ばかりで、お花畑が広がるスペースである。
その闘技場の前にナイスなバディのバニーがいた。
バニーは弾けるような笑顔でランスの手をとり、歓迎の意を表する。
そのバニー、桃源郷サービスセンターの案内係ルーシアは、ランスに桃源郷のシステムを説明する。
説明に従いランスは素っ裸になる。
ランスの素晴らしい肉体美に見惚れてしまったルーシアに、ランスは闘技場へ通される。
桃源郷に来た男子は、色とりどりの美しいバニーたちを相手に、闘技場にて存分に益荒男振りを発揮するのである。
闘技場には特殊なフィールドが形成されており、戦闘方法はセックスに限定されてしまう。
闘技場に入った者は、逃げることはできない。
闘技場から出るときは、すなわち敗北を喫したときであった。
互いの体力が尽きるまで1対1でイかせ合う、純粋な勝ち抜き戦が展開されることになる。
ランスはルールを聞いて奮い立ち、新記録を樹立すべくハイパー兵器を全開にする。
一人目のホワイトバニーは、礼儀正しい女の子であり、探るようにランスの反応を楽しみながら求めてくる。
二人目のピンクバニーは、甘えんぼの女の子であり、積極的にキスやフェラでランスを求めてくる。
三人目のレッドバニーは、情熱的な女の子であり、挑発的に自ら腰を振ってランスを求めてくる。
四人目のオレンジバニーは、ドジな目がねっ子の女の子であり、擦れてない態度で恥ずかしげにランスを求めてくる。
五人目のグリーンバニーは、可愛らしい元気な女の子であり、乳房を弄るようにランスを求めてくる。
六人目のブルーバニーは、クールな女の子であり、焦らすだけ焦らしてランスを求めてくる。
七人目のパープルバニーは、楽しげな女の子であり、アナルを責めるなどランスの躰をおもちゃにして求めてくる。
八人目のプラチナバニーは、プライドの高い女の子であり、高級感溢れる攻め手でランスを求めてくる。
九人目のゴールドバニーは、颯爽とした女の子であり、意外とドジな攻め手で必死にランスを求めてくる。
十人目のブラックバニーは、妖艶な雰囲気の大人びた女の子であり、淫媚に燃え立つようにランスを求めてくる。
次々と現れてくるすこぶるつきの美女たちを、ランスは容赦なく自慢のハイパー兵器でイかせていった。
大体の男は、保っても三人目のレッドバニーの情熱的な腰使いで仕留められてしまう。
プラチナバニーを引き釣り出すところまで行くのは、全くもって至難の業であった。
それをランスは軽々と越えていった。
だが、さしものランスも、ブラックバニーと刺し違えたところで限界が訪れる。
そんなランスの前に、回復したホワイトバニーが立ちふさがる。
さらに二人目として登場したピンクバニーも、体制を立て直しつつあった。
この性なる戦いは、勝ち抜き戦であり、十人のバニーが無限に立ちはだかるのである。
それでもランスは、根性でレッドバニーまで再び気絶させることに成功する。
しかし、オレンジバニーの素人チックな猛攻の前に沈んでしまった。
結局、ランスは13人抜きを達成し、十分に満足して桃源郷を去ることになる。
初の来店で、K点(10人)越えを果たし、最長不到距離の記録を打ち立てたのは、ランスが初めてである。
ランスは、ルーシアより様々な記念品の贈答を受け、非常にすっきりした顔でマリスの元に戻っていった。
ランスは、また一つ伝説を作ったのである。
桃源郷はまさに殿方の楽園であった。
ランスは、桃源郷をお気に入りの場所と定め、暇が出来たらよく利用するようになるのであった。
大阪城の天守閣にて、信長は籐吉郎と共に"ういろう"を楽しんでいた。
"ういろう"とは、織田家の本拠地である尾張の国の名産品である。
天下を取って大阪に居城を移した後も、信長は尾張からういろうを届けさせていた。
猿の籐吉郎はアズキを好むが、信長はやはり白が好きであった。
信長は、ういろうを娘の香姫にも与えようとする。
だが、香姫は震えるばかりで、受け取ろうとしない。
香姫は、棚の真ん中に置かれた人間の首が、恐ろしくてならなかった。
その首は、信長に長年敵対していた原家の最後の当主・春影の首であった。
信長は、打ち滅ぼした敵の首を取っておき、その首を肴に酒を楽しむ趣味があった。
自分に歯向かった浅井の父子や朝倉の当主の髑髏を酒盃にして、部下たちに酒を飲ませたりもした。
もちろん断った武将は、反逆の意思ありとして、斬首である。
春影は一番手を焼いた憎き相手であったため、塩漬けにして念入りに保管していた。
香姫は、魔人と呼ばれる信長の娘とは思えぬほど心優しい姫であった。
父である信長に対して、戦を止めて民を安んじるよう、何度も文をしたためるほどである。
塩漬けにされた春影の首は、無念さが滲み出る表情をしており、香姫には正視などできるはずもなかった。
信長は、当時のJAPANの常識から考えても、飛びぬけて残酷な殿様であった。
そして、その不死身振りも異様であった。
今川の大軍と戦った桶狭間のときも、浅井・朝倉の連合軍に挟み撃ちにあったときも、信長は生き残った。
この信長の残虐さと不死身さには、ある一つの理由があった。
信長は、本物の魔人だったのである。
魔人ザビエルは、月餅によってその躰を分割され、JAPANの各地に封印されていた。
そのザビエルの躰の一部は、御神体として、尾張の国の熱田神社に保管されていた。
うつけ者と評判だった若き頃の信長は、面白がってその御神体の封印を解いてしまう。
当然のことながらザビエルは、信長の躰に寄生して復活しようとする。
常人ならば、ザビエルの意識に完全に躰を乗っ取られるところである。
だが、信長はザビエルの意識に抗った。
信長は常人よりもかなり飛びぬけた精神の持ち主であり、魔人になれるだけの素養を持った人物だったのである。
その結果、信長のザビエルの意識と躰は、奇妙な具合に融合してしまうことになる。
信長は人としてJAPANの統一を目指し、その上で、自らの魔人としての力を完全なモノとするべく行動を開始する。
永遠の命を持つ魔人は、子を生み出そうとする欲求を、基本的には持ち合わせていない。
ただし、信長の場合、魔人と人間の融合体ということで、厳密には魔人ではなく、思考の基本ベースも人間の信長のままである。
信長は、JAPANの君主として、自分の血筋を後世に残すために、数々の側室を持つ。
滅ぼした敵の奥方や娘を、容赦なく犯しぬいてきた。
だが折角孕んでも、、母体が耐え切れず流産したり、腹を食いちぎって出てきたりと、まともな子供はまったく生まれてこなかった。
人であり人でなく、魔人であり魔人でない信長のDNAは、母体にとって毒にしか為りえなかった。
信長の子を孕んだ女は、例外なく出産時に死に、すでに八十八人の女が、その若い命を散らせていた。
ただ一人香姫だけが、少し普通の人間と違う部分があるも、無事に出産できた唯一の例外であった。
それゆえ、信長の香姫にかける期待も大きかった。
だが、信長の期待に反して、香姫は非常に心優しい姫として育ってしまう。
これ以上死者を冒涜することを止めるように訴える香姫のその態度を嘆く信長。
信長は春影の首の髪を掴んで畳に叩きつける。
叩きつけられた春影の首が、香姫の方に転がっていく。
香姫は、か細い悲鳴を上げ、こみ上げてくる嗚咽を堪え、信長の前から逃げるように退出していく。
その後姿を籐吉郎と一緒に眺めつつ、難しい年頃になってしまったかと、父親らしい独白をする信長。
信長は天守閣に佇み、西方に視線を向ける。
ちょうどそのとき、JAPAN軍の先発隊が信長の命を受けて密かに天満橋を越えたところであった。
ランスとの和平交渉に失敗した勝家は、JAPANに戻った後、カラカラと笑いながら信長に交渉の顛末を報告する。
リーザス王国が大陸東部を完全に掌握するのは時間の問題であり、確実にその次の的はJAPANとなる。
ランスという気宇壮大な男について、楽しげに語る勝家。
信長もまた、ランスとの戦いが避けられぬ事態となったことを悟る。
戦いの基本は先制攻撃である。
さらに言えば戦いは相手領で行うに限る。
リーザス軍がポルトガルにJAPAN攻めの前線基地を築いていることは、信長の許へも情報として入ってきていた。
信長は、リーザス軍の準備が整わないうちにポルトガルへ奇襲を行うべく、勝家に命を下していた。
すでに勝家を主将とする織田軍が長崎に着陣している。
長崎に入った織田軍の武者の総数は1万を超える。
主将である勝家と長崎近辺の大名の三名の他に、信長配下の四名の武将たちが長崎まで出張ってきていた。
信長の顔を立てる意味合いもあり、勝家はそれらの武将に対して大陸攻めの先鋒を命じた。
ポルトガル攻めの先鋒の中に、男尊女卑の激しいJAPANでは特に珍しい女武者の姿があった。
かつて三河の国を治めていた山本家の現当主・五十六である。
五十六は19歳という若さであり、無骨な武者たちが行き交う戦場では、その麗しい瑞々しさがかなり目立っている。
五十六の器量の良さと美貌の冴えは、厳つい鎧を身に纏っても一切損なわれることはなかった。
亡き父の悲願であった御家再興のために武勲を挙げるべく、五十六は志願してこの奇襲作戦に臨んでいた。
<LP3年7月11日>
ポルトガルでは、赤の軍を中心としたリーザス軍がJAPAN攻めのために準備を整えていた。
赤の軍はリーザス軍の精鋭であり、攻撃に特化された部隊である。
JAPAN軍はその赤の軍が出撃準備を整える寸前にポルトガルに襲い掛かったのである。
リーザス軍としては、寝耳に水の事態であった。
運の悪いことにちょうどこのとき、ランスは闘神都市の制圧に赴いており、ポルトガルを不在にしていた。
JAPANの奇襲部隊は、信長配下の武将たちで構成されていた。
長山太郎一撃はJAPANの中国地方を治める大名であり、2000名の武士を率いて先鋒を務める。
前田のべるは若い頃から信長の側近であり、信長からJAPANの北陸地方を任され、1500名の武士を率いて参陣していた。
信濃と甲斐の国の守護である多田鷲は、800名の弓武者を率いて後衛に構え、奇襲をサポートする役割を担う。
そして、多田軍の横に、山本五十六の部隊(弓武者1200名)が布陣していた。
これらの武将の中で唯一人、山本五十六だけは他の将たちと異なり、領地を持たない武将であった。
JAPANでは女性が武器を取って戦場に立つことなど考えられないことであり、全く持って異色の武将であった。
山本家は、織田家の本領である尾張の国の隣、三河の国を代々治めていた名族である。
血筋的に言えば、もともとは商人上がりの織田家よりも遥かに高い家格である。
しかし、信長が歴史の表舞台に飛び出すよりもだいぶ前に、当の山本家はかなり廃れてしまっていた。
隣国の駿河と遠江の両国を治める強大な今川家に、泣く泣く支配されていた状況が長く続いていた。
その今川家は、桶狭間の戦いで、織田家の信長に滅ぼされてしまう。
このとき五十六の父は、今川家の元を離れて織田家に従う姿勢を見せる。
だが、会談の場である正徳寺に赴いた五十六の父は、卑怯者と罵られて信長の手によって殺されてしまった。
結果として山本家は滅び、山本家の発祥の地であった三河の国もまた、織田家に占領される形となる。
三河の国はJAPANでも独特の風土があった。
三河者とはJAPANにおいて頑固者・律儀者の代名詞であった。
今川の支配を受けながらも、三河の国の武者たちは山本家に忠誠を誓い続けていた。
三河の兵は決して主を裏切らず、粘り強く戦い、戦場にて退くことを知らないのである。
この貴重な三河兵を自軍の戦力とするために、信長は山本の血を引く唯一人の姫君である五十六を利用した。
信長は幼い五十六に対して山本家の再興を持ちかけ、織田家に犬馬の労を尽くすことをその条件とする。
このとき五十六はわずか九歳であり、信長も利用しやすかった。
ただし、もっと妙齢の年頃になっていたならば、間違いなく信長の毒牙の餌食になっていたであろう。
旧主の仇である信長に対して、反抗する気配を見せていた三河の国の山本家の家臣団。
だが、信長の目論見通り、信長が旧主の忘れ形見である五十六に御家再興を約したことを知ると、家臣のほとんどが五十六の下に集う。
山本家の領地であった三河の国は、織田家に占領されている。
だが、家臣たちは、領地も無く苦しい生活を強いられながらも一言も文句を漏らさず、幼い五十六のために働き続けた。
家臣たちの忠誠心に感謝しながら武芸を研鑽しつつ、五十六は精進を重ねて成長していく。
五十六は父が存命していた幼い頃から、おてんばな姫君として有名であった。
いつも周りから、男に生まれていたら天下を取れるくらいの名将になっていたであろうと、お世辞ながらも言われていたくらいである。
御家再興の悲願を心に秘め、日々鍛錬に励んで成長するにつれ、その持ち前の武芸の才能は大いに磨かれ、その美貌と共に光り輝いていく。
弓にかけてはJAPANでも屈指の腕前となるまでに至り、疾風天破という必殺技まで修めてしまった五十六。
女だてらに弓を取って、信長に御家再興を認めてもらうために、自ら戦場に立つようになる。
犬のように忠義な山本家の武士団を引き連れて、五十六は数多の戦場を駆けた。
五十六率いる山本家の軍勢は、織田家の天下統一の過程において命ぜられるままに東奔西走し、信長にこき使われまくった。
その五十六の弓の腕前は信長も認めるところとなり、旧山本家の家臣たちを中核とする織田家の一軍の将に五十六は抜擢されることになる。
女の身の上ながら将の役目を任せられるなど、JAPANでは全く異例のことであった。
だが、信長は山本家の再興だけはなかなか許可を与えなかった
実のところ信長は、数年の後に五十六が子を産むのに適当な年齢になったら、犯して自分の子を孕ませようと考えていた。
五十六ほどの女武者ならば自分の子を孕むことも可能ではないかと期待を込めて、信長は五十六を手元で飼っていたのである。
そして、五十六を孕ませてしまえば、三河侍たちを今後も自分の思うがままに扱うことができる。
なにしろ名実共に信長が三河侍たちの主となることになるのである。
そんな信長の思惑など露とも知らなかった五十六は、ただただ戦功を認められるために努力を続けていた。
しかし、家臣たちにこれ以上負担を強いるわけにはいかなかった。
五十六は今回の大陸討ち入りにおいてなんとしても華々しい武勲を挙げなければと考えていた。
JAPAN軍のポルトガル奇襲は、特に慎重に行われた。
ポルトガルに駐屯中のリーザスの赤の軍は全くJAPAN軍の奇襲を予想していなかった。
そのため、最初の一撃で、ポルトガルのリーザス軍の陣地は混乱の渦に叩き込まれることになる。
赤の軍は攻撃に特化された部隊であり、攻勢時の衝撃力は凄まじい。
だが、その反面、守勢に回ると脆い部分があり、戦が始まって直ぐに赤の軍は防戦一方となってしまっていた。
主将のリックや副将のメナドが懸命に混乱する部下を統制しようとするが、指揮系統の復活にかなり時間がかかってしまう。
混乱するリーザス軍に対して、織田軍はその戦力のすべてをつぎ込んで蹂躙しまくる。
JAPAN軍の後衛に控えていた多田鷲と山本五十六の両将の部隊による、弓矢の遠距離攻撃がかなり効果的であった。
特に山本五十六の弓の腕前は圧巻であった。
幼き頃に父の志を受け継ぎ、山本家の再興を生涯の目的とした五十六は、弓術の道をその若さで究めていた。
この戦いでもその腕前は冴え渡る。
リーザス軍を率いる赤の将リックに対して、五十六は渾身の必殺技・疾風天破を放つ。
放たれた矢はリック目掛けて流星のように襲い掛かり、咄嗟のところで回避しようとしたリックのヘルメットを吹き飛ばした。
ヘルメットを失ったリックは激しく混乱してしまい、軍の指揮どころではなくなってしまう。
ヘルメットを紛失して赤の将であるリックが混乱してしまったことにより、赤の軍の指揮系統もまた乱れたままとなる。
ポルトガル市街全域が戦闘地帯となってしまったため、リーザス軍がJAPAN攻めのために構築していた基地は灰燼に帰してしまう。
特に、折角大量に運び込んだ兵糧が全て焼き払われてしまったことは、リーザス軍にとって痛恨の事態であった。
ランスがもしポルトガルにいたならば、このような無様な事態には陥らなかったであろう。
赤の軍と共にポルトガルに駐屯していた紫の軍は、この状況をなんとかするために独自の行動を開始する。
カスタム接収後、リーザス軍の魔法部隊である紫の軍は大幅に人員が増やされ、全くと言っていいほど別の軍に生まれ変わっていた。
JAPAN攻めに動員された紫の軍には、メルフェイスの他にカスタム最高の魔法使い魔想志津香が配備されていた。
ランスの愛人であるメルフェイスが、この局面でイニシアチブを発揮する。
集中的にJAPAN軍の後曲を叩くように、同僚の魔想志津香に対して伝令を発したのである。
知の将と呼ばれていたエクスの許にいた時に、メルフェイスはエクスに感化されて兵法を学んでいた。
メルフェイスはその知識を現在の主人であるランスのために行使したのである。
エクスの下にいた月日は決して無駄ではなく、ランスに尽くす今に至るための貴重なステップの一つであった。
メルフェイスから伝令を受け取った志津香は、極大魔法の詠唱に入る。
放たれた白色破壊光線は混乱する戦場を尽き抜け、多田軍に突き刺さる。
大きくその数を減じ、混乱状態に陥る多田軍。
志津香はさらに白色破壊光線の詠唱体勢をとる。
JAPANは藤原家滅亡から二千年以上戦乱に明け暮れていた土地である。
当然のことながらJAPANの兵は戦い慣れしていた。
だが、魔法使いの数が非常に少ないため、遠距離攻撃は弓矢が主体となり、戦場で魔法部隊が運用されることが全く無かった。
大規模な魔法攻撃を打ち込まれるなど、誰も経験したことが無かった。
志津香の放った白色破壊光線は、多田軍を半壊させてしまう。
あまりの威力の大きさに、多田軍の主将である多田鷲は恐れ慄いてしまう。
多田軍の横に布陣していた山本五十六は、崩れ行く多田軍を立て直すために、多田軍の前面に部隊を展開せざるを得なくなる。
前に出張ってきた山本軍に向かって、メルフェイスの部隊から魔法攻撃が飛ぶ。
粘り強さが身上の三河武者たちは、懸命にその魔法攻撃に耐え、弓矢を打ち返す。
だが、頑張る山本軍の陣に対して、無常にも二発目の白色破壊光線が叩き込まれてしまう。
多田軍と同様に、山本軍も壊滅状態となってしまう。
前線ではリックに代わって最前線に出たメナド率いる部隊が、必死にJAPAN軍の攻勢を防ぎとめていた。
決死の突撃を食い止められてしまった前田のべると長山太郎一撃の両将。
JAPAN軍の後陣が壊滅したことにより、弓矢の援護が無くなってしまったことが転機となる。
盛り返したリーザス軍の攻勢により、前田軍と長山軍は押し返されていく。
旗色があっという間に悪くなり、JAPAN軍は雪崩を打って天満橋の方面に撤退し始める。
動けなくなってしまった負傷者たちを、情け容赦なく見捨てていくJAPAN軍。
しかし、山本五十六だけは最後まで戦場に残り、可能な限り傷ついた家臣たちを逃がそうとする。
彼女にとって部下は皆、自分の家族そのものであった。
家臣たちは懸命に五十六を逃がそうとするが、五十六はギリギリまで粘って撤退の指揮を執る。
だが、古株の家老に山本家再興のためと叱咤され、五十六は断腸の思いで離脱を決意することになる。
しかし、易々と撤退を許すほどリーザス軍は甘くはなかった。
天満橋に向かう道は封鎖され、五十六は大きく迂回することを強いられてしまう。
リーザス軍の追撃を避けるために身を隠しつつ、逃避行を続ける五十六。
逃げ切ったかに思われたそのとき、緑の鎧を身にまとったリーザスの一軍が、五十六の前に立ちふさがる。
JAPAN軍ポルトガル襲来の報を受けて、急ぎ闘神都市から引き返してきたランスの緑の軍であった。
五十六は運が悪い(?)ことに、敵方の王が率いる精兵と鉢合わせしてしまったのである。
五十六に付き従う侍は、すでに百名足らずにまで減っていた。
相対するランスの緑の軍の千名の騎士たちは、全く疲弊していない状態である。
最初から勝ち目はなかった。
五十六の家臣たちは皆、主君である五十六を逃がすために、命を捨てる覚悟を決める。
その皆の悲壮な面持ちを見た五十六もまた、覚悟を決めるしかなかった。
無念と涙を堪え、亡き父に対して誓いを果たせなかったことを詫びる五十六。
悲願であった御家再興の夢は潰えたが、五十六は自暴自棄になるわけにはいかなかった。
家臣の皆にはそれぞれ家族がいる。
五十六は山本家の当主であり、彼らの命に対して責任があった。
家臣たちの命を救うために、五十六は降伏することを決意する。
ランスに降ることを決意した五十六に対して、家臣たちは猛烈に反対する。
だが、五十六は彼らの言葉を頑として聞き入れなかった。
五十六は長年使ってきた家宝の弓「疾風丸」の弦を外してしまう。
その光景を見た家臣たちは、皆悄然としてしまった。
弦を外した疾風丸に白い布を結わえる五十六。
そして、大陸の王が率いる軍に対して一人歩みを進めていった。
ランス率いる緑の軍に降伏を申し入れた五十六。
その身柄は、緑の軍の騎士たちに拘束された。
同様に、五十六の家臣たちも、緑の軍の監視下に置かれる。
ポルトガルからJAPAN軍撃退の報告があり、臨戦態勢が解かれたため、あまり手荒な処置はされなかった。
ランスがリーザス王国を率いるようになってから、ある不文律がリーザス軍部の中で生まれていた。
すなわち、捕らえた捕虜の中に美人がいたならば、必ずランスの元に連れて行くというものである。
美人な捕虜の処遇は、ランス自らが決済するという、鬼畜王と呼ばれるにふさわしい取り決めであった。
このとき、五十六を捕らえた騎士が、その見目麗しい容貌に注視したことにより、五十六の人生に大きな転機が訪れることになる。
その騎士は、五十六のことをランスが絶対に気に入るであろうと、正しい判断を下した。
即座に、本営にいるランスの元へ五十六を連行することを決定したのである。
すでに死を覚悟していた五十六は、大人しくその指示に従った。
こうして五十六は、ランスに見初められる運命的な機会を得たのである。
連行されてきた五十六を見て、感嘆の声を上げるランス。
五十六の美人振りにランスは深く感じ入り、五十六を連れてきた騎士に対して特別に褒美を与えることにした。
その騎士は五十六をランスに紹介した功績を讃えられ、ランスから直々に一つの貝を賜ることになる。
余談だが、下賜されたその貝は、その騎士の家にて家宝として代々伝わっていくことになる。
後に五十六がランスの子を産み、その子がJAPAN国主となることから、その貝の価値は天文学的に跳ね上がることになる。
その貝は「山本貝」と銘付けられて、ランスと五十六にまつわる品としてJAPANの国宝となるのである。
ただし、その貝が直前にランスが食していたスープの中に入っていたただの貝であることは、ランスと五十六の二人しか知る者はいなかった。
ランスは五十六と二人きりで話がしたいと、その場にいた全員を外に追い出してしまう。
まず、ランスは五十六に名を尋ねる。
五十六の態度から、まともな返事は返ってこないだろうと考えていたランスであったが、その予想に反して五十六は素直に自分の名を述べる。
だが、男のようなその五十六の物言いは、ランスからしてみれば、五十六が美人なだけに野暮ったいだけであった。
"女らしい言葉遣いをしろ"と文句を言うランスであったが、五十六は毅然とした態度を崩さなかった。
"負けて恥を晒す心算は無い"と、自分の首をはねるようにランスに告げる五十六。
ランスはその気丈な五十六の凛とした態度を面白がって、しばらく戯れることにする。
一目見たときから、五十六を自分の女にしてしまうことは決定済みであり、ランスに五十六を殺す気など毛頭無かった。
ランスは五十六に露骨に接近し、その白い首に己の指を這わせ、絹のような五十六の美肌の感触を楽しんだ。
殿方に露骨に躰を触れられるなど全く経験したことの無い五十六は、そのランスの振る舞いに大いに動揺してしまう。
しかし、ランスが"この首をはねるのか"と独白したことで、五十六は目を瞑った。
ランスの指が離れていったことを感じ、死が近いことを察した五十六は、悔しげに歯を食いしばる。
首をはねられることよりも、ここで山本家の血が絶えることの方が五十六には重かった。
だが、いくら待っても刃はやって来ず、傍らにいたランスの気配も離れていく。
目を見開く五十六。
ランスは少し離れた所に立ち、五十六を見下ろしていた。
その手には刀は握られていなかった。
悠然と自分を見下ろすランスに、自分を殺そうとする気配は感じられなかった。
"はやくやれ!"と怒声を発する五十六。
しかし、当のランスは"そんなもったいないことが出来るか"と嘯く。
逆にランスは、一緒に捕らえた家臣たちごと自分に仕えろと言い放った。
五十六は、自分が女であるために情けをかけられたことを鋭敏に感じ取る。
突然烈火のごとく怒り始める五十六。
戦場で女として見られることは、五十六にとって最大の侮辱であった。
その処遇を受け入れたならば、末代までの恥となってしまう。
五十六にとって、断じて受け入れることの出来ない話であった。
あくまで、強硬に恥よりも死を選ぼうとする五十六に、ランスは揺さぶりをかける。
これまでの会話でランスは五十六の性格を読み取ってしまっており、五十六を追い詰めることなど、ランスには至極簡単なことであった。
五十六が、真っ直ぐで責任感の強い、自分好みの清純ないい女であることは明らかであった。
ランスは、部下の命を楯にして、五十六に脅しをかけていく。
自分の命ならまだしも、家臣たちの命だけは絶対に助けたい五十六。
家臣たちには、それぞれ子供も家族もいる。
五十六は、彼らが殺されたら誰がその家族を養うのだと、あくまで家臣たちの助命をランスに求めていく。
しかし、ランスの返答は、"家族ごと皆殺し"という五十六の予想を遥かに越える激しいものであった。
眼前に立つこの大陸の王が鬼畜王という蔑称で呼ばれていることは、五十六も知っていた。
噂どおりの人物であれば本当にやりかねなかった。
五十六のその細い双肩に、家臣たちだけでなく、その家族の命の重さまで圧し掛かることになる。
五十六は、その重さに屈した。
武士としての恥を忍んでランスに忠誠を誓い、五十六は恭順の意を表す。
五十六はランスの命令により、意識的に発していた男言葉を止めさせられてしまう。
普段からかなり無理をしていた口調が改められ、五十六はぐっと女の子らしくなる。
五十六の家臣たちは、五十六の下に据え置かれることになる。
また、ポルトガル攻略に失敗して、大陸に取り残されてしまったJAPAN軍の将兵も、便宜的に五十六の下に集められた。
JAPAN軍の攻撃により、ポルトガルに建設していたJAPAN攻略のための前衛基地は、破壊されてしまった。
そして、JAPAN攻めの準備をしていた赤の軍は、先の戦いで疲弊してしまっている。
ランスのJAPAN攻めのプランは、若干の変更を余儀なくされる。
ランスは、諸々の建て直しを図るべく、一旦リーザス城に帰還することを決定する。
ポルトガルで捕らえられたJAPAN軍の捕虜たちもまた、全員リーザス城に送られる形となる。
同行するように命じられる五十六。
五十六は、故郷のJAPANから遠く離れた、大陸でもっとも栄える都・リーザスに赴くこととなった。
その道中、五十六はランスという王についての詳細な噂を聞く。
ランスという人物を知るところとなった五十六は、山本家再興を果たすための起死回生の策を思いついてしまう。
リーザスに着いてからも、五十六はひらめいてしまったその策についてずっと考え続けることになる。
織田軍は撃退され、戦いは終わった。
ポルトガルを襲ってきた織田軍は、全て天満橋の向こうに撤退していった。
大陸側に取り残された部隊も、全て捕虜にしており、一先ずの安全が確保された。
奮闘したメナドの軍の陣地では、戦闘に疲弊した兵たちが休息を取っている。
JAPAN攻めのために折角建築した兵站基地が潰されてしまい、その再建作業を急がなければならない。
しかし、今は疲労を回復させることの方が先であった。
そんな夕刻、宿舎とは少し離れた場所で、メナドとザラックは逢引していた。
二人は、鎧を纏ったまま、後背位で交わり、快楽を貪っていた。
男性経験がザラックしかないメナドは、女たらしのザラックの愛撫に夢中になってしまっている。
自分が今いる場所がどこなのかも忘れ、大きく快楽を告げる声を上げるメナド。
ザラックはいやらしくメナドの尻を撫で回しながら、声を潜めるように注意する。
我に返るメナドであったが、ザラックのテクニックを前にしては、耐えることができそうになかった。
快楽に震えて夢見心地のメナドの耳に、ザラックは毒の言葉を滑り込ませていく。
自分の父親の会社がこの戦争で倒産しそうだと告げ、金を工面してくれとねだったのである。
全て嘘だった。
だが、すでにメナドにはその嘘を見破ることができないほど、ザラックの魔の手に絡み取られていた。
メナドは超大国リーザスの一軍の将であり、それなりに給金を貰っている。
蓄えもそれなりにあったが、そのほとんどをザラックに渡してしまっていた。
毎月の給料も右から左でザラックの懐に流し込まれていた。
正気に戻って、もうお金がないことをザラックに訴えようとするメナドに対して、ザラックはさらなる快楽を注ぎ込む。
容赦なく何度も何度も腰を動かし、メナドを絶頂に追い込んでしまう。
立っていられないほどの快楽の中にいるメナドに対して、さらに刺激を加えていくザラック。
軍費の流用して1万Gを自分のところに回すように囁いた。
さすがに躊躇するメナドの尻を高く上げ、爪先立ちさせた状態で、ザラックは下から上に容赦なく押し込んでいく。
メナドはもはや何も考えられなくなっていた。
ザラックに言われるがままに頷き、少しだけだからと断りながらも、負の道へと転がり落ちていく。
メナドを意のままに操ることに成功したザラックは、ニヤリと笑いながらメナドをさらなる絶頂に追いたて、最後に膣外で射精する。
1万G程度で、ザラックが満足するはずもない。
これを切欠に、メナドからさらに金を引き出す予定であった。
ちょうど良いことに、JAPAN攻めの兵站基地が潰されてしまった。
穴埋めのためにさらなる戦略物資がポルトガルに集積されるはずであった。
ザラックにとって、メナドは良い金蔓であった。
<LP3年7月12日>
今度はちゃんとカミーラの下へケイブリスの手紙が届く。
カミーラの隠れ家に辿り着いたケイブニャンとケイブワンは、喧しく来訪を告げる。
ラインコックは、苛立たしげに応対し、仕方なく二人がケイブリスから預かってきた手紙を受け取った。
お使いのご褒美として、"もんぷち"と"ほねっこ"を厚かましくもラインコックに要求するケイブニャンとケイブワン。
二人の大好物であった。
ラインコックが何も言わずバタンと扉を閉めてしまったため、結局何も貰えないケイブニャンとケイブワン。
慰めあい、帰りに買い食いしていこうとする二人。
だが、大事なお小遣いが入っていた"がま口財布"を忘れてきたことに気づき、トボトボと引き上げていくことになる。
カミーラは、意外にもその手紙を読もうとする。
手紙には、ホーネット軍との戦闘を有利に進めているケイブリスの自慢話が書き連ねられていた。
このとき、魔人領では、大規模な会戦が行われており、魔物たちが血で血を洗う戦いを繰り広げられていたのである。
一瞥をくれただけで、手紙を消滅させてしまうカミーラ。
ラインコックは、慌ててほかほかのお絞りを用意し、汚れてしまったカミーラの手を拭く。
そして、カミーラの機嫌を直すために、うにうにチーズとワインを用意し、ご相伴に預かった。
カミーラは物憂げにワインを飲みつつ、そう遠くない未来、ケイブリスが天下を取ってしまうであろうことを予測する。
暗い未来を憂い、自分が採るべき道を模索していた。
<LP3年7月13日>
魔人領のちょうど中間地点に位置するカスケード・バウ。
ホーネットとケイブリスの両軍が、過去幾度に渡って戦った決戦の場である。
ホーネットは、このカスケード・バウの地に堅牢な砦を築き、ケイブリス軍の北上を阻止していた。
しかし、今ホーネット軍は、深刻な戦力不足に悩まされてしまっていた。
ホーネット軍は、開戦当初、6人の魔人と50万の軍勢でカスケード・バウに布陣していた。
だが、その戦力は大いに目減りしており、昔日の面影はない。
ノスとアイゼルがいなくなり、サテラとメガラスは人間界に赴いている。
ホーネットは後方のシルキィの城にて、魔人領全体の政務を取り仕切っている。
実質的に、シルキィとハウゼルの二人で、ケイブリスの大軍を防ぎとめなければならなかった。
彼女らの配下に留まっていた魔物たちは、たったの10万である。
対するケイブリス軍は、7人の魔人と60万もの魔物部隊で攻め寄せてくる。
苦戦は必死であった。
地平線の彼方から60万ものケイブリス軍が押し寄せてくる光景は、ある種の壮観さを見るものに与えてしまう。
シルキィとハウゼルは、その光景を見つめながら、黙してしまう。
死ぬかしら?とわかりきったことをハウゼルに尋ねるシルキィ。
ハウゼルは、やってみなければわからないわとポツリと答える。
シルキィはその虚しい言葉に同意し、全軍に突撃の号令を発した。
こうして、幾度目かも知れない激闘が、カスケードバウの地で繰り広げられることになる。
最後の決戦であった。
シルキィと相対したガルティアは、腹が減るだけだとシルキィに戦いの虚しさを説く。
多勢に無勢であり、ガルティアにとってみれば、シルキィたちのやってることは、目茶苦茶であった。
さっさと降参して楽になるように説得しようとする。
シルキィはそのガルティアの言葉を怒声で封殺する。
シルキィには、決して自分のしていることが無意味ではないという信念があった。
シルキィにとって、尊敬し、愛していた前魔王ガイの遺言は、何よりも守るべきものであったのである。
シルキィは、ガルティアのことを食い意地の張った馬鹿と称し、その馬鹿に馬鹿と言われるのは心外と怒る。
志を持たず、強い者に靡くガルティアを軟弱者と唾棄するシルキィ。
根性よりも食欲と、シルキィの言葉を否定しないガルティアの態度は、余計にシルキィを愚弄する形となった。
短気なシルキィに呆れながらも、ガルティアは仕方ないと容赦なく攻撃を仕掛けていく。
ハウゼルは、鬼の魔人であるバボラを食い止めなければならなかった。
バボラは、身長が20m以上、体重が40t以上の巨体を誇る魔人である。
日々その体は巨大化しており、それに反比例するように頭の方は弱体化していた。
バボラは、弱った頭で何も考えずにケイブリスに従い、言われるがままに戦場で暴れる。
ズシンズシンと砦に向かって前進するのをやめないバボラを、ハウゼルは止めようとする。
緊迫感のないバボラの戦い方に呆れるハウゼルであったが、 ホーネット軍にとってみればその巨体は脅威であった。
バボラの巨体によって、せっかく構築した砦が破壊されてしまう恐れがあったためである。
部隊を率いてバボラの前面に回ったハウゼルは、突撃の号令をかけ、全力でバボラを抹殺しようとした。
だが、愚かなだけの巨大な生き物であっても、魔人の無敵結界は持っていた。
ハウゼルの部下たちの攻撃はシャットアウトされ、ハウゼルの攻撃のみが、バボラに打撃を与える。
その攻撃さえも、巨大なバボラにとってみれば、軽い打撃であった。
頭が弱く、痛覚も麻痺気味であり、ハウゼルの攻撃では、バボラを食い止めることは困難であった。
バボラはケイブリスの言うことだけは聞く。
殴られると痛いからである。
ホーネット軍にしてみれば幸運なことに、ケイブリスはバボラに城を破壊するなと言われていた。
ケイブリス的には、あくまでそれは魔王城のことだったのだが、バボラには眼前の砦と区別がつかなかった。
普通に考えれば、バボラの巨体は、このような大規模な会戦時には、大いに役立つはずである。
だが、バボラは細かい敵を潰すことに終始し、ケイブリスもそれを許していた。
ケイブリスは、バボラという絶好の戦力を、この戦いで活用しきれていなかったのである。
ホーネットは、かろうじて圧倒的な数のケイブリス軍を食い止め、戦線を維持することに成功していた。
だが、両軍の戦力格差は圧倒的である。
このまま戦闘が続いて兵たちに疲弊が蓄積されていけば、いずれホーネット軍に臨界点が迎えることになるのは明らかであった。
そのため、ケイブリスの方は、まったく焦ってはいなかった。
カスケード・バウの戦いは、これまでの戦い同様、何時果てることなく続いていく。
だが、ホーネット軍が崩壊に至るまでのカウントダウンは、確実に早まっていた。
<LP3年7月14日>
リーザス城に戻ったランスは、JAPAN攻めの兵站基地の完成を急がせていた。
今度は、青の軍をポルトガルに派遣し、万全の体制を整えるランス。
また、先の戦いで疲弊してしまった赤の軍への、早急な兵員の補充を命じた。
全ての処置を終え、ランスは気晴らしに、城内の庭園に散歩に出る。
リーザス城は広大であり、いくつもの庭園を抱えている。
この日のリーザス地方は、夏晴れの快晴であり、絶好の散歩日和であった。
ランスは散策しつつも、じっくりと青姦にもってこいの場所を探していた。
ただ散歩を楽しむだけではないのが、ランスらしかった。
ランスは、木々が生い茂り、昼でも薄暗い絶好の場所を見つける。
だが、そこには先客がいた。
木陰から聞こえる人の声に反応したランスは、そちらの方へそっと移動する。
誰かが青姦しているのかと考え、先を越されてしまったことを悔やみ、けしからんと様子を伺おうとするランス。
だが、ランスの考えたような光景はなく、そこには、メイドのすずめと、黒の軍服を着た壮年の軍人の姿があった。
その黒の軍の軍人は、すずめの父・加藤疾風であった。
疾風は、すずめに仕事を抜け出し、一晩だけ自分の友人を接待するように頼み込んでいた。
仕事があると断ろうとするすずめであったが、疾風はすずめの言葉を聞こうともしない。
相手がすずめを熱望していることを告げ、何が何でも今晩仕事を抜け出すように、すずめに言い聞かせる。
その相手とは、軍の会計役員のロペという男であり、疾風は何かと便宜を図って貰っていた上客であった。
すでに、すずめは一度ロペに抱かれていた。
ロペは、ランス王のメイドを抱きたいという邪な思いを、常日頃から抱いていた。
ランスが美しい娘をメイドに揃えていることはもちろんだが、ランス王のメイドというステータスに目が眩んでしまっていた。
そして、すずめがランス王の側でメイドをしていることを聞きつけ、疾風に対して、再びすずめに接待させることを要求したのである。
疾風にとって、会計局のお偉方であるロペの後押しは、喉から手が出るほど、渇望してやまないものであった。
ロペを喜ばせることは、父に対する親孝行になると、すずめに接待を押し付けようとする疾風。
それでも断ろうとするすずめを、疾風は父親に逆らうのかと恫喝する。
疾風は、これまで育ててもらった恩を忘れるのかと、母親が死に肉親は父である自分だけだと、すずめに言い寄る。
疾風は、自分のために娘に躰を売らせる最低の父親であった。
父親の必死の懇願に、押し黙ってしまうすずめ。
すずめには父に反抗することなど出来なかった。
疾風に頷くことを強要され、ずすめはしかたなくコクリと頷いてしまう。
結局はまた父親のために働いてくれるすずめに対して、喜びをあらわにして、しっかりと頑張るように言う疾風。
そして、ランスが側に隠れていることに気づかず、あたふたと走り去っていった。
しばらくその場に留まっていたすずめは、こっそりと城の方へ歩いていく。
ランスは、その寂しげなすずめの後ろ姿を木の陰から見つめ、疾風の外道振りに呆れ果てていた。
あんな父親を持ってしまったすずめを哀れみ、なんとかしなければと考える。
ランスは、とりあえず、今日の夜はすずめを側に置き続けることを決めた。
そして、侍女のマリスに、すずめが疾風に関係を持たされてしまった相手を全員洗い出すように命じるランス。
ランスは、調査が終了するまでの間、疾風に怪しまれないような形で、ロペをリーザス城からしばらく離れさせることにする。