ガルパンを元にした男女比改変世界で 作:俺だよ俺!中学一緒だった!
学園艦というのは、資金力によって大きさや設備の良し悪しがかなり違う。
元の世界の学校でも、公立か私立でかなり違うように。大洗女子学園は茨城県にある大洗町がもとになっている公立だ。県や町以外で特別にスポンサーがつく私立と違ってかなり小さい。といっても、その大きさは前世では考えられない規模ではあるが。
「へぇ、こうして見るとなんか変な感じだな」
本当は大洗町の港から乗艦する予定だったが、艦が寄港するタイミングに合わなかったためにヘリで来た。
勿論、学園にヘリを急に用意する金などないためポケットマネーである。金持ちなめんなよ!……完全に成金野郎の台詞だな。格好悪いからやめとこ。
しかし空の上から学園艦を眺めるのは初めてだ。高校時代は別の艦に乗っていたが、空を飛ぶことはなかった。
巨大な戦艦の甲板の上に住宅街や学校、病院といった施設だけでなく演習用の山や平原なんかもあり、ジオラマ作品のようである。
双眼鏡で観察しながら感慨に耽っていると、前方に自衛隊の輸送機が飛んでいるのが見えた。
そこから空中にダイナミックに飛び出す戦車。
広いところを探して駐車場を選んだようだが、真下にあった高そうな外車を踏み潰し、滑らせるようにして落下の衝撃を逃がしていた。
「えぇ……」
思わずドン引きする。曲芸染みた凄いテクニックではあるのだろうが、戦車ってなんだっけ?
自衛隊上がりのヘリのパイロットのお姉さんもドン引きしているようなので、あれが自衛隊の普通の戦車の運用法ってわけでもないのだろう。
演習場に集まる生徒達の前で停車した戦車から、一人の女性自衛官が出てきた。何か話しているようだが、ここからでは解らない。
自衛官がこちらを見上げた。というよりも集まっている生徒全員がこちらを見ている。
「え~と、何々? う、る、さ、い、お、り、て、こ、い?」
あぁ成る程。近づいてくるこちらのヘリの音が五月蝿くて話ができないわけだ。
唇の動きを読めばだいたい解った。
パイロットに指示して戦車の近くに降りて貰う。
男性が少なくてあまり頓着していないのか、ヘリのプロペラが起こす風に煽られても、スカートをおさえていない子が大半だった。
皆ポカンとした呆気にとられた顔をしていて、おかげで色々なパンツを見ることができた。
年齢も15~18と最大でも3歳しか離れていないのに、お子様パンツから色っぽいのまで差があるもんだ。
ヘリが着地すると、扉を開けて甲板に降り立った。
「男だ、男の人だ……」
「えっ誰? えっ、なんで男の人?」
「わ、わ、本当に男の人! もうやだこんな時に私髪ボサボサ!?」
ざわめく生徒達の合間を縫って、この学園の生徒会長の前に立つ。
「遅れてすまないね。こうして会うのは初めましてかな」
「いえいえ。来ていただけただけでも有り難いんで」
目の前の少女は角谷杏。
140前半の身長に、童顔でツインテールが似合う小柄な美少女だ。正直制服を来ていなければ他の子と同じ高校生だとは見えない。
脱力ぎみな喋り方だが、俺がここに来るまで電話でやりとりをしたのも全て彼女だ。
写真で見て知ってはいたものの、見た目に反して行動力のあるやり手のようだ。
「そんじゃまあ、丁度いいんで皆に二人を紹介しますかね。はいちゅうもーく。あーんどきをつけー」
ぺちぺちと、手をならしてやる気があるのか無いのか解りづらいトーンで角谷は声をかけた。
一応カリスマかどうかはともかく、生徒達は彼女の指示に従い整列し、気を付けの姿勢になる。
「んっんん! ……えー、改めて初めまして。陸上自衛隊富士学校富士教導団戦車教導隊所属の蝶野亜美よ。これからあなた達の特別講師として戦車の教導を担当します。よろしくね」
また凄い肩書きの人が来たな。
よく連れてこれたものだと感心する。
パチパチと拍手が聞こえてくるが、熱心に拍手して目を輝かせて蝶野さんを見ている生徒は一人しかいなかった。
他はほぼ、右から左に聞き流す感じで俺の方を見ていた。
人工受精が一般的なこの時代。
若い男は見たことが無いどころか、父親含めて男を見たことが無い女の子すらいるらしい。
だから仕方ないといえばそうなのだが、図らずも蝶野さんの華麗な登場と自己紹介になるはずだったのを潰した形になってしまい申し訳ない。
わざとじゃないんです。だからそんな睨まないでください。
「蝶野教官には戦車道について教えをこう事になる。各自失礼の無いように」
「「「はい」」」
返事はいいが、視線が蝶野さんを見ていない。
現在進行形で失礼になってしまっている。
蝶野さんも彼女達の態度も仕方ないと思っているのか、苛立つ気配のベクトルが、彼女達ではなく原因である俺に向かっている気がする。
だからわざとじゃないんです。
「次は金玉さんお願いします」
角谷が俺を促すので一歩前に出る。
「初めまして、金玉天我です。君達のカウンセラーという位置付けになるのかな」
絶世の、とまでは言わずとも俺の容姿はそれなりに整っていると自負している。
少なくとも、不細工だとこんな世界であっても200人切りとか無理だから。特殊能力があっても、セックスに持っていくまでが大変だろう。
特に初対面では爽やかな笑顔で印象を良くするべくスマイル練習したものだ。
はにかみながら「よろしくね」と研究した角度でほんの僅かに首を傾けた。
「金玉さんってあの国家奨励賞の!?」
「写真でみたよりイケメン」
「はわー」
「ほわぁあ」
「……あのゴールドペニスの」
歓迎する黄色い声があがる。
一部の女子は非公式にネットとかで呼ばれている二つ名を知っていたようで、チラチラと俺の股間の辺りに視線をやっている。
「まぁカウンセラーってのは建前で、頑張ったものには希望者にご褒美も用意してんだよね」
角谷がにやにやしながら親指と人差し指で丸をつくると、反対の手の人差し指をその丸に抜き差ししてみせた。
外見ロリな美少女のその仕草はかなり背徳的にうつる。
解りやすいジェスチャーに「キャー!」と歓声があがる。
「……ギチィ!」
隣から何か聞こえたので、横目で確認する。
蝶野さんの顔が劇的ビフォーアフターしていた。
宝塚の男役のような中性的な美女の、形だけは爽やかだったその笑顔。
なんという事でしょう、眉間には深い皺が刻まれ、額には今にもはち切れそうな血管が浮き出ているではありませんか。
両目は怒りのあまり白目を向き、歯を剥き出しにしてギチギチと食い縛っている。まるで仁王様の怒りの形相のよう。
ってか絶対に怒ってるよね? 自分の登場が印象薄くなっちゃって怒ってるよね?
……できるだけ見ないようにしよう。
さて、俺のカウンセラーという役職は戦車道履修者のみが対象となる。その他の生徒は基本的には関わることがない。
戦車道に力を入れるために、履修者を特別待遇にするためだ。他から苦情があっても生徒会が握りつぶすとのこと。
それにカウンセラーというのはあながち間違いではないらしい。らしい、というのは俺が別に資格をもっているわけでもなければ戦車に詳しいわけではないので本当か解らないからである。
戦車ってのは、今はスポーツ感覚でも元は命の遣り取りの兵器なわけで、轟音もするし、他のスポーツよりも一つの油断が大きな怪我にも繋がりかねない危険なものだ。
例え競技用に特殊素材で加工して選手の安全を図られているとは言え、扱うのはペイント弾ではなく実弾なのだ。
もし命の危険を感じた時、生物は種を残そうと性的に高ぶってしまうことがある。
それでなくても精神的に不安定になることも考えられるのだ。
そのような事を真剣な表情で語る角谷。
「……まぁ全部書類上の建前だけどね」
最後の台詞と、ずっと丸を抜き差しするジェスチャーのしっぱなしで台無しである。
こうして、俺の大洗女子での生活がスタートした。
ちなみに後で聞いた話だと、蝶野さんはレズビアンだそうで、俺に怒っていたのは登場を台無しにしたからだけではないそうだ。
なんでも、西住流の師範をいつか旦那から寝取る気だったようであり、その前に俺が種付け巡業でしてしまったから目の敵にされていたんだと。
この世界では前の世界同様、一定確率で同性愛者がいて、蝶野さんもその一人。
西住流で修行中の時から、人妻と解っていて家元にモーションかけては袖にされている。
次からきっとエロ入ります。
初めの相手はどっちがいいですか?
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みほ
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会長