※この作品はR-18です。

TS娘「お嬢様学校に行ったら処女奪われた件」   作:六花リンデル@TSメス堕ち信奉民

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 ただ、少しばかりスランプ気味なので⋯⋯そこはご理解くださると幸いです。
 単純に、2日クオリティにしてはかなり良くできた導入だけど、その長さに対して濡れ場が薄い感もある。その内足すかも。

 ちなみに、後編からが濡れ場の本番です。


前編

 1

 

「オレは男だ! 女なんかじゃない!」

 

 

 俺の声が、居間に響き渡る。

 

 

「……イブキ、もう辞めにしないか? 父さん達も、お前の為ならなんでもしてやりたいがそればっかりは何にも助けになってやれないんだよ」

「そうよ、イブキちゃん。お母さんもお父さんも、伊吹ちゃんのこと、大切な娘だって思ってるから」

 

 

 気持ち高めな可愛らしい女の子の声。俺の怒りの身振りに合わせてどたぷんっ♡と揺れてしまう大きな胸。肉付きは良いが決して筋肉質ではない滑らかな四肢。

 

 何もかも、認められない。

 

 困り果てた、そんな顔で見合わせる両親。迷惑をかけたいわけじゃないけど、だけど、こればかりは譲れない。

 

 

「……分かった。それなら、お前はここに入れ」

「……聖エスペランサ女学院……?」

 

 

 疲れたようにため息を吐きながら、父が取り出して机の上に置いたのは『聖エスペランサ女学院』と書かれた一冊のパンフレット。

 

 

「都内でも有数のお嬢様進学校だが、幸い、お前の学力はここでも充分にやっていける」

 

 

 それはそうだ。

 

 両親も誰も知らないが、俺は人生二周目(・・・・・)だからな。大学生だった男の前世を持って、美少女羽島(はしま)伊吹(イブキ)として生まれた俺だが、はっきり言って今世に敵はいないと思っている。

 しかし、何故お嬢様学校なのか。

 

 

「周りに女子しかいない環境でも、自分が男だと言い続けるなら、お父さん達ももう少し考えてみよう」

「でも、なるべく特待生で入ってね? うち、あんまりお金は無いから……」

「……」

 

 

 正直、このままでは埒が明かないとは思っていた。

 周りに女子ばかり、というのは逆に言えば必然的にハーレムみたいなものだ。それに特待生を取るのも多分行ける。

 

 ……案外、悪くは無い提案にも思えた。女子校なんて前世も今世も全く縁はなかったが、興味は少しだけある。

 俺は、小さくコクリと頷くと、パンフレットを持ってリビングを後にした。

 

 

 2

 

 

「じゃあ、行ってくるよ」

 

 

 あの日から半年が経った。

 三月の春、何の問題もなく聖エスペランサ女学院の特待生枠を獲得した俺は、聖エスペランサ女学院の冬服に身を包んで、先に送った着替え以外の荷物をまとめた鞄を提げ家を出ようとしていた。

 ほぼ全額免除の特待生枠が10個もあったので、特待生を取ること自体は真面目に楽勝だった。

 

 

「一人で大丈夫? お母さん、心配よ……」

「大丈夫だって、母さん。父さんも、またね。夏頃には帰ってくるから」

「……頑張ってこいよ」

 

 

 手短にそう言う父と、涙をハンカチで拭う母を後目に、俺は十五年間慣れ親しんだ我が家を後にする。

 

 そう、聖エスペランサ女学院は全寮制なのだ。実際に見学にも行ってみたが、学院も寮も何もかもが広かった。これで、生徒数は一学年100人~200人なのだから、あまりにも贅沢過ぎる。

 

 早朝の肌寒さの中、最寄り駅から電車で比較的都会の方へ行き、時間通りに聖エスペランサ女学院直通の県外行きバスに乗り込んだ俺。

 一番後ろの端、窓側の席に座ると、ここからしばらくは揺られ続ける為、一眠りしようとイヤホンを付けて目を瞑った。

 

 

「……」

「あ、あの……」

「……?」

 

 

 すると、隣に座った誰かが俺の身体を本当に小さく、控えめに揺すった。

 無視するのも可哀想なので、チラリと横目を向けると、少女がヒッと声を漏らしているのが見える。そう言えば、自分の目付きがちょっとだけ悪いことを思い出した。流石にレディース程ではないが、苛立っているようには見えたかもしれない。

 

 初対面の恐らく同級生からの第一印象が悪いのは良くない。

 慌てて俺はイヤホンを取って居住まいを正し、少女の方を向いた。よく見れば、美女美少女ばかりのこの世界でも目立つような整った顔立ちの気弱そうな小動物っぽい美少女だ。これは、余計に挽回しなくてはならない。

 

 

「ごめんごめん。オレってさ、目付き悪くて」

「こ、こちらこそいきなり声をかけてごめんなさいい……」

 

 

 あー、これは完全に怖がられちゃったな。

 ナンパしてくる男相手だとめちゃくちゃ役立つんだけど、これのせいで中学時代は女子の友達もあまり多くなかったしなあ。どうにかして関係を修復しなくては。

 

 

「オレの名前は羽島伊吹。君は?」

「羽島、伊吹さん……イブキさんですね。私は湊川(みなとがわ)真奈(マナ)です! よ、よろしくお願いしますね」

 

 

 マナちゃん、結構距離の詰め方が強引だな。

 

 

「それで、オレに何か用だった?」

 

 

 本題に入ると、マナちゃんは一瞬躊躇いを見せるも、遠慮がちに要件を述べる。

 

 

「……あの、もしかして特待生の人だったりしません、か?」

「え? あー、うん。そうだけど、よくわかったね」

「あ、やっぱりそうですか」

 

 

 真面目に俺が特待生だなんてよく分かったものだ。

 当てずっぽうじゃなくて、結構確信めいた何かを持ってそうな聞き方だったし。

 俺の疑問を悟った彼女は、その理由を語り出した。

 

 

「なんて言うか、お嬢様っぽくない? っていうのかな。それに、気品のあるとか、そんなんじゃないけど、大人の落ち着きみたいなのがあった……から」

「へえー、なるほど」

 

 

 なんと言うか、マナちゃんは、こう、無自覚に核心を突いていく主人公タイプの女の子に見えた。

 

 

「私も特待生なので、お嬢様達の空気に馴染めなかったらどうしようって思ってたんですけど、イブキさんみたいな人が居てくれたら安心します」

「あ、ああうん。よろしくな」

「はい! よろしくお願いします!」

 

 

 マナちゃん……無自覚に失礼だな。

 だが、何はともあれ、第一印象の挽回には成功したと見て良いだろう。マナちゃんが同じ特待生だったのは驚いたけど。

 

 

 しかし、彼女の前では格好良い存在であれたら良いな、とオレはそう思うのであった。

 

 

 3

 

 

 そこからは、他愛のない談笑をしながらバスに揺られること数時間。

 やっとの事で、バスは聖エスペランサ女学院に到着した。

 

 

「えっと、私の寮はこっちみたいです」

「あー、そう? オレの寮はこっちっぽいから、ここでお別れだね」

「また、すぐ会えますよ! それじゃあ!」

「ああ」

 

 

 バスを降りて、めちゃくちゃ広大な学院に唖然とするのもそこそこに、寮区画に辿り着いた俺達は早々にそれぞれの寮に向かうことに。寮自体も沢山あるみたいで、なんと言うか豪勢な雰囲気の団地みたいになっている。

 

 自分の寮舎を見つけると、やはりと言うべきか、目の前に立つだけでも気圧されてしまいそうなあまりの豪華さに呆れながらも、エントランスから中に入る。

 そう言えば、この女学院では、一、二年生が相部屋らしい。三年生のみ、三年生同士または一人部屋となるのだとか。

 

 

「えーと、409、409っと」

 

 

 409号室が俺に与えられた寮室だ。一体、どんな人が相部屋となるのだろうか。

 廊下ですれ違う上級生も、皆お嬢様然としていて綺麗だった。憧れはしないが、とても良いと思う。多分、特待生同士は同じ部屋にはならないだろうから、俺の相部屋の人も十中八九はお嬢様に違いない。美人は三日でなんとやら、みたいなことにならないことを祈るだけだ。

 

 

「……ここ、か」

 

 

 高級感溢れる木造ドアに取り付けられた、これまた仕立ての良さそうな金属の表札に書かれた409の数字を見つめる。

 

 この先に、俺が今年一年間苦楽を共にする人が……。

 ちょっとズレた心持ちだが、俺は覚悟を決めるとドアをコンコンとノックした。

 

 

「失礼しまーす」

「開いてましてよ」

 

 

 おお、凄いお嬢様っぽい!

 気品溢れる声に誘われて、俺はドアを開けた。

 

 

 

「貴女が、今年の特待生の羽島伊吹さん、ですわね?」

「……は、はい!」

 

 

 

 まず、最初に目に入ったのは金。ブロンド。

 そして、二つの美しい青。

 白く綺麗に整った顔立ちに、その二つの色がどこまでも映える。

 

 

「わたくしは、燦全院(さんぜんいん)透子(トウコ)ですわ。よろしくお願い致します」

 

 

 一言に言えば、俺はトウコさんから目が離せなくなった。

 椅子に座りながらティーカップを手にしてにっこりと、柔らかく、美しく、麗らかに微笑むその姿は、正にお嬢様そのものだと言える。

 

 まさか、こんなにも心が惹かれるなんて。もう、他の女子では惹かれないかもしれない。

 それくらいには、衝撃的な出会いだった。

 

 トウコさんは、手に持っていたティーカップを近くのテーブルに置くと、洗練された所作で立ち上がって俺の元へと歩いてくる。そして、少しだけ少しだけ腰を屈めて下から俺の顔を覗き込んできた。

 

 

「わたくし、此処、聖エスペランサ女学院の生徒会長を務めていまして。何か、困ったことがあれば言ってくださいまし」

「わ、分かりました……」

「ああ、もう。そんなに固くならないでくださいな。自然体の貴女が見たいですわ。イブキさん、とお呼びしても?」

「は、はい! 勿論!」

 

 

 そ、そう言われたら仕方が無い。

 断じて、上目遣いに心を掴まれたとか、良い香りに意識が持ってかれたとか、複雑でもあるが俺よりは小さいながらも立派な胸部に目を奪われたとか、そんなことは無い。

 

 

「……もう。とはいえ、あまり急かすものでもないですものね。お話でもしましょうか?」

「そ、そうですね! 喜んで!」

 

 

 情けないことに緊張でガチガチに固まってしまった体をどうにか動かして、促されるままに対面するように椅子に座った。

 

 

「はい、どうぞ」

「ありがとう、ございます」

 

 

 ソーサーごと手渡されたティーカップを受け取ると、中に注がれた紅茶の香りが漂った。

 心做しか、緊張が解けたように感じる。

 

 

「……ふふ、写真で見るよりも……」

「え?」

「なんでもないですわよ。とても、可愛らしい方だな、と思いまして」

「え、あ、いや。オレなんかより、トウコさんの方が可愛いし、綺麗ですよ!」

「ふふふ、ありがとうございます。でも、お胸はイブキさんのですわね。羨ましいですわ」

「……胸なんて、邪魔なだけ、ですよ」

「あ、あら。申し訳ございませんわ。配慮が足りなかったようですわね」

 

 

 あまり、胸とか尻とかの女性の特徴に関する話はされたくない。

 そんな俺の雰囲気を悟ってくれたらしいトウコさんは、一言謝るとティーカップに口を付ける。

 

 ……気を使わせてしまった。あー、もう。まじで、情けなさ過ぎる。男らしくシャキッとしなければ。

 

 

「でも、貴女のお名前はわたくしが中学生の頃から度々お目にかかっていましたわ」

「ああ、模試、ですか?」

「ええ」

 

 

 確かに、中学時代、俺は常に模試で全国一位、二位を取り続けていた。その度に、新聞なんかでも取り上げられたことがある。名前を知っていても不思議ではない。

 

 あれ? そう言えば、燦全院さんの名前もどこかで……。

 

 

「もしかして、燦全院さんも模試の上位ランキングにいました? 確か、見かけた気がするんですけど……」

「ええ。終ぞ、貴女に勝つことは出来ませんでしたけど」

「は、はは……」

 

 

 なるほど。つまり、燦全院さんも俺並みに頭が良い、ということ。

 やっぱりお嬢様って、頭が良いのもデフォルトみたいなものなんだろう。二周目の、言わばズルをしているような俺と違って、純粋に頭が良い。ちょっと複雑。

 

 

「でも、頭が良い、というのは素晴らしいことだと思いますわ。下級生の貴女に勝てなかったのは、少しばかり悔しいですけれども、ね」

「……ありがとうございます」

「いえいえ。ここでは、先輩と後輩。私の方が年季は上ですので、分からないことがあったら、なんでも聞いてくださいまし。先輩として、どんな事でも答えて差し上げますわ」

 

 

 なんか、気張ってるのがしょうもなく思えてきた。こんなに良い人なんだ。緊張するなんて馬鹿らしい。

 そう考えると、もう、先までの緊張は完全に無くなっていた。

 

 そして、俺とトウコさんはティーカップを手に、主に俺がぎこちないながらも会話に花を咲かせて夕暮れまで時間を潰すのであった。

 

 

「それで、アキさんがですね」

「……んん? ……なんだか、眠気、が……」

「ああ、長旅のご様子でしたものね。それなら、あちらのベッドがイブキさんのベッドですのでお休みくださいな。長話に付き合わせてしまって申し訳ございません」

「い、いえ。お気になさらず。それじゃあ、オレ、ちょっとだけ寝させてもらいます」

 

 

 ポカポカと体の芯から温まる感覚が眠気を誘い、ここでは倒れるまいと眠気に抗いながら、フラフラとした足取りで自分の方のベッドに向かう。

 そして辿り着くやいなや、俺は気絶するようにベッドに倒れた。

 

 ここでなら、やっていけそうだ。そんな安心感が、どこか、俺の中にあった。

 

 だからだろうか。ニンマリと、お嬢様らしくない深い笑みを見せるトウコさんを、俺は認識出来ていなかった。

 

 

 4

 

 

 あれから、三週間が経った。

 

 順調にトウコさんや、マナちゃんと仲を深め、先週には入学式を終えて本格的に高校生生活がスタートした感じだ。生徒会長としてのトウコさんの演説も凄かった。普通の高校の校長よりかはカリスマ的だった校長も、トウコさんの演説の前では霞んでしまっていた。やっぱり、トウコさんは凄い。

 

 高校生生活としては、最初、二、三日は周りがお嬢様ばかりであったのもあってクラスの中でも浮いてしまっていた感じがあった。が、みんな気さくで良い人ばかりだったのですぐにクラスで馴染むことが出来たと思う。

 友達も何人か出来た。

 

 そして、今日も今日とて自室でトウコさんと夜のお茶会をする。ここ最近、ずっと夜が待ち遠しい。

 お茶会後は眠気が襲ってきて、パジャマなのもあってそのまま寝てしまうのだ。

 ちなみに、少しだけ歯への着色とかも気になりはしたのだが、なんでも良い紅茶はあまり色素が歯につかないらしくそのまま寝ても良いのだとか。

 

 ただ、ここのところ、何だか体の調子が変なのだ。ずっとうずうずするというか、お腹の下辺りが変な感じがする。

 とはいえ、日常生活には支障がないし、もしも悪化するようなら病院にでも行こう。今は無視で構わないだろう。

 

 ともかく、俺は今日もタンクトップにショートパンツというラフな姿で、トウコさんはお嬢様っぽい雰囲気の赤いパジャマでお茶会を楽しんでいた。

 

 ティーカップに口を付けて紅茶を楽しんでいたトウコさんが、はたと、何かを思い出したかのように口を開く。

 

 

「そう言えば、気になっていたのですけれども、イブキさんは処女(・・)なのですか?」

「うぐっ!? けほっ、けほっ」

 

 

 いきなりの爆弾発言に、紅茶が変なところに入って咳き込んでしまう。

 

 ここ三週間でわかったことだが、トウコさんは少しだけ天然が入っている。流石に、常識が分からないとか、日常生活が心配になるとか、そういうわけではないのだが、時折こうした爆弾発言をかましてくるのだ。

 

 

「え、ええまあ、一応……」

「そうなのですね。てっきり、いつもそのような殿方を誘っているような格好をしていらっしゃるので、それなりに遊んでいらしても不思議ではないなと思っていたのですけれども」

「ごふっ!? ごほっ、げほっ」

 

 

 また口に含んでいた紅茶を咳き込んでしまった。

 

 なんてことを言うんだ。俺が、男を誘っている格好? そんなわけない。

 確かに薄着過ぎて、父さんからは目を逸らされ、母さんからはお小言を頂戴したが、この十六年間、俺の傍には一度たりともそういう意味での男の影は無かった。男友達はそれなりに居たが。

 

 口元をティッシュで拭いながら、抗議の視線をトウコさんに向ける。

 

 

「ふふ。冗談でしてよ」

「……もう」

「……でも、殿方なら絶対に貴女を放ってはおかないでしょうね」

 

 

 なんとなく、空気が変わったような……?

 

 呑気にそんなことを考えていると、徐にトウコさんが立ち上がる。

 そして、普段とはどこか違った深い微笑みをたたえたままに、俺との距離を詰めてくる。

 何故か、怖気が走って、椅子から立ち上がった俺はトウコさんから後退る。本能的な、そんな反応だった。

 

 妖しい雰囲気に呑まれつつあった俺は、ふと、自分の後ろにトウコさんのベッドがあってこれ以上は退れないことに気がつく。

 

 

「───それは(・・・)わたくしもでしてよ(・・・・・・・・・)♡」

「へ?」

 

 

 トンっ、と簡単に押し倒された。

 俺の上には、トウコさんが馬乗りになっている。

 

 

 あれ? え? なに? 

 

 

「ふふ、ふふふ。お可愛いこと」

「え。ちょ、ちょっと……トウコ、さん……?」

 

 

 状況が掴めず困惑する俺の頬に手を添え、トウコさんは、ニンマリと口を弧の字に描いて嗤った。

 もがいて抜け出そうと思ったが、そこで、俺は自分の身体が自分のものでは無くなったかのような違和感に気がつく。

 

 

「え、あ、あれ……? うごか、ない……?」

「ふふふ。そうでしょう?」

「な、なに、を……?」

 

 

 陰の差すトウコさんの顔を見上げる。

 そこには、いつもの淑女然としたトウコさんではない、別の誰か(・・・・)がいた。

 

 その、トウコさんの見た目をした、俺の知らない誰かは、深く深く微笑むと人差し指を俺の唇に這わせる。

 

 背筋に走る、ゾクゾクとした奇妙な感覚が、鮮明に感じられた。

 

 

「……可愛らしい。ゴリ押してでも貴女を取れて良かったですわ♡」

「んうっ……! ゴリ、押す? 取る……?」

「ええ。ここ、聖エスペランサ女学院では、名家の生まれの息女が特待生の子達を引き取ることができますの」

「……え」

 

 

 唇から首筋へ。首筋から鎖骨へ。鎖骨から、俺の胸に提げられた豊かな双丘へと、指を這わせていく。

 

 俺も馬鹿じゃない。ここまで来れば、俺が今どのような状況なのかが、薄々と分かってくる。

 

 きっと、トウコさんは“レズ”なのだ。俺も男の人格だから男嫌いだし、実質レズみたいなもの。ちょっとだけ、ほんの少しだけ、先程までの恐怖心が治まって気分が舞い上がる。

 

 

「……トウコ、さんは……そう、いう趣味、なんですか……?」

「……? ああ、女の子が好きかどうか、ってことですか?」

「……」

「そうですねえ。これ(・・)を見たら、はっきりすると思いますよ?」

 

 

 そう言って、トウコさんはロングスカートを外す。

 憧れの人の生脱衣に、俺の心の中のちんぽは勃起寸前だった。

 

 

「まず一つ。勘違いを正しておきましょうか」

「勘違い?」

「わたくしは、貴女が思っているようなレズではありません」

「……?」

 

 

 え、じゃあ、なんで? なんで俺は襲われているんだ? そう言えばさっき引き取ったとか、なんとか言っていた気がする。

 困惑する俺を他所に、トウコさんはセーターとワイシャツを脱ぎ、ブラを外す。

 

 ぷるん♡と綺麗な形をした美乳が姿を現し、俺の心の中のちんぽは射精寸前にまで昂っていた。

 

 

「わたくしは、女でなければ、貴女のような牝でもない」

「女じゃ、ない? てか、え? 俺が、牝?」

「ええ。そして、この場においてのわたくしは───」

 

 

 牝呼ばわりされて怒らない男なんていない。

 ここは男として、抗議しなければ。むしろ、俺の方が雄だ、と。

 

 しかし、それより先に今まさに下ろされようとしている最後の一枚を、その先の絶景を見なくては。

 

 火照った頭で優先順位を決めて、トウコさんのアソコを凝視する。

 ゆっくりとずり下ろされていくパンツ。高まっていく俺の興奮。前世も今世も含めて、これ程までに綺麗な人のアソコが見れるチャンスは、多分今しかない。絶対に焼き付けなければ。

 

 

 そして、俺の興奮は一気に驚愕と恐怖に変換された。

 

 

 

「───貴女を犯す、()、なのですから」

 

「……へ?」

 

 

 

 ぼろん♡と、そこにあるはずのないものが存在を主張する。

 

 平らで淫らな平地があるだけのはずのそこには、いきり立ったおちんぽ(・・・・)が存在していた。

 

 え? あ、え? なんで、ちんぽが?

 

 

「うふふ。呆然としてしまうのも仕方がありません。貴女のようなおぼこは、私事ですがこんなにも立派で格好の良いおペニスは愚か、そもそも殿方の普通のおペニスすらも見たことがないでしょうから」

「……???」

 

 

 未だ困惑から抜けられない。

 どれだけ頭を回そうとしても、段々とモヤすらかかってきたように感じられる脳では大して期待もできそうにはない。もしかしたら、浅くなっていく呼吸で酸素が回っていないのかもしれない。

 

 怖い。怖い。怖い。

 あんなものがトウコさんについていることも、劣情がソレを勃起させていることも、そしてその劣情の矛先が俺であるということも。

 

 全て、恐ろしかった。

 

 それでも身体は全く動かないし、この状況を打開できるような何かが浮かぶこともない。思考はさらに覚束なくなる。身体中が熱くなっていく。

 

 

「あら、媚薬も効いてきたようですわね♡」

「び、媚薬……?」

「ええ。今までわたくしが慣らしのために使ってきた物よりも、少々強いものですが……初めては意識がトぶくらい気持ち良い方が良いでしょう。それに、ここまで三週間の間、じっくりと調教した貴女の身体ならこのおペニスを受け入れることも可能だと思いますわ」

 

 

 媚薬。花のお嬢様、という印象には似ても似つかない異物。

 そして、サラリと言われたが、この三週間、俺はそんなことをされていたのか。

 

 目の前の存在に対する憧れや恋慕が、ここに到り、理不尽に対する苛立ちや疑念へと変換される。

 

 ふつふつと、トウコへの怒りが増していく。

 だが、怒りが増しても、どうにかできるわけでもない。

 

 どうすれば。どうすれば、今の状態を脱してコイツの魔の手から逃れられる?

 

 

「うふ、うふふふ。無理でしてよ♡ わたくしから逃げれば、今日一日、この学院に潜む麗しきケダモノ達が、か弱く愛らしく何よりスケベな貴女を貪ろうと待ち構えていることでしょうから♡」

「……そんな……」

 

 

 嘘だとは思えなかった。

 様々な情報が、上手く回らない俺の頭にもそれを自明の事実であると認識させている。

 

 今は。今は、従っておくしか、ない。

 犯すのならばともかく、犯されるのは嫌なんだ。それが、男のソレを持つ相手に女として一方的に犯されるなんて、そんなの受け入れられるわけないだろ。

 

 でも、これは仕方が無いことなんだ。それに、入れさせなければ良い。入れさせなければ……。

 

 

「……好きにしろ」

「それでは、早速♡」

 

 

 そう言って、トウコは俺のタンクトップを脱がす。綺麗な肌と、俺が男だったら絶対に放っておかない100センチメートル超えの爆乳が、外気に晒される。ブラは面倒だからつけていないが、今ばかりはそれを恨んだ。

 

 

「これは、また……とても美しい♡ これほどまでに美しさとイヤらしさを兼ね備えた造形美。幾億の調度品にも優る、最高の女体ですわ♡」

「……解説、するなあ……!」

「あらあら。お恥ずかしいので? こんなにも可愛らしい方に、このようなドスケベな身体が備わっているだなんて、愛らしいことこの上ないですわ♡」

 

 

 浅い呼吸で、上に向けてぷるんぷるん♡と揺れる爆乳を、触れるか触れないかの距離で凝視して解説するトウコ。あまりにも真剣だから、恥ずかしさが上乗せされている。

 

 顔を上気させて、いやいやと首を振る俺の両の手首を掴むと、トウコはずいっと顔を近づけてくる。……って、あ。

 

 

「んむっ♡」

「んんっ!?」

「……うふふ。ファーストキスでしたら嬉しいですわ♡ わたくしはもう数え切れぬほどのオンナをメスに堕としてきましたが♡」

「〜〜っ! オレを、一緒にするな!」

「きゃっ……!」

 

 

 何とか動いた足が、怒りのままにトウコを軽く尻もちをつかせる程度だが蹴り飛ばした。

 しかし、今のでさらに身体のダルさが増してしまった。

 

 次は、どうやって回避する? いや、どうすれば回避出来る?

 

 トウコはゆらりと立ち上がると、ゆっくりと俺のほうへと近づいてきた。その顔は、笑っていない。

 

 

「……おいたするメスは、お仕置して躾て、調教しなければいけませんわね……!」

「ひっ……!?」

 

 

 あまりにも強大な怒気に、情けないことに小さく悲鳴を漏らしてしまう。

 

 いや、だって、本当に怖いんだって。いつも、優しげに柔らかく笑っている姿しか知らないから……。

 

 いつの間にか俺の足元に立っていたトウコが、ハーフパンツとその下の下着の縁に指を掛けると、一気にずり下ろしてしまう。

 

 媚薬のせいで、パンツからはねとぉっ♡とした糸が引き、もうドロドロになってしまっていたおまんこが、トウコの目の前に晒される。

 

 

「え、ちょっ、ちょっと……!」

「あら。糸まで引いて、もうびしょ濡れ……暴れられないように、見えやすいように、より無様に可愛らしく、こうしてさしあげますわ」

「や、やめ……これ、恥ずかし、い……から……!」

 

 

 どこから取り出したのか、縄で俺の手足をベッドの片側、その両端の突起に結び付けてしまう。

 俗に言うマングリ返しのような体勢となってしまい、隠すことも、身動ぎすら出来ずにおまんこやアナルまで、トウコに見せつけるように晒してしまう。

 

 うわ、これ、恥ずかし過ぎる。

 ただでさえ赤い顔が、茹でダコのように真っ赤に染まった。

 

 

「ふうっ♡」

「ひぁぁぁあ!?♡」

 

 

 ゾクゾクっ♡とした感覚が背筋を通って脳髄に響く。吹きかけられたトウコの息が、俺のおまんこに刺激を与えたのだ。

 息だけで、普段なら絶対に出さないような声を上げてしまった。その事実が、どれくらい今の俺の身体がやばい事になっているのか如実に教えてくる。

 

 

「ぱくぱくっ♡ って開閉して、時折とろぉっ♡と愛液を垂らす。……ふふ♡ 思った通り、ド変態ですわね♡」

「〜〜っ!?♡ そ、そんなこと、ない!」

 

 

 ド変態(・・・)。そう詰られた時、身体にゾクッ♡とした感覚が走った。

 俺は、それを認めたくない一心で言葉を紡ぐ。

 

 

「お、お前なんかに堕とされる程、オレはやわじゃない!」

「……♡ ふふ、ふふふふ……♡ イブキさん、貴女、どこまでも分かっていらっしゃるのね♡ それなら、わたくしも全力で堕として、犯し尽くして差し上げなくては♡」

 

 

 トウコは、妖しく微笑んだ。

 そして、ほっそりと長い指先で俺のおまんこをくちゅくちゅ♡と軽く弄ると、一気に二本の指を突き入れる。

 

 

「あ♡ あ♡ ぁあぁぁあ!?♡」

「……熱いですわね♡ ですが、きゅっ♡きゅっ♡ と締め付けてきて、今からおペニスが期待でどぴゅどぴゅっ♡ とお射精してしまいそうですわ♡」

「ふぅう……♡ んうっ♡ ううっ♡」

 

 

 口を噤んで、喘ぎ声が漏れ出ないようにする。

 自分じゃないような、それでもそれなりに慣れ親しんだ自分の声が、こんなにも甘ったるく変容しているのを聞かされると、頭がおかしくなりそうだった。

 

 

「……ふふ♡ 我慢するのは身体に良くないですわよ♡ 今から、しっかり鳴かせてあげますわ♡」

「余計、なっ♡ お世話、だ!♡」

「その乱暴なお口も、今にメス啼きしか出来ないようになりましてよ♡」

 

 

 ちゅこちゅこ♡ぬちぬち♡と、まるで楽器を奏でるように、はたまた玩具で遊ぶように、一方的に俺のおまんこを指で弄くり回す。

 その度に、甘い刺激が俺を侵し、腰がピクっピクっ♡と跳ねてしまうが、しっかりと固定されてしまっているから、本当に腰しか動かせない。

 

 

「ここが貴女の弱点♡」

「んぎっ!?♡ そ、それやめ……!♡」

「それで、こっちも貴女の弱点♡」

「おへっ!?♡ にゃ、にゃんでそんな……!♡」

「可愛い……とても、とても可愛らしいですわ♡ ほら、ほら♡」

「あっ♡ んにいっ!?♡ ひいっ♡ や、やめっ♡ やめ、ろ♡ それ♡ やめてえっ!♡ んにゃぁあっ!?♡♡」

 

 

 次々と引っ掻かれたり、ぐいっと押し込まれたりして、その度にぴゅぴゅっ♡と軽く潮を噴いてしまう。

 

 身動きも取れず指先ひとつで簡単にイかされる。その事実が、俺の男としてのプライドをガリガリと傷付けていく。

 

 それと引き換えに、言い知れない切なさを齎しながら。

 

 

「貴女のおまんこは、この三週間で完璧に知り尽くしましたから♡」

「……っ♡」

「もう、何処を触れば可愛らしい姿を見せてくれるのか、全部わかっていてよ♡」

 

 

 それじゃあ、万に一つも勝ち目が無い……。こっちは媚薬に拘束に開発、そして、弱点という弱点が全部バレている。

 何より、怖くてオナニーすら出来なかった経験皆無な俺と、経験の豊富そうな彼女とでは勝負にすらならないだろう。

 

 ……このまま、犯される……♡ そ、そんなの嫌だ。

 

 ……何としても、耐えなくては。耐えれば、ここから逃げ出せる。取り敢えず、マナちゃんの所にでも避難させてもらおう。

 

 

「他の女のことを考えていますね?」

「……え」

「そんな余裕があるなら……もっとキツくしても構わない、ということでよろしいのかしら?」

「そ、それは……ま、待ってくっ……!?♡」

 

 

 はっと気がついた時にはもう遅かった。

 目からハイライトが失せたトウコが、俺のクリトリスに親指を当て、おまんこの中に三本の指が突き立てる。

 

 それだけで、俺はいとも容易く絶頂から降りられなくなってしまった。

 

 

 

「───ぁぁぁぁぁぁぁあああ!?!?♡♡」

「ふふ♡ ふふふ♡ ふふふふふ♡」

 

 

 

 爆発する快感、スパークする視界、牝の絶叫。

 それは、俺の余裕を奪うにはあまりにも強い。

 

 

 

 5

 

 

「ぁぁぁあ!!♡ も♡ やあっ♡ いくの♡ やあぁ?!♡ いくっ♡ いくいくいくっ!♡ いくぅぅっ!?♡」

「潮吹き43回目、ですわね♡ そろそろ、頃合いかしら?」

「ぁあー♡ あー♡ ぁぁぁ♡」

 

 

 もう、数え切れないくらいイカされて。俺の体力は尽きかけていた。

 

 身動きが取れない、というのが何よりも辛い。快感を逃せないから。

 

 脱力した身体を労わるように、両手両足の拘束が解かれる。もう抵抗出来ないと思ってのことだろう。実際、もう俺は欠片も抵抗出来そうになかった。

 

 

「……もう辛抱溜まりませんわ♡ この程良くむっちりとしたお尻も♡ この大きさ良し、形良し、柔らかさ良しの爆乳も♡ 今から、全部わたくしの物になるのですね♡」

「うう……♡ そ、そんなの……無理に、決まってえ……!?♡」

「まだ口答えするおつもりですの?♡」

「ひ♡ ひあっ♡ ち、ちくび♡ だめっ♡ だめえっ!♡」

 

 

 人差し指と中指の腹で摘まれた乳首が、強く鋭い快楽をもたらす。俺には、抗うすべがない。

 

 ぴとり♡と、俺のおまんこに添えられたおちんぽが、ずりっずりっ♡と準備運動を始めた。

 

 

 ああ♡ 犯される♡ 俺、男なのに♡ こんな良い様にされて、処女まで奪われる♡

 

 

 これまでの十六年間、揺らぐことなくあり続けた男としての感性が、人格が揺らぎを見せていることに気が付く。

 

 ダメ、だ♡ 絶対に♡ 俺は、男なんだ♡

 

 

「んあっ♡」

「抵抗のつもりですの? 自分の抵抗でイくなんて、相当に仕上がってるみたいですわね♡」

 

 

 きゅうっ♡と今にも受け入れようとしていたおまんこの入り口を、気合いで引き締めて閉ざす。

 開発されてしまっていた俺のおまんこは、それだけの動きで白く濁った愛液を吹き出してしまう。

 

 それが、俺の身体がもう後戻り出来ないところまで来させられているということを自覚させようとしてきているみたいだった。

 

 俺の知らないところで開発されて、俺の知らないところで雄への媚び方を覚えてしまった雄失格の優秀な牝まんこ。

 それでも、この些細な抵抗で少しくらいは……。淡い期待でおちんぽを見つめる。

 

 

 しかし、それは簡単に砕かれてしまうのであった。

 

 

「良いですわ♡ それなら……せー」

「……っ」

 

 

 破城槌のように引き絞られた腰。

 尖端とおまんことの間に、先走りと愛液によって出来た最低な橋がかかる。あまりにも淫靡で、俺の目は釘付けになってしまった。

 

 そして。

 

 

 

「───のっ!!♡」

「お゛っ……?♡」

 

 

 

 俺は、ガクガクと壊れてしまったかのように腰を上下させながら、潮を撒き散らして盛大に絶頂した♡

 

 

 待って♡ だめ♡ オレのおまんこ、抵抗しなさすぎぃ♡

 

 

「ふふふ♡ オレっ娘爆乳ドスケベ生意気娘の処女、ゲットですわね♡」

「あぁ♡ ぁはあ♡」

「嬉しくて何も話せませんか?♡ うふふ♡ それなら動きますわよ♡」

 

 

 あまりの衝撃に口をパクパクとさせていると、唐突に俺の両手に自らの両手の指を絡める、所謂“恋人繋ぎ”をしながら、正常位の姿勢でピストンを開始する。

 

 

「あっ♡ ひぉっ♡ んいっ♡ あっ♡ ああっ♡」

「甘い声が漏れてますわよ♡ ほらっ♡ もっと鳴きなさい♡」

「それ♡ やめっ♡ ぜんぶで♡ しょこっ♡ えぐりゃないでえっ♡」

 

 

 ぱちゅんっ♡ずりゅんっ♡どちゅんっ♡と水音を立てて、結合部から、擦れ合う中から、突かれる最奥から快感が全身を駆け巡る。

 イクことしか出来ない俺は、無様に潮を撒き散らかすほかなかった。

 

 

「どれだけイキ潮吹けば気が済むんですの?♡ 溺れてしまいますわ♡」

「んおっ♡ んなことぉっ♡ イっ♡ いったってえっ♡ むりぃぃぃいっ♡ イクッ♡ イクぅっ!♡ あむっ!?♡」

「ちゅっ♡ ちゅるっ♡ ぢゅぱっ♡」

「んあっ♡ ぷちゅっ♡ んむうっ♡」

 

 

 トウコは、俺の唇を自らの唇で塞ぐと、さらにピストンを早める。

 

 正常位で♡ 恋人繋ぎで♡ キスハメなんて♡ これ、もう完全に恋人だよおっ♡

 

 ピンクに染まりきっていた俺の脳内が、そんなことを考え始める。

 もう、何もかも、おかしくなっていた。

 

 

「ぷはっ♡」

「んあっ♡」

「やっぱり、貴女を選んで良かったですわ♡ 何としてでも、わたくしの物にして差し上げますから、覚悟しておきなさいな♡」

 

 

 ピストンの動きがさらに早くなる。もう、終わりが近いのだろう。

 このままでは、レイプされた挙句に中出しされてしまう。オンナになるなんて、孕むなんて嫌なんだ。嫌なはずなのに。

 

 なんで……なんで……♡

 

 

「これ♡ レイプ♡ レイプなのにぃぃ♡ なんでえっ!?♡」

「ふふ♡ わたくし達の身体の相性が最高、ということにほかなりませんわ♡」

「だめっ♡ ふざけ、るなあっ♡ オレのからだのばかっ♡ なんでよろこぶんだよおっ♡」

 

 

 レイプのはずなのに。そのはずなのに、俺の子宮がちゅうちゅう♡と亀頭に吸い付いて精子を強請っているのが分かる。両足を組んでガッチリとトウコの腰をホールドしてしまっていた。

 

 全部無意識だ。

 俺の心はそれを拒んでも、メスとして完成しつつある身体は、執拗な開発の手腕と雄々しいおちんぽを持つトウコに全力で媚びている。

 

 そして、絞り出すような動きをしてしまっているはしたないおまんこに、限界が来たのか、苦悶の表情と悦楽の表情を綯い交ぜにしたトウコがピストンを最大まで早める。

 

 それだけで、俺はまたイキ地獄から戻ってこれなくなってしまった♡

 

 

 

「ふふ、ふふふふふ♡ あははっ!♡ 貴女、最高ですわ!♡ 飛び切り濃いの、イキますわよ!♡」

「っ!?♡ ……いやっ♡ いやだっ♡ だすなっ♡ お、おねがいですっ♡ ださないでえっ♡」

 

 

 恥も外聞も捨てて、俺は懇願する。

 孕ませられたら、俺は本当に女になってしまう。それだけは拙い。

 

 しかし、俺の恥辱の懇願はバッサリと切り捨てられてしまう。

 

 

「出すに決まっているでしょう♡ 貴女を孕ませて、一生わたくしの手元に置いておくつもりなのですから♡」

「ひっ!?♡ そ、そんなのいやっ♡ らめっ♡ オレ、オレはおとこ(・・・)だかりゃあっ!♡」

 

 

 言ってしまった。

 自らが男であることを暴露してしまった。しかし、これで多少は萎えてくれる……か?

 

 

「あはっ♡ あはははは!♡ 貴女、本当に最高ですわね♡ そんなドスケベでド変態で最高に絞まりの良い名便器まんこを持った自称雄なら、同じ雄のピストンでもへばったり、イったり……ましてや、孕んだりはしないですわよねえ?♡」

「へ? あ♡ うそっ♡ それ♡ だめっ♡ まって♡ まってまってまって♡」

「孕みなさい♡ 孕んだら、許してあげるわ♡」

 

 

 トウコは、始まりみたいにおまんこからおちんぽをずるずると引き抜き、限界まで腰を引き絞る。

 そして、俺の柔らかな大きい尻を鷲掴みにすると、綺麗な微笑みを浮かべた。

 

 あ♡ だめだ♡ これ♡ 死ぬ♡ 男としての俺が、死んじゃう♡

 

 俺は、いやいやと弱々しく首を振って懇願するが、それが聞き入れられることは無い。

 

 

 

「───イクっ!!」

「───んほぉぉぉぉぉっ!?♡ あついの♡ でてりゅぅぅぅぅうっ!?♡♡」

 

 

 

 !?!?♡

 

 快感が強すぎて、脳が焼ききれる。白目を向いてアヘ顔を晒し、鼻からはぷっと血が吹き出た。それと同時に潮と尿も。

 

 

「あっ♡ あへっ♡ おほっ♡」

「やっぱり、貴女には凛々しさよりも、その無様可愛い姿がお似合いですわよ♡」

 

 

 一息に突き入れられたおちんぽが、俺の最奥で爆発したのだ。

 吐き出された精子が、元気に俺の子宮内を泳ぎ回っているのが分かる。分かってしまう。

 

 

「はあっ♡ はあっ♡ 気持ち良かったですわ♡ って……生きてますのー? おーい」

「あ♡ あへっ♡ おひっ♡」

 

 

 潰れたカエルのような姿勢で、未だにちょろちょろ♡と小便を撒き散らして、無様にイキ続けるオレの頭を、トウコは愛おしそうに撫でる。

 

 俺も無意識ながらに、猫のように頭を委ねてしまった。

 

 

 ……もう、戻れる気がしない。でも、オレは男だ。こんな無様にアヘ顔晒してても、オレは男、だから。

 

 

「……ぜ、ぜったいにゆるさねえ♡」

「あら? そんなこと言って良いのかしら?」

「……へ?」

 

 

 さあっと血の気が引いていくのが分かる。媚薬で火照っていた身体が嘘みたいだ。

 

 トウコが見せてきたスマートフォンには、オレの顔。それも、あられもないアヘ顔。スクロールすると、そこには様々なオレの痴態が鮮明に保存されていた。

 

 

「こうして弱みを握っておけば、貴女はわたくしには逆らえない♡」

「この、げすがあっ♡」

「ふふ♡ それでは、また明日もよろしくお願いしますわね? イブキ♡」

「……♡」

 

 

 もう、逃げられない。これから先、二年間、オレはずっとトウコの性処理便器として扱われるんだ……。

 

 ……♡♡

 

 また頭を撫でられながら名前で呼ばれた時、どうしようもなく下腹部が疼いてしまった。

 オレに反応してか、ぴくんっ♡とトウコのおちんぽが跳ねる。

 

 

 ……アレが、さっきまでオレのおまんこに……♡

 

 

 恐ろしくなって目を逸らしながらも、オレは、未だに隆起するそのおちんぽをちらりと見遣り、未だに温かさと快感の残る下腹部を摩るのであった。

 




 後編をいつ出すかは未定です。

 それでは、おシコリ報告お待ちしております。評価や感想で、後編が出る速度も上がるかも⋯⋯?(卑しい感想乞い)

擬音は独立した方が良い?

  • 擬音は独立した方が良い。
  • 今回みたいな文章形式で良い。
  • 今までのスタイルが良い(一つ目と同質)
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