白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
エッチシーンの下準備はここで終わりです。次回からエッチパートに移ります。
「えっとつまり」
片手で頭を、もう片手で胸を隠したまま思考を整理する。
事の発端はアーニャであり、そしてこの子は
「冒険者君がアーニャと遊んで、それで事情を知ってここにわざわざ」
「……はい、あぶく銭ならルノアさんもと。アーニャさんに言われて、それでお店も」
……ルノアの万年処女、ろくに働けてないみたいニャ。ニャからおミャーがお金貢ぐニャ。そうすればお堅いルノアのオメコだって
「……ッ」
「る、ルノアさん、色々漏れてます!」
闘気、憎しみ、いろんなものが混じってゴゴゴってうなっている。周囲の部屋からも何事かみたいな感じで声が上がっている。
「……」
しかし、そのことをあたしは言える立場ではない。
「……でも、はぁ」
「!」
「文句言えない、なぁ……実際、あたしが稼げていないのも事実だし」
アーニャのことだ。アホっぽい言い方だけど、あれはあれで気を使っているのだ。そこ自体には感謝の念を送らざるを得ない。
……というか、それより
「あんた、アーニャのこと」
「!」
びくっと、わかりやすく冷や汗をかいている。まさかとは思ったが、まさかこの子がとは、呆れるを通り越して感心する。
……シルがなんて思うかな。口が裂けても言えないけど
「まったく、あの冒険者君が大人の遊びだなんて、一体どういう風の吹き回し?」
「その……色々ありまして」
ベルは語った。モルドと結託してアホみたいにバカ稼ぎして、その使い道もとい処分方法に困り、結果このような遊びで消費しているとか。
使っている、そう言ってのけた。つまり
「……スケベ」
「言い訳、できないです。」
項垂れて、あははと言いながらも冷や汗が絶えない。なんともわかりやすい少年だと感心する。
「はぁ、良くないよ。君、まだ14だよね。結婚も出来ない未成年じゃん」
「うっ」
「そっかぁ、覚えちゃったのか、女の味」
「ぬぐはっ」
「お姉さん悲しいなあ。冒険者君が、不良になっちゃうなんて」
「ぐべはあッ!!」
「あっ」
3パンでノックアウト。口から煙を吐きベルは天を仰ぐ。なんともわかりやすい初心な反応に、思わずルノアも微笑する。
……なるほど、ね
女を抱いた、童貞を卒業してもなお、この純朴ぶりは変わらないみたいだと。以前と変わらない姿に安心したりもする。というか、逆に今度はあやしくなる。
……この子、本当にシたのかな?
長く、それなりに冒険者の街で人を見てきたのだ。ルノアから見て、ベルの感じにそんな予兆はない。
女を抱いた男たちはやれ遠くを眺めたりと、どこか一線を引いた無駄な落ち着きよう。大人になったという自負が不格好な背伸びをさせるもの。
しかし、そんな様子はかすりもなく。ただ誠実に、謙虚で控えめな振る舞い。
自分の姿にさえもそうだ。隣に座って、間には拳一つは距離を取り、こっちにだって懸命に目を向けまいとさえしている。
……らしいっちゃ、らしいけど
「……エッチ」
「る、ルノアさん!」
泣きついてこっちを振り向く。そしてまた顔を真っ赤にして目を背ける。少し可愛いとすら、その背中を見て思ってしまう。
……可愛い、かな
自分より年下で、顔もかっこいいより可愛い容姿。
ふさふさの白髪は小動物観を思わせて、思わず撫でてみたくなる。
「!」
「ごめん、言い過ぎた。」
自然と、自分の手はこの子の頭を撫でていた。ぽふぽふと、くせっけの心地はどこか子犬を撫でている気分だ。
……違うか、この子はウサギだったよね。
以前にこの子を囲む女の子たちがそんな言葉を言っていた。うん、やっぱりウサギだわ。ウサギは精力旺盛で、年中メスと交尾ができるようにすぐ発情できるとか、そんな話を聞いたことがある。
「……スケベ、エッチ、発情ウサギ」
「……ッ」
頭を撫でながら、自然と口にした言葉がベルを襲う。頭を撫でられる安心感と、言葉の矢が絶妙に精神をかき乱す。
困惑して、けど直視はできない。どこまで行っても童貞っぷりを丸出しなベルに、少しだけルノアは気を良くした。
「……ベル」
「!」
「なに驚いてるの、ここでは君お客さんでしょ。だったら名前で呼ばないと、ね」
「……はぁ」
「こっち、向いたら」
「……それは」
……グイッ
「!」
「ほら、手でちゃんと隠してるから。これなら、いいでしょ」
手で無理やり振り向かせて、こっちを見させた。らしくないとはわかっている、けど、どうしてか
「る、ルノアさん」
「……アーニャには、負けられないから」
「いや、負けとかそんな……でも」
目が泳ぐ。乳首が見えなくても、この姿はいつも以上に素肌をさらしている。先が見えないだけで、いつもより大きな乳房は彼の目を引き付けているのだろう。腕で押し付けて、潰した形がより肉感を感じさせる。
「ルノアさん、だって……その、無理は」
「!」
「ひっ!?」
無理、その言葉が妙に癇に障る。
別段無理なんてしていない。あたしはただ、ただ……
……あれ、何をしたいんだっけ。
ベル・クラネル、アーニャを抱いた彼を、自分がどう思ったのか、この子はきっといい子だから、だからそんな子がアーニャと寝て、そして今は自分と向き合っている、そんな子が自分を見て照れていて、けれど何もしようとしない。
だから今私が抱いているものは、きっとたった二文字で簡単に言い表せられる。その言葉は
……嫉妬
「……あの、僕今日はお話と、あとお酒だけで……だから」
「……ざけるな」
「へっ?」
「ああもう、ふざけるな! あたしは無理なんかしてないって! ほら、それよりお酒でも頼んだら?来たからにはガンガン使ってもらうから、覚悟しなよ!!」
「る、ルノア……さん?」
あぁそうだ、嫉妬でもなんでもいい。こんなうじうじ悩ましく立ち止まるぐらいなら、せめて親友に勝つぐらいは成し遂げたい。
……決めた、どうせならじゃんじゃん使わせてやるから。あたしを指名したこと、いっそ後悔させてやるぐらいにね。
「ほら、お金いくら……いちおう、予算ぐらいは」
「……えっと、だいたい」
「!?」
ベルが出した指の本数に目が見開いた。
「……あんた、どんだけバカ稼ぎしたのよ」
「えぇ、本当ですよね。」
次回に続く
今回はここまでです。
次回の投稿は未定です。ゴールデンウィークですが、二次創作の執筆はストップします。新人賞までの作品が優先なので。