キャンプを8人と1羽で楽しんでいた。遊んでいるうちに夜になり、焚き火の周りでトークをしていた。ガールズトークをすると言って俺たち男3人は離れて話をしていた。
「相変わらず男は参加できないんだな」
「姉ちゃんはできるんだけどな」
「あっはっは、しょうがないだろ」
男だけのトークとか全く話がない。
「姉ちゃん、どうして猫耳できたんだろうな」
「分からない。けど、治す魔法はある」
ギジルが言った。治す魔法なんて聞いたことなかった。
「どんな魔法だ」
「上位回復魔法なんだが、解毒がついてる上位回復魔法はあるんだが、何もついていない上位回復魔法が必要なんだ」
解毒がついてないって、不可能に近いはずだ。大体上位回復魔法は毒状態になったときに使うのだから、解毒を外すのは難しい。
「解毒作用外せって、簡単じゃないぞ」
「分かってるさ」
「他の方法はないのか」
暁依が聞く。そりゃあ他の方法があるんだったら他の方法でやりたい。
「あるが……」
ギジルが少しためていった。
「殺してから蘇生魔法……」
蘇生するからどうでもいいと思う人もいるだろう。しかし1回でも殺してから蘇生させると残る傷だってある。その傷で、俺は人を殺したことがあるから……
「俺が回復魔法覚える」
「リアルの用事はどうするんだ。それにボスモンスターの討伐だ。結構な人数も必要だ。そう簡単にはいかない」
「それでも、俺は行く」
俺が真剣な眼差しになると暁依が言った。
「しょうがない、俺も行こう」
「私も協力するよ」
協力するといってきたのは暁依とミサだった。
「ミサ!?いつからいたんだ」
「2分くらい前かな」
ミサが来てると困ることはなにもないが少し驚いた。
「それで、咲良ちゃんのだよね?」
「あぁ。ミサも来てくれるのか」
「うん!頑張ろ!」
そして当日になり、仮想世界の中心地に集まった。合計3人のグループだ。
「じゃあいくか。装備は大丈夫か」
「大丈夫だ」
「私も!」
俺は転移魔法を使って目的地に向かう。ここは高レベルエリアで、魔法を覚えられるエリアだ。
「上位回復魔法だったな。ここの奥だ。行こう」
「おーっ!」
歩いてしか行けないため何十分もかかった。
歩いていくほど敵のレベルは上がっていく。レベルは3人全員80を越えていた。
「あと500mくらいで着くからな」
「やっぱ遠いな」
「けど助かるんだったらいいんじゃない?」
猫耳を消せるんだったらこのくらい軽いものだ。これで救えるんだったら。
やがてボスのところに着く。レベルは238。俺のレベルでやっと追い付くくらいだ。
「準備はいいか、行くぞ」
「あぁ。いつでも大丈夫だ」
「行こう!」
3人揃って俺たちはボスのもとに行く。後衛はミサ、前衛が俺と暁依がやる。
「はぁっ」
もちろんだがHPは全く減らない。レベルの差がありすぎるからだ。
「たあぁっ」
2人で協力するが100分の1程度。まだ程遠い。
ここまで10分格闘したが、分かったことは1つだけ。急所が頭の上と言うのが分かっただけだ。
「胡桃、急所は頭だ!行けるか」
「多分。やってみる」
胡桃は跳んで頭の上に乗っかる。そしてダガーを刺す。
「ぐああぁっ」
ボスは音を立てて消えていく。そして討伐報酬の上位回復魔法を獲得する。
「よし、これで救えるな」
俺が家に戻ると咲良がちょこんと座っていた。
「お兄ちゃん、おかえり」
「咲良、猫耳消すからな」
俺が言うと咲良が言い出した。
「待って、最後に、猫耳触って?」
「いいのか?」
「うん。いいよ」
俺は咲良に近づいて、猫耳をさわる。モフモフしていてさわり心地がいい。
「ひゃっ、触られてる……」
「猫耳くすぐったいのか」
「そりゃあっ、くしゅぐったい」
「やめとこうか?」
俺は惜しみながらもやめようか聞いた。
「消しちゃう?」
「残しとこ。確かまた作れるでしょ?猫耳」
そんな魔法は持ってないんだが。
「え?そんな魔法持ってないぞ?」
「知らないの?習得したら一緒に付くんだよ?」
初耳だった。猫耳にはなにもかけてないけど。
「そうだったのか。分かった、残しとこう」
「じゃあ、しよっか」
俺と咲良は本当の恋人のようにイチャイチャした。
「んちゅっ」
キスなどもして、俺たちは1つになっていた。
「んあぁっ、お兄ちゃん、しゅきぃ」
俺たちは仲がいいどころではないほどだ。一言では言えない関係だ。
咲良は疲れたのか寝てしまった。俺は仰向けで寝ている咲良のお腹をさわる。
「んんっ」
かわいい反応だ。やっぱり寝ててもかわいい。俺は胸をちょっとさわる。
「んっ」
俺は思った。起きてるのではないかと思ったのだ。俺は羽交い締めにして耳に息を吹き掛ける。
「ふみゃっ!」
「ほら、起きてた」
「起こさないでよぉ、お兄ちゃん」
「ごめんよ。かわいくてさ」
本当にかわいかったのだからしょうがないだろう。
「明日からしばらくは一緒だから」
「うん。約束」
「あぁ。絶対だ」
今夜はいっしょに寝た。だって恋人候補だから。こんなことをするのは当然だ。
「絶対守るから」