インフィニット・ストラトスのR18短編 作:御神酒の宴
「あぁ……! きもち、いいですか、あなた……んっ!」
見た目だけは紳士風の中年男性に股がり、腰を振っていると、相手はシャルロットの太腿を掴んで、元気に肉棒突き上げてきた。
「君が、良くなかった事なんて一度もないさ。愛してるよ、シャルロット……!」
「はい……」
愛を囁いてくる親子程に歳の離れた男性に嬉しそうに笑みを浮かべて答えた。
そうしなければ、いけないから。
母が亡くなり、それまで存在も知らなかった父に引き取られた。
その後、ISの適性が高いことが判ると、その操縦者として訓練付けの日々。
それが終わりを告げたのは、今の夫との縁談が決まったからだった。
実家であるデュノア社に、政府から出されている数倍の資金援助の約束としてシャルロットは父とそう歳の変わらない男性に嫁がされた。
縁談が決まったのは15で、正式な結婚は16だった。
シャルロットにとって幸いだったのは、夫の男性は妻として迎え入れた少女に辛く当たることはなく、むしろ、これでもかと言う程に溺愛したことだ。
欲しい物を言えば幾らでも買い与えて貰えたし、学校にも通わせて貰った。
それでシャルロットが夫に対して異性としての愛情が芽生えたかと言われればまた別ではあるが。
それでも10年の夫婦生活で表向きは問題のない妻を演じ、愛を囁き、体を重ねて子供も産んだ。
これだけ恵まれた生活を保証されて不満を抱くのは贅沢なのだろう。
だけど────。
「シャルロット。今日も綺麗だね」
「ありがとうございます」
先程まで出席していたパーティーで着ていたドレスを着たままベッドの上に乗るシャルロット。
ベッドの周囲には多数のカメラによって撮影されている。
この多くのビデオカメラで、シャルロットが処女を散らして今日までのセックスは全て撮影されていた。
ベッドに仰向けになるシャルロットに覆い被さると、唇を奪ってくる。
舌が口内に侵入して鼻息が荒いまま暴れ回っていた。
その間、シャルロットはスーツズボンのファスナーを下ろさして中の収まっていた既に硬化して大きくなっている肉棒に手袋の越しに触れる。
シャルロットが肉棒を擦り始めると、夫は気持ち良さそうに声が漏れる。
夫はシャルロットから唇を離して頭を下へと動かすと、ドレスの胸元をズラしてしゃぶりついてきた。
「シャルロット……何度も君をこうして抱いても飽きないよ。私の愛するシャルロット……!!」
赤ん坊のように胸にしゃぶりつき、自分を求める中年男性に最初は恐く、気持ち悪いと思っていたが、この10年の夫婦生活でそれらな感情は薄まり、ただ諦めから、与えてくれる快楽に身も心も委ねて楽になるだけの処世術だけだった。
何度もしつこく愛撫か続けられる。
この10年で、男の舌で触れられる場所ならシャルロットの体で舐められてないところは無いと言えるほどに貪られていた。
愛撫を終えると肉棒を握っていた手を離させ、脚を開かせて、太ももからその奥の肉穴へと指を走らせる。
「今日も入れるよ、シャルロット。私を、受け入れておくれっ!」
「はい……今日も、たくさん私を愛してください……」
潤んだ瞳で笑みを浮かべて自分から膣口の指で広げて見せる。
獣のように目を血ばらせた夫がシャルロットの腰を掴んで一気に奥まで貫いた。
「んっ……!? あんっ!」
子宮口を亀頭で勢い良く押してくる。
体重を預けてくる夫にシャルロットは背中に腕を回し、脚を絡めて受け入れる。
ギシギシとベッドから音が鳴るが、構わず夫はシャルロットを貪る。
「この締め付け! 未だに私のモノを離さない! 最高だよ! 私のシャルロット!!」
「はい……! はいっ!!」
ピストンが激しくなるにつれてシャルロットからまともに返答する余裕が失くなるが、逆にその肉壺は夫の肉棒を咥えて決して離そうとしない。
しかし、ただキツいだけでなく、膣内でうねり、肉棒を強く締め付ける箇所を次々と変えていく。
夫も腰を動かし、シャルロットの肉壁を擦っている。
「うっ!? 射精す! 射精すぞっ!?」
腰を引き、肉棒を引き抜くと、シャルロットのお腹。着ているドレスの上から精液をぶちまける。
満足そうに夫はシャルロットを見下ろす。
「綺麗だよ、シャルロット……だが、まだ私は満足できないんだ。まだまだするぞ! さ、綺麗にしておくれ」
「はい……」
シャルロットは肉棒に触れると愛液と精液が塗られた肉棒を舐めて綺麗にし始める。
舌を伸ばして竿を擦り、亀頭を舐めると、割れ目の尿道の中に残っている精液も舐め取った。
「終わり、ました……」
「なら、カメラに上半身を向けて、私に尻を突き出すんだ。分かっているだろう!」
言われるままにベッドの上でカメラが設置されている方向に向き、四つん這いになる。
この体勢を、夫は1番好んでいた。
膣穴と尻穴が見えて、後でカメラで観るシャルロットの表情などが良いらしい。
上半身をベッドに埋めて、尻肉を引っ張るシャルロット。
それだけで夫はまず尻穴に肉棒を捩じ込んだ。
「イッ!?」
尻肉から手を外させ、手綱のように腕を引っ張ると、シャルロットの体が浮かぶ。
「見えるかい! 鏡に映る君の姿や顔が! その蕩けた表情っ! それを見るだけで、爆発しそうだよ!!」
パンパンと腰を打ち付ける夫はすぐに射精するが、休む間もなくまた膣内へと挿入してくる。
入れる穴を変えて、シャルロットが達する度に夫は満足そうだった。
2回、3回と、射精する。
「あ、あなた……!? わたし、もう……!」
疲労から止めるよう懇願するが、それで止める夫でもない。
しかし────。
「まだだ! もっと私と愛し合って────!」
突然、夫の手から力が抜けて、ベッドから崩れ落ちる。
「あ、あなた……?」
倒れた夫を心配して体を揺さぶる。
しかし、夫はまるでピクリともしなかった。
「え、え~~~~っ!?」
そんな、今更ウブな少女のような声が出た。
「腹上死って……」
夫の死因を知ってシャルロットは目を覆い隠す。
それを知った会社の関係者や夫の親戚達も、何とも言えない微妙な表情をしていた。
残された家で、夫がもしもの時の為にと用意していた遺言状の封を切る。
中には、シャルロットも知らなかった真実が隠されていた。
かつて、夫が母の後輩でずっと憧れていたこと。
シャルロットを出産後、独り身だった彼女に何度も交際を申し出たが断られていたこと。
本当はシャルロットに手を出すつもりはなかったが、あまりに母と似ているので、抑えられなくなり夫婦という関係を利用して抱いたこと。
一度外れた箍は抑えが効かずにシャルロットを求めていたこと。
それと、夫は少し前に脳の腫瘍が見つかり、手術で切除するのは難しい程に大きくなっていたこと。
自分はきっとそれで死んだのだろうと書いてある。
「全然違うんだけどなー」
まさか、自分とのセックスで腹上死するとは夫も思っていなかったのだろう。
呆れから苦笑しながら続きを読む。
自分の個人資産や保険金の受け取りは全てシャルロットと子供に遺してあるので、後はこのお金で子供と好きに、自由に生きてくれというものだった。
自分の会社に関わる必要は無いし、実家の方にも戻る必要もないと。
『こんなおじさんに何年も付き合ってくれてありがとう』
そんな一文で最後は締められていた。
そこで、シャルロットの携帯がなる。
『シャルロット……』
それは、数年ぶりに聞く父の声だった。
『彼が亡くなったそうだな』
「そうですね」
応える声は自分でも意外に思うほど冷めきっていた。
父からの話は、夫が亡くなったのだから、こっちに戻ってこいという指示だった。
デュノア社は、シャルロットが居た頃よりは経営が上向きになっていたが、未だに資金援助を受けなければ成り立たない程に切迫していた。
シャルロットが戻れば、夫が残したお金は会社のために当てられるだろう。
「父さん。私、実家には戻らないから。子供にも会わせないよ。これから私はようやく、母さんが亡くなってから止まった自分の人生を歩むつもり」
『待て、シャルロット! お前は────』
「さようなら」
それだけ告げると、シャルロットは通話を切り、着信拒否設定にする。
実家との縁切りを宣言したことに大きく息を吐いた。
夫の葬儀が終わったら、どこか遠くに引っ越そう。
自分もまだ二十代半ば。人生をやり直すことは充分に可能だろう。
「おかあさん」
「起きちゃったの、シャルル。おいで」
手招きすると、自分に良く似た息子がトテトテと近づいてくる。
ソファーの横に座ると、眠そうに頭を預けてきた。
持っていた手紙。
それを見て、シャルロットはこの10年を振り返る。
最後まで、あの人を異性として愛することはなかったけど。
それでも、今日までずっと守ってくれた感謝を忘れるつもりはなかった。
「私、あなたのこと、嫌いじゃなかったよ……」
そう口にしてシャルロットは大事そうに遺言状を折り畳んだ。