詭弁ですよ!霊夢ちゃん!ダークネス 作:名は体を表す
「こんにちは詭弁さん、居ますかー?」
詭弁の家の扉をノックする紅美鈴。今日は久方の休みとあり、手土産の茶葉を持って自分から詭弁に会いに行く事にした。
というのも、最近詭弁との組手をする頻度がかなり減り、その上詭弁の周りに見目麗しい女性が増えたこともあって柄にもなく焦っている……と言うわけではない。無いったら無いのだ。
「(そう、ただ最近会ってない友人の様子を見に行くだけの事……って、私は誰に言い訳を……)」
ブンブンと頭を振り、下らないことを考えていた思考を飛ばす。その行動を誤魔化すように、もう一度扉をノックする紅美鈴。
返事は、無い。
「(留守なのかな……)」
もし詭弁が在宅なら、来客があれば一も二もなく飛んでくるのだが(女性に限る)今日は来ない。ならば外出してるのだろうか。今日は巡り合わせが悪かったと普通なら帰る所だが……
「(詭弁さんが帰ってくるまで上がって待つことにしましょうか)」
そこは幻想郷クオリティ。美鈴は
庭の方に回って上がる……前に、何の気なしに玄関の扉に手を掛けた。
ガララ……
「……鍵が開いてる?」
幻想郷の中では比較的平和な人里、それも詭弁の家の周りでは泥棒被害こそ無いとは言えども、無用心にも程がある。
『仕方ないですねぇ』と庭から回り込んで上がろうとした自分を棚に上げて、詭弁が帰ってきたら軽いお説教でもしようと思いながら家の中に入る。
「……詭弁さんの靴がありますね」
外出してると思ったが、どうやら家の中に居たらしい。居留守でも使われたんじゃないか……という考えは精神衛生上ひっじょ~に悪いので考えない。
耳を澄ましても物音一つとて無い。本当に居るのだろうか?と思いつつ部屋に向かうと……
「すぅ……すぅ…」
外から入り込む日差しに当てられ、睡魔にやられた詭弁が布団の上で眠っていた。
季節は夏前、天気は晴天。穏やかで心地よい風が家の中を通り抜ける。絶好のお昼寝日和である。
「(その気持ち良く分かります)」
こんな日は昼寝をするのも無理はない……なんて、詭弁が来る時以外はわりと頻繁に昼寝している紅美鈴にとってはほぼ毎日が昼寝日和なのだが。
薄手とは言え、しっかり毛布を掛けて寝ている詭弁。一方美鈴は立ったまま昼寝をする癖が完全に染みついている。妙な所で詭弁に対する敗北感を覚えていた所、視界の隅にあった
「……本?」
寄って、表紙を確認すると扇情的な恰好をした
直後美鈴は素手で本をバラバラに破り捨て、弾幕によって
実に鮮やかな手際。幻想の少女達が見れば拍手の一つや二つは出るだろう。詭弁が見てたら『外来の貴重な本なんですけど!?』という言葉と共に涙が出てただろうが。
「(いや、そりゃあね?分かりますよ?詭弁さんも男の人で、
ため息一つ。正確に言えば
「すぅ……んぃ…」
「……」
寝ている詭弁の隣に、静かに移動する美鈴。そっ……と、毛布越しに詭弁の胸板を指でなぞる。
普段自身が昼寝をしている際、詭弁はこっそりと自身の胸や尻を揉んでいる事はバレている。まあ、詭弁は
「(偶には『仕返し』しても……良いですよね?)」
「んにぃ……ふすぅ……」
美鈴は毛布の中に手を入れ、そのまま服越しに詭弁の身体を触る。見た目は細くとも、無駄無く鍛え上げられた身体は暖かく、硬かった。
美鈴はゴクリと喉を鳴らし、もっと大胆に攻める事を決意した。
音を立てずに毛布を取る。すると部屋着用に作られた浅葱色と鶯色の甚兵衛羽織が着崩れ、その胸元を大きく肌蹴させていた。ふわりと広がる詭弁の寝汗の匂いに、美鈴の心臓が高鳴る。
そして直に詭弁の身体に触れる。今までも何度か触れた事はあれど、それは詭弁と組手をした際に
『いやどれだけ奥手なのよ美鈴……』
脳内に居る咲夜さんも突っ込んで来るが、咲夜さんも咲夜さんで
『シィッ!!』
脳内の咲夜さんにまでナイフを投げられる始末。痛みが額を襲うが、実際にナイフが刺さった訳でも無ければ咲夜さんが家の中に出現した訳でも無い。要するに気のせいだ。
気を取り直して、詭弁への
美鈴は、いよいよもって
それは、『妖怪』としての本能とも言うべきか。紅美鈴は比較的温和であり、人間を食べたりもしないがそれでも紅美鈴は『妖怪』なのである。『異性』として見ても『人間』として見ても、詭弁は今まで出会った中でも極上。ダントツのトップである。
要するに、今の詭弁は非常に甘美な猛毒に等しい。一度
「……詭弁さん」
寝ている詭弁の頬を撫でる。全身がガッチリ鍛え上げられているのに、その手触りはふにっとした柔らかさを保っていた。
詭弁の表情は、少年特有の
くぅ、すぅ、と眠る詭弁に顔を近づけ、唇にそっと口づけをしようと……
「(って、私は何をしようとしてるの!?流石に
「んぃ……れぃむ……ちゃ……」
ぽそっ、と。
小さい、か細い、蚊の鳴く様な声でありながらも、ハッキリとした寝言を。
その瞬間、心が真っ黒に染まっていく。
「(なんで)」
何故、此処で、
美鈴の心を占める感情は、黒。哀しみでも、怒りでもなく、ただただ真っ黒な程の
寝ている詭弁の首に、そっと手を掛けた。
* * * * *
「(……ぁ、んん……?あぁ、寝てたのか俺は)」
寝起き特有の朦朧とした意識の中、うっすらと目を開ける。夕日が差し込み、どこか非日常的に見える自宅の天井を映す。ぼんやりとしたまま起き上がろうと……まるで金縛りにあったかのように身体が動かない。
「んぃ……?」
「詭弁さん、漸く起きたんですね」
「メイちゃん……?」
声の方に向かって首を……動かせない。腕や脚、指の先に至るまで一切が動かせない。金縛りどころか、これでは全身が石になったかの様だ。身体は燃えるように熱いのに、四肢の先は凍える程に寒い。これは、何かの病気だろうか?
「あー……メイちゃん……め、ぃ……ちゃん……?」
メイちゃんに『何か』を聞こうとしたのだが、その『何か』が口から出る事が無い。
「詭弁さんの『能力』は厄介でしたから、封じさせて貰いました。それと詭弁さんの『気』を限界まで抜きましたので、指一本動かせないでしょう?」
「……ぁ……ぇ?」
メイちゃんが何を言っているのかが理解出来なかった。
「ほら、私もこんなんですけど妖怪ですし。『
まるで深海に沈んでいるようだ。身動き一つとれやしない。
そして漸くと言うべきか、視界にメイちゃんが入ってきた。メイちゃんのその瞳は深い碧色に染まっていた。
「詭弁さんは、もう一人では立つ事も食事をする事も、トイレに行くことすら出来ません。私が居ないと生きる事もままならないんです。でも安心してください。私は、私だけは詭弁さんを見捨てたりしませんから」
そう言って、俺の首に手を添える。見えないが、何かが俺の首に巻き付いている事に気が付いた。
「ふふ……
そう言って、輝かんばかりの笑顔を浮かべるメイちゃん。
「詭弁さん。詭弁さん。お腹空きましたか?おトイレに行きたいですか?それともまだ寝足りないですか?あっ、寝汗掻いて気持ち悪いですか?お風呂沸かしますね!これからは私が
メイちゃんの瞳が、差し込む夕日に照らされて煌々と光る。
思考が纏まらず、身体が動かず、まるで自分が精巧な人形にでもなったような気分だ。
「さあ詭弁さん。私に、
あぁ、なにか、やらなきゃいけない事があったような気がする。
まあ、どうでもいいか。
* * * * *
「詭弁さん、お身体洗いますね……♥」
「ん……ぃ」
「ん……しょ……ふふ、詭弁さんの身体、いつ見ても素敵ですよ……♥」
「ん……………ぁ」
「ん……んふ、詭弁さんの大事なトコロもしっかり洗いますからね♥傷つけないように……い~っぱい……石鹸つけて……」
にゅちっ……にゅちっ……
「両手で……ぐり……ぐり……♥溝の所も、しっかりと……♥」
くちっ……にゅちゅ……
「んにぃ…………ぅ……ぁ」
「ふふ……♥大きくなっちゃいましたね……♥仕方ないですねぇ……じゃあ、私の大事なトコロで
くちゅっ……く、ぷぷぷ……
「んっ♥んんっっっ~~~♥♥♥ぁっ……ふぁ……詭弁さんの……大きい……♥」
「ぁ……くぅ……」
「ふっ……ふぅ……♥う、動きます、ね♥んっ……♥んっ♥」
ぱん、ぱん、ぱん、ぱん
「んっ……ふぅっ♥♥♥詭弁さんのが……中で擦れて……ッ♥♥♥」
「ぅ……く……ぁ」
「はっ♥はぁっ♥で、出そうですか?良いですよ♥中でっ♥射精っ……♥♥♥」
ぶびゅるるっ!!びゅるるるるっ!!!
「んぁッ♥はっ……♥熱っ……♥♥♥」
びゅくっ……こぷっ♥
「あっ……♥ん……♥流石詭弁さん……おまんこから精液溢れちゃう……♥ふふ、スッキリしました?じゃあ洗いの方の続きを……ぁ♥また、硬く……♥♥♥もう、ダメですよ♥
「……ぁ……ぅ……」
「詭弁は何処?ねえ、何処に居るのよ?答えなさいよ。ねえ、答えなさいよ!!」
「知らないわよ!私に当たらないでよ霊夢!!」
「うるさい!!アンタん所の門番も居なくなって、無関係じゃないとは言わせないわよ!!」
「そう言われても私だって美鈴を探してるのよ!?フランも詭弁が居なくなってから相当精神にキてるのよ……パチェも魔法使って捜索してるし、咲夜も直接探しに出してるし、私も夜になったら寝る間も惜しんで幻想郷中飛び回って探してるんだから!」
「っ!ああもう!なんか知ってそうな紫も隠れて出てこないし!幻想郷に繋がる異界を片っ端から壊して回ろうかしら!?」
「ちょ、止めなさいよ霊夢!?」
「うるさい!夢想封印ッ!!!」
「や、八つ当た―――」
「チッ!!完全に無駄足だったわ!何処にっ……何処に居るのよ……詭弁……」
美鈴可愛いよ美鈴。最近本編ではご無沙汰ですけどユルシテ……
あ、前書きのは半分嘘です。だから許して♥
EX美鈴 『宝を守る程度の能力』
宝に固執し、奪い、独占し、あらゆるモノから宝を守る『悪龍』の妖怪。宝を守る為にあらゆる障害を打ち砕く力を持つ。
美鈴は全力を出したらとんでもない強さの持ち主なんだ。きっとそうだ。