白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
前回のあらすじ
財布を忘れたせいで食事代が払えず、仕方なく女装姿で働いていたら綺麗なエルフのお姉さんたちに見つかった、以上。
悲しい話、僕もこうした女装姿で困ってしまう事態はそう少なくない。ぶっちゃけ慣れているとすら言い切れてしまう。だから、多少のことでは動じない。
注文の料理とお酒を運んだらそのままテーブルに身柄を頂かれ、ミア母さんからの勅命でお酌をして酒代を搾り取れと命令を受ける始末。皆すでにお酒を入れているせいか、あのリヴェリアさんまで乗り気で僕をからかい楽しむぐらいで、いつもはエルフらしくしっかりとした言動をするはずのアリシアさんも柔らかく頬を染めている。
そして、一番の気がかりな存在は、当然レフィーヤさんだ。レフィーだけはどこか調子がおとなしくて不気味だった、それが異様に不自然で仕方ない。
お酒の場でもどこかなりを潜めていて、けど常に横で僕の服の裾を握っている。逃がさないように、時折横目で微笑む際もそこはかとない悪魔のような威圧すら見えてしまう。
早く終われと、ラストオーダーがいつもより2時間早く来ることを切に願ったせいか、酒場が店じまいの声をあげた。ようやく終わった、そう確信した僕は、酒場で借りたウェイトレスの服装を返却する、こともなく
……まあ、送り迎えだけなら
女装姿のまま皆に連行されて
……あれ、なんだかおかしい
そう思った頃には、僕はある場所にたどり着いていた。
「たらいまぁ~」
「エイナ、そなたの家は久しいな。片付けがあるなら手を貸すが」
「だいじょうぶですよぉ……どうせすぐ散らかるもん」
ある場所、僕は初めて来たけど、うん、ここは家だ。肝心なのはここが僕の帰る場所じゃなくて、僕を捉えて逃がさない場所だということだ。
「じゃあ、僕はここで」
「……ベル」
「ごめん、この埋め合わせはいつかッ!」
これ以上はいけない。僕の危険センサーがサイレンを真っ赤に叫んでいる。全力でその場を跳躍し、一気に逃げ切る。後々怖いことになりそうだけど全部野と山になってから考えればいい!!
「あ~るくす、れい!」
「!!」
〇
……エルフって、エルフって何?
エルフとは、皆お淑やかで、潔癖で、時に気品に満ちた振る舞いをしている。なのに、今はどうだろうか、僕はこの定説に対して激しく疑問を抱いてしかたない。
なぜ今、そんなことを脳内で提起しているかと言うと
「アリシアさん……王様の命令は?」
「……うぅ」
……ぼろぉおんッ
「「「おぉ~」」」
「……」
宅飲みで、女装姿とはいえ男がいる状況なのにエッチな命令ありの王様ゲームに興じているからだ。それも、皆エルフなのに、エルフなのにッ!!
……わからない、エルフって何?エルフって、いったいッ!!
咄嗟に目を背けたけど、一瞬、というか普通に見てしまった。服の上から十分にわかりすぎるその豊満なお胸を
それもただの乳房ではない。あのアリシアさんの、貞淑なエルフらしいエルフであるアリシアさんのお胸が大胆にまくり上げられている。しかも、それを見ているレフィーにリヴェリアさんとエイナさんはやいのやいのとはやし立てて楽しんでいる最中。当のアリシアさんも顔こそ赤らめているがそれほど恥ずかしがるわけでもなく、というかちらちらとこっちを見てくるのが少し気になる。
……なんで、僕がこんな場所に
酒場から変わってそこはエイナさんの自宅、そして行われているのは王様ゲーム、当然強制参加であり、しかも傍にくっつくように座っているレフィーはずっと僕の腕を掴んでいる。本気で払えば逃げられるかもだけど、きっとまた、というか確実にアルクスレイされる。
でも、どのみちここにいても
「……ッ」
王様ゲーム、ノリで始まったがのっけからハードな命令が飛び交う。レフィーとは関係を得たけど、いやそう言う理屈を立てるのもどうかとは思う。うん、我ながら麻痺している
とはいえ、ことが及んでからでは遅くない。だから、ここにいる三人には僕がいた事実を酒の場の妄想にさせて、痕跡を残す前に僕は立ち去るべきなのだ。だから、そのためにも
「……レフィー」
「?」
エイナさんとリヴェリアさんがアリシアさんのお胸にかぶりついて見ているすきに、僕はひそひそとレフィーに耳打つ
……なんです、ベル?
……僕、その……トイレに
……本当のことを言うなら聞いてあげなくもないですよ
……嘘です、帰らせてください
「そうですか、では」
座ぐり、レフィーが僕の耳元により近づく。手を当て、少しくすぐったい声で、とんでもないことを仰った。
……今ここで、皆にエッチなことしてくれたらいいですよ
「!!」
「……なーんて、ふふ」
「あぁ、レフィー」
心臓が止まりかけた。というか、たぶん止まっていたかもしれない。
さすがに、僕も考えすぎだった。ここにいる皆も、いくらお酒に酔っているとはいえそんなことをすれば「……じゃ、次は私が王様ですね。」
「……へ?」
「やったー!王様万歳!! で、どのおっぱい出せばいいの? 右、左、真ん中?」
「胸か、胸を出すのは恥ずかしい……だが、王様の命令は絶対……ん、しょ」
「ま、また脱ぐのですか……って、リヴェリア様、まだ早いです!!」
気づけば左からエイナさん、リヴェリアさん、アリシアさんも手にはくじの棒を持って大騒ぎ、うん、もう既にくじがいきわたっているのだ。僕もいつ引かされたのか、手にははずれの番号くじが
うん、持っているのだ。王様のくじを、今レフィーがその手に
「!!」
まずい、なんだかすごくマズイ!!
「さて、おっぱいは出しましたし……次はもっと過激に」
「……」
わからない。酔っているからといって、どうしてここまで
胸を出すように言ったのはエイナさんだけど、それに対してもみんなおかしい。あのリヴェリアさんですら何も言わない、起こったりする気配がみじんもない。
いったい、なんで
「……ベルくん、おしゃけ」
「あ、はい」
ボトルを取り、出されたグラスに注いでいく。やけに良い匂いで、そう言えば豊穣の女主人でも同じ酒をキープして取り出していた。
ラベルの装飾、漂う芳醇な匂い、どこか覚えが
『ソーマ謹製、オラリオメリー改』
※判断力が激しく低下するおそれあり、食後にメリーウコンの摂取が叶わない場合は危険なので控えるように、性的な行為に走ってトラブルが起きる可能性も……
……あ、駄目だこれ
「では、1から4番まで全員がノーパンでスカートをたくし上げてください!」
「「「イエーーイ!!!」」」
「……」
常に笑っているエイナさん、どこか虚ろでボケっとしているリヴェリアさん、赤面して若干やけくそなアリシアさん、皆様子は違えど返事は最高に上々である。だれも王様の命令に異を唱えるつもりはないらしい。
「ベル、楽しいですね」
「……もう、勘弁してくださいッ」
今回はここまで、次回よりもっと過激な遊びを
フィルヴィスを出すべきかと悩みましたが、今回は見送りにしました。ワンチャン期待された読者の方々には申し訳ございません。