白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
ゼロ話の設定集を抜いたらこの話が累計100話目でした。まあ、この小説は特に派手なことはするつもりもないので、皆さんの日々を彩る実用性を目指して、色んなキャラを登場させることを何よりに、そんな作品を変わらず貫いて行きます。
プライベート事情もありますが、この作品に関してはネタが尽きるまで終わることは無いと思います。
長くなりました。それではどうぞ
「いらっしゃい、って、坊やかい。今日は一人なんだね」
「…ぁ、はい……えっと」
何かを言うより先に酒がドンと置かれた。キンキンに冷えたジョッキには白い泡がこれでもかと溢れている。
「なんでも最近羽振りがいいらしいね。これぐらいは頼みな、飯だけで済ますなんざ男が廃るよ!」
「はぁ、わかりました。じゃあ、あと魚料理と、それとパイ料理を適当に」
「なんだい、お前さんまだ乳離れできてないのかい?可愛い所あるじゃないか」
「……もう、止めてください」
「そうやって、ちょいっとむきになるところが余計にさね。ほら、半切れ余分にサービスだよ」
皿に置かれた芋とひき肉のパイ。がっつりと男の胃袋を理解した女将さんの料理。未だに坊やとからかわれるけど、なんだかんだで良くしてもらえてることにありがたみを覚える。
サービスにでた半切れ、ドワーフらしい厚みと量にはこの人自身の器量の大きさもあるのだろう。
「ありがとうございます。いつもすみません」
「なに、うちの娘達が世話になってるからね。そういやあんた…」
……おいクラネル、まだ乳離れできてねえならよ、女将さんの乳貰えよ!
……だな、大樽3つは出るだろうよ!胃袋パンクしねえようにな!!
……その前に乗りつぶされて腹上死すんじゃねえぞ!!
……ギャハハハハハハハハッッ!!×3
ミア母さんの目が光った。持っていたお玉が爆音とともに投擲された。うん、後ろを見てないけど大惨事になってるのはよくわかる、音で。たぶんバベルの頂上から生肉を落としたらこんな音が鳴るんだと思う。つまりはミンチ、いやいっそ粉末か、見たいようで少し怖い。
ドワーフと女性に喧嘩を売るべきではない、つまりミア母さんにはたてつくな、それがこの酒場の不文律だ。
鉄って高速で投げると溶けて光線みたいになるとか、おおよそ必要のない見識を得ながら、出された肉を一口はみエールを流し込む。
「にゃはは、ミア母ちゃんに悪口とか馬鹿にもほどがあるニャ。」
「!」
厨房の中、カウンターの上から見下ろすように彼女はいた。
「………」
「なんニャ、せっかくアーニャお姉さんが来てやったのに、あんまり喜んでニャいとか、失礼なのニャ」
「…いや、その」
尻を上げ、アーニャさんの方へと耳打ちで言葉を並べる。
……あの、なんでここに
少し時間を戻す。ホテルで一線を越えて、ベッドで互いに果てた後、また元気になってしまった僕らは風呂に入り、そのままお風呂の中で3発も抜かずに続けてしまった。
一人で慰める時よりもずっと多い、自分でも驚くほどに出し続けた。夕方になり、ホテルで別れて僕はホームに帰ろうとして、けど疲労した体力はそれよりも栄養を求めてしまい、こうしていつもの酒場で早めの夕餉となっている。だから、今の状態で働ける彼女に、僕はどうにも理解が追い付かなかった。
「あぁ、まあミャーは大丈夫ニャ。というより、おミャーがだらしないだけじゃないかニャ」
「……そんな、でもあんなに」
「そうにゃ、けどあれぐらいニャらあと……」
少し考え、アーニャさんは指ニ本を立てる。
「まだ、二回もできたんですね。すごい、やっぱり年上」
「あれならあと20回はできたニャ。……ニャ?」
デンッと、机に突っ伏してベルは額を木にぶつけた。
……嘘、あれでまだ、まだできるって
ここまで歩く時点ですでに腰がガクガクであった。それなのに、この人は、一体どれだけ無自覚な痴女だというのか、ベルの中でアーニャという女性に脅威じみた印象が芽生える。
「アーニャ、べしゃってないで仕事しな。ほら、配膳」
「わかったニャ」
軽快な足取りで皿を運ぶ。言われてみれば、どこかぼろついた自分と比べ、アーニャさんは肌も綺麗だしすごく活気を感じる。
「…全部、吸い取られたのかな」
あれほど頑張って続けて、それでも圧倒的に彼女が有利で、ただ絞られるままに捕食されてしまった。ウサギと猫、その結果は考えてみれば必然だったかもしれない。
「……」
……また、ミャーを指名するニャ
そう言ってくれた。また、あの人と行為をするのだろう。当面の遊ぶ金なら腐るほどある。預けてるのもその手の店の商会でどのみち使い道は限られる。ものが残ればホームの皆に用途を疑われ、結果悪い遊びがバレる。なら、生理的な欲求を満たすことに費やした方が良い。
「………んく、あぐむしゃ……ぐくく」
酒池肉林、欲望のままに遊ぶ自分の姿を想像して、その似合わなさと罪悪感に、僕は上書きするように食事に逃げる。エールを流し込み、ミア母さんにお代わりを頼む。
〇
「……うぅ、ひっく」
「あらら、随分と羽目を外したようだね。」
カウンターに突っ伏して、わかりやすい暴飲暴食の末路をそこに晒している。
「いえ、もう……かえり、まひゅ」
「無理だね。そのままふらふら歩いてみな。どこぞで倒れて路上睡眠コースだね」
「……とびます、から」
「飲みすぎて別の世界に飛びそうだね。夢見る前に家に帰りな」
「……ふぁい」
懐から出したお金を机に置き、ベルは出口めがけて足を進める。しかし、一歩進むごとに何かにぶつかりながら進む、まさに生ける屍状態だ。
「……はぁ」
「!」
首根っこを掴まれる。何をされているかわからないといった感じで、ほぼ半覚醒状態に近い。
「えっと、ミア母ちゃん。どうするのニャ、まさか捨てたりしニャいよニャ」
「なわけないよ。適当に開いた部屋、ていってもあんたらの寝床しかないね今は。ま、この坊主なら問題はないか、情けない話さね。」
「……母ちゃん、にゃら」
× × ×
「………」
……あれ、僕いつの間に
嗅いだことのないシーツの匂い、横たわる態勢から寝返りを打つ。
いつもなら窓辺の光が顔にあたるのに、今日は気持ち薄暗い。難なく開けた目には知らない天井が目に映る。樫の木の濃い色の部屋、そこは見知ったホームの自室ではない。
「……どこ」
「ん、んにゃぁ」
「!」
布団の中、小さな猫が鳴き声を……いや、猫とか飼ってないし
「……あぁ」
理解した。ここはたぶん酒場の二階、そして今布団の中にある温もりの正体も
「……んにゃ」
布団をめくる。体を丸めてなんとも気持ちよさそうに寝ている猫がいる。いい夢を見ているのか、唇がもごもごとしてて、なんともいい気分のようだ。
「アーニャさん、なんで一緒に」
体を起こして座る。部屋を見ると床に布団が敷いてあった、恐らくベッドを譲って、けど寝ぼけてそのまま入ったのか。
「んっ、寒いニャ……」
「あぁ、すみま……って、あ」
もぞもぞと、布団を奪おうとしてるのだろうが、握ってるのは布団ではなく僕のズボンだ。
「ちょっと、それは布団じゃ、って、もうほんとは起きてるんじゃないですか!アーニャさん!!」
「……んっ」
眼が開く。いまいち状況が飲めないのかきょろきょろと見渡し、少し時間してようやくこちらの顔を向く。
「……」
「あの、アーニャさん」
「……ん」
「えっ」
もぞもぞと、ズボンから手を離したと思ったら今度は体をよじ登る。まるで本当の猫みたいに、主人に甘える飼い猫のような行動、体が大きくて、色々あたるから少し違う気がする。
結局、またベッドに寝転び、その上アーニャさんに抱き着かれている。胸にあたる吐息がくすぐったくて、けれどどこか気分がいい。
……やっぱり、一回しちゃったからかな。
動揺していない。むしろ安心感すらある。服越しにもその柔かな肉付きが容易に感じられる。
「……」
ふと、なんとなく頭を撫でてみる。猫耳がぴくぴくと、思わずやめようかと思ったけどどうして体がより密着してくる。続けろと、そう言われた気がしてそのまま撫で続ける。
耳の暖かい感触、髪もふんわりと撫で心地が良くてはまりそうになる。
「んにゃ……」
「……はは」
前はお姉さん的に振舞って、けどこうして今は自分に甘えて、やはりこの人はこっちの面が根っこなのかもしれない。
いつも明るく振舞って、猫みたいに気ままに明るく振舞っているけど、でも、それでもどこかで誰かに温もりを求めている。そんなふうに思ったり
……いや、詮索屋は駄目だよね。
この人のことを僕はきっと、まだ表面的な部分しか知らないのだろう。たった一日、我を忘れるほどにまぐわってなお、僕もこの人もまだ知り合ったばかり、関係を深めれば、きっと何かが変わるかもしれない。
「……また」
「ん、んニャ……ぁ」
「顔、出しますね。指名……していいって言ってましたから」
「……しかた、ないニャ」
寝ぼけているのか、それとも起きているのか、いや、やっぱり寝ている。むずむずと、服に顔をこすって気持ちよさげだ。
「んにゃ、おミャーはすけべニャ……ニャァは、おねえさんニャ」
「はい、そうですね。…また、甘えさせてください」
fin
アーニャ編終わりました、締めなんでちょい短めです。
原作での背景とか、何かと謎も多いキャラなので少し扱いに難がありました。とにかく、この作品でのアーニャはこういった感じで、とりあえず人肌恋しい発情魔な猫娘、で構成しました。お姉さんキャラは時折見せるギャップ程度で
次回、豊穣の女主人のおっぱい担当と気風の良いお姉さんキャラ担当、そんな彼女の返済先での日々をお送りします。
(6) おっパブ行くなら拳に用心、ルノアさん暴力は止めましょう。