※この作品はR-18です。

白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー   作:37級犬築士

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アーニャの過去が知らないので、外伝シリーズを知らないツケが回ってきたように感じます。

二次創作とはいえそれは違うだろって意見があれば是非言ってください。


(2) デリヘル呼んだら猫が来た。アーニャさん何してるんですか?

 借金返済のために斡旋された店、そこはデリバリーヘルスという最近流行りのスタイルの風俗店であった。

 

 やれ敷金が安く済むだの、提携することで多角的に利益が見込めるだの、方難しい理屈をアーニャは店長から聞かされたが、無論そんなことに興味はない。ただ、紹介された中で一番稼ぎがいいと聞き、即断しただけであった。

 

 あのカジノ店長であるイチジョーから紹介を受け、アーニャはそのルックスと名器で、また豊穣のメイドのそっくりさんという、少し綱渡りな独自の売り込みでかなりの額を稼いでいる。そして何よりも、このくだらない行為が終わることを願って。

 

 今日もまた、返済という目的のためにアーニャは体を売るのだ。

 

 

 

◯

 

 

 

「なんだ、まだびびってんのか?安心しろ、残念ながらここはそういう店じゃねえ」

 

「そういう………って、やっぱりイケないお店に連れてくつもりだったんじゃないですか!」

 

 わいわいがやがやと、店の者を放っておいて言い合いを始める。白髪とルベライトの瞳、わかりやすいその特徴は一人しか該当しない。

 

 

…なんで、おミャーまで

 

 

 特別な感情はない。アーニャにとってベルは面白い相手、からかうにはちょうど良い輩。しかし、それはあくまで平時において

 

「……じゃあ、とにかくよ、今日は借りを返す名目でこいつに良い思いをさせないかん。というわけでニーアさん、よろしく頼むわ」

 

「ぎにゃッ!」

 

 ポンと方におかれた手、自然に行われたセクハラに思わずたじろぐ、その隙にすたほらと金袋だけおいてモルドは足早に去る。まるで、このまま放置すれば面白いことになりそうだと策略したような

 

 

「……あいつ、いつか絶対闇討ちするニャ」

 

「ひっ!」

 

 横で支配人がビクつく、一方で肝心のベル・クラネルはというと

 

「………」

 

 きょろきょろと、未だに状況が飲み込み切れず、こちらをチラ見してはどう話しかけたらいいのかといた感じだ。

 

 

…まどろっこしい、にゃんでシルもリューもこんな坊主に

 

 ふと、モルドが置いた袋を見る。サービスを施すには十分な量。ただのマッサージだけにしては多い、まるで追加のサービスを想定している量だ。

 動機はどうあれ、今すべきはこの料金に報いること、横で支配人がずっとゴーサインを出していて、アーニャもついに覚悟を決める。

 

「……お客様」

 

「!!」

 

 いちいち驚かなくていいニャ、これだからちぇりー、って奴は面倒ニャ

 

「……あの、僕は別に凝ってるとか、いえ!そういう変な意味じゃって、なんで引っ張って」

 

「お金もらったのニャ、お客さんなら堂々としてるのニャ」

 

 相手が誰でも客は客、支配人の毎度ありがとうございますが遠く、アーニャはベルの手を引きストリートを歩く。

 

 日中、着飾った私服の女性と歩く姿は男女の関係に見えなくもない。遠慮しながらも、ベルはアーニャの私服姿を、その強調した胸元やタイトなスカートから伸びる生足に夢中だ。

 

 当然、見られる側はその視線は嫌でも察してしまう、筈なのに。

 

 

……変ニャ

 

 

 いつもは感じる不快感、汚ならしい男の嫌な目線、けれど白髪頭からは、それを感じない。アーニャはその事に少し首をかしげながら、どこか急ぐようにもよりのホテルへと向かうのだった。

 

 

 

  ×  ×  ×

 

 

 

「借金?」

 

「そうニャ、だからあまり言うんじゃないニャよ」

 

 場所は変わり、そこは先日にも利用したホテルへ。

 

 薄く赤みのかかった証明が天窓付きのベッドをテラス。高級ホテルの皮を被ったただのラブホである。

 

 慣れた手腕で手続きを済ませ、部屋に入るやベルをベッドにスローイン。ようやく二人きりで説明に移った。

 

「…………はぁ、大変だったんですね。」

 

「いいニャ、このことは母ちゃんにも内緒ニャ。というか、なんであの店におミャーが来るニャ。」

 

 曲がりなりにも、かの大手商会であるテイアイの手掛ける風俗店、それなりに高所得の商人、貴族、一定の冒険者がお得意先であり、普通の店のように気軽に通う店では決してない。

 

「いえ、カジノでモルドさんが儲かって、それのお礼だからって」

 

「ぐぬぬ、その幸運ズルすぎにゃ!ミャーにも分けるニャ!!」

 

「いや、そう言われましても…………代わりに出禁になりましたし」

 

 ばつが悪そうにボソッと呟く。この男、いったいどれほど大勝したというのか

 

「うぅ、不公平ニャ…………おみゃあ、それでどうするニャ」

 

「どうするって、というか僕、何をするかあまり聞かされて」

 

「そんニャの決まってるニャ。おみゃあ、みゃあと一発したいのニャ?」

 

「いっ!?………一発て、その」

 

「そんなの交尾に決まってるニャ。本気でマッサージだけと思ってたニャ?」

 

「だって、しないって!!」

 

「モルドなんかとしたら絶対知れわたるニャ。これでも、バレないように綱渡りしてるんだにゃ……でもまぁ、おミャーなら…………ふふ、どうするにゃ♥️」

 

「!?」

 

 あからさまに狼狽するベルに、アーニャはどこかからかうように迫ってみる。しなをつくり、胸元を意識して上目使いに近づく。それだけでベルは顔を赤らめ目を背ける。

 

「あの、どうするもなにも…………僕まだ14歳だし」

 

「…………」

 

「…………アーニャさん」

 

 少し間を置き、作った表情を落としてアーニャは姿勢を直す。

 

「わかったニャ。」

 

「へ?」

 

「なんニャ?本気襲うと思ったかニャ?」

 

 単純な男ニャと、アーニャはベルを指差し笑う。ベルはというと、そんな彼女の対応にどこかついていけていない。

 

 

…白髪頭はシルのお気に入りニャ。ミャーはそのへん、抜かりない女ニャ 

 

「ふふん」

 

「…………」

 

「………さ、時間もあるしニャ、ミャーもマッサージぐらいっ!?」

 

 急に頓狂な声を出してしまった。無理もない、なぜなら

 

「おミャー、なんで泣いてるニャ?」 

 

「!」

 

 指摘され、ベルもようやく自分の涙を拭う。

 

 本気で襲われると感じていたのか、気が落ち着いたせいで、安堵からベルの目元にはたまった感情が溢れていた。

 

 はたから見れば情けない姿、ベルは急ぎ目元を脱ぐって取り繕うように笑みを浮かべる。

 

「あぁ、すみません。なんだか、安心したら」

 

「?」

 

「ぼく、本当に……されちゃうと思って…………前も、強引にされそうなことがあって。」

 

 記憶の奥底に仕舞い込んだガマガエルの思い出、あれほど異性に恐怖した体験はない。さすがに同一視するわけではないが、ベルの中にはアマゾネスたちに食べられる恐怖は未だ残っており、アイシャなどはその怯えをむしろ楽しんで誘惑することもあり、とにかくベルは責められることに弱い。少年らしい弱腰が顕著になってしまう。

 

「でも!アーニャさんを同じと思ったりはしてません!…………ちょっと、思い出して」

 

「………そう、だったのニャ。じゃあ、ミャーが悪いニャ」

 

「あ、襲われたといっても未遂で、その大袈裟に……ッ」

 

 言葉が多く、要は気を使わないでといいたいだけなのに、ベルは必要以上に言葉を飾る。

 

 見れば見るほど情けない男、けどそれこそが彼の誠実でもあり、素直さなのだとアーニャは感じる。聞き半分、あとは狼狽するベルを観察する。一声言えば自分を抱ける立場なのに、こうも……可愛い反応を見せるだけ

 

……ニャ、襲われても文句言えないニャ。おミャーは

 

「……わかったニャ。じゃあ、この話は終わりニャ。」

 

 語る言葉が続かず。ベルの無言にアーニャも返事は無くなる。尻切れの悪い、どこか静かさに気まずさを感じる。

 

「えっ、あぁそうですか……うぅ」

 

 ほんの少しの罪悪感、以前から知っていた好感情。目も会わせず、いたたまれないでいる少年の姿に、アーニャは少し不可思議な感情を得る。

 

 故に、その行動はどこから生じたのか、疑問を抱くが気に止めることまではしない。

 

「あっ」

 

 突然、ベルの口から頓狂な声が漏れた。原因は明確

 

 仕方なさそうに、アーニャはベルの頭に優しく手を置く。異性であるのに自分と遜色のない髪質、優しく、その手つきは普段の彼女を知るものからすればまず想像できない。

 

「…………あの、これは」

 

「なんにゃ、止めて欲しいかニャ?」

 

「!…………それは」

 

 髪を撫でる、それだけの行為。しかしアーニャの中ではどこか記憶の奥底を探るような、まるで、過去に自分が受けたものをそっくりそのまま再現するような。

 

「…………ッ」

 

 アーニャの中で、ふと思考が揺れる。

 

 自分のする行為が似合わない、誰かを甘やかす様は、はたして今のアーニャにはそぐわないと、そんな自己の疑問に意識を向ける。

 

 自分を否定する声、意識しまいとすればするほどに、その声は鮮明になる。

 

 自然と、ベルの頭で手の動きが止まる。

 

……そうニャ、ミャーには似合わないニャ

 

 手を離そうとした、けど、その上に

 

 

「!」

 

「…………あっ、これは、その」 

 

 触れていた。ベルの指先が少し、押さえつけるにはあまりにも控えめな、そんな弱々しい意思表示にアーニャは意識を割かずにはいられない。

 

「おミャー…………そうか、そうなの」

 

「へ?」

 

「なんでもないニャ、ミャーはお姉さんだから、仕方なしにおミャーをよしよししてやるニャ。」

 

「へっ、あ!」

 

 両手を使い、今度は強引にベルの頭をかき回す。乱暴な手つき、けどそこにはいたさも不快感もない。

 

 かつて、自分が受けた行為を真似ているなら、きっと自分と同じ感覚になっている、そんな打算を無意識にアーニャは抱いている。

 

 

「…………んっ、あの…………あぁ」

 

「気持ちいいニャ、アーニャも昔こうやってかいてもらったニャ」

 

 記憶の奥底、泣いた自分を荒々しく慰め、撫でる手つきでそのまま髪の毛を毛繕いされる。

 

 耳の裏、こめかみ、触れて欲しい場所をよく知ってくれた。嬉しくなる自分にあの人も面倒くさがりながら、仕方ないと笑って飛ばした。

 

「……白髪頭、やっぱり今日はミャーを抱けにゃ」

 

「へっ!?」

 

 ニヤリと、ひときわあざとく笑みを浮かべる。

 

「なんてニャ、ほんとに白髪頭はからかいがいがあるニャ」

 

「……うぅ」

 

 立てた指で髪をすく、フケも埃もない、シャンプーの淡い匂いが香る、まるで赤子の頭に触れるような

 

「…………」

 

……ぽふんッ

 

 

「!?」

 

 ほぼ無意識、自分でも何故そうしたのか。膝立ちのアーニャはそのまま前に半歩、向かい合っても間に距離があったのが今は密着してしまっている。

 

「―――ッ」

 

「あんまり動くとしばくニャ」

 

 胸元にベルの鼻が突き刺さる。幼子と認識して、ふと手が頭を自分の胸に引き寄せてしまっていた。一言言ったが、ベルは緊張と驚きから呼吸が荒く、下着と薄着一枚の乳房に生暖かい吐息が触れる。深いと感じて突き放そうかともしたが

 

 

……ま、いいニャ

 

 

 存外、その熱をアーニャは悪いと感じなかった。感じないなら、これを続ける方が良いと、無意識の思考で肯定した。

 

「…………ンンッ!!」

 

 良くない、良くないですと声にならない悲鳴をあげる。そんなベルの声はろくに届かないし気にも留められない。

 

「別に気にしないにゃ。それにこっちの方が撫でやすいニャ」 

 

 じたばたと暴れるベルを強引に押さえ込む。撫で続けていくうちに、次第にベルも抵抗せず、震えを落ち着かせる。

 

 

「ニャハハ、アーニャお姉さんにまかせるニャ。たまにはこういうのも、悪くないニャ」

 

 

 




今回はここまで、アーニャの記憶にある誰かとはいったい?親か兄妹か、想像に任せます。
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