リーザス帝国軍、ヘルマン帝国領古代遺跡を占領。ルーベラン、レリューコフの手で虜囚となる。
9月7日 古代遺跡
ランス、ルーベランをリーザスへ送るように指示。
9月8日 リーザス城
ランス、リーザス国立体育館にてバレーボールで汗を流す。
9月9日 リーザス城
ランス、フレイア捕獲作戦の陣頭に立つ。
9月10日 リーザス城
ランス、香姫との交わりを深め、ルドラサウムが自分に興味を持っていることを知る。
9月11日 リーザス城
ランス、玉座にて創造神ルドラサウムを罵倒する。
9月12日 リーザス城
サテラ、ランスに対して魔王となるように要請。
9月13日 リーザス城
リーザス帝国軍、ヘルマン北東部域への遠征軍を編成。メルフェイスとハウレーンの参加が決定。
<LP3年9月6日>
ローゼスグラードを押さえ、ヘルマン帝国軍のヘルマン東部域への進出を抑えることに成功したリーザス帝国軍。
ローゼスグラードの防衛線構築のために周辺の地盤固めを行うべく軍を動かす。
目標はアークグラードの北方に位置する古代遺跡であった。
古代遺跡から出土された兵器はヘルマン帝国軍にさまざまな恩恵をもたらしていた。
ヘルマン帝国軍の他国と異なる特徴として挙げられるのは魔物の使役である。
その魔物の使役方法もまた、古代遺跡から発掘された兵器の一例である。
さらにはまだ誰も見たことのない超兵器が眠っているという噂があった。
リーザス帝国軍は戦略・戦術的に強い影響を与える可能性を持った古代遺跡の制圧に動いたのであった。
しかし何よりも大きな理由は、古代遺跡を守る遺跡警備大隊の隊長に対して皇帝ランスが遺恨を持っていたことである。
リーザスの優秀な諜報部隊は遺跡警備大隊の隊長がルーベランという名前であることを探り出していたのである。
そのことを知ったランスは何が何でもルーベランを自分前に引き釣り出すことを命じたのであった。
リーザス帝国に帰属したレリューコフの初陣は古代遺跡の制圧戦となった。
ルーベランはランスにとってかつて組織していた義賊団を壊滅してくれた憎き相手である。
しかしランスは彼女がレリューコフの命によって動いていたことを知らなかった。
当然レリューコフとルーベランが知り合いである可能性については全く思いつきもしない。
自分の配下となったレリューコフが、かつての部下であるルーベランを捕らえるために動くとはかなりの皮肉である。
しかしレリューコフは一言も悲嘆の声を上げることはなかった。
溢れる感情に蓋をするレリューコフ。
黙々と古代遺跡の遺跡警備大隊を打ち倒す作戦につく。
彼は娘のアミランのために鬼となることを決意していたのであった。
リーザス帝国軍が古代遺跡に向けて進発した情報を受けて、古代遺跡警備大隊は動揺する。
妹メリムからの手紙を読んでいたルーベランの元に慌てた隊員が駆けつけ、撤退を訴える。
しかしルーベランはヘルマンのためにも、妹のためにも、できる限り古代遺跡を守り抜くことを決意していた。
古代遺跡に眠る秘密兵器をリーザスに奪われるわけにはいかなかったのである。
スードリ10のヘルマン第五軍が動けばリーザス帝国軍は撤退するはずである。
ルーベランは隊員たちを説得し、古代遺跡を守る意義を訴える。
ルーベランの持ち前の人望(美貌)もあって隊員たちの士気を高めることに成功する。
古代遺跡警備大隊は動くはずもないヘルマン第五軍の援軍を期待し、決して勝てない戦いに望むことになる。
攻め寄せてくるリーザス帝国軍がヘルマンの誇るブラックナイツであることに、ルーベランを初めとして遺跡警備大隊の皆が驚愕する。
さらに戦闘中に敵将がレリューコフだと知ったルーベランは、動揺してしまい部隊の指揮を取るどころではなくなってしまった。
戦上手で知られるレリューコフが率いる頑強な装甲兵たちに一般の警備兵の集団であるルーベラン隊が敵うはずもなく、蹴散らされていく。
レリューコフはヘルマンの軍人を殺すことを望まなかった。
皇帝ランスの命令もあったことから無闇な殺戮を行わずに敵兵を捕らえるように部下に厳命していた。
そのためこの戦闘における死者は驚くべき少なさとなり、女性兵は残らず捕らえられた。
今回の戦闘目的である敵隊長ルーベラン捕獲の報を聞いたレリューコフは、ルーベランを後続の皇帝ランスの陣に送るように命じた。
レリューコフはルーベランに顔をあわせることができるほど恥知らずではなかったのである。
彼は自分の娘のために自分を信頼してくれていた部下であるルーベランをランスに売ったのであった。
<LP3年9月7日>
敵国の皇帝の前に引き出されたルーベランは混乱してしまう。
敵の皇帝が自分が退治した盗賊団の頭目と同一人物だったのである。
ルーベランに仕返しすることは、ランスにとって今回の対へルマン戦争の重要な目的の一つであった。
そのためランスはルーベラン捕獲が見事に達成されたことに非常に満足する。
ルーベランのまっとうな非難の声も馬耳東風であった。
ルーベラン捕獲の知らせを受けた当初、酷いお仕置きをしようと考えていたランス。
だが実際にルーベランを目の前にして一瞬でその考えを改めた。
ルーベランはかなりの上玉であった。
半年前は戦闘中のためよく観察できなかった。
しかし今回はじっくりとルーベランを観察することが出来た。
その上でランスはルーベランのことを磨けば眩く光る素材であると判断したのである。
美女に関するランスのレーダーは鋭敏であった。
上玉の女を兵士たちに輪姦させるなど、もったいなさすぎる。
個人的にお仕置きしまくって楽しもうと心に決める。
ランスはルーベランをリーザス城に連れ帰り、虜囚の身にしてしまう。
ヘルマンの古代遺跡警備大隊にはルーベランを慕って他の部隊に比べると多数の女性兵士が参加していた。
彼女らもルーベランと供にリーザス軍に捕らえられた。
しかし例に漏れず、ランスのお目がねにかなった者以外は即刻解放されることになる。
さすがに無骨な警備隊に属しているだけあり、水準以上の美しさを持つ者は少なく、5名しか残らなかった。
彼女らはルーベランと同じ地下牢に繋がれることになる。
<LP3年9月8日>
ルーベランをリーザス城に連れ帰ったランスは、彼女に対してどんなお仕置きをしようか迷っていた。
ランスはすでにルーベランを解放することなど全く考えておらず、彼女を自分のハーレムに入れてしまおうとしていた。
しかしそのままハーレムに入れてもつまらない。
その前になんらかのお仕置きをして、存分に楽しもうと考えていたのである。
一緒に捕らえた彼女の部下の人数とルーベラン本人を合わせると、ちょうど6人になる。
その人数でできるスポーツを考えたときにランスはバレーボールしか思いつかなかった。
ランスはルーベランの捕らえられている牢獄に赴き、彼女らの解放を賭けてバレーボールでの勝負を持ちかける。
この申し出を断った場合、手足を切断された達磨状態でリーザス軍の兵士たちの相手をしてもらうと、ランスの脅されてしまう。
ルーベランたちは否応なくその申し出を受け入れるしかなかった。
しかし、当然ただのバレーボールではない。
ランスによって用意されたルーベランたちのユニフォームは、裸の上に縄化粧を施す卑猥なモノであった。
当然ランスだけでなく、ランスの側近たちにもその恥ずかしい姿をさらすことになる。
会場となったリーザス国立体育館には少数ながら男性の警備員もいる。
彼らは目の前で繰り広げられるルーベランたちの美しい裸体の躍動する姿とその卑猥な格好に欲情した視線を向けることになる。
羞恥に震えて満足にプレーできないルーベランたちは、ランス率いるチームに完敗してしまう。
存外にこの試合を楽しんだランスは、絶望に浸るルーベランたちに対してリターンマッチの機会を与えた。
彼女たちの羞恥の仕草とプレーに合わせて縄で縛られて強調された豊かな乳房が揺れる様が、ランスの目の保養になったのであった。
再び虜囚の身に戻されるルーベランたち。
しかし以前とは待遇がだいぶ違った。
まず衣服を残らず奪われ、常に縄化粧のまま生活することを強いられた。
ルーベランたちには秘密であったが、彼女らの肢体を縛る縄は特別製であった。
以前にリアが女の子の調教用として御用商人のプルーペットから大量購入していた縄であった。
ランスはリアから譲り受けたその縄をここぞとばかりに利用したのである。
この縄は特殊な薬液に浸され、一流の職人たちが編み上げており、縛りやすく必要以上に女性の肌を痛めない。
少量の媚薬が染み込まされており、縛られた者は次第にその締め付けの虜になっていく。
さらに特別な印を切らなければ外すことができず、居場所が検知できるビーコンまで付加されている高価なモノだったのである。
彼女らが生活する地下牢は高貴な者たちを入れるための特別牢に移された。
彼女たちがほとんど裸のため、その特別牢には風邪にならないように冷暖房完備に加えて上質のベッドまで用意された。
さらに彼女らのその艶姿は看守や他の囚人たちには刺激が強すぎため、看守役には特別に女性の兵士があてがわれることになる。
また彼女たちには特別に囚人たちの使うシャワーではなく、ランスのハーレム内にある大浴場を使用する許可がおりていた。
初めてこの大浴場を使用したときの彼女らは、その圧倒的なまでの広さと美麗さに驚くほかなかった状態であった。
全てが自分とは別次元の世界だったのである。
リーザスの財力に呆れかえるばかりであった。
美しいランスの妾妃たちも使用する眩いばかりに綺麗で清潔な浴槽で、厳重な監視付きであったが寛ぐ機会を得ることになる。
地下牢の暗くて汚いシャワー室に比べて、彼女らの心を癒すのにかなり有効であった。
この大浴場の湯船に浸かるときだけ、彼女たちを縛る縄は外される。
そして彼女らが湯船から上がったとき、メイドたちの手馴れた手つきによって代えの縄で再度縛り上げられるのであった。
ランスはバレーボールに全てを賭ける彼女らに塩を送る。
彼女たちへスポーツ選手として最適の食事を三食用意するように部下に命じていた。
またルーベランたち一行が申請すれば、いつでも練習場が借りられるように取り計らった。
冷静に考えると、ルーベランたち一行はヘルマンで暮らしていた環境よりもランクが数段上の生活を送っていた。
だが、その肢体を縛る縄の惨めさが彼女たちにそれを忘れさせる。
ルーベランたちの未来をかけた聖戦たるバレーボール。
ランスがリーザス城にいるときは、毎日のように試合が行われることになる。
ランスのチームに勝つためにルーベランたちの毎日苦闘を強いられる。
彼女達はまず最初に自分たちの肢体を縛っている縄化粧の違和感を忘れる必要があった。
そしてランスに対して己の裸体を晒すことに慣れなければならなかった。
<LP3年9月9日>
ランスは強制徴収の最中に偶然仕事に勤しむ女スパイ・フレイアを見つけてしまう。
ランスの前から瞬時に逃亡するフレイア。
フレイアがムチムチ系の美女であったことがランスの興味をひきつけた。
ランスはリーザス情報部にフレイアの捕捉を命じた。
以後リーザス帝国領内でフレイアの出没する地域にランス自らスパイ狩りに出かける機会が増える。
その都度フレイアは神出鬼没に行動し、ランスによる捕縛の手をすり抜け続けることになる。
この鬼ごっこは、業を煮やしたランスが新たに御用商人となったコパンドン・ドットから「忍者とりもち」を購入するまで続いた
<LP3年9月10日>
JAPAN征服時に手に入れた織田家の姫君・香姫。
リーザスに輿入れしてすぐに後宮の主人であるランスの御手がつき、その処女を失った。
魔人信長の娘だけあり、彼女はこの世界の根源たる存在を夢の中で知覚する能力を持っていた。
香姫を抱いてその胎内に中出しする度に意識が香姫の意識とリンクしてしまい、ランスもまたルドラサウムを知覚することになる。
ランスはなんとしても熱い精を香姫に注いでやろうと、意地でも何度も香姫を抱いた。
香姫を抱く度に次第に明らかになっていくルドラサウムの正体とその本性。
その圧倒的な存在感を放つ白いクジラを、ランスは明らかに自分の敵であると認識するようになる。
最初は興味半分であったが、次第に香姫を抱く行為は不本意ながら敵であるルドラサウムの正体を探るための儀式となってしまう。
香姫は以前から夢の中で見るルドラサウムの存在にその優しい心を痛ませていた。
彼女がルドラサウムに関する不安を打ち明けられるのは、同じ感覚を共有したランス只一人である。
ランスの存在は香姫の心に重くのしかかる不安を幾分軽くすることになる。
逞しいランスの躰に組み敷かれて、愛撫を受けて何度も貫かれる機会が増えることにより、香姫はランスの人柄をよく知ることになる。
世界の秘密を共有する相手としてだけではなく、自分の夫として香姫は次第にランスへ信頼と思慕の情を寄せていく。
ランスならばルドラサウムをなんとかしてくれるのではないか、という淡い期待と安心感を香姫は抱くことになる。
夫であるランスが望むとおりに抱かれ、ランスがルドラサウムについて知識を得るために協力した。
真剣な思いで互いの躰を愛撫するランスと香姫。
感じすぎる躰を嬲られ、快楽と羞恥に震える香姫の瞳からはランスへの真摯な信頼が溢れていた。
ルドラサウムは人類の戦争に興味を持ち、そしてその戦争を引き起こしているランスという存在を面白がって観察していた。
ランスは自分が大陸統一を果たして世界が平和になってしまったならば、ルドラサウムが敵となることを知る。
さらに魔王というこの世界で絶対的な存在でさえも、ルドラサウムが作り上げた単なるシステムの一つであることを知るランス。
もはやルドラサウムを無視するわけにはいかなくった。
<LP3年9月11日>
ルドラサウムの名を知ったランスは一人悩むことになる。
ランスの率いるリーザス帝国は破竹の勢いで勢力を拡大している。
天才であるランスの手にかかれば大陸統一なぞ早期に実現してしまうのである。
答えの出ない難問に直面したランスは玉座にてルドラサウムを罵倒する叫びを上げてしまう。
突然のランスの噴火は、居合わせた后妃のリアや天才侍女のマリスを驚かせてしまうことになる。
ランスはマリスの知識によってルドラサウムが創造神であることを知る。
その話に大いに興味を持ったランスは、部下たちにルドラサウムに関する資料を集めるように命じた。
<LP3年9月12日>
サテラはランスに対してかなり従順になっていた。
呼ばれればちゃんと夜の褥に現れ、躰を求められれば自ら服を脱ぐ。
サテラはすでにランスのことを魔人の下僕のはずの人間とは見れなくなっていた。
何度もランスに抱かれ、ランスの愛撫を受け止められるようになりつつあったサテラ。
乳や躰を弄られても、躰を振るわせるだけですぐには達しなくなる。
それでも感じやすいのは相変わらずで、愛撫だけで蜜をいっぱい漏らして尻の下のシーツを大いに湿らせてしまう。
多感症のサテラとのセックスは、通常の男女の馴染み方とは全く逆の段階を踏んでいった。
普通ならば女性の絶頂を徐々に深めていくものだが、サテラの場合はその逆である。
サテラが達せずにランスの動きについていけるようになるために、ランスとサテラは日々努力を重ねていた。
最近では徐々に他の体位で交わることも可能となっていた。
サテラとの夜の生活のバリエーションも増え、ランスもサテラを抱く回数が増えていた。
感じない女よりも感じる女の方が男にとって楽である。
日頃の激務に疲れてしまったときでも、相手がサテラならば丁度良いくらいである。
その意味ではサテラはランスにとってとても都合の良い女であった。
サテラはバックから犯されるのを好んだ。
初めてバックで交わるとき、後ろからならあまり感じないとランスがサテラに教えたからである。
実際のところ体位による感度は人それぞれであり、サテラほど感じやすいとどの体位でもほとんど変わりない。
しかしサテラにとってランスの言葉は絶対であった。
より長くランスを感じられるように、サテラはいつもバックでランスと交わるようになる。
交わる直前にサテラはランスの手で腰を高く上げさせられ、思い切り秘所を舐められてしまう。
このときいつも濡れた音が部屋の中にはしたなく響き、その都度サテラは赤面してしまうのであった。
堪えきれず達してしまい、サテラの思考が霞んだ瞬間にランスのハイパー兵器が差し込まれてくる。
処女を失ったときは快感と共に痛みもあったが、今では突き抜けるような快楽の波しか襲い掛かってこない。
サテラはランスのハイパー兵器の戦き一つにも過敏に反応し、快楽の海の中で悶え続けることになる。
多感症のため、ランスと交わっている間、サテラはイキっ放しになってしまう。
最初の頃は耐え切れず、途中でサテラが失神してしまっていた。
だが何度も交わった結果、ここ最近では、なんとかランスがフィニッシュするまで、サテラも堪えれるようになっていた。
きつく抱きしめてくれるランスのお蔭で、イキっ放しの状態でもサテラの心はなんとか現世に留まれるのである。
サテラはランスが自分の中で果ててくれる瞬間が大好きであった。
ランスが精を放つのに合わせて、イキっ放しの状態からそのさらに先の絶頂に至るサテラ。
この瞬間はさずがに必ず意識を飛ばしてしまう。
ランスがハイパー兵器を引き抜く瞬間に、サテラは気絶したままさらにイってしまい、その瞬間に正気を取り戻す。
ランスとしては一発では物足りないときもあるが、サテラには一回でもう限界である。
毎度の事ながらランスがもう一回と求めても、サテラは泣きそうな顔でもう無理なことを訴えるのであった。
快感の残滓に頬を染めるサテラの甘い泣き顔にはランスも弱く、決して無理強いをすることはない。
仕方なくそのまま寝ようとするランスに対して、サテラは躰を寄せて一緒に眠ろうとする。
ランスもそんなサテラを邪険にはしなかった。
情事の後の火照った躰を絡ませながら眠りにつく二人。
サテラにとって何よりも幸せな時間であった。
サテラはこの一番大切な時間を絶対に失いたくないと思うようになっていく。
最初サテラは人間であるランスのことをとても生意気で不遜であると考えていた。
決闘に負けて処女を奪われて躰を交える関係になってからは、ランスが人間であることを意識しなくなっていた。
しかし躰を合わせ続け、ランスのことを大切に思うようになってからは、逆にランスが人間であることを強く意識するようになる。
ランスに抱かれる幸せを知り、ランスと自分の種としての違いを恨めしく思うようになっていたのである。
魔人は永遠の存在であり、人間は定命の存在である。
そして自分は魔人であり、ランスは人間である。
ついこの間まで当たり前と考えていたこの事実がサテラを打ちのめす。
サテラはランスを失いたくないと考えるようになっていた。
最初は一緒に眠りながらランスが人間じゃなかったらいいのにと呟く程度であった。
しかし、次第にサテラの言葉には現実味が含まれていく。
サテラはランスに対してリトルプリンセスに相談して魔人にならないかと誘うようになる。
だがランスはそのサテラの誘いをあっさりと断ってしまっていた。
ランスは魔人は所詮魔王の下僕でしかないと指摘し、俺様は誰の配下にもならんと嘯いたのである。
サテラはもぞもぞと動くと、ランスの腕に背中をつけて黙りこくった。
確かに魔人は魔王の奴隷であり、魔人である自分さえも倒してしまったランスにとって役不足かもしれなかった。
ランスの体温を心地よく感じながら、サテラの中にある一つの考えが思い浮かんでいった。
この日もいつもと同じように一回だけ交わってサテラは限界を迎える。
ランスもまたサテラを抱く前に五十六との子作りに励んでおり、すでに三発打ち込んでいた後だったためそれで満足する。
そのまま躰を絡ませて眠りに付く寸前に、サテラはランスに一つのお願いをする。
そのサテラの願いとはランスに魔王となって欲しいというものであった。
サテラは自分は一生ランスに仕えたいと切々と己の思いをランスに語る。
魔人であるサテラの主人は魔王でないといけない。
そのためにサテラはランスに魔王になって欲しいとお願いしたのである。
それは愛の告白と同じ意味の言葉であった。
魔王とはこの世界の絶対的な支配者である。
そう簡単になれるもんじゃないだろうと躊躇するランス。
だがサテラはその方法を知っていた。
少しだけだが自分の話にランスが興味を抱いたことにサテラは喜ぶ。
魔王になる決心をしたら、自分の部屋を来て欲しいとランスに甘えるサテラ。
ランスはそのままサテラを抱き寄せ、その話をうやむやにする。
だがルドラサウムの件もあって、ランスの胸の内にサテラの残した言葉が何時までも残り続けた。
ベッドの脇に立て掛けられていた聖刀日光は、二人の甘い睦言をしっかりと聞いていた。
心配そうに鞘に巻きつけられた鈴が鳴った。
<LP3年9月13日>
リーザス帝国の首脳陣は冬将軍が訪れる前にヘルマン東部域の完全制圧を目論んだ。
リーザス帝国軍はヘルマン北東部域の諸都市を陥落させるべく、大規模な作戦行動に出る。
ログAを皮切りに反時計回りに軍を侵攻させ、シベリアまでの都市群を一気に抑えるという作戦であった。
ヘルマン北東部域には敵戦力は皆無の状況である。
また相次ぐ不作や治安の悪化により、人心はすでにヘルマン帝国から離れていた。
リーザス帝国の支配を速やかに確立するために、軍本部は本作戦に当たる将軍の人選が慎重に進められた。
そして民衆を鎮撫するのに最適な人材が選ばれたのであった。
こうしてハウレーン率いる白の軍とメルフェイス率いる紫の軍がヘルマン北東部域制圧のためにリーザス城を出立することになる。
地理に詳しいレリューコフが今回の遠征の水先案内人を務めることになる。
二人の軍勢はログBにてレリューコフ率いるブラックナイツと合流し、その後ログA攻略に向かう予定であった。
出陣前夜、ハウレーンは父である大将軍バレスの宿舎に呼ばれる。
バレスは娘のハウレーンに対して、将軍としての未熟さを指摘する。
そしてこの作戦で轡を共にすることになるレリューコフから、用兵を良く学ぶように命じた。
ハウレーンは父の厳しい言葉を受け止める。
そしてよりいっそう軍務に励むことを誓った。
バレスはハウレーンに普通の娘としての幸せを掴んで欲しいと常日頃から考えていた。
寂しげな表情を浮かべるバレスであった。
一方メルフェイスはランスの閨房に呼ばれていた。
メルフェイスの躰は魔薬リヴに犯されてしまっており、ランスから離れられない体質であった。
ランスはメルフェイスに対してしばらく離れ離れになってしまうことを謝る。
予定では次にランスとメルフェイスが逢瀬を重ねるのは一ヶ月後となる。
その間、メルフェイスの発作が決して起こらないように念入りに交わる必要があった。
メルフェイスはそんなランスの優しさに感じ入ってしまい、情熱的に躰を合わせることになる。