着脱可能な相棒と共に、イキ抜け!女尊男卑世界 作:コメディ希望
「取り敢えず長旅ご苦労。道中様々なアクシデントをこなしつつ、苦労もあっただろうがこの街に来れば問題ない。この街に入ってから渡される下着を着用すると、排泄物の類は全て吸収されて自然乾燥する仕組みだ。これからは危険な目にあってまで山中で用を足す心配もないというわけだ。是非この下着の素晴らしさを皆に体感してもらいたい!」
シェラさんはそう言うけど、つまりそれって汚れっぱなしでばっちぃって事じゃないのか?
「秋葉はどう思う?」
「んー怪しい」
「だよなぁ」
「絶対裏あるだろこれ」
「前回オススメしてきた宿がラブホだった時点で内容はお察しじゃない?」
半顔で訝しむ秋葉に、何故かノリノリの夏燈ちゃん。
夏燈ちゃん……僕の中で君のイメージはもう完全に崩れ切ったよ。
くっそ、見た目が小動物で中身がおっさんとか誰が想像できようか!
これなら元おっさんがTSして幼女の体を手に入れたとかの方がまだ説得力があるぞ?
その癖男好きで、おちんちん見ただけで興奮するとかギャップがもうね……僕の幻想返してって言いたい。
「北条さんは?」
「紫ちゃん……なんで一歩引いた目でこっち見るの?」
「いや、だってお前僕達の眼をかわして遠野さんを風呂でレイプしてたろ?」
「違うよー、慰めてたの! 御手洗くんの捜索がうまくいかなくて落ち込んでたから手伝ってあげただけだもん!」
「おっぱい揉み込んで、おまんこに指突っ込むのがお前の慰め方ってか? どう見たってレイプじゃん。その勘違いが怖いんだよ。こっち寄んな!」
「ひどーい! 秋葉ちゃんと夏燈ちゃんは良くてなんで私はダメなのよー!」
頬をプクーって膨らませて、その場でジタバタする様は非常に愛らしい。
だが騙されてはいけない。アレは擬態だ。僕をつけ狙うギンギンと欲望に満ち溢れた目が、舐めるように僕の肌を這いずっているのを幻視するくらいに僕の肌は粟立っている。
「諦めろって美樹。こいつは男の時からお前が苦手だったんだよ。まぁこれからはチャンスいっぱいあるから焦るこたねーって。今はまだ女になり切れてないだけでさ」
「秋葉ちゃんがそう言うなら我慢するけど……あとでちゃんと返してよ?」
おい! 僕はいつからお前のおもちゃになった?
ふざけるなよ!
「遠野さんは……まだ体調悪い?」
「ごめんなさい、昨日のことが強烈すぎてまだ。木城君が悪いんじゃないって分かってるけど、当分男性不審になりそうだわ」
そう言って夏燈ちゃんを見た。
当の本人はつまらないものでも見るように遠野さんを見返している。
というか僕は女性用下着の着用法を知らないんだよな。この掌で丸まったショーツを伸ばして履けばいいのは分かるが、ブラとかは殆ど意味不明だった。
その前まで着てた服も紐だったしな。
ちゃんとした布面責のものが出てきたので安心してる反面、どうしていいのかわからないのだ。こういうのは同じくらいのサイズの北条さんに聞くのが一番だが、あいつに任せると余計なことをしでかす未来しかしない。
なので消去法でちょうどブラを付けてる秋葉をガン見する。
「何見てんだよ、紫ちゃん♡ 女同士でも恥ずかしいいだろ」
「いや、僕ブラの付け方知らなくてさ」
「そういやお前男だったんだよなー。ここ最近お前が女だって認識しかなくなってて何を今更って思ったわ」
「紫ちゃん、可愛いからねー。美樹ちゃんがゾッコンになるのも分かる気がする」
「でしょー? ようやく時代が私に追い付いたか。ウンウン。紫ちゃんは性別が迷子になってただけなの。女の子になれば絶対可愛いって私信じてた」
北条さんは相も変わらずブレない。
「私が教えてあげよっか? 紫ちゃん大きいから下手な付け方したら肩こりの元になっちゃうよー?」
言葉はそれなりに気遣ってるふうに見えるが、何故かその両手わワキワキと動いていた。
「え、遠慮する!」
「照れなくったっていいって。これからは一緒に暮らしていくんだし♡」
「やめろ、離せーー ってこら! 首筋を舐めるのを止めろ! 背すじがゾクゾクするだろう!」
「そう言いつつもショーツビショビショにしてる紫ちゃんは愛らしいですなぁ!」
「誰が、それをさせてると……くぅん♡ 触るんなら、もっと優しくしろ。痛いのは嫌なんだ」
「分かってる分かってる。おっきいと痛いもんねー? 私は紫ちゃんの理解者だからさ。全部任せてよ」
「……信じていいのか?」
「そこは任せてくれとしかいえないかなー?」
北条さんは優しく微笑みながらおっぱいを両手で揉みしだいた。
これが意外に気持ちよかった。秋葉や夏燈ちゃんのは嫉妬混じりで強く握りしめるのが多いんだけど、北条さんのは意外にも優しくて、感じてしまう。
「ん♡ くぅん♡ これ、気持ちいい♡ おっぱいで感じてるなんて、嘘みたいだ」
「紫ちゃんのおっぱいさんは結構敏感さんみたいだねー。張りもよくてボリューミーで、むしゃぶりつきたくなる大きさだよ。乳輪もすごく大きくて、エチエチだぁ」
「ん♡ ばかぁ♡ こんなの重くて邪魔なだけ……んっ、んぁあ!」
「おっぱい揉み揉みだけで感じちゃってる変態さんにそんなこという資格はないですぅ。でも隊長さんの言ってたことは本当みたい。紫ちゃんのショーツ、新品みたいにシミがきれいになくなってるよ? これで恥ずかしいシミつけ放題だね?」
それってつまり、イク事を我慢しなくていいって事か?
って言うか、我慢するとか土台無理な話で、北条さんのおっぱい解しは職人芸の如く巧みで熟練のものだった。もう既に五度は達したと思う。
ちょっとしたムラつきが消えて少しだけ素直になる僕。
「好きにさせたんだからブラの付け方ちゃんと教えてよね?」
「はいはい、お姫様。私がちゃんと着替えさせてあげますからねー?」
「ん、任せる」
「あー可愛い。やっぱりもうちょっと揉ませ……」
「調子に乗るな!」
仏の顔も三度まで。甘い顔させてると付け上がる幼なじみに正義の鉄槌が降った。
◇
下着を無事に装着すると、今度は際どい衣装が配られる。
シャラさん曰く、この服装は身分を表すもので、肌の露出が多いものほど高貴な生まれを表すものらしい。つまり紐だ。
僕は騙されないからな。だってシャラさんは暇の服を着てないから。だから嘘だと思った。
しかし僕が渋ってる内に全員が着替え終わっていた。
背中からお腹周りからほぼ無防備な格好にも関わらず、僕を除く全員が華麗に着こなしていたのだ。
「遠野さんはこういうの平気な人だったの?」
「水着だと思えば気持ちは楽よ。それに外はみんな同じ格好だったし、違うと浮いちゃうもの」
「あー……郷に入っては郷に従えみたいな?」
「そうね。木城君も慣れろとしか言いようがないわ。その、色々と複雑だとは思うけど」
「がんばってみる」
そうは口で言っていても落ち着かないものは落ち着かない。こんなもん、下着姿で外に出てるのと同じじゃないか。男の時だったら感じなかった周囲からの視線が、余計に感じられてしまう」
「う〜〜〜〜」
多分今僕の顔は真っ赤に染まっているだろう。全裸に近い姿で外を彷徨く。羞恥以外のないものでもない。これだったらまだ路上でレイプされてた方がマシだ。イってる間は羞恥を忘れられるからな。
「紫ちゃん、似合ってるよ?」
「余計なお世話だよ、ばーーか!」
「酷い! 褒めてるのに」
「こいつはまだこういうカッコに慣れないだけだよ。な、紫ちゃん?」
「そうだな。あと夏燈ちゃん、ちゃっかり紐を外そうとすんのは辞めてね?」
「えー」
えー、じゃない!
「くくく、仲睦まじいようで何よりだ。これから向かう店はなかなかに愉快な店が揃っているぞ。君たちのおもちゃはまだ返せないが、代わりにそこで好きな品を一つ買う権利をあげようじゃないか。何、支払いは私がきちんとするさ」
僕達を引率するシャラさんが可笑しそうに笑う。微笑ましいというよりかは、どんな反応を見せてくれるかな、という愉悦染みたものだ。
案内された店はそれ何に整っており、室内はシャンデリアで飾られ、まるで宝石店のような装いだ。
「んなっ……」
ショーケースの中で卑猥に動くイソギンチャクのような生物が陳列されてる以外は。