カパーラ、ランスの寵愛を受けて強力にバックアップされる。
4月9日 リーザス城
反乱軍において兵士の脱走が相次ぐ。
4月10日 リーザス城
リーザス軍、イースの街を制圧。ハウレーンを捕縛。
4月11日 リーザス城
ハウレーン、ランスの側女となる。
4月12日 リーザス城
ハウレーン、リーザス王国軍に復帰。
4月13日 リーザス城
エクス、イース攻略失敗。ペガサス討死。
4月14日 リーザス城
スパイの斉藤美華、リーザスの忍者になる。
<LP3年4月8日>
アイドルのカパーラ・ウーチをリーザス軍の慰安に利用するというランスの計画が、ついに実行に移されようとしていた。
筆頭侍女であるマリスが直接ナタデTVに掛け合って、カパーラはリーザス城を訪れることになる。
カパーラは小さなプロダクションの宿命として、新譜発売やコンサート開催のために社長命令に従順に従っていた。
資産家等のパトロン(悪徳な奴ら)に躰を売る事もしばしばあり、その処女も某番組のプロデューサーに泣く泣く与えていた。
全ては歌という夢のため、カパーラは健気にも頑張り続けていたのである。
カパーラの実物を見て一目で気に入ったランスは、枕営業の事実を知るとマリスを通じてナタデTVに手を廻し、身売りを止めさせる。
そしてカパーラを自分専属とするように交渉を行わせたのである。
その条件は国庫から莫大な援助金をカパーラに投下するというものであった。
巨額の資金とカパーラの成功を思った社長は喜んで即座に承諾した。
以後、彼女はリーザス王家のバックアップを受け続けることになる。
この契約の成立以降、生涯に渡ってカパーラはランスとのみ肌を重ねることとなる。
カーパラを味わうことができるのはランス只一人となったのである。
ただし、ランスとの関係はその当初の計画のためにマリスによって隠蔽されることになる。
また、過去にカパーラと関係した男達は皆捕らえられ、カパーラの知らぬところで罪を着せられ処刑されていく。
完璧な情報統制が布かれ、カパーラは天使のような存在としてリーザス軍兵士や一般庶民に慕われることになった。
初めてランスに抱かれたとき、カパーラはいつも裏の仕事で着る特注の衣装を身に纏っていた。
それはアイドルの衣装に似通っているが、露骨に肌を露出させたものであった。
ハレンチな格好でランスの目の前で歌を披露するカパーラ。
躰を嘗めるような男の視線にある程度は慣れている様子のカパーラであったが、さすがに声はわずかに震えていた。
なぜならばその股間にはワイヤレスのバイヴがセットされていたのである。
カーパラはマイクのコードを秘所に擦り付けていた。
バイヴとしたたる愛液の音をマイクに拾わせ、淫らな音の反響をランスに楽しませた。
そして一見健康的に見えるが実に淫猥なダンスをランスに披露した。
ランスの顔の前で濡れた秘所を晒し、胸を中央に寄せて乳房をふるふると振るカーパラ。
秘所は蜜で濡れそぼり、わずかに太股をも濡らし、中央は茂みの色も透けさせる程の湿り気を帯びている。
その様子をランスにじっくりと見せつけて興奮を煽った。
ランスが耐え切れず襲い掛かったときには、カパーラの躰はすでにかなり敏感になっていた。
乳房を掴まれただけで躰を大きく震わせてイッたしまうほどであった。
(この衣装やシチュエーションは「ナタデTV」社長がカパーラを売り込むために苦労して考案したものらしい。)
リーザス政府の資金的なバックアップを得て、カパーラの大々的なキャンペーンが行なわれていく。
連日の官製キャンペーンにより、もとから備わっていたカパーラの輝かしい才能がようやく世間に認め始められた。
<LP3年4月9日>
ランスはリックとメナドの赤の軍をサウスに派遣し、イースの反乱軍に対して圧力を強めていった。
イースの防衛司令部にて、エクスは来るべき決戦に向けてその頭脳をフル回転させていた。
反乱軍の最大兵力での迎撃により、何とか戦局をひっくり返そうとしていたのである。
ここで特筆すべきは、エクス自身が自分たちの事を反乱軍と認識していたことであった。
"勝てば官軍、負ければ賊軍"がこの世の理である。
戦う前からエクスは自分たちが敗れる事実を無意識ながらも受け入れてしまっていたのである。
総帥がこのような体たらくでは反乱軍の未来が暗いモノであるというのも当然であった。
一人沈思黙考を続けるエクスの元にペガサスがずかずかと尋ねてきた。
ペガサスも決戦が近い事を悟り、エクスの覚悟を確かめに来たのである。
これまでの正規軍の戦い振りによって、ペガサスもランスについての評価を改めざるを得なかった。
愚王と思われたランスであったが、軍事的才能にだけは満ち溢れている様子であった。
苦戦を強いられてしまっているが、それでも負けるわけにはいかないと強く主張するペガサス。
エクスに対して師のように戦への心構えを語る。
元はといえばペガサスが大敗を喫したことにより、この苦しい状況に追い込まれてしまったのである。
それでもペガサスはエクスに対して上位者のような口をきき、最後まで実力の伴わない威勢の良い大言壮語を吐きつづけた。
エクスは反乱軍の総司令官として、無駄に与えられているペガサスの軍事権を剥ぎ取るべきであった。
だが、エクスにも後ろめたい部分があり、ペガサスを師として仰ぎ続け、そのプライドを満足させることに終始する。
非道な人間であるはずのランスの輝かしい軍事的才能に強く魅かれてしまっている自分に、エクスは恥じていたのである。
ハウレーンが訪れ、エクスに対して脱走兵が増え始めていることを告げる。
旗色が思わしくない反乱軍の中では逃亡兵が相次いでいた。
また決起当初は熱烈に協力を申し出ていた市民たちも、いつの間にか消えてしまっていた。
取締りと規律の強化を行ったが、一向に効果が無いことを苦しげに報告するハウレーン。
ハウレーンは兵の脱走を食い止めることが出来ないことに苛立ち、エクスに指示を仰ぎに来たのである。
エクスは脱走兵のことを沈没船から海に流れていく鼠の様と評し、止めようが無いことを表現する。
エクスは逃げたい者は逃がすという方針を打ち出し、ハウレーンに対して厳しくした規律を自分の名前で撤回させるよう命じた。
エクスはこの戦いが自分たちの敗北で終わるであろうことを強く感じ取っていたのである。
<LP3年4月10日>
リックの指揮の下、リーザスの最強を誇る赤の軍の精鋭たちがイースへの進撃を開始する。
赤一色に染まった軍隊が餓狼の如く反乱軍の兵士たちに襲い掛かっていった。
その進撃速度はエクスの予想を上回るものであった。
エクスはイースの街に篭り、正規軍に対して出血を強いる作戦に出る。
正規軍側は反乱軍との戦いにおいて決して市街に被害が及ぶ篭城策を採らなかった。
そのために反乱軍の評価は大きく減じることになる。
しかし、エクスは形振りかまっていられなかったのである。
エクス旗下の白の軍は、先日のカシミア大橋での青の軍との戦いにおいてかなりの被害を受けていた。
普通に考えれば後方に控えていた黒の軍に前衛を任せるべきである。
しかし、黒の軍のサカナクとジブルの両部隊は敵襲への反応が鈍く、出撃に遅れをとってしまう。
やむなくエクスは直属の白の軍を前面に押し立てて迎撃を行うことになる。
つまり白の軍は連戦に疲弊し、兵の補充もままならない状態で前線に出なければならなかったのである。
この反乱を通して最後まで、白と黒の軍の間の垣根を除くことができなかったことが、エクスの最大の敗因であった。
今回のイースの街での戦いにおいても、黒の軍の兵力を生かすことなく敗北を喫することになる。
この反乱劇において、ランスの対抗馬として名乗りを上げたエクス。
しかし、いかに知の将軍と称される切れ者であってもその将器は一軍の将が限界であった。
エクスは兵の将にはなれても、将の将にはなれなかったのである。
赤の軍の猛攻を支えきれず、突き崩されて敗走し始める反乱軍。
すでに市街地への侵入を許しており、最早イースを守り抜くのは不可能な状況になっていた。
エクスは、迅速に撤退の方針を固め、イースの街に鐘の音が鳴り響くことになる。
イースから順次離脱していくエクスら反乱軍であったが、逃げ遅れてしまった部隊もいた。
一番前線で戦っていたハウレーンの部隊である。
ハウレーンは、僅かばかりとなってしまった部下たちと共に、メナドの赤の軍に包囲されてしまっていた。
エクスは、明日の勝利のために、副官であるハウレーンを見捨てて逃げることを決める。
取り残されたハウレーンに対してメナドは降伏を呼びかけた。
メナドの言葉を無視し、必死に退路を切り開こうと足掻くハウレーン。
メナドは自ら剣を取り、ハウレーンを捕らえようとする。
打ち込みの鋭さではメナドの方が上である。
しかし膂力では体格差に勝るハウレーンの方が上であった。
聞き分けのないハウレーンは全力で打ち込んでくる。
ほぼ互角の腕前のハウレーンを傷つけないように捕らえるのは、メナドには難しすぎた。
ただハウレーンは連戦により体力を消耗しきっていたことがメナドに利することになる。
体力の限界が近づいていたハウレーンは、正面のメナド以外には注意力が散漫になってしまっていた。
その隙を突き、忍者のかなみが吹き矢で背後から攻撃をしかけ、ハウレーンを眠らすことに成功した。
こうしてエクスの片腕であったハウレーンは捕虜となり、反乱軍はイースの街を失ってしまう。
反乱軍は自らが本拠地と決めたオークスの街に押し込められた。
"エクスの乱"はランスの圧倒的勝利という形で急速に終結の方向へ進んでいくことになる。
<LP3年4月11日>
イースの街の戦いで捕虜となった反乱軍の将校ハウレーン・プロヴァンスは、その日の内にリーザス城へ送られることになる。
リーザス城の謁見の間にて、縄で戒めを受けたハウレーンが玉座の前に引き出される。
玉座に座るランスの隣りには、リーザス軍の総司令官でありハウレーンの実の父であるバレスが控えていた。
目の前に立つハウレーンを舐めるように見つめ、その美人振りを褒め称えるランス。
むさいバレスの娘ということでかなり不都合のある容姿だと考えてランスにとって、これはかなり嬉しい誤算であった。
父親よりも母親によく似たらしく、並んで立っても親子とは誰も考えないほどハウレーンの容姿は端整であった。
それほどまでハウレーンはバレスに似ていなかった。
ハウレーンはランスの呼びかけに応えず、冷たい目で黙視するのみであった。
そんな不遜な娘に対してバレスの怒りが爆発する。
ハウレーンの頬を張り、その愚かさを責めるバレス。
ハウレーンは自分の正義を訴えようとするが、バレスは聞く耳持たなかった。
バレスは激憤に駆られ、不忠な娘に育ててしまったことをランスに詫び、自分の手でハウレーンを切り捨てようと剣を抜く。
ハウレーンもこうなることは捕らえられたときから分かっていた。
目を瞑り、息を止め、その瞬間を迎えようとする。
しかし、振り下ろされようとしていたバレスの剣は、いつの間にか二人に近づいていたランスの手によって止められてしまう。
親が娘を殺すなんて馬鹿な事を俺様の前でするな!とバレスを一喝するランス。
バレスはそのランスの慈悲深い言葉に感動し、ボロボロと涙を溢してしまい、完全にランスの言いなりとなる。
ランスがハウレーンを自室に連れ込もうとしても、逆にランスの手を煩わせてしまうことを詫び、深々と頭を下げてしまうほどであった。
実際のところランスは、味見もしていない美人を勝手に殺されてたまるか、という自分勝手な理論で動いていただけであった。
邪魔者がいなくなり、ランスとハウレーンはランスの寝室に二人きりとなる。
ランスはなし崩し的にハウレーンを押し倒してしまう。
ランスの非道な物言いを正そうと、王たる者の取るべき姿を必死に語るハウレーン。
しかし、いつの間にか縄や鎧だけでなく、衣服や下着まで脱がされ、ベッドの上で組み伏せられてしまっていた。
ハウレーンはランスが言葉どおりに本気で自分を抱こうとしていることを信じられない思いで見つめ続けた。
結局呆然としたまま、ランスの動きを最後まで受け入れてしまったハウレーン。
ハウレーンの思考の隙を突く、見事なランスの作戦であった。
意外に純情なハウレーンの性格はランスにとって好ましいものであった。
可愛いと言われて赤面し、自分の方が年上であることを主張するハウレーン。
しかし性的な面では明らかにランスの方が経験豊富であり、ハウレーンは嬲られ続けることになる。
先のヘルマン軍侵攻時にハウレーンは敵軍の捕虜となる。
敵兵の慰み者にされてしまい、このときハウレーンは処女を失っていた。
乱暴に犯され続けた結果、性感帯の開発だけは進んでしまっている。
そのためランスが胸を弄るだけで濡れてしまっていた。
ただし、ハウレーンには恋人に抱かれるような優しいセックスの経験は無かった。
おぞましいヘルマン兵らとは大いに異なるランスの巧みな愛撫に、どうすればよいのかわからず混乱してしまう。
そのため抵抗らしい抵抗を見せることなく、ハウレーンはランスのハイパー兵器を受け入れてしまう。
ランスはハウレーンの父であるバレスを罵る言葉を散りばめ、ハウレーンを刺激しつつ腰を振っていく。
ランスの優しくも激しい腰の動きに、ハウレーンの思考はあっさりと流されていく。
きつく締め付けてランスの中出しを誘発させてしまうハウレーン。
中出しの感触を躰の一番奥で感じ、言いようのない悔しさがハウレーンの心に満ちることになる。
しかし、その余韻に浸る暇はなかった。
予想外にもランスが再び襲い掛かってきたのである。
ひっくり返されてまた挿入されるハウレーン。
無意識に甘い鳴き声を上げてしまっていた。
都合4発打ち込まれてやっとハウレーンは解放されることになる。
あまりのランスの破天荒ぶりに、ハウレーンは怒りを通り越して思考停止に追い込まれてしまう。
想像通りの酷い男だとランスのことを吐き捨てるハウレーン。
だが自分に仕えろというランスの言葉に何故か逆らうことが出来なかった。
以前のランスに対して抱いていた、強い怒りの気持ちがどうしても湧いてこなくなってしまう。
ハウレーンはランスという男を躰で知ってしまったために、ランスのことを憎みきれなくなってしまっていた。
さらにランスとのセックスを通して、自分がランスに勝てないことを無自覚ながらも認めてしまっていたのである。
ランスがハウレーンを愛の力で更正させようと頑張った努力は決して無駄ではなかったのであった。
バレスのこともあり、ハウレーンは正規軍に復帰することを承諾するしかなかった。
ハウレーンはランスが自分の理想どおりの王になるように、傍で説得を続ける道を選んだのである。
ただしハウレーンは、ランスが発した言葉どおりにランスに完全に妾として扱われ続けることになる。
反発は口だけであり、抱き寄せられるとなし崩しでいつもランスの求めに応じてしまうハウレーンであった。
ランスはバレスを言いくるめて、ハウレーンの住居を自分のハーレム内に移してしまう。
王自らハウレーンが裏切らないように監視し、さらにリーザスの将軍たる人材に育てるために教育を施すという建前であった。
バレスは感謝し、喜んでその措置を受け入れてしまった。
正式に妾妃の位を与えられてはいないため、戸籍上ハウレーンは未婚のままである。
しかし、ハーレムで暮らすということはランスの愛妾であることを公言するようなものである。
ハウレーンがランスの寵愛を受けている事実は、リーザスの人間ならば誰もが知っている常識となる。
ただし唯一の例外としてバレスだけがその事実に気付いていなかった。
バカ正直にハウレーンはランスの側で将軍としての器量を磨いているものと思い込んでいたのである。
ランスの迷惑になると考えて、ときおりハウレーンを引き取りたいと申し出てくるが、その都度ランスに言いくるめられてしまう。
結果としてハウレーンは後宮で暮らし続けることになり、やがてはランスの子を孕むことになるのであった。
ハウレーンがランスと肉体関係にあることなど全く想像もせず、せっせとハウレーンの見合い相手を探し続けるバレス。
ある意味、ランスにボケ老人と呼ばれても仕方のない親バカ振りであった。
<LP3年4月12日>
ハウレーンはランスの温情で特別に許されて正規軍に復帰した。
階級や旗下の将兵の数も、反乱以前のものに戻される。
反乱軍からの投降者を中心とした1400名の騎士が預けられ、白の軍を名乗ることになる。
政府内には昨日まで反乱軍に属していたハウレーンに自由に動かす兵を与えることを不安に感じる向きもあった。
しかし、ランスはあえて制限を行わず、定数どおりの兵力をハウレーンに預けてしまう。
こうしてランスが寛大な態度を見せたことが、逆にハウレーンの裏切りを封じることになる。
ランスは数度躰を合わせてハウレーンの性格を完全に把握してしまっていた。
とにかく生真面目で騎士精神ガチガチの性格をしており、曲がったことは絶対に出来ない女の子である。
一度でも降伏して服従を誓った以上、二度と裏切ることはない。
何よりもハウレーンが父バレスの名を汚すようなことを行えるはずがなかった。
父バレスの厳しい視線と、ランスの好色な視線を浴びつつ、ハウレーンは職務に励んでいく。
復帰したハウレーンが一番最初に行った事は、ランスへの反乱軍との和平の嘆願であった。
ただし、その嘆願はあっけなくランスに蹴られることになる。
ハウレーンは今回の反乱についてのエクスの意図についてランスに対して礼儀正しく説明する。
これまでのランスへの態度が嘘のようにしおらしく、ランスの慈悲に縋るべく切々と国を思うエクスの気持ちを訴えた。
その上でランスの方から和平の手を差し伸べるように伏してお願いしたのである。
しかし、ランスは硬質な反応をする。
すでに大勢は決しており、ランス側から和平を申し出るメリットは何もなく、デメリットの方が大きかった。
そして背いたのはエクスの方なのである。
和平を申し出るとしたら、それは不利な状況にあるエクスの側からのはずであり、その手段は無条件降伏でしかありえなかった。
そもそもエクスら反乱軍の大義とは何なのか。
今回の反乱の発端は確かにランスが民を蔑ろにする発言をしたことにある。
ただしランスは発言したのみであり、実際に民を蔑ろにするような行動をしたわけではない。
しかしエクスはいきなり兵を率いて国を二分する大反乱を起こした。
本当に民のことを思うのであれば、民に多大な被害を及ぼすことになる内乱など起こすはずがない。
真の騎士ならば、己の身を賭して諫言して王を止めようとすべきであり、それこそが本当の忠義の道であろう。
ランスはエクスの欺瞞を喝破し、ハウレーンの申し出を一蹴する。
ハウレーンを睨みつけるランスの瞳は真剣そのものであった。
ランスの鋭すぎる言葉とその眼力に気圧されたハウレーンは何も言えなくなってしまう。
自分は大いに勘違いしていたことに気付き、動揺を隠せないハウレーン。
ランスが徹底的に反乱軍を叩く覚悟を決めていることを察し、ただただ寛大な処置を願って頭を下げるしかなかった。
<LP3年4月13日>
反乱軍の総司令部のあるオークスに逃げ戻ることになったエクス。
反乱軍は、決起当初の半分以下にまでその兵力を減らしてしまっていた。
すでに反乱軍の勢力はバラバラに分断され、各都市の間で連絡すら出来ない状況にあった。
どのみちこのままでは反乱軍はジリ貧である。
イースの街の奪還を叫び、ペガサスはエクスに出撃を訴えた。
そのペガサスの勢いに乗せられる形で、エクスは最後の賭けに出る。
逃げたばかりの反乱軍が即座に反撃に転じれば、正規軍は混乱するかもしれない。
しかし、そんな淡い期待はあっけなく崩壊することになる。
イースの街に向かう街道で反乱軍を待ち受けていたのは、ウェスに配備されていたはずの青の軍であった。
反乱軍をオークスに押し込めたことによって、最早ウェスに兵を置く必要は無い。
イース制圧時に、ランスはウェスのコルドバらに対して、イースに移動するように指示を出していたのである。
エクスが止める間もなく、闘争心に溢れたペガサスの部隊がコルドバの陣にぶつかっていった。
威勢の良さはともかく、兵数が全く足りない状況での突撃である。
自殺行為に等しかった。
エクスが対策を講じる前に、ペガサスの軍は青い壁にぶつかってその勢いのまま砕け散っていった。
コルドバは全軍に前進を命じ、陣の前で混乱しているペガサスの軍勢を突き崩していく。
この青の軍の攻撃によって、反乱軍の発起人にしてムードメーカーのペガサスは儚く戦場の露と消えていくことになる。
ペガサスはリーザスの今後を心配する言葉ではなく、ランスを呪う言葉を残して散っていった。
ペガサスの今わの際に最後に残した言葉から、国を二分するこの反乱の本質が見えてくる。
反乱軍の掲げる大義云々は題目でしかなく、ランスという人物へのペガサスの個人的な嫌悪感から生み出された反乱であった。
付き合わされたランスの側は、いい迷惑であった。
ペガサス討死の報を聞き、エクスはしばし目を瞑ってしまう。
このままではペガサスの部隊の壊滅に巻き込まれ、全軍が行動不能になる可能性があった。
エクスは退却の鐘を鳴らすように命令し、率先してオークスの方面に軍を退かせていった。
"知将"と呼ばれ讃えられていたのは遠い過去の昔であり、今のエクスは逃げ上手のただの負けっぱなしの指揮官でしかなかった。
個々の戦場の小さな局面では作戦を成功させるなど活躍を見せるエクス。
だが、大きな局面では何ら有効な手を打つことができない。
悠然とリーザス城の玉座で構えるランスとは大違いであった。
<LP3年4月14日>
小春日和の中、ランスは玉座に座って寛いでいた。
そよそよと気持ちいい風が流れ、カーテンが揺れる。
そんな中、柱の向こう一枚のカーテンだけが、もぞもぞと不審な動きを見せていた。
自分の身を狙った反乱軍の暗殺者かと、ランスの躰に緊張が走る。
怒声を上げて一気に近づき、カーテンを捲るランス。
そこには、なんとものんびりした雰囲気のセーラ服の女の子が隠れていた。
その少女・斉藤美華は、自分がスパイであることをあたふたとばらしてしまう。
スパイならばと、捕らえてHな拷問をしようとするランスであったが、どうにも食指を動かされなかった。
可愛いとも言えなくも無いが、それはどう考えても、小動物を可愛いと感じるのと同様の部類の意味合いであった。
明らかにランスの攻略範囲からは外れており、ランスは拷問を取りやめてしまう。
そのかわり部下となり忍者として働くことを斉藤に求めるランス。
部下にならなきゃ処刑と脅され、斉藤はランスの部下となることを了解した。
どこのウマの骨ともわからないスパイをいきなり雇うランスもランスだが、応じる斉藤も斉藤であった。
両者の間で、何か響きあうところがあったのかもしれない。
仕事が増えたとため息をつく斉藤。
ランスに尋ねられるままに、副業を暴露していく。
なんと斉藤は、アリスソフトのアルバイトであり、そして某ソフトハウスのスパイだったのである。
そして、その実態は・・・、斉藤でさえもわかっていなかった。
こうして、なんとものんびりしたスパイがランスの配下に加わることになる。
斉藤はかなみの忍者部隊に所属することになった。
かなみはまたランスのせいで余計なお荷物を背負うことになったのである。
また何故か斉藤はいつの間にかランスのハーレムにも加入してしまっていた。
頼みもしないのにランスのお呼びを待ち続けるようになる。
斉藤がランスの伽を勤める機会は永久に訪れなかった。