ランス、シャングリラを手中に収めてリーザス城へ帰還。シャリエラの妊娠が発覚。
マリス、帰還したランスにメルフェイスと美樹の懐妊を報告。
マリス、ランスの子を身篭るために行動を開始する。
11月12日 リーザス城
メナド、ザラックの同僚ラックスを叩きのめす。
11月13日 リーザス城
リーザス帝国軍、砂漠越えでヘルマン帝国南部へ侵攻。
ネロ・チャペット7世率いるヘルマン第四軍、コサックを出撃。
リーザス帝国軍、ヘルマン第四軍を退けてス-ドリ13を占領。
11月14日 リーザス城
ヘルマン第四軍、スードリ13奪還に失敗。被害甚大。
ヘルマン第五軍に出撃命令が下るが、剣豪ロレックス・ガドラスは静観の構え。
11月15日 リーザス城
ランス、新たな御用商人にコパンドン・ドットを指名。
マリス、天才病院での検査で受精を確認。
LP3年11月2週 スードリ13攻略
<LP3年11月11日>
リーザスに帰還したランス率いる緑の軍の様子は、国内で大いに話題となる。
何と言っても難攻不落のシャングリラを攻め落とした精鋭部隊である。
リーザス城に入城する時にはほとんど凱旋パレード状態となる。
ランスの率いている緑の軍の騎士たちは、余すことなく異国風の妖艶な衣装を身に纏った女性たちを傍らに置いていた。
その女性達が全員妙齢の美女であったことは、民衆に大いなる驚きを与えることになる。
"皇帝ランスはシャリエラという囚われの美少女の助けを得て、醜悪なるシャングリラ王ルチェ・デスココ387世を倒した。"
"ランスの活躍によって、デスココの魔力に捕らえられていた千名の美女がその呪いから解放された。"
"自由の身となった美女たちを守るために、信頼する配下の騎士達に対して彼女達を守護する誓いを立てさせた。"
そんな御伽噺のようなストーリーが喧伝され、民衆は熱狂した。
また一つ偉大な功績を打ち立ててランスの名声はさらに高まったのである。
リーザス城に帰還したランスは、待ち焦がれていた皇妃リアに対して首尾良くシャングリラを制圧したことを報告する。
悲しみに暮れていたリアの表情に笑顔を取り戻させたランス。
難攻不落のシャングリラを攻略した記念に、盛大なパーティーを開催するように指示した。
ランスは手に入れたばかりのシャングリラの利点を最大限に活用する方針を固めていた。
仮に隠蔽したとしても、シャングリラのリーザス領への帰属は間諜の手によってヘルマン・ゼスの両国に知られることになる。
それならばいっそのこと大々的に喧伝し、国民の士気を高揚させた方が得だと判断したのである。
ランスは宴の準備と同時に軍部に対して出撃の準備を急がせる。
攻略目標は、シャングリラ経路で砂漠を越えて攻略が可能となったヘルマン南部に位置する要衝スードリ13である。
盛大な記念パーティーをわざと開催して油断させつつ、ランスは一気にスードリ13を攻略してしまおうとする。
ヘルマン帝国がシャングリラ方面の防備を固める前に、ヘルマン南部に橋頭堡を築いてしまう算段であった。
ランスに連れられたリーザス城を入ったシャリエラは、新鮮な世界に目を輝かせる。
ランスはシャリエラを妾妃として迎え入れる意向を示し、ハーレム内に部屋を与えるように手配する。
ランスの妾妃となることが決まったシャリエラは、宮中の規則に従い天才病院で身体検査を受けることになる。
この時に妊娠していることが発覚し、またマリスの頭を痛めることになった。
リーザス城に帰還してから謁見の間にて矢継ぎ早に指示を出すランス。
一息ついたところで微妙に深刻な目をしたマリスがランスの側に寄って来る。
耳打ちをしてランスにメルフェイスが懐妊したことを伝えるマリス。
そしてメルフェイスを皇帝の執務室に待たせていることを告げた。
メルフェイスが随分と悩んでいるらしいことをマリスはそれとなく口にする。
ひどく驚いたランスはしばし呆然としてしまう。
マリスに急かされてとりあえずメルフェイスに会うことを決めたランス。
複雑な表情を浮かべつつも執務室への道を急いだ。
すでに五十六が自分の子供を妊娠している。
フェリスの一件もある。
子供ができることに対してはある程度耐性が出来ていた。
そのためランスはなんとかメルフェイス妊娠の事実を受け入れることに成功する。
執務室の扉をそっと開けて中に入るランス。
ランスに気付いたメルフェイスは椅子から立ち上がり、ランスが無事にシャングリラ攻略を果たしたことについてお祝いの言葉を述べる。
そのまま見詰め合ってしまうランスとメルフェイス。
メルフェイスはそっとお腹を両手で押さえ、節目がちに懐妊を報告する。
そして愛人の分際で皇帝の御子を宿してしまったことを詫びた。
自分のような年上で淫乱と陰口を叩かれるような女が、ランスの子を産んで本当にいいのかと引け目を感じていたのである。
メルフェイスの暗い表情は暗に堕胎すべきかをランスに問うていた。
当然のことながらランスはなんとなく重苦しい思いを抱いてしまう。
五十六に続いてメルフェイスまで妊娠させてしまった。
五十六のときは五十六自身が子を成すことを強く望んでいた。
しかしメルフェイスの場合は違う。
一頻り悩んだランスであったがやがてその重い感情を見事に吹っ切ってしまった。
シャングリラにてホーネットと出逢ったことで自分の目的が明確になり、それに伴い自然と自分の立場を自覚していた。
最終目的への過程としてではあるが、魔王としてリーザス皇帝としてこの大陸全てを己のモノにすることをランスは選択したのである。
この世の全ての王たる自分が、自分の女が孕んだことぐらいでビビッててどうする!という結論に達したのである。
改めて自分の子を宿したメルフェイスの優美な容姿を見つめるランス。
その視線はどうしても自分の子が宿っているメルフェイスの下腹部に集中してしまうことになる。
その途端、己の中に沸き起こってきた新たな感情にランスは激しく戸惑った。
まるでメルフェイスの全てを手に入れたかのような錯覚に陥ってしまったのである。
異様な興奮がランスを襲った。
その満ち足りた征服感と共に、自分の子を宿したメルフェイスへ愛しさだけでなく強烈な劣情を感じてしまうランス。
ランスははっきりと自分の子と認知することを宣言する。
「オレ様の女がオレ様の子供を産むのは当然じゃないか!」と、ガハハと笑ってメルフェイスの華奢な躰を抱き寄せた。
自分の子を孕んでいる女が悲しみに暮れているのは嫌だっただけでなく、ランスは無性にメルフェイスの躰の暖かさを感じたかったのである。
そのランスの言葉はメルフェイスにとって予想外であった。
動揺したメルフェイスは自分から堕胎を言い出してしまう。
だがランスは「バカなことを言うな!」とメルフェイスを叱りつける。
ランスの言葉に胸を打たれたメルフェイスは感極まって嬉し涙を流す。
メルフェイスはそれほど強い女性ではない。
だがどんな苦しいときでも決して涙を流さず歯を食いしばって生きてきた。
しかしそのランスの熱い言葉はメルフェイスの胸を強く打ち、何故か涙が溢れてきてしまった。
突如泣き出してしまったメルフェイスにランスは動転し、「そ、そんなにオレ様の子供を産むのが嫌なのか!?」とショックを受ける。
メルフェイスは無言でフルフルと首を振り続けた。
「ならばなんで泣くんだ?」とランスはオロオロしながら、メルフェイスが泣き止むまでその華奢な躰を抱きしめ続けることになる。
ひとしきりランスの腕の中で幸せな涙を流したメルフェイスは、晴れやかな笑顔をランスに見せる。
そして「妊娠したお蔭でリヴの効果が無くなってしまいました」と、はにかみながらランスに報告した。
そのメルフェイスの報告を聞いたランスは我がことのように喜んだ。
だがメルフェイスとセックスする理由が無くなったことに気付いて複雑な気分になり、ムムと唸ってしまう。
そのランスの難しい表情を見てメルフェイスは思わず噴き出してしまった。
「重要なことだぞ」と言うランスに対して、メルフェイスは笑いながら「お腹のお子にさわりますから、当分は控えなくてはなりませんね」と囁いた。
年上の余裕を少しだけ見せてからかうような表情をするメルフェイス。
その言葉の意味を理解し、最早いつでもOKであることを知ったランスは、破顔一笑してメルフェイスにキスする。
ひとしきりランスとの合歓の刻を楽しんだメルフェイスは、さきほどまでの気分の暗さを取り払われ、幸せな気分になる。
多忙なランスをこれ以上引き止めてもいけないと、メルフェイスは執務室から退出していく。
躰を散々にランスに弄られたことにより、色っぽく上気した表情を浮かべてはいたが、メルフェイスの雰囲気はかなり明るくなっていた。
これ以降メルフェイスは、ランスの御子を孕んだことで正式にランスの妾妃としてその身を遇されることになる。
執務室に一人残されたランスは、メルフェイスが自分の子を宿してしまった事実を反芻することになる。
五十六の時はランス自身も初めての経験だったために動転し、妊娠の事実を重く受け止めてしまっていた。
しかし今回のメルフェイスの妊娠で、ランス自身が子で出来ることに対して完全に吹っ切れてしまった。
不思議な満足感と愉悦に満たされる。
こそばゆいような感覚に苛まれ、何故か叫びながら走り回りたくなるランス。
そこにノックの音と入室を告げる侍女マリスの声が聞こえてきた。
慌てて表情を引き締まったものに変えるランス。
入室してきたマリスは、先ほどと同じように張り詰めた表情のままであった。
ランスはメルフェイスを妊娠させたことについて、マリスから小言を言われると考えた。
確かにメルフェイスと五十六では立場も異なる。
五十六の妊娠はリーザス帝国の利に叶ったものであったからである。
マリスの立場からしてみれば、メルフェイスとの間に出来た御子は皇妃リアにとって余計な存在である。
将来的に排除する対象となる可能性もあった。
しかしマリスが口にしたのは全く別の件であった。
マリスは「来水美樹様も懐妊されました」と事務的な口調でランスに告げる。
あまりに予想外のことで大いに驚くランス。
動転してしまうランスであったが、じっとマリスが自分の事を見つめていることに気づいた。
マリスの迫力に押されてランスは目を白黒させてしまう。
天才病院に行って美樹に会うことをランスに勧めるマリス。
そして「大事な話がありますので、今夜寝室に伺います」とランスに断りを入れ、退出していく。
マリスにきつく責められると考えていたランスは拍子抜けしてしまう。
普通に考えれば、魔王である美樹が妊娠してしまうなど驚天動地の出来事のはずである。
マリスが何を考えているかしばし悩んでしまうが、ランスはとりあえず美樹の様子を見に行こうとする。
廊下には日光が控えていた。
その切れ長な瞳に深い憂いを宿してランスを見つめる日光。
美樹の妊娠を知って己を苛んでいた。
美樹の妊娠に関して日光は自分にも責任があることを自覚していた。
日光は努めて冷静にランスの耳下に顔を近づけて進言する。
「こうなってしまった以上、健太郎殿の分まで美樹様を大切にしてくださいませ。」
そしてフイとその身を翻し、自室に戻っておりますとだけ告げてその場を立ち去っていた。
ランスはマリスの妙な雰囲気と日光の神妙さに辟易しながらも、天才病院へ急ぐことになる。
天才病院に赴いたランスはアーヤに特一級病室へ案内される。
その道すがらアーヤに散々美樹の喜びようを聞かされる。
そのためランスも思わず相好を崩してしまいそうになる。
美樹の可憐な容姿を思い浮かべ、メルフェイスのときと同様に満ち足りた幸福感と征服感を得てしまうのであった。
ふと前を行くアーヤのナース服に包まれた肉感的な後姿にランスの目が留める。
ランスの指示で天才病院の衣装はボディコンなみに躰のラインがでるものとなっている。
くいくいと動くアーヤの尻肉の動きに、ランスは激しい劣情を抱いてしまう。
前々からアーヤには目をつけていたこともあり、無性に襲い掛かりたくなってしまった。
犯すだけでは物足りず、アーヤを受精させたい衝動に駆られてしまうランス。
こんなことは初めてであり、メルフェイスと美樹の妊娠がかなりランスに影響を与えてしまっていた。
危うくアーヤは、ランスに強姦されそうになるのだが、ちょうど部屋に着いてしまい事無きを得る。
絶対にアーヤも妊娠させてみせると決意したランスは、アーヤの容姿に未練を見せつつも美樹に会うために扉を叩いた。
病室に入ったランスに対してハッと振り返った美樹は、頬を染めて動揺している。
一月もの間ランスに会えなかったために、美樹はランスを目の前にして嬉し涙を浮かべてしまう。
その色っぽい泣き姿にランスは思わず見蕩れてしまうことになる。
まだ妊娠3ヶ月目に入ったばかりの美樹のお腹は目だって膨らんではいない。
だたしシャングリラに旅立つ前に比べて、美樹は驚くほど大人っぽくなっていたのである。
実は美樹にはもともとナイスバディになるだけの素質が十二分にあった。
それなのに不幸なことに魔王になってしまったがために、女としての本当の成長期に突入する直前で時が停止してしまったのである。
その不幸な境遇からランスに魔王の力を奪われることによって美樹は解放された。
躰の成長が再開した今の美樹は、どんどん女らしい体型に躰が変わっていく真っ只中にあった。
さらにランスの従者と化した影響も、美樹の場合は顕著に現れてしまっている。
日光のようにグラマラスな体型になりたいという美樹の強い願望が、彼女の成長を驚異的な勢いで促進していた。
背も若干高くなって特に乳房のあたりの成長が著しい。
そしてランスの子を妊娠したことも、美樹の躰に大きな影響を与える形となる。
美樹のお腹の中に宿った新しい命は、ランスのビックバン遺伝子を継いでいるため超絶的な力を持っている。
受精卵の時分から己が生き延びるための最適な環境を作るべく、母体にさまざまなフィードバックをかけ始めていた。
もともとの成長期の伸びしろと従者化に伴う美樹の成長願望の反映効果とお腹の中からの強化が、見事に複合的に相乗する形となる。
結果として美樹は、失われた3年間分の爆発的な成長を多大な利子をつけた形で短期日の間で取り戻すことに成功していたのである。
ランスは泣き出しかけた美樹を慌てて優しく抱きしめ、キスをする。
まるで恋人たちがするような甘いキスに美樹は陶然としてしまう。
そしてそのまま健太郎が昏睡状態で眠る病室にて、美樹はランスに妊娠の報告をすることになった。
ランスは若さ溢れる美樹の柔らかな躰を抱きしめる。
その下腹部にランスの手を当てられると美樹は幸福感でいっぱいとなった。
自分の子を妊娠して幸せそうな表情を浮かべる美樹に対して、ランスは胸を高鳴らせ、もっと美樹と触れ合いたい欲望に駆られる。
そのまま美樹の躰を弄り、艶やかな唇にキスをし、大きく成長した胸を揉み、甘噛を繰り返して喘ぎ声を上げさせるランス。
健太郎に聞かれると嫌がる美樹であったが、ランスにラブラブで抵抗も出来ずに次第に夢中になっていく。
ランスと美樹の甘いスキンシップは美樹がイッてしまいクタリとなるまで続くことになる。
美樹が凄く妊娠を喜んで肯定的であったためにランスにも後悔はなかった。
それどころか、こんなに喜んでくれるなら美樹が妊娠出来て良かったとまで思うようになる。
丈夫な子を産むように耳元で囁くと美樹は幸せそうに頷くのであった。
ひとしきり美樹との愛の交歓を行って健太郎の病室を出たランスは、メルフェイスと美樹の妊娠の事実を噛み締め、満ち足りた思いを抱く。
無性に五十六やフェリスに会いたくなったランス。
ランスはそのまま二人のいる場所へ向かった。
久しぶりにランスとスキンシップが出来た五十六は、晴れ晴れとした表情を浮かべるようになる。
フェリスもまたダークランスをからかうランスを怒りつつも、満更ではない顔を見せるのであった。
その夜、マリスは約束通りランスの部屋を訪れた。
部屋には先客がいた。
リアである。
リアにとってみれば一月ぶりのランスとの逢瀬である。
リアは思いっきりランスに甘えようとしていた。
だがマリスはそれを阻止しなければならなかった。
国家運営に関する重要な話があるとしてリアを部屋から追い出そうとする。
当然のことながら、夫婦の時間を邪魔するマリスに対してリアは剥れてしまう。
困ってしまうマリスであったが、リアのためにもこれだけは絶対に譲れなかった。
見かねたランスがマリスに助け舟を出す。
自室で待っているようにとリアに言い聞かせ、駄々をこねるリアに熱いキスをして部屋から追い出すのに成功した。
ランスに対して礼を述べるマリス。
そしていつものように事務的に報告を開始しようとする。
ランスが不在であった期間の報告をまとめて行う必要があったため、マリスの報告はいつもより長めとなる。
マリスの目論見どおりにしばらく経つとランスは飽き始める。
ランスの様子を密かに観察しつつ、マリスはそれとなくフェロモン全開でランスを誘い始める。
ランスを誘うマリスの巧妙な罠(?)であった。
ランスがマリスを最後に抱いたのはシィルが行方不明になるよりも前のことになり、考えてみればずいぶん長いこと躰を合わせていなかった。
久しぶりということもあって、いつもと少し雰囲気の違う誘うようなマリスの態度にランスは容易く乗ってしまう。
全てがマリスの計算どおりに事が運ばれていく。
都合が良いことにマリスはちょうど排卵日を迎えていた。
そしていつもしている避妊魔法もしっかりと解除して事に臨んでいた。
なんとなくマリスの雰囲気が違うことに気がついていたが、その理由は思い当たらない。
マリスの媚態に翻弄され、誘われるままについつい暴走してしまう。
ランスは躊躇することなくマリスの胎内に激しく中出してしまった。
いつもならば、ランスが一発終えるとマリスはすぐに仕事に戻っていく。
しかし、この夜は違った。
中出しされたことを契機にマリスはより積極的になっていく。
ランスの精を受け止め、もう絶対に引き返せないことを意識したためであった。
ホーネットとの熱い日々により、ランスの技巧は格段にレベルアップしていた。
さらにマリスはリアのために破滅に至る行為に耽っていると意識することにより、退廃的な快楽を得ていた。
ランスの中出しにより、自動的に魔王の従者になってしまったこともマリスの精神に影響を与える。
マリスはいつも以上に感じてしまい、幾度も絶頂を味わうことになる。
ともすればランスのセックステクニックに完全に翻弄され、当初の目的を忘れそうになるほどであった。
快楽に翻弄され、ランスにいいように扱われてしまうマリス。
それでもマリスは持てる限りのテクニックを使ってランスを誘い、欲情させ、快楽を与えていく。
ランスが夢中になるように普段は控えめな喘ぎ声をあえて堪えず、ランスの攻勢を呼び込んで駆り立てる。
この性宴はマリスがランスの腕の中で気絶してしまうまで続いた。
男性とベッドを共にしている最中に快楽で意識を失ってしまうなど、マリスにとって初めての体験である。
マリスの望むままにランスが中出しを続けたため、マリスの胎内は凄いことになる。
ランスは抜かずに都合三度マリスに精を注いでいた。
ランスは目覚めるのを待ってマリスに理由を問う。
包み隠さず、全てを語るマリス。
ランスはマリスの語る内容に愕然としてしまう。
自分の中出しによって自分の女たちが命の危険に晒されているとは、全く考えていなかったのである。
ランスには魔王になったという実感が全くない。
おさわりすることによって魔人の女の子たちを従わせることが出来るようになったのが、実際のところの唯一の変化である。
サテラから魔王らしく振舞うように言われても、ピンと来ないのが実情であった。
ランスは魔王という存在がルドラサウムの楽しみのためだけに作られた哀れなピエロであることを知っている。
へそ曲がりのランスは絶対にルドラサウムの思惑どおりに動くものかと決めていた。
実害はないので「それはそれでまあいいか」というスタンスで自身の魔王化を受け止めていたランス。
しかし、自分の女に中出しできないとなると話は全く違ってくる。
ランスは常々中出しが一番気持ちいい瞬間であると感じ、その通りに実践してきた。
中出し出来なくなることを大変なショッキングに受け止めるランス。
そしてマリスに散々中出ししてしまったことに気づき、慌てふためいた。
マリスは排卵日を迎えていることを明かし、自分がまず実験としてランスの子を孕むことをランスに告げる。
そして自分が孕んで出産の成功が確認されるまでの間、リアには絶対に中出ししないように真剣な目で要請する。
マリスの迫力に押されるランス。
元はと言えば自分の出来心から招いた事態である。
ばつの悪い表情を浮かべながら、そっぽを向きつつもマリスの言葉に諾の返事を返すランス。
ランスとしても自分の女たちを危険な目に合わせるのは本意ではなかった。
マリスの秘所から溢れてくる自分の放った精液を見て、ランスはマリスに「いいのか?」と恐る恐る尋ねた。
「リア様のためになんとしても陛下の子を孕まなければならないのです」と、きっぱりと語るマリス。
その決意はランスにも十分に伝わってきた。
すでにマリスには中出ししてしまっており、今更実験を止めることは出来ない。
つまり現時点でランスが気兼ねなく中出しできる相手はマリスただ一人となる。
そのことを指摘し、さらにランスを誘うマリス。
だがランスにとってマリスも間違いなく自分の大事な女である。
避けようとするランスであったがいつになく積極的なマリスにハイパー兵器を愛撫されると、次第にハイパーになっていった。
マリスはこれまでベッドの上でも侍女としての立場を崩さぬようにしてきた。
しかしマリスはあえてその禁を破り、自分の素の女の部分を積極的にランスに晒していく。
ランスの中で何かがブチンと切れた。
ランスはマリスに襲い掛かった。
ガシガシとマリスを犯し、さらに容赦なく中出しを行っていく。
マリスに対する愛おしさがランスの中で爆発していた。
マリスを大事に思うからこそマリスの望みを叶えようとしたのである。
ランスのその気持ちはマリスにもちゃんと伝わる。
二人の思いがぶつかり合って激しくスパークし、絶頂に震える子宮への激しい中出しにつながっていく。
この日からマリスの妊娠が確認されるまでの間、ランスはマリスを連日閨房に呼び、マリスだけに中出ししていくことになる。
リアはシャングリラから帰ってからマリスばかりを呼ぶランスに対して、大いに不平不満を表すことになる。
だがランスとマリスの二人の熱愛は一向に止まらなかった。
そしてマリスは予定通りにランスの精での受精を果たすことになる。
<LP3年11月12日>
シャングリラから戻ったランスは赤の軍のメナドの様子を見に行った。
赤の軍は占拠したシャングリラを経由してヘルマン南部の攻略を行う任務が与えられている。
その前にメナドが本当に立ち直っているか把握しておきたかったのである。
メナドの兵舎に赴いたランスは、茂みの中でメナドが部下の赤の軍の兵士に言い寄られている場面に偶然遭遇してしまう。
そのラックスと言う名の兵士はザラックの同僚だったらしく、ザラックがメナドをどのように扱っていたかをザラック本人から聞いていた。
ザラックの死の理由も感づいており、落ち込んでいるはずのメナドを慰めてその後釜に自分が座わろうと画策したのである。
ザラックの親友と自称するだけあってラックスも屑であった。
ザラックよりも上手く立ち回り、ザラックと同様に自分も甘い汁を吸おうと考えていた。
メナドに迫るラックス。
次の瞬間にラックスはメナドに殴り飛ばされていた。
無様に尻餅を着くラックスを見下ろし、弱すぎると吐き捨てるメナド。
ランスの忠告に従って自分よりも弱い男は恋人候補から外すことを決意していたのであった。
メナドは「僕より強くなってから求愛に来い」と啖呵を切った。
当てが外れて大恥を掻くことになったラックスは、見苦しい真似をしようとする。
ザラックとメナドの関係を洗いざらい隊員たちにぶちまけるとメナドを脅す。
メナドはきゅっと唇を噛んでうつむいてしまう。
部下の信頼は全て失われてしまうだろう。
だが全ては自分の身から出た錆であり、メナドは耐えなければならなかった。
そんなメナドを救ったのはランスであった。
それまで様子を見ていたランスは満を持してその場に脚を踏み入れた。
ランスは腰を抜かしているラックスに向かって「ザラックとの一件が噂となって流れた場合、お前を殺す」と脅しをかける。
そして悲鳴を上げてヨタヨタと逃げようとするラックスの尻を蹴り上げ、さっさと退場させてしまった。
ばつが悪い表情を浮かべているメナドに対して、それでいいと語りかけるランス。
メナドのような女は自分よりも強い男に惚れるべきであると持論を展開する。
その言葉にメナドは素直に頷いた。
メナドはランスに迷惑をかけっぱなしであった。
「すみません」と恥ずかしげに謝るメナド。
ランスは「軍人なら戦場で借りを返せ」と発破をかけた。
元気良く「はい!!」と答えるメナドに対して、ランスは夜に躰で返すのも可であると大真面目に言い放つ。
メナドは堪えきれず笑い出してしまう。
「こんな自分でもついてきてくれる部下がいる」としみじみと語るメナド。
「そんな部下達のために頑張らなければならないと」と己の決意を表明した。
そしていつまでもジメジメしているのは自分の性に合わないと、快活に微笑んだ。
ランスはその笑顔を見てメナドがまた一つ大人になったことを知る。
メナドはもう大丈夫であった。
この日からメナドは度々ランスの夜の寝室に呼ばれるようになる。
完全に打ち解け合い、恋人同士のように遠慮がなくなる。
自然とHしてしまう二人。
ランスのデリカシーの無さもメナドは笑って受け入れてしまう。
ランスは本気でメナドのことを可愛いと思い、メナドも可愛いと言われることによってどんどん幸せな気持ちになっていく。
そして与え合う満ち足りたセックスを堪能することになる。
ザラックよりもランスの方が断然上手かった。
ザラックのときにはけっして感じ得なかった満ち足りた幸福感がそこにあった。
ランスよりもいい男が現れるまで約束でランスとメナドは躰を重ね続ける。
ただしランスはこの世に自分よりもいい男などいるわけはないと本気で考えている。
そのためすでにメナドのことを自分の大事な女の一人として考えるようになってしまっていた。
メナドも口ではいい男を捜している素振を見せるが、実のところそれほど男に固執しているわけではない。
ランスになら躰を許しても良いと考え、ランスとのセックスフレンド的な関係を延々と続けることを自然と受け入れてしまっていた。
ランスの読みどおり、メナドは抱けば抱くほどどんどんいい女になっていく。
メナドがランスの寵愛を受けているという噂はあっという間に広まっていく。
そのため余計にメナドの側に男が寄り付かなくなっていった。
メナドは抱かれれば抱かれるほど自分の心中にあるランスの存在が大きくなっていくのを感じ「まいったなー」と思うようになっていく。
メナドの中の男に対するハードルは、天井知らずなまでに高くなってしまっていた。
どんな男と出会ってもランスと比べるとどうしても見劣りしてしまうのである。
メナドは結局ランス以外の男を受け入れることは出来ず、ランスの妾妃の一人として生きていくことになるのであった。
<LP3年11月13日>
リーザス帝国軍はシャングリラを経由して南方からヘルマン帝国領へ侵攻を開始する。
その最初の攻略目標はヘルマン帝国領の南部の主要な計画都市であるスードリ13であった。
リーザス帝国軍の主力となる黒の軍はヘルマン東部のローレングラードに配備される。
黒の軍はヘルマン第五軍やその背後にいるヘルマン第三軍と対峙していた。
黒の軍の役目はヘルマン帝国の目をヘルマン東部に引き付けることであった。
そしてスードリ13方面には赤の軍を中心とした精鋭たちが投入されることになる。
スードリ13の攻略部隊は攻略戦に特化された赤の軍と、汎用性に富んだ白の軍が中核となる。
またリーザス帝国軍の切り札とも言える魔法攻撃部隊である紫の軍が配備された。
ヘルマン帝国領南部の防衛を担当するのはヘルマン帝国軍の第四軍である。
リーザス情報部は第四軍の主将であるネロ・チャペット7世の性癖から家族構成に至るまで事細かに把握していた。
その騎士道精神に溢れる性格も既に見抜かれていた。
ヘルマン第四軍が取りうるであろう戦術はリーザス帝国軍の予想範囲の中にあった。
ネロの突撃重視の性格も全て盛り込み積みで、スードリ13攻略戦の戦術は構築されていた。
リーザス帝国軍は準備万端の体制で攻め寄せたのである。
ランスの思惑通り、ヘルマン帝国軍第四軍は予想外な南からの攻撃に対応できない。
計画的な防御体制を構築することもままならず、行き当たりばったりな防衛戦を展開することになる。
ランスとリーザス帝国軍の首脳陣たちは、ヘルマン第四軍の対応の遅れに乗じようとしていた。
あわよくばさらなる戦果を挙げることを目論んでいたのである。
作戦の真の目的はスードリ13の北部に位置するヘルマン随一の要衝・ポーン城塞の奪取であった。
リーザス軍に南方から突然攻められたヘルマン帝国側は、ネコが灰神楽を被ったかのように大騒ぎとなる。
キナニ砂漠が出来てから200年。
これまで南方の砂漠を越えて攻め寄せてくる軍隊など存在しなかった。
当然の如く対処方法は確立されていなかった。
南方の砂漠地帯を行軍経路として自由に活用できるリーザス軍の方が、純軍事的に圧倒的に有利である。
少しでも冷静な戦略眼を持った者であれば、その点に気づいてヘルマン帝国の将来を憂うであろう。
しかし南部域担当のヘルマン第四軍は目の前に現れた敵軍への対処に追われ、反射的な行動しか取ることが出来ない。
効果的な戦略・戦術を練る間もなく、スードリ13を防衛するために慌てて拠点コサックから出撃することになる。
出陣に際して、ヘルマン第四軍の副将の一人であるクリーム・ガノブレードが主将のネロの許を訪ねていた。
もしものときに備えて独自に練っていた迎撃計画書を満を持してネロに対して提出するクリーム。
クリームは若手エリート女性士官であり、自軍の置かれた状況を正確に把握していた。
対処を誤ればヘルマン帝国が致命的な事態に陥ってしまうことを理解していたのである。
この迎撃案はスードリ13の周辺の地形を十二分に利用したもので、非常に効果の高いものであった。
このクリーム発案の計画都市スードリ13防衛作戦案が採択されていたならば、歴史は大きくその流れを変えていたはずであった。
ネロが選択を誤らなければ、強兵を誇ったヘルマン帝国がこれほどまでの短期間のうちに瓦解することもなかった。
後世の戦略家たちは口をそろえてそう論じることになる。
このときヘルマン最大兵力を誇る第五軍と帝都防衛の任に就く第三軍は、主力を東に向けて防衛網を築いていた。
帝都に向かって東から攻め寄せてくるはずのリーザス軍に備えるためである。
また知将アリストレス率いる第二軍は、パットン王子派に対応するために他方面に兵を動かす余裕はなかった。
このような状況下でスードリ13を失陥してしまった場合、ヘルマン帝国はさらなる苦境に立たせられることは必至であった。
リーザス軍に南方からの帝都ラング・バウへの最短攻略経路を確保されてしまうことになるのである。
さらにスードリ13の失陥は、リーザス軍とパットン王子派の勢力圏が隣接してしまうことを意味していた。
現ヘルマン朝を打倒するという両者の主目的を考えた場合、両勢力の間で何らかの盟約が結ばれる可能性は極大である。
もしリーザス軍とパットン派との思惑が合致し、協力関係が築かれたならば大変なことになる。
戦力の増強・補給線の確保・大義名分・民衆への影響等の諸処の要素が、リーザス帝国軍の戦略要素に加わることになる。
帝都防衛だけでなく国論統一などの政略的な観点からも、両勢力の合流は絶対に阻止しなければならないはずであった。
しかし攻め手のリーザス軍にとって幸いなことに、このクリームの提案書を一瞥することも無くネロは採用を拒否してしまう。
ネロは女が戦場に立つことを認めておらず、従って女の意見など見るに値しないと判断したからであった。
それだけではなくネロは愚かにも真っ向からリーザス軍とぶち当たることを選択してしまう。
クリームは男社会のヘルマンの中で男尊女卑の差別にも負けずに飄々と22歳の若さで一軍の副将にまで登りつめた逸材である。
個人の戦闘能力は皆無だが、どんな小さな戦いであっても緻密で計算された戦略で味方を勝利に導くことが出来る能力を持っている。
大軍団を指揮することが出来ればどのような敵にも必ず勝てるはずという自信を持っている。
ヘルマン軍士官学校時代、常に優秀な成績を収め続けていたクリームは、女のくせに生意気だと迫害され続けた。
シュミレーションゲーム等の知的遊戯がたまらなく好きなクリームは、もともと自分に敵しない周囲の男たちをバカにしていた。
卒業する頃には、性格的に女らしさを微塵も感じさせないお堅い女となってしまっていた。
恋愛で男と時間を共にすることなど無駄とまで言い切るほどである。
士官学校時代のクリームは、その見事なまでのスタイルで感度も抜群のその女の躰を無駄に持て余してしまったことになる。
その後も男達の卑猥で卑屈な視線をものともせず、その類稀なる軍才を磨き続けたクリームは女だてらに士官学校を主席で卒業してしまう。
その成績はダントツであり、只でさえ軍師が生まれにくい体質であるヘルマン帝国内においてこれは士官学校開校以来の珍事であった。
まだ実戦経験は無かったが、クリームの戦術眼と戦略眼はヘルマン随一の知将として名を馳せるアリストレスさえも唸らせるほどであった。
是非クリームを幕僚に迎えたいと任官局に働きかけるアリストレスであったが、宰相ステッセルの妨害によってその工作は失敗に終わる。
ステッセルもまたアリストレスを超えるクリームの軍才を士官学校の成績から把握していた。
当然のことながら敵対陣営が強化されることを許すはずもなかった。
任官局を完全に支配下においていたステッセルは、近い将来に想定されるアリストレスとの全面的な対決に備えていろいろな手を打っていた。
その一環として自分が完全に手綱を握ぎっている第四軍を強化するために、副将としてクリームをネロの下に派遣させてしまう。
つまりステッセルはクリームをアリストレスの軍才に対抗するための切り札にする心算だったのである。
クリーム本人も気付かぬうちに己の陣営に取り込んでいたのである。
ただしステッセルはネロとクリームが対立することになるところまでは読み切れていなかった。
そのあたりの判断の甘さがステッセルの限界であろう。
ヘルマン第四軍はこの時点で士気・装備・戦術の面で最悪の状態にあった。
リーザス軍襲来の報にいきり立ったのはネロとその腹心を含む一部の上級士官たちだけであり、総じて下級士官の士気は低かった。
ほどんどの士官は、東から攻め寄せてくるリーザス軍は第三軍・第五軍と連動して迎撃する形になり、第四軍の出番はまだ先と思い込んでいた。
それが第四軍の単独の迎撃に急変してしまったのである。
兵士たちの間で戦闘に臨む覚悟を出来ていないのはある意味当然の状況であった。
クリームの提出した迎撃計画書は現況で望みうる最高の対処策が記されたものである。
しかし愚かなネロに一瞥もせずに確たる理由も無く打ち捨てられてしまった。
クリームの冷徹で緻密な戦略戦術方針は、ネロの女性蔑視に凝り固まった騎士道根性とは相容れないものである。
クリームは第四軍配属当初からネロに疎まれていたのである。
戦争は作戦立案の時点で勝敗が決するという事実を全く理解していないその上司の姿は、クリームに絶望を与えてしまう。
主将のネロのいびつなリーダーシップの下、スードリ13での篭城戦が選択される。
しかしその作戦はとても篭城戦とは思えないほど馬鹿げたものであった。
各個に力の限り敵の攻撃を跳ね返すという、石器時代の戦い方そのものである。
またネロの突撃趣味により、篭城戦を行うはずなのに遠距離攻撃を行う弓兵の配置が行われていなかった。
スードリ13に篭る意味が全く無くなってしまう布陣であった。
さらにネロは、絶対に手柄を立てさせないように煩わしいクリームを戦闘に参加しない後方の補給物資の防衛部隊に配置してしまう。
飼い殺しにされてしまう事を嘆くクリームであったが、軍の指揮権はネロが握っており、如何ともしがたい状況であった。
こうして自分から遊兵を作ってしまった第四軍は、結果としてスードリ13にて篭城戦ではなく市街戦を展開するはめになる。
第四軍を預かるネロのねじくれた騎士道精神(単なる教条主義)が、ヘルマン帝国全体に致命的な災いをもたらしてしまうことになる。
ヘルマン第四軍が篭るスードリ13に攻め寄せたリーザス帝国軍。
攻撃隊の一翼を担っていたマリア女史の計略により、リーザス帝国軍は有利な状況を作り出す。
市街地戦が展開されると、強力な魔法兵団を抱えるリーザス帝国軍はその思惑通りに前線に混沌状態を作りだしていく。
ヘルマン第四軍の突撃を封じ込め、効果的な反撃が不可能な状況に追い込んだ。
防衛隊が思うように部隊を展開出来ずにいる間、リーザスの赤い死神リックが動いた。
防衛隊の一翼を担っていたヘルマン第四軍副将マルケスに一騎打ちにて重傷を与える。
続いて赤の軍の副将メナドの部隊がマルケスの部隊に襲い掛かった。
メナドとマルケスの部隊の間でしばし激戦が展開されることになる。
その戦闘の最中にマルケスは不審な死を遂げてしまう。
リーザスが誇る忍軍の暗殺攻撃であった。
その後メナドの部隊は将を失ったマルケスの部隊を全面的な敗走に追い込んでいく。
マルケス戦死の報を聞いたネロは持ち前の都合のいい機転の良さ(弱気)を発揮し、スードリ13から撤退を決定する。
ネロは補給部隊の防衛として後方に配置していたクリーム対し、殿を務めるように命令を出す。
そして自分は逸早くスードリ13から撤退してしまった。
こうしてヘルマン第四軍は十分な兵力を持ちながらも、スードリ13を簡単に放棄してしまったのである。
この戦いにおいてクリームは、せめてこの防衛戦に参加してなんとか自分の力量でスードリ13の陥落を避けようと考えていた。
だがネロに補給部隊の護衛を命じられ、リーザス軍と戦う機会を奪われてしまう。
これは一番槍を女のクリームに奪われてはたまったものではない、というネロの愚かな思いつきのためである。
このためクリームは、前線が易々と突破されてリーザス軍があっけなく市街地に浸透してくる様を指をくわえて見ているしかなかった。
前線に配置されていなかったクリームには、ネロの撤退を止めることは不可能であった。
彼女に出来たことは、ネロの命令に従って逃げる味方部隊を援護し、追撃してくるリーザス軍を牽制することのみであった。
この戦いは彼女にとって初めての実戦であったのだが、彼女の初陣はこの上なく苦いものとなる。
ろくに戦いもせずにスードリ13の陥落を間近で見つめることになってしまうクリーム。
このときの苦い記憶はクリームの脳裏にしっかりと焼き付けられてしまった。
そして戦局はクリームの予測通り、加速度的に悪化の一途を辿っていく。
リーザス帝国軍はスードリ13を労せずに手に入れた。
リーザス帝国軍は市街戦のせいで被害が広がったスードリ13の街並みの復旧作業をすぐに開始した。
以後スードリ13はリーザス帝国軍のヘルマン攻略の足がかりとなる都市となる。
リーザス帝国はスードリ13を手厚く保護し、磐石な体制を築いていくことになる。
<LP3年11月14日>
奪われてしまったスードリ13奪回のために、ヘルマン第四軍は即座に体制を整え、拠点コサックから再び出撃する。
当然のことながら主将ネロに嫌われていたクリームは後詰を命じられ、前線に出る機会を与えられなかった。
先のスードリ13防衛の失敗により、クリームの正しさが証明された形となる。
気分を害したネロは余計にクリームを疎んじたのである。
今度の出撃では遠距離攻撃が可能な弓兵が随伴することになっていた。
しかしその運用方針は、騎士道精神に基づいた突撃仕様のままであった。
そのためせっかくの弓兵部隊も単なる突撃補助の役として使われることになる。
弓兵を組み入れた場合の戦術方針について、クリームはネロに対して進言しようとする。
だが激しい侮蔑の声と共にネロに即座に却下されてしまう。
すでにヘルマン第四軍内部では、クリームの発案全てが完全に無視されてしまう状態になっていたのである。
客観的に見て明らかに有効と思える作戦であっても、クリームの案は退けられてしまう。
ネロの固定観念と思い込みの激しさには特筆すべきものがあった。
ネロへの反発を我慢してクリームは黙々と己に科された仕事を完璧にやり遂げる他なかった。
クリームはネロに対して白い視線を向けつつ、今回の作戦もまた失敗に終わるであろうことを冷静に予測していた。
その予測は当然のことながら正しかった。
スードリ13に篭城したリーザス帝国軍は巧みな防衛戦を展開していく。
リーザス帝国軍の狙いはヘルマン第四軍の後衛への魔法攻撃の集中砲撃であった。
リーザス帝国軍の前衛は決して自分から攻撃を仕掛けなかった。
防衛戦に徹し、ヘルマン第四軍の前衛を城壁まで引き寄せる作戦に終始する。
前衛同士の戦闘が硬直状態に陥っている間、リーザス帝国軍の後衛の魔法部隊は見事な部隊連動を見せる。
ヘルマン帝国軍の弓兵部隊に対して集中的に攻撃を浴びせ続けたのである。
ヘルマン第四軍の弓箭兵を率いるのは副将のヤンである。
魔想志津香の放った広域殲滅魔法『白色破壊光線』によって、ヤンの部隊の大部分が吹き飛ばされていく。
混乱冷め遣らぬ中、続いて放たれたリーザス帝国軍の魔法戦士部隊の雷攻撃によってヤン自身もあっけなく逝ってしまう。
裏から崩されてしまい、動揺するヘルマン第四軍。
リーザスの魔法部隊の放つ魔法攻撃の驚異的な威力を目の辺りにして、後衛に陣を張っていたネロは完全にビビッてしまう。
このままここにいては狙い撃ちになると考え、自分の部隊も突撃しようとする。
しかし前衛は既に埋まっており、兵を捻じ込む隙間がなかった。
焦ったネロは全軍に撤退を命じてしまう。
リーザス軍はヘルマン第四軍の引く気配を感じ取っていた。
満を侍してリーザス帝国軍の前衛部隊が攻勢に転じた。
城壁に引き付けられていたヘルマン第四軍の前衛部隊は、猛烈な追撃戦を仕掛けられてしまう。
結果として撤退中に甚大な損害を被ることになる。
スードリ13陥落の報はヘルマン帝国の首脳陣にも衝撃を与える。
リーザス帝国軍が南方の砂漠から攻め上がって来たらしいことが伝えられる。
しかし情報が錯綜し、有り得ないことであると誰も信じなかった。
ヘルマン帝国軍は東から攻め寄せてくるリーザス帝国軍を迎え撃つことを想定して配備されている。
リーザス帝国軍は常識を打ち破って砂漠を踏破し、ステッセルの戦略の裏を取ったのである。
冷静を装いつつも宰相ステッセルは一人焦っていた。
このままでは宰相命令でわざわざスードリ10に強固な防衛陣を張った意味が全く無くなってしまう。
一人ステッセルだけはリーザス帝国軍の主力の砂漠を越えを苦々しくも認めていた。
ヘルマン第四軍の中に潜ませておいた間諜が、リーザス軍のスードリ13攻撃をいち早くステッセルの許に届けていたのである。
ステッセルは混乱する政府を律し、この事態に対しての対策を明確に打ち出していく。
スードリ13とラング・バウの間にはヘルマン屈指の要衝であるポーン要塞が存在する。
たとえリーザス帝国の主力が南部域に現れたとしても、ポーン城塞と第四軍が健在な限りラング・バウは安泰のはずであった。
そのためステッセルは熟考した後、戦力を分散させたリーザス帝国軍の動きを逆手にとることを決断した。
南部域へ戦力を二分させたために、ローゼスグラードの敵軍は兵力を低下させているはずである。
叩くならばまさに今であり、精鋭第五軍をもってして敵軍を蹴散らし、東部戦線を一気に収束させてしまう作戦に出たのである。
ステッセルは皇帝シーラの許可を貰い、第五軍に出撃の命令を発する。
第五軍はスードリ10で戦闘体制を維持しているはずであった。
しかし実際のところステッセルが用意した資金は全て第五軍の毒婦二人に使い込まれており、防衛強化も全く成されていなかった。
命令を受けたヘルマン第五軍の方は全くの寝耳に水であった。
精鋭とは帳簿上だけのことであって、第五軍の数も練度も装備も他の軍に比べて格段に落ちる品質であった。
リーザス帝国軍と戦うための準備も全くしておらず、特別予算による防御陣地の増築も行われていなかった。
ここまでヘルマン第五軍を堕落させてしまった原因は全て主将ロレックスにある。
剣豪として名を馳せたロレックスはすでにもう存在しなかった。
妻を失ってから酒と女に溺れ、怠惰な生活に身も心も浸りきったダメ男になってしまったのである。
ロレックスは自分の娘とも言えるであろう年頃の二人の美少女に骨抜きにされてしまっていた。
二人の美少女、カチューシャとソルニアは自分の躰と酒と薬を用いてロレックスを意のままに操ることに成功する。
結果として第五軍の軍資金のほとんどがこの二人に横領されてしまっていた。
カチューシャ・ボッシュは会計士という身分でヘルマン第五軍にもぐりこんでいる。
服が張り裂けんばかりのムチムチのボディで、そのスタイルは17歳という若さですでに抜群の域に達している。
挑戦的な鋭い眼とシャープな美貌をしているため大人びた雰囲気を放ち、実際の年齢よりも年上に見られることが多かった。
彼女の体型を論じるときに、身長の高さと胸の大きさに比べて体重が少ないことが特筆される。
その理由はスーパーモデルも羨むほどの痩身巨乳な体型であることと、股下90cm近くという驚異的な脚の長さであった。
胸元が大胆に開き、スリットも深いゴージャスな衣服を好んで身に纏うため、余計にその胸の大きさと美脚が目立つことになる。
身に纏う衣服は低俗な男達から捧げられた高級品ばかりである。
綺麗に化粧をして高級感漂う佳い女の雰囲気を身に纏う。
その自慢の胸元と脚をアピールし、常に男を引き寄せるような仕草を心がけていた。
カチューシャは自分の美貌とスタイルの良さを武器にして、幾人もの男達を手玉にとってきた女の子である。
そのため17歳という若年にも係わらず、一線級の女としての自信に満ち溢れている。
その実、男は女に貢ために存在しているおろかな生き物であると軽蔑していた。
ソルニア・ベンツはお茶汲み娘としてロレックスの秘書的な役目を担っている。
可愛らしく甘々な容姿をしており、甘えておねだりする仕草は年上の男性にとっては堪らないものがあった。
ロリータ系の顔立ちをしており、天然で男に媚びる色香を放っているため、18歳という実際の年齢よりも年下に見られることが多かった。
顔と声に似つかわしくない大きな胸をしており、そのギャップがソルニアの魅力でもある。
肌を晒すことは好まず、露出の少ない衣服を選ぶのがほとんどであった。
しかし、その少女趣味の衣服はとてもソルニアに似合っており、まるでお人形の様であった。
身に纏う衣服は年上の男性たちにおねだりして買い与えて貰ったものばかりである。
可愛い小物が大好きなだけでなく、その可愛い小物を使っていかに自分を可愛く見せるかというコーディネイトの能力に抜群に長けている。
自分の可愛らしさをアピールするのがとても上手く、大抵の男は庇護欲をくすぐられ、ソルニアの喜ぶ姿が見たくていいなりになってしまう。
男たちにちやほやされて生きてきたので、それが当たり前と考えるようになっていた。
カチューシャはヘルマンの貧民街の出身だった。
幼いときから苦労してきたため、金に対しての妄執が強く、貧乏が大嫌いだった。
這い上がるために男に媚び、男を喜ばせる手管を学んでいく。
気位が高そうなカチューシャに奉仕されるのが好きな男が多かったため、カチューシャのテクニックは快楽系(+アナル攻め)特化されていく。
ソルニアはヘルマンの一般的な家庭に生まれた。
幼い頃から天使の様に可愛く、ちやほやされて育ったため、非常に我がままな性格となる。
年頃になると厳格な父親の締め付けが嫌でいつも外に遊びに出歩くようになり、いつの間にか男を誑かす一流の手管を身に着けてしまった。
可愛いソルニアに逆に苛められるのが好きな男が多く、ソルニアのテクニックは痛み系(+SM)のテクニックに秀でていく。
夜の街で出会った二人は意気投合し、すぐにコンビを組むようになる。
二人で巧みに調教を分担し、薬物の力も借りて幾多の男達を篭絡して、趣味と実益を兼ねた楽しい生活を送るようになった。
そして3年前、二人は当時はただの幹部候補でDXの会のヘルマン支部を任されていた現会長グラックに出会い、獲物と見定めた。
見事にグラックを騙すことに成功し、多額の支部の資金を持ち逃げしてしまったのである。
グラックはソルニアに恋焦がれており、カチューシャはその隙を突いたのである。
以降DXの会に追われる身分となった二人は、己の身の安全を図るためにヘルマン軍に潜り込んでしまう。
その美貌を利用して簡単にヘルマン第五軍に潜り込んだカチューシャとソルニア。
挙句の果てに、ヘルマン帝国にて将来を嘱望されていたバジハバル流の剣豪ロレックスまでをもたらし込んでしまう。
ロレックスを操ることにより順調にヘルマン第五軍の実権を手中に収め、その経理を思うが侭に操って贅沢三昧な生活を送ることに成功する。
カチューシャの書類改ざんの手腕は、うらなり宰相ステッセルさえも完全に欺いてしまうほどであった。
DX会の帝王グラックさえも簡単に手玉に取ってしまったカチューシャの技量にしてみれば、その程度の資料改竄は朝飯前であったと言えよう。
ラング・バウからの命令書を受け取ったカチューシャとソルニアは大いに慌てる。
精鋭とは真っ赤なウソであり、兵数は帳簿上の数の7割程度である。
二人は渋々ながらもロレックスにリーザス帝国軍と戦って勝つようにお願いする。
二人の美少女に持て囃されてロレックスもいい気分になり、出撃の準備を整えだす。
しかし緩みきった軍規のため、第五軍の出撃体制の構築は遅々として進まなかった。
ロレックスもまた酒と薬に浸されており、戦いに赴くためには体調を整える必要があったのである。
結局ラング・バウから遣された出撃の命令を、第五軍は半月の間も放置する形となってしまう。
精鋭第五軍の速戦をもってローゼスグラードの敵軍を打ち破るというステッセルの構想は見事に崩れてしまったわけである。
ロレックスとしては命令に従う気はあるのだが、軍の出撃準備に時間がかかってしまい、中々出撃できなかった。
しかしラング・バウの首脳陣たちはそう考えなかった。
第五軍は精鋭であり、命を受けても瞬時に動こうとしないのは、帝国政府に思うところがあるためであると邪推したのである。
こうして徐々に第五軍の命令無視はヘルマン政府内にて大きな問題となっていくことになる。
<LP3年11月15日>
この時期のランスはヘルマン南部攻略をリックら将軍達に任せてしまっていた。
自らはリーザス城に留まり、国内で暗躍するヘルマンの女スパイの捕獲作戦に集中する。
すでにランスの弛まぬ努力により、フレイア・イズンという妙齢の美女が捜査線上に上がっていた。
フレイアはリーザス国内での破壊工作に従事しているらしい。
ランスの主観では、フレイアの技量はリーザスのお抱えの忍者であるかなみの腕前と同等であった。
何度と無く苦杯を舐めさせられており、ランスはなんとしてもフレイアを捕まえようとしていた。
このランスの執念は、多分にフレイア自身が自慢するそのナイスバディによって生み出されてしまったものである。
だが実際のところその直感はとても正しいものだった。
フレイアの推し進めている破壊工作は、真に恐るべきものであったのである。
フレイアはリーザス国内の備蓄食料の全てを腐敗させる計画を進めていた。
もしフレイアの破壊工作が上手くいっていれば、リーザスは大打撃を受けてしまう。
折しも冬を迎えていることからヘルマン帝国との戦争どころではなくなる。
ランスはフレイアやヘルマンの思惑通りに事態を推移させないように、あらゆる手段を用いて対処しようとする。
対忍者用の良いアイテムはないか商人に命じて取り寄せようとするランス。
だがリアの御用商人であったプルーペットは、ポルトガル制圧時に死亡してしまっている。
新しい御用商人を作ろうと、アイテム系に強い商人を呼び出すように文官たちに命じるランス。
そのときの条件はもちろん美女であることであった。
ランスは新しい美人な御用商人についていろいろと淫らな妄想を膨らませる。
これまでの慣例に従えば、御用商人の選定に関してはマリスの仕事の範疇であった。
しかしマリスはランスの子供を妊娠するために生活のサイクルを大幅に変え、それに付随して仕事の量を大きく減らしていた。
この日もマリスは妊娠検査のために天才病院に赴いていた。
そのため他の文官たちが商人の選定作業を行うことになる。
文官たちが選出したのは、旧自由都市部で最近売り出し中のドット商会であった。
もちろんランスの指示通り、ドット商会の会長が美人だったからである。
謁見の間でドット商会の会長の拝謁を受けたランスは、大いに驚愕することになる。
やってきたのはコパンドン・ドット(26歳)。
玄武城の一件でランスに処女を捧げ、ランスの女となった女性である。
さらにそのコパンドンの助手もまた、ランスに縁の深い女性であった。
キサラ・コプリ(19歳)。
ハピネス製薬に関する一件でランスに多大な借りを作り、ランスの女となった女性である。
コパンドンは大陸では珍しいお御籤占い師である。
ポルトガルの神社の娘として生まれ、神籤占いの才に恵まれていた。
ランスと出会ってから冒険者を一時引退し、その後その技能を商いの道に生かすことを思いつく。
基本的には不幸な女性ではあるが金運だけは大吉以上の力を持つ。
そのためドット商会は順調に大きくなり、コパンドンは商人として大成しつつあった。
玄武城にてバード・リスフーイに見切りをつけ、本物の大吉君であるランスと添い遂げることを誓ったコパンドン。
25歳まで大事に守り通してきた処女をランスに捧げるが、結局はランスがシィルを選んだために傷心の旅に出る。
その後、他の強力なライバルたちを押しのけてランスに選ばれるために、女としての己の価値を高めようと決意する。
見事に立ち直ったコパンドンは、リーザス帝国の御用商人となって一気に大商人の仲間入りを目指した。
しかし裕福になるのが本当の目的ではなかった。
唯一重にリーザス帝国の皇帝となったランスに少しでも近づくためだったのである。
キサラは親の事業失敗+首吊り自殺により、若い身空で400万Gもの借金を背負ってしまった女の子である。
プルーペットに借金の返済を迫られ、妹レベッカを差し押さえられてしまっていた。
そして珍しいカード魔術と体術を操り、借金返済のために冒険者として頑張り続けていた。
ハピネス製薬に関する一件では、当初は冒険者仲間のバード・リスフーイに好意を寄せていた。
しかしランスの「バード変態プロジェクト」発動により、バードに扮したランスに処女を奪われてしまう。
バードに犯されたと勘違いしてしまったキサラはバードを変態と思い込み、ランスの側に移る。
ランスの好意によってプルーペットに借金の利息を払うことは成功したが、結局はダメだったみたいである。
キサナは妹レベッカを取り戻すために働き続けていた。
現在はドット商会に所属し、借金を立て替えてくれたコパンドンの元で護衛兼秘書として働いている。
プルーペットが破滅したと聞き、レベッカの行方を探すが見つからなかった。
挫けそうになりつつもコパンドンに励まされ、情報収集を続けていた。
すぐにコパンドンやキサラを抱こうとするランスであったが、そんなランスをコパンドンはピシャリと叱り付ける。
公私の区別をつけ、商談を成立させようとするコパンドン。
その態度にランスはタジタジとなってしまい、素直に従った。
コパンドンはランスの欲しいモノをズバリと揃えてきたために、商談はトントン拍子に進んでいった。
ランスはJAPAN渡来の「忍者とりもち」をコパンドンから購入し、フレイア捕捉の機会に備えることになる。
ランスはドット商会を御用商人として採用することを決めた。
ドット商会はこれ以降もランスに必要なものを提供し続け、かなり重宝されることになる。
夜の生活を充実させるような一品も数多くランスに提供されることになる。
プルーペットと違ってコパンドンは細々とした便利アイテムを相応の値段で提供するのが売りだった。
コパンドンの用意したアイテムがより有効に使われたのは、ランスがレイラの相手をするときであった。
レイラの夜伽(調教)では挿入はなしという前提条件があるために、器具がよく使われる。
最初はランスも普通の小道具を使用していた。
だがコパンドンから購入したディルドーやバイブを使い出すと、レイラの反応は大分違ったものになる。
ハイパー兵器に比べると矮小ではあるがその分小回りが効く。
クリトリスや乳首などをピンポイントで刺激する機能もあるためランスに非常に重宝されることになる。
このバイブは媚薬効果があるというコパンドンの売り文句にランスがあっさりはまって高額で買ってしまった一品であった。
たがたが10万ゴールドであったが、恐るべき効果が秘められていたのである。
レイラとの逢瀬でこのバイブを初めて使ったときには余り大した効果がなかったため、コパンドンに叩き返そうとしたランス。
しかし「じんわりと効果がでてくるんよ、騙されたと思って使い続けてみーや」と諭されてなんとなく使い続けてしまった。
しばらく経つとランスもそのバイブに媚薬効果があることをすっかり忘れてしまっていた。
ランスは毎回そのバイブをレイラの秘所に情け容赦なく突き込んでしまうようになる。
次第にレイラの体質はこのバイブで何度イッても逆に性欲が燃え上がっていくように変化していく。
そしてより激しい刺激を求めて止まない躰になってしまったのである。
また同時にコパンドンから購入した媚薬入りのローションも、レイラの調教をより卑猥なものへと変えた。
滑りを良くするためにランスが何気なくレイラの綺麗な乳房に垂らしたせいで、レイラの乳房の感度は極限まで引き上げられてしまう。
レイラの乳房が元来非常に感じやすかったこともあり、パイスリのフィニッシュでレイラ自身も盛大にイッてしまうほどであった。
最終的には、ランスの熱心な調教とローションに混じった媚薬の効き目のせいで、レイラの壮麗な双乳は極限まで開発されてしまうことになる。
パイズリというテクニックがレイラの身によく馴染んでしまい、ランスでさえ圧倒してしまうほどの乳使いを身につけてしまったのである。
更にそのローションには豊乳効果があると謳われていた。
ランスは調教のたびにレイラが何度達しても許さず、ローション塗れのその双乳を執拗に揉みしだき続けた。
こねくられまくりランスの手のひらに十分に馴染んでしまっている極上の乳房。
激しいパイズリの度に熱い精を散々に浴びせるランス。
そしてオナニーがてらレイラ自身の手でその子種を乳房全体に満遍なく塗りこませるのである。
レイラ自慢のその胸はいつの間にか以前に比べて明らかに一回りは大きくなっていた。
コパンドンのローションとランスの精の相乗効果がレイラの胸に現れてしまったのである。
レイラのより魅惑的になったその胸元は、男性たちの視線を釘付けにしてしまうことになる。
無意識のうちにその見事なバストを強調するような仕草をしてしまうレイラ。
レイラ自身も恥じらいつつ、スタイルの良くなった自分の躰を誇るようになっていた。
余談だがレイラは、胸が窮屈になり親衛隊長の鎧もコパンドンに新調してもらうことになる。
商談が成立し、プライベートタイムへと移行する。
ランスはコパンドンとキサラをリーザス城の私室に案内して歓待した。
二人はリーザス帝国皇帝としてのランスの生活環境に圧倒されてしまう。
食事を採りつつも、コパンドンは男前の増したランスに胸がドキドキしてしまう。
それはキサラも同様であった。
ランスはシィルを失い、果て無き野望を胸に抱いて前に進んでいる。
今のランスは彼女たちの知る以前のランスよりもいっそう凛々しく、男の色気を纏っていたのである。
食事の席で近況を聞き、ランスはコパンドンに対してキサラの借金を全額支払うことを申し出る。
そのままキサラをハーレムに納めようとするランスであったが、キサラ自身は妹を探しているため断ろうとした。
そこから話は広がり、キサラの妹がレベッカという名前であり、プルーペットの元にいたことが明らかにされていった。
驚いたランスは急ぎレベッカを連れてくるように命じた。
こうして姉妹が再会する感動のシーンがランスとコパンドンの前で繰り広げられることになる。
感動したコパンドンはもらい泣きする。
キサラはドット商会からの派遣社員として、リーザスにてドット商会の支部の運営に携わることになった。
ただしふくまんの後遺症に悩むレベッカの面倒を見るため、ランスのハーレムで生活する形をとった。
そのため自然と姉妹共々ランスの寵愛を受けるようになる。
姉キサラと同時にランスに愛されることが良いリハビリとなり、レベッカは次第に表情を取り戻していくのである。
コパンドンは御用商人としてリーザス城に出入りする都度、ランスの寝室に一泊していく大人の関係を続けた。
リーザス帝国の御用商人となったことにより、コパンドンは莫大な利益を得て世界一の金持ちとなる。
リーザス帝国の戦略を読み取り、一足先に他国の関連株を買占めて多大な利益を上げる。
戦争の復興に必要な物資や荒廃した土地を安価に買占め、後に高値で売りさばいて儲けまくったのである。
コパンドンは次々と他国の関連企業の買収を推し進め、巨大コングラマリットを形成していき、ついにはコパ財団を設立してしまう。
そしてMランドのすぐ隣りに位置したリーザス帝国傘下の貧乏小国を丸ごと買い取り、コパ財団の本拠地としてしまった。
コパ財団の方針はランスの邪魔をしないようにランスの支援をする事であった。
コパンドンはいつでもランス個人を助けられるようにお金をためまくったのである。
実はかつての御用商人であったプルーペットがまだ生きていた。
そして再度リーザスに売り込みをかけていた。
これまでどおりマリスが商人の選定を取り仕切っていたならば、コパンドンの売り込みは成功しなかったであろう。
商会としての規模やこれまでの信頼度から見て、プルーペットの方が圧倒的に有利であった。
しかしコパンドンが選ばれてしまった。
ランスが美女の商人を選ぶように厳命したため、文官たちは律儀にその命令を守ってしまったのである。
マリスであったならば涼しい顔をしてランスの命令を無視していたのは確実である。
つまりマリスがランスの子を妊娠してしまっていたことが、結果としてコパンドンの道を開くことに繋がったのである。
まさに金運だけは大吉以上の女性であった。
やがてコパンドンもランスの子供を妊娠することになるが、基本的に運勢が凶ということもあり、運悪く流産してしまう。
酷くショックを受け、泣き崩れるコパンドンをランスは優しく慰めた。
マリスはこのところ毎晩ランスの部屋を訪れて、激しくイかされまくりつつランスに精をたっぷりと注いでもらっていた。
直接注ぎ込まれた精をその子宮全体に染み渡らせるために、ランスに寄り添って眠りにつくマリス。
注ぎ込まれた精が垂れてこないように、クッションをお尻の下に敷いて腰を高くするほどの念の入れようであった。
そのまま長い脚を開いて秘所を突き出す大胆な格好で、朝まで昏々と眠るのである。
朝に寝室を訪れたウェンディやすずめは、普段のマリスからは想像も出来ない無防備さに目を見張ることになる。
目覚めた後、ランスの精を零さぬように気をつけながら、ゆっくりと風呂に浸かる。
当然その風呂は普通の風呂ではない。
わざわざJAPANから取り寄せた、子作りに良く効くという温泉水で炊いた風呂である。
マリスはランスに抱かれる前と抱かれた後に、必ずこの風呂に浸かって躰を温めていた。
風呂から上がった後、ナプキンを当てて胎内の精をそのままに、しばらく政務を行う。
いつもと違うのは、自分で政務を行うのではなく、部下に仕事を任せるための引継ぎ作業である。
一段落したら政務を離れて天才病院に向かう。
最新鋭の魔法器具を使っての妊娠検査を行うためである。
検査を終えて天才病院から戻ったマリスは、部下の仕事振りを監督しながらもランスを悦ばせる夜のテクニックを思案するのに余念が無い。
ランスの部屋に行く前に再びちょっと温めの風呂にじっくり浸かるのが日課である。
風呂から上がる直前に胎内に溜まっているランスの精をかき出す。
その後にランスの寝室を訪れて昼間考えたテクニックを披露しつつ、再び新鮮な精を胎内にたっぷりと注ぎ込まれることになる。
つまりマリスは四六時中ランスの精を胎内に納めたまま日々を過ごしていたことになる。
温泉の効果で躰もほどよく温もり、受精に最適な状況が整っていたと言える。
食事についても妊娠しやすくなると言われる食材を使った料理を朝昼晩と用意させる徹底振りであった。
排卵日を迎えていたマリスが思惑通り受精してしまうのも当然の帰結であった。
天才病院を毎日訪れるマリス。
超然とした態度を崩さないが、なんというかどことなく思い詰めているような切羽詰った感がある。
そのマリスの微妙な雰囲気の違いを、ほんわかしているが実はとても凄いアーヤは敏感に感じ取っていた。
マリスが何が何でもランスの御子を妊娠しようとしていることを、不思議に思うアーヤ。
子を得るための理由が普通の女性たちとは明らかに異なる様子であった。
リアを差し置いてマリスが妊娠してしまったら、マリスの立場が危うくなるのは明らかである。
理由を尋ねるアーヤだが、マリスはそっと微笑んでその理由を語らない。
結局アーヤはマリスのことだから何か深謀遠慮があるのだろうと考え、マリスの指示に従うことになる。
ランスの種付け能力はすでに幾人もの妾妃たちによって身を持って証明されている。
25歳のマリスはまさに孕み頃な旬な肉体である。
そのため適切な処置を行えば、楽に妊娠できるはずであった。
そしてこの日、マリスのお腹の中に新たな生命反応が確認されることになる。
念のため様々な魔法器具によって二重三重の検査が行われる。
検査結果は全て陽性であり、マリスの受精が100%確認されることになる。
受精をアーヤから知らされたマリスは、ほっと安堵のため息をついてお腹に手を当てる。
そして表情を改めると、アーヤに対して全てを明らかにする。
アーヤに対して他言無用を念押しするマリス。
ランスが魔王であることや、ちゃんとした子供が生まれるか確認するために、自分が妊娠しようとしていたことを語った。
マリスはアーヤと相談して、毎日欠かさず検査を行うことを決める。
お腹の中の子供が異形の子だった場合に、すぐに中絶するためである。
検査の時間を作るためには、仕事をかなり制限しなければならない。
またきちんとお腹の中の子の発育状態を確認するためにはストレスは禁物である。
様々な事情を鑑み、マリスは自分の仕事の量を大幅に減らすことを決める。
マリスが行っていた業務のほとんどが、政府の文官たちによって引き継がれることになる。
マリスのワンマン体制からの脱却である。
ランスの戴冠前のリーザスならば、国家の運営は立ち行かなくなっていたであろう。
それだけ国内に敵対する勢力が多かった。
しかし絶対者たるランスの登極とその後の動乱の間に、邪魔者は全て排除されてしまっている。
すでにリーザス国内にはランスに歯向かう者はいない。
リーザスが大帝国へと変貌を遂げていたことも、マリスを助ける要因となる。
リーザス帝国は、膨れ上がった国土を統制するために、有能な人材を政府に揃え、磐石な国家運営体制を整えつつあった。
もともとマリスは、もしも自分の身に何か起こったとしてもリアの身を守れるような体制を構築しようと考えていたのである。
リーザス帝国は巨大な存在となり、ある程度無理が効くところまで来ている。
マリスが力を抜いた分は、莫大な予算と人員の投入することによって十分に穴埋め可能である。
多少細かい部分が上手くいかなくなったり、フットワークが若干悪くなったりするのは仕方が無い。
マリスが全てを牛耳っていたときの国家運営の方が、むしろ異常であったと考えるべきである。
マリスの忠実な部下たちが政府内のあらゆる役職に配置されていた。
マリスは妊娠中に片手間で出来る仕事として、監査役を負うことになる。
政府内で不正な行為が行われていないかをチェックする役目である。
そのため第一線を引いたとは言え、マリスの存在は役人たちに多大なプレッシャーを与え続けることになる。
ランスは夜に寝室を訪れたマリスから妊娠の報告を受け、厳粛にその事実を受け止める。
マリスの体調を気遣うランス。
ランスはマリスの望みを全て叶えようとする。
マリスが仕事の分量を大幅に減らすことについても、諸手を上げて賛成した。
ランスとマリスの間でいくつかの取り決めが成されることになる。
第一にマリスの出産が終わるまでリアに対してマリスの妊娠の理由を隠し通すこと。
第二にマリスの出産が終わるまでリアに対して避妊魔法無しでの中出しを決して行わないこと。
第三にもしマリスの出産が上手くいかなかった場合でもリアをずっと愛し続けること。
第四にもしマリスが無事に出産してしまった場合でも生まれてきた御子には皇位継承権を与えないこと。
ランスはその全てを承諾した。
冒険者時代に男のたしなみとして行っていた避妊魔法を、再び習慣付けることになる。
また念のため、排卵日の近い后たちは閨房に呼ばれなくなるように手配される。
天才病院の協力の下、后たちの月経周期が詳細に把握されているので伽を行う后の選定は容易である。
安全日の后が閨房に呼ばれるようになることによって、万が一の間違いは無くなるはずであった。
事務的な会話が終わり、ランスは困った顔でぽりぽりと頬を掻く。
マリスを近くに呼び寄せ、そのお腹に顔を寄せて抱きつくランス。
一瞬動揺するマリスであったが、フっと力を抜いて優しく微笑んだ。
自分がこのランスの子を産む事実を改めて認識し、マリスは言い様の無い不思議な感情を抱いてしまう。
そのとき寝室にリアが轟然と乗り込んできた。
マリスの妊娠を知ったリアは激怒し興奮していた。
ズカズカと部屋の中に乗り込み、思いっきりマリスの頬を張るリア。
ランスが抱いて止めるまでリアは荒れ狂いまくった。
リアは何で自分ではなくマリスなのか、涙を零しながらランスにすがり付く。
信頼していただけに裏切られたショックは大きい。
ランスが何を言ってもリアは聞き分けなかった。
マリスに対して絶交を宣言し、泣きながら自室に戻っていくリア。
なんとかマリスを懲らしめてやりたいリアであったが、すでにリーザスの権力は全てランスのモノとなっている。
誰もがリアを宥めるだけでその命令を聞こうとしない。
リアは孤独だった。
ランスは打ちひしがれているマリスを抱き起こし、ばつの悪い顔でマリスを気遣う。
マリスは打たれた頬をそのままに、寂しそうに微笑む。
そしてランスに対してリアを追って機嫌を取るようにお願いする。
ランスはその真剣なマリスの瞳に気圧され、その言葉に従わざるを得なかった。
マリスに背を向け、リアの部屋に行こうとするランスに対して、マリスはくれぐれも精を注がぬようにと声をかける。
ランスは一瞬立ち止まった後、振り返らずに手だけを振って承諾の意思を伝え、部屋を出て行った。
後には、マリス一人が残されることになる。
リアに打たれた頬にそっと手を当て「リア様・・・」と呟き、瞳を震わすマリスがそこにいた。