着脱可能な相棒と共に、イキ抜け!女尊男卑世界 作:コメディ希望
井上と友好の絆を結んで一息ついた後、無事帰ってきた三人組と入れ替えるように飯を食いに行くことになった。
帰ってきた三人組の様子のおかしさに不安を覚えたというのもある。
あの北条さんが、僕の顔を見るなりはしゃいでいた北条さんが、表情一つ変えずに僕にお辞儀したのを見て違和感を感じたのだ。
「なぁ、井上」
「んー、木城。お前の言いたいことはわかる。けどここじゃあんまりその話題を出さない方がいいみたいだぜ?」
周囲をみろと目配せされた。
それに倣ってみやれば、そこかしこに聞き耳を立てる女騎士の姿が。
これから僕らは何をされてしまうのか?
分からないままそれを受け入れに行く。
◆
赴いた場所は開けた場所。
教室から出て廊下を抜けた先は斜面のある林道。
一白したテントはそこを下って数百メートル先。
僕たちが食事へと案内されたのは林道を抜けた先の広場だった。
太陽光がそのテーブルを照らし出し、上に置かれた豪華な食事と美味しそうな香りに僕たちは同時にお腹の虫を鳴らした。
なんせ昼食を食べる間もなくさらわれて、そのまま一晩過ごしたのだ。その上で一発抜いて来ている。空腹ここに極まれりという奴だ。
「よく来た。囚われし子らよ。ここではあまり豪勢な食事は出せないが、もてなそう」
今でもよく覚えている。見目麗しい女隊長が、クラスメイトを切り殺したところを。それを思い出すと胃液が戻って来そうになった。
「おい、木城大丈夫か? 顔色悪いぞ?」
「さっきの疲れが残ってるみたい」
僕はとっさに嘘をつく。男の命をなんとも思ってない人と一緒に食べる食事なんてきっと味もわからないだろうから。
「あー、まあ最初だったしな。あたしは遠慮なくいただくぜ!」
そう言って井上は舌鼓を打っては僕を煽った。
お前も食えよとせっつかれた。
女隊長の視線に促され、少し無理をしてでも食べるかと手を動かした。
あ、これ美味しい。
気づけば僕は調子を戻してパクパクと口にしていた。
女隊長さんがその様子を微笑ましそうに見ていたのが気になった。
食事を終えたのは十数分後。
井上は腹八分とかなんとか言っているが、その横に積み上げられた皿の枚数には目を見張るものがあった。
「井上、食いすぎじゃね?」
「あー? そういうお前は食細すぎだって。もっといっぱい食わなきゃおっぱい大きくなんねーぞ?」
そう言って無遠慮に乳房を揉まれ、僕はさっきの今を思い出し、たまらず声を上げた。
女隊長が僕たちを見て、何やら興味深そうにしている。
そして口を開くなり、とんでもない言葉を口にした。
「二人はお付き合いしてるのかな?」
「あー、いや。こいつが触ったこともないっつーから教えてやっただけっすよ」
「ほぉ! それで、君はどうだった?」
「すごく良かったです。僕、なんで今までこれを知らずに生きて来たんだろうって」
「ふむふむ、良いね! これから行く村ではね、女性同士のまぐわい所が多くあるんだ。さっきの三人にそれを説明したら引かれてしまってね。どうも価値観の違いがあるようで戸惑いの方が多くあったが、まるで理解されてないと思っていたが、そうではないと知れただけでも収穫があったよ」
「へぇ、だってさ木城?」
女隊長と仲良さげに話す井上。
僕は井上のしつこいまでの乳房攻めに感度を上げては、くぐもった声をあげることしかできないでいた。
これじゃあまるで女だ。
よもやおっぱいを責められて感じてしまうなんて……
そこまで考えて、なんで男の僕におっぱいがあるんだと意識がはっきりしてくる。
そう、男の時の僕は痩せ形で、筋肉のつきにくい体型だった。
でも井上が今いじり倒したのは小さめではあるが、確かに物量を持った乳房である。
それを弄られて顔を赤らめる僕は、たまらず腰を上げて椅子を濡らしてしまった。
「─────っ♡ 、〜〜〜〜ッ♡」
言葉にならない声。制服の裾を噛んで声を殺し、一瞬の気絶を終えた後に我に帰る。
「ご、ごめんなさい! 僕、そんなつもりじゃ! 井上、こんなとこでじゃれつくなよ!」
「わりー、わりー。お前見てたらムラムラきちまってさ」
汚してしまった椅子に対して平謝りした。
井上のやつはなんら悪びれる事なく言い切る。
本当こいつ分かってるのか?
いつ殺されるか分かったもんじゃない恐怖心に怯え、僕は女隊長に声をかけられるまで謝り続けた。
「そんなに謝らなくても良い」
そう言いながら、女隊長に僕は顎を持ち上げられ、
「ふふ、そう怯えなくとも良い。ルウィアから聞いたぞ? 其方、男に混じって生きて来たのだろう?」
女隊長の指が僕の秘所へと添えられ、グリグリと焦らすように掻き回す。
「あん♡」
「なればコレを知らず育ったのも仕方あるまい。それと、怖い思いをさせてしまって済まぬな?」
唇を奪われる。
クラスメイトを殺した女隊長の唇はとっても柔らかくて、抗えない魅力があった。
「こやつ。ふふ、愛らしいではないか」
僕が必死に女隊長のキスに応じようとしてるのが受け入れられたのか、女隊長の舌が僕の舌を絡めとる。
「んちゅ、ちゅう。れろ、ちゅぷ、あは♡ 隊長さんの舌、僕を夢中にさせてくれまふ♡」
「シャラだ」
「シャラひゃん」
「それで良い。それでお主は何という?」
「ゆかりれふ」
「ゆかりか。良い名だ。それでゆかり、私のものにならぬか?」
シャラさんの物に?
とても魅力的な提案に、思わずハイと頷きそうになるところで横槍が入る。
「すんません、こいつまだ処女なんで大人の遊びはまだ早いと思うんすよね」
「いのうえ〜」
空気読めよと視線を送ると、お前こそ空気に飲まれるなよと返された。飲まれた記憶はないんだが、井上曰く、お前はチョロすぎて逆に不安だと言われた。解せぬ。
「ふむ、それもそうか。少しつまんでおこうと思ったが、ここで熟成させて後でつまむのもた一興」
シャラさんは悩ましげな表情で、僕と蜜月を過ごす提案を蹴られたことを胸の奥に仕舞い込んだ。
あーあ、あのまま胸の中に抱きすくめられてたら、きっと今頃夢心地だったのになぁ♡
僕は濡らしてしまった制服を脱がされ、新しい召し物を用意してもらう。その過程で水浴びをする事になったのだが、日の光にさらされた僕の体は、あまりに男の時とは違いすぎた。
「おー、上から揉んだ時に思ってたけどずいぶん育ったなぁ?」
「見んなぁ!」
思わず手を肩に回して胸を隠す。
そう胸だ。男が胸を隠すことはない。
けど今の僕には隠さなければいけないくらいの乳房があった。
「う゛〜〜〜〜」
パシャパシャと水浴びをしながら、自分でその場所に意識を向ければ向けるほど、えもいわれぬ不安感が過ぎる。そこでギュッと臀部を握られる。
「ん♡」
「こっちもしっかり安産型だ。元男としてどんな気分よ?」
「とっても複雑な気分だよ!」
「御回答ありがとさん!」
パシンッと叩かれて、井上の手がパッと離される。
ようやく解放された。
されたのに……この湧き上がる不安感はなんだ?
イキそうだった?
イキ損ねた?
なんとも欲求不満な感情を抱いて僕は井上を見上げた。
「そんな顔すんなよ。襲いたくなんじゃねーか」
そのままぜひ押し倒して欲しいです。
そんな感情すら抱いていた。
少し前の僕なら、押し倒す気満々だったろうに、こいつにメスイキを教わってからはそっちの優先順位が上になりつつある。
射精は射精で気持ちいいんだけど、メスイキはまた別というか……あー、うまく説明できない!
「だーっ、あたしはノーマルだっつってんだろ? 頼むなら美樹に頼めって!」
「それは無理!」
「そこは即答するんだな」
「井上はあいつの本質的なヤバさを知らないからそんな能天気なことが言えるんだよ。あいつは男の僕を見てるようで見てない。女になった僕しか見てなくて……」
「今のお前はどっからどう見ても女だ。良かったな?」
肩にポンと手を置かれ、全て諦めろと言われた。
「あーッ今世終わった! 来世の僕に期待するしかない!」
「難儀なやっちゃなぁ」
結局僕は拝み倒して井上にイカせて貰い、女物の服に袖を通して三人の元へと帰った。
その時の北条さんの興奮度ときたら、そのまま押し倒されそうな空気が滲み出ていたもん。
渡合さんも遠野さんも、ようやくその姿で僕が女になったのだと理解してくれた。
だってこっちの世界の服、布面積少なすぎだし。
胸を覆い隠す部分にどう見たってコレ紐じゃねって下着。
あとは申し訳程度に腰を飾った衣装。
ここから先、こんな服しか用意されない世界で生きて行けって冗談だろう?
シャラさんは可愛い子を見るとイジメたくなる人。ただし加減が利かずに壊してしまいがち。真の強い子がストライク。