ご了承ください。
「んっ♡♡♡ ひうっ♡♡♡ はぁああっっ♡♡♡ んん~~~っ♡♡♡」
前屈みの体勢から、大きく背中を仰け反らせて絶頂した私が、ぱんぱんに張っているおっぱいから大量のミルクを射乳する。
その快感にだらしなく微笑み、長い射乳タイムを存分に楽しむ私であったが……下半身から性感が響いてこないことに対して、責めを担当する男たちへとふりふりと尻を振って抗議の意を示す。
それでもまだ私に快感を味わわせてくれない彼らの無気力っぷりのせいで絶頂の快感が早くも途切れてしまったことに憤慨した私は、頬をぷくっと膨らませて看守たちへと物言いをつけた。
「ちょっと、なんで手を抜くのよ? っていうか、さっきからバイブ責めばっかりだし、ちんぽハメてもらえなきゃこっちも物足りないんですけど!」
「いや、んなこと言われてもだな……」
「こっちはこの間ヤリまくったせいで体が限界なんだよ。勘弁してくれ……」
「なによ、張り切ったのはそっちの問題でしょ? 私はまだまだイキ足りないし、今日の搾乳量だって全然足りてないんだからね! あんたたちの責めが生温いせいで私まで所長に怒られるのとかは勘弁なんですけど!!」
「わかってる、わかってるよ……なあ、なんで俺たちがこんなにへとへとなのに、武蔵ちゃんの方は元気が有り余ってるんだ?」
「そんなもの、私がセックス大好きなドスケベ淫霊だからに決まってるでしょ! ほら、ぼやいてる暇があったらとっとと私を犯しなさいよ!」
「ひぇぇ……」
数十対一の大乱交で体力と精力を使い果たした看守は、ここ数日ずっと元気がない。
まあ、それが私の目的なわけで、これは私が思い描いた理想的な展開なわけなのだが、これまでの100%本気セックスでがっつんがっつん犯されまくってた日々と比べると生温く刺激のない日々のせいで、欲求不満気味になっていることも事実であった。
看守たちのちんぽは萎え萎えで、折角こっちが乳尻放り出してセックスにお誘いしても乗ったりしてこないし、そもそも私を見てちんぽを勃たせることすらしなくなっている状況だ。
信じられる? この武蔵ちゃんがすっぽんぽんででっかいおっぱいと柔らかいお尻をぶるんぶるんさせながら歩いてるっていうのに、興奮すらしないんだよ? 怒りを通り越して、自分の魅力に自信がなくなっちゃうわよね。
(う~ん、ここがまだ私が未熟な淫霊である証拠なんだろうなぁ……もっと淫猥で助平な女なら、問答無用で男たちを性交に駆り立てるんだろうし、まだまだ性の頂は遠いわねぇ……)
この苦しみも全ては自分自身が未熟である証。そう考えて自分自身を戒める私が、淫霊としての頂の遠さに思いを馳せていると――
「おう、邪魔するぜ」
「え……? な、なんだ!? どうして囚人がここに、おべっ!?」
「ぶがぁっ!?」
搾乳用の小部屋の扉が開く音と共に、聞き覚えのある男性の声が室内に響く。
そちらへと背……というより、尻を向けていた私は、ドタバタとひと悶着が起きた後にそれらの物音が静まってから、悠々と口を開いた。
「はぁい、由栄♡ 待ってたわよ~♡」
「ふはっ! いい格好じゃあねえか。見てるだけでちんぽがおっ勃ってくるぜ」
「折角だから1発どう? 私は一向に構わないけど♡」
部屋に侵入し、瞬く間に看守たちをのしてしまった私の共犯者、白鳥由栄へとバイブが突き刺さったままのお尻をぷりぷりと振ってちんぽをおねだりする私であったが、彼はそんな私の拘束(という名の搾乳機)を解除すると、ニタニタとした笑みを浮かべながらこう言う。
「ありがたい申し出だが、今はこのクソッタレな刑務所から脱獄するのが先だろう? 仲間たちが大暴れしてるってのに、主犯の俺たちがのんびりパコってるわけにはいかねえわな」
「う~ん、仰る通り! 残念ね~、こっちは看守たちの生温い責めのせいでムラムラしっぱなしだってのに!」
「ははは、まあそう焦るなよ。ここを出たら、いくらでもイかせてやるからよ」
「……♡♡♡」
軽く私の尻を撫で、期待させるようなことを言う由栄の愛撫にゾクリと背筋が震える。
性杯を回収したらこの特異点は修正されてしまうんだろうが、それまでに何回か彼とお別れセックスする余裕はあるかな……なんて考えながら、今は目の前の作戦に集中すべく意識を切り替えた私は、由栄へと状況を尋ねる。
「首尾はどう? 上手くいってる?」
「そらもう、この上なく完璧よ! お前さんのお陰で看守たちは腰ががくがくになってるからな、あっという間に制圧して、武器も取り上げられたぜ!」
「そう、じゃあ残るは――」
「ああ、ジェームス所長だけだ。既に仲間たちがあいつを追い詰めてる。ただ、サーヴァントである奴を生身の人間が倒せるとは思えねえ。俺たちも合流しよう」
由栄の言葉に大きく頷いた私は、仲間たちが所長を追い詰めているであろう所長室へと向かっていった。
敵の戦力は制圧済みで、作戦もほぼ完遂状態、相手の宝具も無効化出来ているし、こちらの勝利はほぼ揺るがない状況……なのだが、決して油断は出来ない。
ジェームス所長には、まだ性杯という名のワイルドカードが残っている。
世界の在り方すらも歪めてしまうその力を以てすれば、この状況からでも逆転される可能性は十分にあった。
願わくば、彼が隠し場所から性杯を回収する前に拘束出来ていればいいのだが……と願う私であったが、現実はやはりそう上手くはいかないようだ。
「いたぞ! あそこだ、武蔵!!」
「ええ、私も見えたわ!!」
所長室の前で、大勢の囚人に囲まれているジェームス所長の姿を発見した私は、彼がその手に性杯を所持していることを確認して舌打ちを鳴らす。
もう片方の手に拳銃を持ち、それを武器として囚人たちに対抗していた彼もまた、私と由栄の姿を発見すると、目を丸くして驚きの形相を浮かべた。
「しゅ、囚人番号634番……!? 何故、貴様が……!?」
「……ここまでよ、ジェームス所長。大人しく性杯をこちらに渡して、降伏しなさい」
「ふ、ふふ……っ! そうか、手段は想像も出来ないが、貴様が私の『
一瞬にして全てを理解し、自嘲気味な言葉を口にしたジェームス所長へと、私は油断せずに警戒を払い続ける。
彼の手には性杯がある。あれを回収するまで、決して気を抜くことは出来ない。
未だに底が知れない性杯の力を警戒する私が緊張感を高めていく中、ジェームス所長は狂ったような笑みを浮かべると何かを覚悟したような眼差しをこちらへと向けてきた。
「認めよう、私はお前たちに追い込まれている。だが、敗れはしない! この世界に我が掟による秩序と平穏を齎すまで、私は倒れる訳にはいかないのだ!」
「きゃっ!?」
「な、なんだぁっ!?」
ジェームス所長が性杯を天高く掲げ、狂ったように笑う。
その瞬間、膨大な量の魔力が放出され、爆発にも等しい衝撃に見舞われた私たちが咄嗟に腕で顔を庇う中、ジェームス所長は歪なる願望器へと己が野望を吼え、その力を解放してみせた。
「さあ、性杯よ……! その力を解放しろ! このアルカトラズに、絶対なる規則と支配を齎せ!!」
「あっっ……!?」
掲げられた性杯から強い光が溢れる。
その光に飲まれ、真っ白な視界から全てが消え去り、無音の時間が訪れ……その全てが治まった後、ゆっくりと顔を上げた私が目にしたのは、何もない無の空間であった。
「こ、ここは、どこ……? ジェームス所長は? 由栄は? 囚人のみんなは? どこに消えたの……!?」
私が視界を奪われたのは、ほんの数秒だけのはずだ。
その間に私以外の全ての存在が消え、アルカトラズ刑務所の光景もまた大きく様変わりしてしまったことに唖然とした私であったが……そこではたと、真実に気が付く。
「違う……! 消えたのはみんなじゃない! 消えたのは……
瞬時に消えた人影と、様変わりした周囲の光景。この問題を即座に解決出来る単純な答えが1つだけある。
ジェームス所長や囚人のみんなが消えたのではない、私の方がアルカトラズ刑務所の所長室前からこの無の空間へと飛ばされたのだ。
そう考えれば、全ての事に納得がいく。
異変が起きたのは私の方で、今頃元の場所では消えた私のことを由栄たちが大慌てで探し、ジェームス所長を問い詰めていることだろう。
だが、どうしてジェームス所長はそんなことをしたのだろうか? あの場で最も戦力にならないのは私だし、直接戦闘することを恐れるならば由栄の方を飛ばした方が良かったのではないだろうか?
そう、私が考えていた時だった。不意に、頭の中に自分のものではない声が響いたのは。
【対象、確認。接触を試みる……】
「えっ!? な、なにっ!? 誰!?」
【対象の反応を感知。意識の接続に問題がないことを確認した】
「誰だって聞いてるの! 人の頭の中で勝手に騒がないでもらえる!?」
【……了解。では、お前の前に姿を現そう。宮本武蔵よ】
自分の中に、自分ではない何かがいるという恐怖ともまた違う嫌悪感を覚えた私が大声で叫ぶ。
そうすれば、私の頭の中で響いていた声の主がそんなことを言うと共に、そのおぞましい姿を私の前に現わしてみせた。
無の空間の床を盛り上げ、突き破り、地面から天まで届くのではないかと思わせるほどの巨大な柱が私の前に出現する。
その柱はまるで生き物のようにうねり、全体に間隔的にへばりついている赤い目のような物体がぎょろぎょろと動いた後、一斉に私へと視線を集中させてきた。
「う、わぁ……!?」
先の感覚とはまた違うおぞましさに私は呻き、身震いする。
これはなにか、私の想像を超えた存在だということを肌で感じ取る中、その巨大な柱は私を見下ろしながら、自分の名を告げてきた。
【初の邂逅、である。我が名は魔神柱オセ。お前と共にこのアルカトラズ刑務所の番人となる存在だ】