着脱可能な相棒と共に、イキ抜け!女尊男卑世界 作:コメディ希望
結局その日は女騎士との接触もないままテントで夜を過ごすことになった。僕は誰とも心を開かずに朝を迎えた。
翌日のことである。
目を覚ますと目の前に北条さんの顔があった。
息の吹きかかるほどの距離間に、僕は慌てて距離を取る。
「!? 、!! 、???」
「おはよう、紫ちゃん。可愛い寝顔堪能させてもらっちゃった。朝から紫ちゃんパワー充実だよぉ」
訳の分からない理論で誤魔化そうとしてる北条さんに空恐ろしいものを感じながら、僕は相棒の姿を探した。
昨日確かに握って寝たはずなのに、相棒の姿はどこにも見当たらず……
そこで唐突に迎えた射精余韻。
「んっ♡ 」
びゅくん、びゅくんと吐精する快感が僕の体を襲う。
「ふっ♡ ふっ♡」
こんなふうに体全体が熱を持つことなんて初めてで、そこで部屋の隅っこで座り込んで何かしてる井上の後ろ姿に気がついた。
体を震わせながら、それでも声を押し殺している。
なにをしてるんだろうと近づき、覗き込むと……
そこでは、なくした筈の相棒が井上の内側に出たり入ったりしていた。
「ちょっ井上!」
「おー、木城。朝から使わせてもらってるぜー」
なんともご機嫌な彼女は、少し野太い喘ぎ声を上げてまたも僕を吐精に導く。
「ちっと中折れしやすいのが玉に瑕だが、すぐに元どおりになるから全然気にならないしな!」
よもやクラスの女子から僕のおちんちんの評価を聞かされる日が来るとは思わなかった。
しかし僕も気持ちいいので悪い気もせず話を続ける。
今テントの中にいるのは僕と彼女だけなのだ。
先程悪寒の元凶を作り上げてくれた北条さんはもう居ない。
「んで、他の三人は?」
「あー、あいつらな。騎士と一緒にメシ食いに行ってるぜ。順番に来いってお達しだ。あたしはやることあるからってパスした」
「やる事がオナニーなのかよ?」
「大事だろ?」
「否定はしないが……」
呆れながらも僕は彼女のオナニーを観察する。
何度も夢の中で犯したことのある彼女の内側を、僕のが……
それだけで興奮状態が強まっていくのを感じた。
「それ、気持ちいいのか?」
「んー?」
なんとなく聞いたその一言。
男の気持ち良さは知っている。
そして女は最初は痛いという事も。
だからこそ女の気持ち良さが理解できない。
だが、朝飯をすっぽかしてまでヤりたいと思わせた事実がここにある。
「お前はした事ないのか?」
「女は使った事ないんだよ。僕はつい最近まで男だったろ?」
「確かにな」
ふと何か考え事を始めた井上。
そしてニタリと悪い顔をする。
「じゃあ、してみるか?」
「えっ?」
突然のことに理解の及ばぬまま、僕は井上に唇を奪われて押し倒された。
「!!? 、!!? 、!!!」
「いいから黙って受け入れろ。こう見えてあたしは百戦錬磨だからさ」
そんなことは聞いてないし、お前もレズなのかよという感情が頭の中でごった返す。
体を擦り付けられる。
制服の上からでもわかる柔らかい感触が押しつけられた。
指を絡めて握り合う。こんな風に密着した状態で争う事もできずままに数分が過ぎ去り、
「ぷはっ」
ようやく僕は解放された。
「おつかれーぃ木城。美樹の言ってた通り、お前結構可愛いな。ちっと本気になっちまいそうだ」
「なっ!?」
「あー、勘違いしてると思うが、あたしはこう見えてノーマルだぜ? ただなぁ、あいつと付き合ってると色々性癖が歪んじまうんだよ」
「なんかウチの幼馴染みがすまん」
「あー、まぁ見てる分には楽しいからいいんだけどさ」
井上っていい奴だな。面倒見が良くて、今必死に言い訳並べ立ててるのも可愛く感じる。
「んで、さっきのキスが女のイキにどう関係があんだよ?」
「何事にも下準備って大事だろ? 男の場合のオカズと同じだ」
「まぁ……なんとなくは理解した」
「つまり意識すればするほど濡れやすい」
「ふぅん」
「あ、お前バカにしてるな? 女は濡れてないと痛いんだからな?」
確かに僕のやつはデカイから、って待て待て。
井上は僕のズボンに開けられた穴から手を入れると、内側を確かめるように割れ筋に指を添えてなぞっていく。そこで何かに気づいたように再び悪い顔をした。
「おいおい木城、この蜜は一体どういう事だよ?」
グイッと指を押し込むと、そこから溢れた汁がお尻の穴を通ってズボンを汚した。その気持ち悪さときたら、過去に類を見ないほどである。
「井上のキスが効いたのかもな。僕も初めてだからわかんないことばっかりだ」
「そういうことにしといてやるよ。しっかしお前、乱暴にされて濡れるって相当だぞ? 普通は嫌悪感の方が勝るはずなんだけどよぉ」
確かに嫌がる少女を無理矢理っていうジャンルもあるが、僕はそういうの嫌だな。だから僕は妄想内でイチャラブをする。
僕の剛直を受け入れて、気持ちよさそうに喘いで種付するのが僕のお気に入りフィニッシュだ。可哀想だと抜けない人間なのだ。
けど女の僕はどうも違うようで、そう指摘されて複雑な表情になった。
「ああ、悪い。ちょっと言いすぎた」
「いや、良いんだけどさ。全然気持ちよくなんないなーって思ってて」
井上が必死に僕の内側に指を入れているのに、僕は全然気持ち良くならない。なんか内側を探られてる感じはするものの、ってやつだ。
「濡れたからってすぐに気持ち良くなる訳じゃねーかんな。男だってシコってすぐ抜ける訳でもねーだろ? 要はそこでオカズが必要になってくるわけよ」
「なるほど」
井上は割ときっちり教えてくれるタイプの子のようだ。
誰かさんと違って。
口調は男っぽいけど、そういう気遣いから女子力は案外高いのかもしれない。
「ところで木城のタイプってどんな子?」
「お前、ここで聞くか?」
「良いじゃん、教えてよ」
「そうだなー」
なんとも言えない空気の中、僕の思考に渡合さんが思い浮かんだ。
くちゅくちゅと水の音が渡合さんに卑猥な姿を妄想させる。
触手につかまって、そこに剛直が突き刺さる。
最初は嫌がっていた渡合さん。けど、次第に快楽の渦に飲み込まれて良がる声に僕の相棒が吐精した。
直後、途端に腰が跳ね上がる。
「くひぃん♡」
「ビンゴ、ここがお前の弱点だな?」
グニグニと押し込まれる度に、内側から湧き上がる波が、僕の体を通って思考を押し流そうと去来する。
某も僕は射精した直後が一番感じやすいみたいだ。
その感度が上がった瞬間の快楽攻めに、僕は堪らず喘ぎ出す。
「すっげーエロい声出すじゃんか木城。お前本当に初めてか?」
「うるひゃい、お前の、触り方が、エッチらかららろ♡」
舌ったらずに反論すると、唇で反撃される。
舌を突っ込まれて、顎を持たれて吸い込まれ。
唾液を送り込まれて、喉奥に流し込まれて、指だけは僕の弱点をしつこく攻めながら追い込まれる。
「んひっ♡ やぁん♡」
「可愛いぞ、木城。このまま一気に落としてやる。だからあたしを受け入れな」
行ったり来たりするイキの波に抗いながら、僕は井上の提案に頷いた。井上の攻めにより、僕はその日初めて女のイキを体験することになった。
イッてる最中、頭の中で鳴り響くアナウンスに気づく事もなく。
◆
事後。
数分の気絶から復活すると、井上の姿が目の前にあった。
そのことに心から安堵しながら立ち上がろうとすると、不意にめまいがして尻餅をつく。
「あー、バカ。イッた直後に立ち上がる奴があるか」
窘められ、座らされる。
なんだか急に気恥ずかしくなり、顔を伏せた。
そこに耳元でボソッと声がかかる。
「どうだった? 初めての女イキ?」
僕は顔をあげることなく答える。
「無茶苦茶気持ちよかった」
「だろー?」
快活そうに笑う彼女に、少し恋心を抱き始める僕がいる。
この感情の湧き上がり、男と女の僕のどっちの感情だろうか?
井上ちゃんは両刀使いで、男も女もいけるクチ。
性格が男っぽいので、女子人気が高い。
女子にしてはサバサバした性格なので、男子から結構モテる。
歳の離れた弟がおり、結構面倒見がいい。
からかい口調の強さが目立つが、わりと女子力は高い。