山内ートの教室 作:ダルマさんは転ばない
──俺の人生、どこでこんなことになったんだよ。
俺、山内春樹はボロアパートの一室で頭を抱えた。
俺の人生が狂い始めたのは高校を退学させられた時だ。
高度育成だなんて入ったが、恩恵を受けられるのはAクラスだけ。Aクラスの坂柳に騙されて退学させられ、家に帰ると勘当された。
日雇いの派遣で食いつないで、何とか正社員に迎えられたがキツくて退社。
それからコンビニバイトや派遣で食いつなぐが、ギャンブルにハマって借金をする。
膨れに膨れて闇金にまで手を出して……。
「おーい! いるんでしょ! 山内さーん!!」
「開けろや! ぶっ殺すぞ!」
(くっそ、くっそったれ!)
1日スロットを回すだけで20万も手に入った時はやばかった。
その感覚から抜け出せなくて借金してまで……。
その結果が闇金の追い込みだ……。バックレようにも自宅も親の家もバレてて飛べない。
(くそ! くそ!)
カーテンにかけてあるビニール紐をみてから諦めがつき、タバコから最後の1本を取り出す。ビールもあれば最後の晩餐には事足りたが、金がないからそんなもん買う金もない。
タバコはシケモクとか捨てられてる葉っぱを取り出して吸ってたが、最後は安物でもちゃんとしたタバコを吸うことにする。
「……スぅー」
部屋にタバコの煙が充満する。
闇金の膨れた金で300万近くあるが、勘当した親への当てつけと考えれば気が楽だ。
指のところギリギリまで吸って、最後の1本の火を消した。
椅子をカーテン近くにまで移動させて、ビニール紐を首に巻く。
「……はぁ! はぁーっ! は!」
土壇場でビビっちまったが、ここで逃げても待ってるのは同じような地獄だ。ここで死んだ方が絶対にマシなまである。
──ガタッ!
椅子を足で蹴って地面に足がつかない。
自分で巻いたのにも関わらず、必死に首にある紐に指を入れて空気を入れようとする。
血管が止まっているのが何となくわかって、血が頭から回らない。
酸欠になった頭で考えるのは……。高校時代の顔ぶれ。
──なにがいけなかったんだよ。
──俺のなにが……
全員から追放の投票を受けて。
誰しもが俺と顔を合わせないようにしていたあの時。
あの時の坂柳の顔。
堀北が俺に暴言を言ってきた時の態度。
……そうだ、あの時追放されるべきだったのは綾小路だ!
坂柳ィ……!!
アイツら全員呪ってやる!!
呪詛に似た何かを撒き散らして心臓が鼓動を辞めた。
ーーーーー
『君も不憫だよねェ、可哀想に』
「……は?」
『ああ混乱するのは分かるよ、だから君は僕に聞かれたことだけ答えてね』
「──!!」
なにか言おうとするが言葉が出てこない。
てか、俺って首吊って死んだはずだろ?
なんでまだ生きてんの!?
『君はやり直したいかい?』
「……無理だ、多分同じことを繰り返して自殺すると思う」
『はは! 分かってるじゃないか。なら僕が君に面白い力を与えるって言ったらどうだい?』
「……それなら、でももう死んだのに今更」
『そんなことはどうでもいいんだよ、1年間なら2度目の君は必ずアドバンテージが存在する。それに僕が力をあげるって言ってるんだ。同じことを繰り返すはずが無い、もっとも今までと同じことをしていたら変わらないだろうけどね』
「その力ってやつ次第だな」
『いいね! 乗り気になってきたじゃないか! ……僕が君にあげる力は『サキュバスの力』って男なら『インキュバスの力』か、催淫したり中毒にさせたり』
「それって人間じゃないし役に立たないんじゃ──」
『だから君はバカなんだよ。中毒にさせて虜にすれば君を切ろうだなんて選択肢はでてこない。それに女に復讐したければ犯すのが手っ取り早いからね、逆に男に復讐したい時は彼女を寝とればいい。君はクズみたいな人生送ってきてたみたいだけど、毎月風俗には通ってたじゃないか? ギャンブルで勝った日にはよく行ってたみたいだし』
「……なぁ、もう一つ俺が欲しい力をくれねぇか?」
『強欲だね、聞くだけ聞いてみるよ。ダメそうなら拒否するし』
「俺は馬鹿だから利用されて使い潰された、取引とかそういうのでもうミスしたくねぇんだ。だから心を読めるとか嘘を見抜ける力をくれねぇか?」
『はは! 魔法だなんて馬鹿みたいなこと言ってたら殺してたけど、それくらいならいいよ。じゃあ嘘を言われたら本能的に分かるようにしてあげよう。これでいいかい?』
「ああ」
『じゃあやり直しを見せてくれよ。君がどんな人生を辿るのか、僕はそれに興味があるんだ!』
ーーーーー
「1ポイント1円、つまりお前たちには10万円配られたと同義だ」
さえちゃんセンセー…………茶柱がポイントの説明をしているところだ。なんの疑問も持たずに初めの月は有り金全部ぶっ込んで来月大変だったっけな……。
これが2度目の知識だから俺はこれを活かさないと、退学させられる。でも、なにか知ってる風だと疑われるのも分かる。
だから、俺がするのはごく自然に、それでいてバカっぽく。
「まじで!? それって毎月10万貰えるってことですかさえちゃんセンセー!!」
なにも考えていないふうに。
それでいて次へと繋げる。
高飛車気取ってる堀北もこの時は気付いてなかったらしいし、このことを最初に気付いたのは確か高円寺だった。
それも来月のHR中にだ。
だから、ここでは俺がいちばん早く疑問を投げられる。
「ふふ、楽しみにしておけ」
ダメだ。
この言い方は絶対に悪意がある。知ってない俺じゃないと来月も楽しみにしておけ。という意味に聞こえてしまう。
しかも嘘を言っていないからタチが悪い。
これじゃ俺の力も全然働かない。
こんなことなら心の声が聞こえるとかにしてもらえばよかった。
イェスとノーだけじゃ限界があるぞ。
でも、これ以上動くとダメだ。
俺はあくまで1周目を知っているだけで、それを悟らせないようにしないとならない。なぜなら俺は馬鹿だ、少しでも変わってしまえば分からなくなるし、発展してしまえばアドリブが聞かない。
だから、俺は疑問は持った。ということを周りに認知させるだけでいい。
それでいて自分だけ節約すれば。
妥当にいけば綾小路のダメなところをクラスに浸透させたいが。
どうやってかあの試験、確か綾小路が1番票を集めてた。
あいつに復讐してやりたいが、それでも優先度は低めだ。なんだか奥の手とか持ってそうだったし、だからスケープゴートするなら須藤か池。でも須藤は体育祭で使えてたし、池もアウトドアの知識があったよな。なら1番使えなかったのって博士とかか?
第一に博士を、それでどうにか手を打とう。
綾小路とは前みたいに仲良くして、彼女が出来たら寝取ってやる。
ーーーーー
不純異性交友を禁止、と入っているもののコンビニや薬局にはゴムもビルもちゃんと売っている。
もしかしたら建前だけで本当のところは目を瞑っているのだろう。
閉鎖空間であるこの学校で妊娠でもされたら、それの方がヤバい。
ビルは高かったのでゴムを買うことにする。
あの訳の分からん存在が言った通りだとするなら、俺にはサキュバス……じゃなくてインキュバスだったか?
まぁエロい能力があるそうだ。だからやれるならやりたい。
高校では佐倉を抱く前に退学にさせられたが、今回は絶対に抱いてやる。でも、最優先するのは坂柳だ。
あの銀髪ロリのせいで俺は人生を狂わされた。
死ぬくらい犯して杖ありでも動けない体にしてやる。
「あ! 山内君!」
そう言って声をかけてきたのは我がDクラスのアイドルの櫛田ちゃんだった。
「櫛田ちゃん? だよな?」
あくまで俺と櫛田ちゃんは初対面だ。
前回は佐倉を狙う前に狙ってたが、今回は抱けるだろうか?
坂柳を最優先! だなんていってたが、どうせなら櫛田ちゃんで試してみるのも。
「覚えててくれたんだー! 嬉しいな。それでお願いなんだけどね、連絡先を教えてくれないかな? クラスの皆に聞いてたんだけど、山内君帰っちゃってたみたいで」
「お! いいぜ!」
そう言って端末を操作して連絡先を表示する。
それを櫛田も見て打ち込んでいく。
そうすると端末に櫛田からのメッセージが届く。
『櫛田 桔梗です。これから3年間よろしくね!』とメッセージには書かれていた。
前回と全く同じ文章で来たからか少しだけ笑ってしまう。
こうして俺が2回目の高校1年生を送っていることが分かるからだ。
(さ、じゃあ実験してみるか)
「おう! 3年間よろしくな!」
そう言って俺は手を差し出す。
サキュバスやインキュバスに調べてみたが、インキュバスは殆ど出てこずにサキュバスしかネットでは出てこなかったが、かなりいい情報が手に入った。
サキュバスはムラムラする空間を展開できたり、触った相手を欲情させたりなど誘わせる事ができるらしいし、迫られたら断れなくすることもできるらしい。
特にヤバいのが唾液や精液に媚薬の効果があって更に中毒性もあるということ、異性を虜にすることが出来る。そして性欲は悪魔的だと。
だから、ここで櫛田ちゃんが手を取った瞬間に櫛田ちゃんは欲情する。そして櫛田ちゃんは性格上絶対にここで握手を断らない。
「う、うん! よろしくね山内く──ッ!?」
櫛田ちゃんは最後まで言いきれずに小刻みに震える。
加減が分からなかったから強く念じてみたが、失敗したか?
「あ、え──ッ!? っと……ごめんねェッ……ちょっと用事があってぇェえ! ……はァはぁーっ!」
「(これはいい感じなんじゃねぇの?)大丈夫か櫛田ちゃん?」
原因が俺であることを分かっていながら、とても苦しそうにしている櫛田の手を離してやらない。
密着する時間が1秒でも長ければ、それだけ愛液に下着が濡れることになるだろう。
(もう少し強めてみるか)
「──ッ!??! や、山内く……ん! お願い、早く手を離して……ッ!!」
「でも櫛田ちゃん、随分と具合悪そうだぜ。せめて部屋まで送るよ」
「そんな──ッ! 、大丈ぶっ! だァから!」
歯を食いしばるように欲情と戦っている櫛田ちゃんを見てると俺まで勃起してきたぜ。
これはもうちょい強く……いや、全力で力を込めれば!
「ッッッーー!!! アアアァ!! ヴぅぅ…………ああ」
櫛田ちゃんは俺と手を握ったまま壮大にイッた。
証拠に櫛田は小便でも漏らしたのか? ってほどに地面に潮を垂らして倒れないように俺の腕にしがみついてる。
(ここで果てられちゃ困るからな……ムラムラの空間ってどうやってつくんだ? こうか?)
「ね、ねぇ。山内君、やっぱり部屋まで運んでくれないかな? ……わ、私ィね、ちょ!?! っと疲れちゃってるみたいでね……」
見るからに櫛田ちゃんは欲情してて、俺の体に体を密着しようとしている。握っている手も気付かれないように胸や太ももに当てているようにするが、櫛田ちゃんの柔らかい体で誤魔化しは出来なくて俺も服からでも分かるくらいに勃起させてしまう。
「なぁ櫛田ちゃん、実は俺ささっきコンビニでこれ買ったんだけどよ」
そう言ってカバンからさっき買ったコンドームを櫛田にだけ見えるように見せる。監視カメラにまで見させれば明日茶柱に呼ばれるに違いない。
「!! ……もぅ、山内。セクハラだよ!」
そんなこと言いつつも櫛田はムラムラの最高潮に達しているのか物欲しそうな顔をしている。
こうなってしまえばカメラなんてリスク冒してでも、今すぐ櫛田ちゃんを貪りたい!!
カメラから死角になるように櫛田とカメラの間に入って櫛田ちゃんの方を向いて舌をだす。
こんなことしても前回は絶対に乗ってこなかっただろうが……。
今の櫛田ちゃんはヤクザに薬漬けにされた女みたいな表情だ。絶対に乗ってくる。
「や、山内君。舌なんて出してどう」
「ねぇ山内君♡」
それでも舌を出し続ける。
ピクピクと舌を動かすと櫛田は堪えきれなくなったかのように、俺の舌を唇で甘噛みする。
「や♡まう──ッ! ッはぁ! ……ッぶぅ〜♡」
「早く部屋行こうぜ、初対面の男に媚びる雌豚さんよぉ」
ーーーーー
帰り道櫛田は手を離すことなく指を俺の指を刺激するように絡めたり摩ったりと繰り返していた。
歩き方もジンジンしているのか股を擦らせるように内股で歩いている。
寮に着くと寮母さんから説明を受けてキーカードを受け取る。
エレベーターにら乗ると、やっと人目から開放されたと櫛田は甘い声で俺の事を呼ぶ。
「ねぇ♡山内君、もう1回キスしたい♡」
「後ちょっとだろ? 我慢しろよ、櫛田の部屋で良かったよな?」
「山内君の部屋でもどっちでもいい、早く」
唾液を飲んだからか、櫛田はさっきとは比べ物にならないくらい発情している。
媚薬と同じ効果と聞かされていたが、絶対にそれ以上の力がある。
現物を見たことがあるが、聞くのはもう少し時間がかかってたし人格が変わるほどじゃ無かった。
「お願い山内君♡早く、もう我慢できないの──ッ! ♡」
櫛田とやりたいのは山々だったのだが、もう少し焦らすのも面白いと思って。
俺は櫛田のスカートをめくって下着の中に手をねじ込む。
ゆっくりとやったので、逃げたければ逃げることができたはずだ。
でも櫛田は逃げるどころか、下半身をこちらに寄せてきて媚びへつらうかのようにしていた。
「山内ぅん、動かしてェ……」
「おいおいいくらなんでもエレベーターなんて短い時間で出来るわけないだろ」
櫛田は動かして貰えないと悟ると、俺の手でオナニーを始めた。
「おいあと数秒で扉開くぞ」
「あ♡あとちょっとだから! ♡アーッ!! アアア」
イく直前で俺は櫛田のマンコから少し離す。
下着からは出さずにパンツのゴムが伸びる感覚がある。
「あと少しだッ! たのに♡続きは部屋でだね♡」
すこし残念そうな顔をしてるが、そんなものは構わない。
扉が開きそうになる寸前まで、俺の手はパンツの中に入っている。
「なぁ、櫛田ちゃん。俺たち帰ってくるの時間かかったからもう何人か生徒って帰ってきてるんだよな」
「う、うん。そうだね」
「ならエレベーター使う生徒がいるかもしれないんだよな?」
「え?」
「こんな状況見られたら櫛田ちゃん、初日から終わりだな」
「山内君! 早く手を──ッ! ンンぅー! ♡」
つべこべ言われる前に話してた手を櫛田のマンコに当てる。
10年間風俗に通ってた俺のテクで櫛田ちゃんのマンコをかき乱す。いく寸前の相手なら数秒でいけるはずだ。しかも相手は経験の薄いJK。
「ま! 山内くん! 待って! そレダけはダメ!! ホントにダメなの!」
そう言いながらも全力で手を振り払おうとはしないと。
それどころか、さっきとは比にならない程に櫛田は濡れている。
もうその多さはパンツが吸い取れる水分を軽く超えており、エレベーターの下のマットにポタポタと落ちている。
「や──ッ! ♡待ってホントにだ、ダメ──ッンンググぅぅ!!!」
──チーン。
壮大にイった櫛田とエレベーターが到着するのは同時だった。
倒れないように狭いエレベーターの壁と俺を今日に掴んで……。
「あ……あぁ……あ」
ガッツリと手マンをされて感じている櫛田の姿のまま扉が開かれた。
しかし外には誰もいない。
櫛田は果てたせいか、それとも緊張や羞恥からか失禁する。
どうせなら居た方が面白かったのに……。
そう思いながら櫛田の小便を手で感じながら収まるまで待ってやる。
何度か扉が閉まりそうになり出ようとするが、櫛田は俺を捕まえて話さないようにしている。
このままでは空いたり閉じたりしてエレベーターが動かずに迷惑をかけると思って、櫛田に肩を貸してやり部屋へと向かう。
櫛田の脇を項で受け止めて、それでいて左手で思いっきり櫛田の乳房を握る。
「──ッぁああ! ♡」
「さっさと部屋でやろうぜ。俺だって我慢できなくなってきたぜ」
廊下のカメラにバレないように大袈裟に揉まずに乳首を重点的に攻める。
エレベーターから部屋までで櫛田が2回ほど言ってたと思うが、そんなもの全部気にしない。
カードキーを使って櫛田と一緒に部屋へと入る俺たち。
玄関で靴を脱いだ瞬間に俺は舌を出して櫛田はそれに応える。
ディープキスをしながら今日に服を脱がせあう俺たち。
風俗やデリヘルで何度も脱がせ慣れているから、櫛田を直ぐに下着だけの状態にさせてまだ新しいベットに押し倒す。
「きゃっ!」
脱がせあったが、俺の方は全然脱げてないので自分の力でブレザーを脱いで、ベルトを緩める。
パンツも下ろして、自分のイチモツが変わってることに初めて気付いた。
(半端なくでかくなってる)
それはもう日本人クラスをゆうに超えている外国人サイズのペニス。
風呂場で見た綾小路や高円寺に勝るそのデカさと反りに櫛田は目を奪われていた。
「櫛田ちゃん、もう十分濡れてるよな?」
「……はァ、入る♡かな♡」
それは心配ではく、早く入れてくれとの懇願にしか見えなくなってきた。俺も十分ムラムラしているのだろう。
はち切れんばかりの勃起チンコを櫛田のマンコに当てて──。
「───ンンンんっっうっっっつッッッ!!!! ァァァァァァァ!!!」
声にならないような声で櫛田ちゃんはちんこを受け入れて、胴体ごと反り上がる。さながらチンコを入れられて体全身で感じているかのように。
「あ、ゴムつけ忘れた……ま、いいよな?」
「……ヴぅー……ヴぅー……ッ♡……ン〜♡」
「ってダメだな聞いてねーわ」
よく見ると血が着いている。櫛田が処女を奪ったということに優越感を覚える。
シーツを噛み締めながら何も言わない櫛田。
あまりの痛み……またもや快感でこちらの話なんて何も聞いてない。
まだまだ楽しい時間は続きそうだ。
インキュバスの能力は『亜人ちゃんは語りたい』のサキュバスを元にして作ってます。