淫紋。
性奴隷に刻まれる、所有物としての証。かつてそうした意味しか持たなかった淫紋であるが、現代においては魔術工学の発展にともなって、様々な機能が付与された代物となっている。
避妊や排卵管理を始めとした実用的なものから、感度3000倍のようなキワモノに至るまで、様々なカスタマイズ要素が開発されており、中には非合法のものまである。
また、機能性の追求が頭打ちとなると、次には芸術性を獲得し、今では「淫紋アーティスト」なる芸術家まで誕生していた。
ハイエンドかつ洗練された美しさを持つ淫紋を奴隷に刻むことは、上流階級のステータスの一つとして認知されている。ほとんどの場合、淫紋は下腹部、すなわち子宮の上に刻まれる。
よって、必然的に彼女ら性奴隷の格好は腹を露出するものであった。それに加えて、最近の流行りでは、トライバルなタトゥーをワンポイントで肩や鎖骨などに入れることもあって、肌色の露出が多い傾向にある。
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ターゲットの所有者の名前を見て、今回の依頼の背景にカリュウは得心がいった。
マリアナ・ヘル。エックス市を拠点に、一介の娼婦が築き上げた娼館ビジネスの帝国。身一つからのしあがった女傑である。
バイの性豪としても有名で、美男美女の奴隷を集めてつくった酒池肉林のハーレムが、彼女の住まう、城のような屋敷にはあるという。彼女の手練手管は政府筋にも及び、彼女の意のままに動く派閥を形成しているという噂もある。事実だが。
依頼人は、マリアナの政敵なのだ。
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マリアナの側近に、カリナという女がいる。娼婦時代からの付き合いで、今では奴隷たちをまとめるメイド長という立場にある。
カリュウがその女に目をつけたのは、マリアナに親しい上に、自身の技能を十全に活かせる相手だったからだ。
エイミーからもたらされた情報によれば、カリナは淫紋を刻まれた奴隷であったらしい。淫紋の取り扱いに関して、カリュウの右に出るものは国中を探してもいない。
彼の特殊技能は"淫紋ハッカー"などという異名がついて、当局からもマークされていた。もっとも、体制側とずぶずぶの関係であるので、よほどの悪事を働き、体制側に不利益をもたらさない限りは安全である。
とはいっても、地盤の無いカリュウは、吹けば飛ぶような存在である。よって、この機に確固たる地盤を確保しようと考えた。
マリアナ・ヘルという女そのものを奪ってやるのだ。そうすれば、既に形成された地盤がついてくる。
ゆえにまずは、外堀からゆっくりと攻略していく。万一にもヘマをしないように、慎重に。
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カリナをターゲットとしてから、半年が経っている。その間にリサーチは済んでおり、あとは堕とすタイミングを見計らうだけだった。
カリナは、メイド長かつマリアナの親友という立場ゆえに、かなりの自由裁量が与えられているらしい。一人で外出することも多いが、護身の心得もあり、全く隙がない。奴隷になる前に、かなりの教育を受けていたことが、その物腰からも伺える。
休日の夜。長身銀髪爆乳メイド長はいつものエプロンドレスを脱ぎ、どこぞの令嬢もかくやという綺麗な身だしなみで、行きつけのバーへと出かけていく。
スツールの上に乗ったむっちりとしたデカケツに股間が大きくなるのを抑えながら、一人静かにグラスを傾ける彼女の背中に、男が声を掛ける。
「おや、今日はお早いですね」
「ええ……あなたに会いたかったから、かしらね」
銀のフレームの知的なメガネの奥から、艶めかしい流し目を男に向ける。
「また悩みでも?」
カリナの横に腰掛けた男が問いかける。バーのマスターも心得たもので、何も言わずとも男のもとにグラスを持ってきた。
男が好む、強烈な酒精のウイスキー。すっかりそれを覚えてしまったわ、と述懐しながら、カリナは男と自分のグラスを静かに打ち合わせた。
軽い酒を一気に飲み干し、カリナは隣の彼と同じものをマスターに頼んだ。今日は、そういう気分であった。
その様子を見て男は、「これはまた溜まってそうですね。聞かせてください」と言った。
これまでにも彼には、酔った勢いで色んな愚痴を聞かせてしまっている。それがまた非常に心地よく、ストレスが発散されていくので、饒舌になってしまう。
休日のたびに、このバーで彼に会う。気づけば、彼に会うことが楽しみになっていた。
パーフェクトメイド長として通っているカリナも、根は一人の女である。自分の弱さをさらけ出すのは、最初戸惑いもあったが、親身になって聞いてくれる彼にいつの間にか絆されていた。
今から、カリナは今までとは少し毛色の違う話をしようと考えていた。ゆえに、いつもより強い酒の力を借りたのである。
「実は……」
と切り出した彼女が語る。具体名こそ出さなかったが、主人からの寵愛の衰えを最近感じていること。その原因は、新しく雇われたメイドに主人が夢中になってしまったためであること……。
「わたくしも、もう若くないのは自覚していますが……」
魅力が足りないのでしょうか、などと宣うカリナに、内心で(こんなドスケベなカラダしといてそんなわけあるか!)と男は思う。
そんな感情をひた隠して、彼女の魅力を褒めそやした。歯の浮くような口説き文句も、酒精に犯された彼女の耳はすんなりと受け入れていく。
「あなたほど美しい人も、この世にはいませんよ」
「ま……まあ、カリュウさんったら……」
頬を染めて熱に浮かされたような笑みを浮かべる彼女の肩に手を回し、抱き寄せた。そして耳元で囁く。
――どうですか?
彼女はコクリと上目遣いに頷き、自分よりも背の高い逞しい男の胸に抱かれて、バーを後にするのだった。
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シックなタイトドレスの上から触れるカリナの爆乳は、ずっしりとした圧倒的な感触を伝えてくる。絹のような銀髪をかき分けて、うなじに接吻を落としながら、乳首の周りをこすこすと指先で撫で擦る。
体は火照り、既に出来上がっていた。酒のせいばかりではない。連れ込まれた宿の雰囲気、あるいは背後から感じる、逞しいオスの匂い。今ある環境のあらゆる要素がスパイスとなって、カリナの美貌を快楽で染めていた。
奴隷時代に受けた調教の数々、女主人からの寵愛によって開拓され尽くしたドスケベボディは、否応なしに反応してしまう。
爆乳とむちむちの臀部が男の手によって好き勝手揉み込まれていく。
やがて男はカリナのくびれた腰を掻き抱き、唇を求めてくる。
抵抗はできなかった。
互いに舌を入れあい、体液を交換し、しばらくそうしていると、カリナはトロ顔を披露してベロキスをねだった。
丁寧な口淫に、カリナは幸福感に満たされている。ここしばらく、女主人を満足させることはあっても、自分が満足することはなかった。自らの手で慰める日々が色褪せていく。
絶頂。
今までに感じたことのない、新種のエクスタシーに、カリナは酔いしれた。
「あっ……♡」
唇を解放されて、思わず吐息が漏れる。もっとこうしていたい。そんな思いから出た声も、男が裸になったことで、僅かな不満も霧散した。
雄々しい。
それは雄大なペニスだった。
思わず息を呑み、カリナはそのデカマラに釘付けになった。下腹部が期待するように、きゅん、と疼いた。その疼きは止まることなく、眼前に突きつけられた見せ槍によって増幅する。
顔よりも長く、その根本には握りこぶしほどの陰のう。漂う強烈な雄のフェロモン臭に、カリナは股ぐらをとめどなく濡らした。
男がカリナを押し倒す。並の男よりも背の高い彼女よりも、さらに男は大きく、包まれるような安心感に、カリナの中の乙女心が揺れ動く。
ドレスがまくりあげられ、ショーツをずらせば、そこはすでに万全に、男のペニスを受けいれる準備を整えていた。
膣口に鈴口が充てがわれた時、カリナは漠然と、見える世界が変わるのを感じた。受け入れてしまえば、もう後戻りはできないのだと。受け入れる以外の選択肢は、もはや無かった。
「あっ……♡ すごい……♡」
語彙を失って、ゆっくりとご無沙汰マンコを拡張していくデカマラを褒め称えるカリナの顔は、すでにエクスタシーの快楽に染まり、ぐずぐずに蕩けていた。
やがて最奥へと達したチンポの先が子宮口をぐりぐりとイジメ始めると、それだけで背中をそらしてカリナは絶頂する。
「……っ(なんつー名器だよ)」
一方のカリュウも、ハメたチンポを羽休めさせざるを得なかった。根本まで埋まった肉棒全体が無数の肉舌で舐められているかのような、得も言われぬ感覚。
二人の性器はちょうど専用にあつらえたかのように、相性抜群であった。
こんなの、絶対に俺の物にするしかないだろ。カリュウは用意していたプランを破棄した。ここまで来れば淫紋を直接弄って強制的に支配下に置くのも簡単だが、心まで全て奪ってしまいたかった。
これまでに費やした時間は半年以上という長丁場。その間に、絆されていたのかもしれなかった。
「……好きだ」
「おっ♡ ほぉっ♡」
カリ高チンポが抜かれていく反動で強烈な快楽を味わったカリナが無様な雌の鳴き声を上げる。その耳元で囁くカリュウの言葉は本心だった。
(こんなの……ダメになる♡)
マンコも、頭の中も蕩けさせられて、カリナは底なし沼のようなエクスタシーへと落とされた。
「~~~~♡ あ~~~っ♡」
一回ごとの突き入れがボルチオに響くような重いピストンだった。
それは、カリュウにも余裕がない証でもあった。何度か抜き差しを繰り返しただけで、彼のペニスにも限界が訪れる。
なにも、躊躇することはない。
孕ませる。
「……はらめッ!」
「はひっ♡ はらみますぅ♡」
ブリュリュリュッ、とおよそ人間味の無い大量の射精が始まり、カリナの未開拓の子宮はあっという間に濃厚な雄汁で埋め尽くされた。
逆流することなく、重たい特濃精液が留まっている。下腹部が膨れるほどの量に、カリナは完全未知の幸せ絶頂をキメて意識を遥か彼方に飛ばす。
だがそれも一瞬のこと。
自身に覆いかぶさる男の荒い吐息だけが、ベッドの上に響いている。愛しい男の首に腕を回し、優しく抱きしめた。
「もう少し……このままで……」
一転、雌の相貌は、聖母の慈愛の笑みに変わっていた。
その後、二人は日が昇るまで、愛し合っていた。