どうして、こんなことに――。
目の前でもつれあってる美女を見守りながら、現実感が急速にうしなわれていくのを感じる。
「んむっ♥ んちゅっ♥ んっ♥ んっ♥」
垂れ耳さんが、欠け耳さんの背後から抱きすくめる体勢で、胸を揉みまくってる。
垂れ耳さんの指の動きに合わせて、白くておおきな乳房がぐにゃぐにゃと、えっちにかたちを変えていく。
すごい――。
ふたりとも一心不乱に舌を絡めあってる。おたがいの舌が、おいしくて仕方がないって感じで、むさぼりまくってる。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
欠け耳さんのチョーカーがしきりに鳴っては、宙に飛びでてくるハートのせいで、目がくらんでくる。
「……あ、あの――」
「なんでしょう?」
兎さんたちを食い入るように見つめたまま、真後ろに立ってたまひるさんにたずねる。
「あの、はーと? みたいなの……なんですか……?」
「チョーカーから大気中に散布した粒子に投影してる、ただの映像ですよ。魔術みたいなものですね。着用者のバイタルから、性的興奮が高まってるな、って総合的に判断すると、鈴の音と一緒にハートマークが出るようになってるんです。ほかのお客さん同士ですることもありますから、いやがってないか、わかるようにするためなんですよ」
「は、はぁ……」
でもそれって、自分が、えっちなきもちになってるのが、ほかのひとたちにばれちゃってことなんじゃ――。
「んあぁんっ♥ あっ♥ あっ♥ なつの、ねえっ♥ それっ♥ ちくびだけっ♥ いじられるのっ♥ せつないぃっ♥ なつのねえっ♥」
垂れ耳さんが、欠け耳さんの乳首をぎゅっとつねる。
欠け耳さんは肩を震わせて、余裕がなくなっていく。目を閉じて、感覚に集中してるみたい。
その首に、なつのねえって、呼ばれた垂れ耳さんが、舌を這わせる。汗を舐めて、啜っていく。乳首をいじる手は休めず。
「んいぃいっ♥ はっ♥ はっ♥ うぅんっ♥ はーっ♥ はぁあっ♥」
欠け耳さんのひときわ声がおおきくなる。ホールに反響して、あたしの鼓膜にこびりつく。
声に呑まれるみたいに、くらくらしてくる。
ほんとうによろけてしまって、まひるさんにもたれかかってしまう。
「ぁ、ご、ごめんなさ――」
あわててからだを離そうとするけど、逆に抱きよせられて、どきっとする。
「いいんですよ。それより、ちゃんと見てて、あげて?」
やわらかい胸が背中でつぶれる感触。あまい体臭につつまれる。もっとくらくらしてくる。
垂れ耳さんが、脚をひらかせた。欠け耳さんの、短めに、きれいに整えられた茂みの下は、きらきら光ってて、すっかり潤ってる。
ピンクに色づいてて、まるで――侵入を待ちわびるかのように息づいてる。
「ひゃあうっ♥ そこっ♥ つよいからぁっ♥」
垂れ耳さんに、充血したクリトリスを撫でられて、欠け耳さんが悲鳴っぽくあえぐ。
垂れ耳さんが、耳をかじって、ねぶって、右手でクリトリスを、左手で乳首をいじったまま、ささやいた。
「ね……、とうこ、あんたのやらしーとこ、めちゃくちゃ見られてるよ」
とうこって、呼ばれた欠け耳さんと、目が合った、瞬間。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
「はーっ♥ はーっ♥ はーっ♥」
鈴がいっぱい鳴って、欠け耳さんが全速力で走ったみたいに息を荒げはじめる。
あそこから、どろって、愛液がたっぷりあふれてくるのが見える。
「ふふっ、とっても興奮してますね」
あたしの足が言うことをきかなくなる。まひるさんに、腰を押しつけてしまう。
欠け耳さんのどきどきが伝染したみたいに、心臓が高鳴る。じっとり汗をかく。
ぞわぞわ、ちくちく、昨日の夢のなかの感覚が、おなかの芯から蘇ってくる。
垂れ耳さんの右指が、クリトリスの上でくるくる円を描いて、左指が膣のなかに挿入された。
ゆっくり出入りしながら、入り口を掻きまわしはじめる。透明な体液が、とろとろこぼれる。
「あっ♥ あっ♥ なつのねえっ♥ なつのねえっ♥ なつのねえっ♥」
あまい嬌声が、あたしの脳を揺さぶってくる。ぞくぞくする。あたしの腰まで、がくがくする。
欠け耳さんがもだえはじめる。
「ねっ、なつのねえっ♥ やっぱこれっ♥ めちゃくちゃ恥ずかしっ♥」
垂れ耳さんが、指を根元まで入れて、奥のほうを集中的に、激しく擦りはじめる。欠け耳さんのあそこが白い泡を吹きはじめる。
「んわっ♥ っくうぅうんっ♥♥ なつのねえっ♥ そこだめっ♥ よわいからっ♥ ふかすぎるのっ♥ くるからっ♥」
「いーじゃんいーじゃん、とうこのいちばんかわいくてやらしくて無防備でだらしなくて恥ずかしくなっちゃってるとこ、見てもらお? きっとすんごくきもちーよ」
「うっ、あ♥ あ♥ あ――♥」
「あ、でも勝手にイッちゃうのは失礼かな。わざわざ時間割いてまではしたないとこ見てもらってるんだし、ちゃんと許可もらわなきゃね? ほら、あの子におねだりして? おゆるしないとイッちゃだめだかんね」
「ふぇ――っ!? あ、あたし……!?」
突然、矛先を向けられて、あたしが動揺するのもかまわずに、欠け耳さんの攻めはさらに激しくなって、クライマックスに向かってる。
欠け耳さんが、どんどん腰を浮かす。
「っく、っくう♥ いくぅ……っ♥ いって、いい……?♥ いっていい……?♥」
欠け耳さんが、恥ずかしそうに、うるうるした瞳で切実にうったえてくる。
「え、え、え……」
どうしていいのかわからないあたしに、まひるさんが耳打ちした。
「知ってますか? いっぱいいっぱい、我慢したほうが、きもちよくなれるんですよ。それこそ、気絶しちゃうぐらい」
「え……」
「失神イキって、ほんとうにきもちよくって、しあわせで、女の子のいちばんの悦びなんです。今のあの子の昂ぶり方なら、もうちょっと我慢させたげたら、きっとそのいちばんいいとこまで、イッちゃうな」
りん♥ りん♥ りん♥ りん♥ りん♥ りん♥ りん♥
「もお♥ むりむりむりむりむりぃぃい♥♥ くるしっ♥ イキたいイキたいイキたいイカせてイカせてイカせてぇええぇ♥♥♥」
欠け耳さんは、限界までいじめられて、いたぶられて、もてあそばれて、ほとんど絶叫だった。
垂れ耳さんが、にたにたする。
「なかなか焦らすねえ。とうこ、相手がわるかったね。こりゃまだまだおあずけかも」
そんなこと言われたって、どうすれば――。
なんだかあたしがすごくわるいことをしてるみたいで、あせる。
うるさいくらいの、どきどき。あたしまで追いつめられて、切羽つまったような気分。
「どど、どうすれば……」
「メイさんは、どうしたいんですか? きもちよくさせたいの? 我慢させたいの? 楽にしてあげたいの? いじめたいの? メイさんが決めるんです。メイさんが、イカせるんです。イカせたいときは、いいよって、言ってあげて。メイさんの、好きなタイミングで。イカせてあげたいタイミングで。――あの子をイカせられるのは、メイさんだけなんですよ」
痛い――胸が、心臓が、痛い。
どっどっどっどっどっ――。
とんでもない早さと強さで、心臓が脈打ってる。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
欠け耳さんの、鈴の音にあわせて。
いきぐるしい――くらくら、どきどき、ぞくぞく――。
「はーっ、はーっ、はーっ、はーっ、はーっ」
「はやく♥ はやく♥ はやく♥ はやく♥ はやく♥ くるし♥ くるし♥ くるし♥ くるし♥ くるし♥」
欠け耳さんはもう、へこへこ腰を振って、涙と涎で顔はぐちゃぐちゃで、歯を食いしばって耐えてて、でもその姿は、なんだか不思議ときれいで、愛おしくって、そして――それを支配してるのは、あたしなんだって、実感があって。
産まれてこのかた、感じたことがないようなおおきさの好奇心と欲望が一気に吹きあがって、あたまのなかが真っ白になる。
あたしは、消え入りそうな声で、言った。
「……いいよ」
「――っ♥ ――っ♥♥ ――っ♥♥♥」
がくがくがくがくぅ――。
すさまじい、痙攣。見てるほうが不安になるような、そんなレベルの。
ハートがいっぱい飛びまくって、充満する。視界を埋めつくす。
あたしのおなかのとこを、なにかが突きぬける。ぶるぶる、って身震いする。鳥肌が立つ。息が詰まる。
あたしの喉がわななく。声が、漏れる。
「んっ!? んっ、んん――っ」
な、なに、いまの――。
その未知の感覚はすぐに過ぎ去ったんだけど、残響のようなものは、おなかの底のほうに、じんわり染みついたままだった。
欠け耳さんが、くたぁ、って脱力する。意識は、朦朧。垂れ耳さんになぐさめられるみたいに、くちづけされてる。
りん……っ♥ りん……っ♥ りん……っ♥
欠け耳さんから、今日いちばんのハートの量が噴きでる。
それを目にした瞬間、せつなさが一気にせりあがってきた。
かゆい――。
おなかのなかが、うずく。
かゆい――かゆくて、たまらない。掻きたい、掻いてほしい――だれかに――とうこみたいに。
……りんっ♥
鈴がちいさく、ひとつ鳴った。
あたしの、首元で。
まひるさんが言った。
「お部屋、帰りましょうか」
りん……っ♥
まひるさんに手を引かれて、部屋にもどる。
りん、りん……っ♥
お部屋――こんな……とおかったっけ。
りん、りん、りん……っ♥
からだ、あつ……っ、汗……、廊下に、いっぱい落ちちゃ――。
りん、りん、りん、りん……っ♥
さっきから、ずっと……、おなか、うずいて……っ。
りん、りん、りん、りん、りん……っ♥
恥ずかし……鈴……っ、鳴るたびっ、みんなに、見られて……っ。
りん、りん、りん、りん、りん、りん……っ♥
こんなに、恥ずかしいのに……っ、いや、なのに……っ、とめられな――。
りん、りん、りん、りん、りん、りん、りん……っ♥
鈴が鳴ると、あたまが白くなって――からだが火照って、わけがわかんなくなって、それで、それで――。
部屋が、ちかづく。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
部屋がちかづくごとに、鈴の音がおっきくなる。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
まるで、このあと部屋で起こるなにかを期待してるみたいに――このあと部屋で起こるなにかを、まわりに知らせてるみたいに。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
部屋に着く。鈴は、まだとまってくれない。
太ももはぶるぶる、膝はがくがく、腰砕け。まひるさんにつかまってなきゃ、立てない。
まひるさんがほほえむ。
「ふふっ、メイさん、鳴りっぱなしですね」
くらくらする。ぞくぞくする。恥ずかしさで、どうにかなりそう。
下着が水をいっぱい吸って、ぬめって、おしりに張りついちゃってるのが、わかる。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
「あ、あの……っ、これ……っ、すず……っ、とめて、くださ……っ」
「そんなに、とめてほしいですか? どうしても?」
「ど、どうしてもっ、です……っ」
「方法は――ひとつしかありませんけど」
「……っ! は……っ! は……っ!」
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
どきどきする。からだが燃えあがったみたいに、かっとあつくなる。じゅんって、おなかのなかで、あつい汁が滲みでた気がする。
どんな方法か、まひるさんは言う気がないみたい。でも、想像しちゃう――ううん、部屋に来る間、ずっと想像してた、その方法――。
とめるため――鈴をとめるために、しかたないこと――。
「とめて……ください……っ」
まひるさんがくすりとわらう。
「おふとん、行きましょうか」
りんっ♥
ベッドのふちに座らされる。背後にまわったまひるさんが、抱きしめてくる。
バニラの匂いと、やわらかさと、あたたかさに、ふわりとつつまれる。
あ――、さっき見た、欠け耳さんと、おなじ体勢――。
つい五分前の光景が、鮮明に蘇る。
りんっ♥ りんっ♥
鼓膜の裏に、欠け耳さんのあまえる声が染みついてる。
まひるさんが、肌を撫でまわしてくる。
「ふっ、っくぅ……っ!」
なに、これ――っ。
ぞくぞく、しびれる。昨日のオイルマッサージのときとはまるでちがう。
あのときの心地よさを、きもちよさの核心を衝いたような感じ。なんて言うか、暴力的? なぐらい。
「リラックスしてくださいね。ちからを抜いて、もたれかかっていいですから」
言われたとおり、背中をあずける。ふわふわのからだに、受けとめられる。
今までこんなに他人に肌をかさねたことなんて、なかった。他人に触れられるのが――、こんなにあったかいなんて。
「前、見てください」
姿見があることに気づく。あたしと、まひるさんが、映ってる。
一瞬だけ、ほんの一瞬だけ――ナリアさんにされてるみたいって、おもってしまう。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
さわさわと、あたしのちっちゃいおっぱいを撫でられる。指にはあんまりちからを込めず、手のひらだけで、脂肪をほぐすみたいに。
「はぁ……う……」
まひるさんのすべすべした手のひらから、体温がつたわってくる。内臓があっためられてるみたいに、ますますからだがあつくなってくる。
乳房が手のひらに隙間なく、べとって、張りついて、むにゅむにゅって、こねられて、どくどく、ぞくぞく、なすがまま――。
おもむろに乳首を、きゅって、つままれる。
「んはああぁっ!?」
電気が走ったみたいな、つよすぎる刺激に、腰が引ける。
そのまま、先っぽだけを、こりこり、くりくり、おもちゃにされる。
「んっ、んっ、んん……っ、ふー……っ、くふぅーっ」
これ……っ、おなか……っ、きゅんきゅん、する……っ!
「はぁ……っ、あっ、ぅくっ、あ――んひぃいっ!?」
ぬるんって、生温かいものが、うなじを這う。ぞくぞくが背筋を駆けのぼる。
汗、舐められて――あ……、これ……やっぱり、欠け耳さんと、おなじように、されてるんだ――。
それに気づいた途端、ぞわわって、ことばにできないなにかが、後頭部の辺りを這いまわった。
すでに一度見てるから、次になにをされるのか予想してしまう――期待してしまう――。
「ふーっ、ふーっ、ふーっ、は……っ、はっ、はっ、はぁあぁ……っ」
でも、まひるさんの手は、垂れ耳さんがしてたときよりも、ずっとゆっくりに感じる。
じれったくて、泣きだしてしまいそうなほど切なくって、なのにときどき絶妙に敏感なとこをつっついたりしてきて、一気にあたまのなかで白いのが噴きだしてきて、ますますじれったくなる。
どきどき、ぐるぐる、ぞくぞく。
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
鈴がこわれたみたいに、りんりんりんりん鳴りつづけてる。
「はっ、はぁっ……、まひる、さぁん……っ、まひるさぁん……っ」
「ふふっ、どうかしました?」
鼻にかかったような声で呼ぶと、鏡のなかのまひるさんは、わざとらしくとぼけてみせた。
「も……う……っ、わけ、わかんな……っ! あたまっ、ぐちゃぐちゃで……っ!」
耳に息がかかるぐらいの距離で、まひるさんがぞくぞくする声音で、ささやいた。
「わたしに、どうしてほしいんですか?」
「……っ! わ、わかんな……っ、もお、わかんない……っ!」
「うーん、最初だし、しょうがないか。次はちゃんとおねだりできるようになってくださいね?」
顎をつかまれて、振りむかせられる。唇に、あったかくて濡れててやわらかいものが、押しつけられる。
「んむ……っ! ん……っ、ん……っ」
ぁ……あまい、匂い――これ……とろけちゃ――。
舌を吸いだされて、ぬめぬめのお肉につつまれて、あたまのなかまで、とろけてく。
全身くにゃくにゃになったところで、突然、電気が走ったみたいに腰が跳ねる。あそこから、するどい痺れがひろがってく。
「んうぅううぅんんッ!? んーっ! んーっ! んーっ!」
まひるさんが、ねとねとの指で、あたしのクリトリスを撫でまわしてる。
ちからを込めずに、右に左にくりくりいじられるたび、ばちばちする。
あたまのなかはキスでとろけてるのに、あそこの方は弾けとびそうなぐらいのつよい刺激。
「んんーっ! んむぅーっ! んぐーっ!」
一気に切羽詰まってくる。
なにかに追いたてられてるような――、下から持ちあげられてるような――、込みあげて、くるような――ふくらんで――ふくらんで――手が付けられないほど、それはおおきく育っていく。
それに押しのけられて、押しだされるみたいにして、浮遊感が――。
「あっ! あっ! あっ! あーっ! まってっ! なんかくるっ! きてるっ! とんじゃうっ! おちちゃうぅうっ!」
りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥ りんっ♥
「だいじょうぶですよ、その感覚に身をまかせて。落ち着いて、呼吸して。わたしに、つかまっていいですから。それを受けいれて、拒まないで、ゆっくりでいいから、集中して?」
「ふー……っ! ふー……っ! ふー……っ! ッ!? ――っ、――っ、――っ!」
りん――。
ついに、弾ける。なにもかもが、ぶわっと白くなる。なにもかもが吹きとぶ。
背が逸れる。腰が持ちあがる。
足元からせりあがってくる白いなにかに、細胞が塗りつぶされていく。
「――っ♥ ――っ♥ ――っ♥」
すごい――これ――すごい――すごい、すごい――っ。
かちっ。
価値観と言うか、今まで感じてきたあらゆるものが切り替ったような、そんな感覚。
竜巻か、濁流のなかに放りこまれたかのよう。ただただその奔流に流される、振りまわされる。それしか、できない。
最初は永遠にもおもえたけど、それもやがて、ゆっくり過ぎ去っていった。
あたしはしばらく、呆然としてた。脱力しきって、なにも考えられなかった。指一本うごかせないし、うごかす気にも、なれなかった。
「はー……っ♥ はー……っ♥ はー……っ♥」
到底、ことばでは言いあらわせられない、すごいとしか言えない、めくるめく体験。
まひるさんが顔を覗きこんでくる。頬に手を添えられる。
ぽわぽわする。心地いい。無性に、あまえたくなる。
「ふふっ、じょうずにイケましたね。メイさん、素質があるかもしれません」
「……そ……なん、ですか……、よく……わかんなかった……、です――」
「休憩したらもっかいしてみましょうか?」
……りんっ♥
「……はぃ」
EX-Count:001