白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
リュー編がかなり抜き特化の自分得な話にしちゃったんで、この話からまた方向性を修正。白兎の売りである女性主体の責め、甘やかし、授乳プレイ、そういったものを意識してプロットを考えた所です。
長々と喋りました。それでは本編をどうぞ
(1) 聖夜の奇跡、アルフィアお義母さんは叶えたい
冬の季節、積雪は深く庭は一面純白のベッドだ。
オラリオに訪れた猛烈な寒気、師は走り暖を取るべく皆々が駆けまわる。手袋とマフラーを付けて、厚手のコートを羽織って街へ赴く。雪かきが成された大通りにはいたるところに雪山が点在し、でもそうして積み上げられた雪が子供たちの遊び場にもなり、また店の宣伝になるように飾り付けをして、またあるものを通りに置く人もいた。
そう、切りそろえられたもみの木だ。神様たちが大好きな地上の祭りごと、今年のクリスマスは、少しフライングして始まってしまったのだ。
× × ×
「はい、配給分の薪を増量ですね。では、支払い手続きの変更で、こちらに氏名を……はい、手続きは以上です。では、良い聖夜を」
「……え、はい。そうですね、良い聖夜を」
営業スマイル、美人受付の麗しい微笑み、商売のものとはわかっていても男であるならたまらない。初対面のギルドの職員さん、なんだかさっきからずっと見られて、時おり笑みを漏らして、今はじっと見てきて
「君、エイナのお気に入りだよね」
「?」
「聖夜の予定はどうなの? ラビットフットのあなたならきっと引く手あまたで、うらやましいことね」
「……い、いえ……そんなこと」
「あら、だったらお姉さんが手を上げようかしら。わたし、年下で可愛い男の子、タイプなのよね」
「!」
ギルド制服の首元から指を一本、胸元を少し見せると魅惑的な谷間の縦筋が見えた。
誘惑、獣人の種族だからか、それとも
……クリスマスだから、こんな情熱的に
「ぼ、ぼく……家族の皆と過ごしますから、その、失礼しますッ」
「……あら、残念」
真っ赤な顔をマフラーにうずめ、ベル・クラネルは雪の降る道を走っていく
道を行く道中も、見知った人、知らない人、特に女性の人が僕の名前を呼ぶ。そう、この現象を言い表せる言葉は
……これって、もしかしなくても
「やあベル君! 今年の冬は逆ナン祭りだって聞いたけど、調子はどうだい!」
「へ、ヘルメス様……って、ほあッ!?」
雪に足を滑らし転倒、宙で一回転し綺麗に雪かき後の積まれた雪山にストライク、勢い強くそのまま貫通し向かい側に顔が突き抜ける。
「お~、これはまたダイナミックな作品だね。雪籠りする兎、いやここは極東の菓子になぞらえて、雪ウサギ大福とか」
「……あの、すみません。突っ込んだのは僕ですけど、取り合えず助けてください。」
「おっと、これは失敬」
その場に在ったスコップを持ち、ヘルメス様やその辺りにいた子供たちも合わさって、雪山からは無事脱出は成功する。けど、コートが水にぬれて少し、いやかなり寒い
「ははは……いや、話しかけたのは俺だ。すまないすまない」
「……い、いえ」
挨拶は手短に、早く帰って暖炉の熱に包まれたい。けど
「あ、ちょっと待ってくれ……ベル君、今暇かな?」
「……」
……なんだろう、神様相手にすごく失礼なんだけど
ヘルメス神、この方の思い付き、何かと問題を起こす起点になる人。特に今この出会い初めに至るまで、なんだかずっと嫌な予感がしている。
「おや、ベル君……なんだか面倒ごとに巻き込みそうだよなぁ、帰りたいなぁ……みたいなこと思っているのかい? いやぁ、まったく言い返せないなぁ!」
「……」
せめてそこは誤魔化して欲しい、そう思うもむなしくヘルメスの手はベルの肩を掴んでいる。
「まあまあ、冗談はよしておいて、本題に入ろう。ベルくん、手を出してくれ」
「……はい」
言われた通り、ベルは手を出す。すると、ヘルメスはポケットから何かを取り出し
「?」
ベルに手渡した。それは、本当に小さなものだった。
「鐘……銀じゃなくて、白金?」
綺麗なものだった。装飾のレリーフはもちろん、年代も古く思えるこれは不思議と見ているだけで美しいと思える。
聞こえるはずの無い鐘の音、静寂に響く透き通る綺麗な音、そんなものが無意識に感じ取れてしまう。
……これ、なんだろう
「おや、気に入ってもらえたかな?」
「あの、本当に何ですか……これ、僕に渡して」
「まあまあ、クリスマスプレゼントみたいなものさ」
「プレゼント、ヘルメス様から……聖夜に、男神様から」
「おい、止めなさい……変な考えを持つんじゃない。たく、それはね、君のものなんだ」
「?」
「不思議な顔をしてくれるが、実際そうなんだ……まあ、見つけたのは最近なんだけどな」
……まさか、彼女の遺品がこのオラリオで見つかるとは
「ん、今何か」
「いや、言ってないさ……さ、それを渡したら用は終わりだ。」
「え、はい……って」
無くさないように、そう言いヘルメス様は僕のポケットに鐘を入れる。
「よし、これで問題ない。さ、良いことをしたし……今日はどこかで遊ぶとしよう。静寂に借りを作ったんだしな、きっと夜遊びしてもアスフィにはバレない!静寂だけに!」
「……あ、ヘルメス様!」
呼びかけ空しく、男神様ははるか遠くへ走り去る。
残された僕は一人寒く、というか本当に寒い
「うっ……そうだ、体濡らしたんだった……早く帰ろう。」
踵を返し、ホームへの帰り道を急ぐ。遠く何処かで聞き覚えのある男神様の悲鳴とこれまた聞き知った女性の憤慨した声が気のせいか、でもまあいつものことだから今は特に気にもならない。
渡された鐘の疑問、それも忘れて僕は走っていく。
〇
「ベル君お休み、寒くて眠れなかったらいつでもおいでね。そう、僕は何時までも待ってるからッ」
「あ、はい……では、お休みなさい」
リリに連行される神さま、そんなお決まりのやり取り。廊下で皆とおやすみなさいを済まして、皆が各自部屋に入って、僕も部屋に入った。
魔道具のおかげか、部屋は暖かくて快適な温度だ。外は依然寒く、月の光が雪に跳ね返り、今日も夜は淡く暗い。
「……ふぁ、はぁ……ん、明日、何しようかな」
雪の影響とは別に、明日はダンジョンに潜らない日だ。冬備えでいろいろと家事仕事をみんなで手伝う日でもあるけど、それも今日でたいがいは終わってしまった。
他に手に職あるもの、または約束をしているもの、その中で僕だけは何もない。明日、起きてから何をするかを決めないといけない。
「……ダンジョンかな、聖夜なのに味気ないって言われそうだよね。」
はは、と自嘲気味に独り言ちるベル。そんなことあるはずなく、街で一声かければたちまち女性たちは君の手を取り、聖夜にハーレムで酒池肉林ですら可能であるのに、この鈍感ウサギは仕方のない。
オラリオ中のモテない男達の集合無意識が怨嗟の声を上げる。しかし届くはずもなく、ベルは気楽に夜更かしで読書を始めている。
「……これ、もう読み終わっちゃった」
しかし、いざ読み始めてもその気分ではないようで、悪戯に夜更かしの準備に入ってしまったため、眠気はどこか遠くへ
何かをしないと、そう考えているベルにふと
「!」
思い立った。ベルはおもむろに立ち、部屋のハンガーラックにかけたコート、暖房器具の傍で乾かしている今日着たコートの、そのポケットの中から取り出したるは
「……あった」
ヘルメス神から押し付けられたもの。不思議と注意が向いてしまう、見れば見るほど高級そうな嗜好品
「白金は、高いよね……なんだか、悪いような。でも」
そっと、手に持った小さな鐘を振る。けど、鐘は鳴らない。不思議に思い、明かりのある机で鐘を見てみる
……これ、内側が錆びてる?汚れ?
鐘をひっくり返し、中を見てみると分銅がついた舌の部分、音を鳴らすパーツが半端な位置で止まったまま。
だから試しに、ベルは机に置いた筆入れから、適当に先が細いものを手に取り
「暇だし……やってみるか」
きっと、綺麗にすれば音を鳴らしてくれる。
この美しい鐘の音色を、今一度
聖夜にふさわしい鐘の音色
「!」
分銅が落ちた。短く途絶えた音、しかし鳴った。鐘は今音色を発した。
想像に知ったものとどこか似ている。いや、似ているというより、そもそも
……なんだろう、これ
『……――-ッ』
チリンと、淡く薄くガラスを端弾いたような音。小さい鐘から聞こえたとは思えない、なんとも主張の強い音
静寂をもたらす美しい音色、他の音を置き去りにした、唯一純粋なこの鐘の音色が、今僕の頭に残り続ける。
……聞いたことないのに、知らないはずなのに
『――――ッ……――-ッ』
……覚えている。知らないのに、知っている
「!」
何故かに気にかかる音色、レトロなセンチズムに落とされて、だからか
「あれ、なんで……どうしたのかな」
……ぽつり
「ぼく、かなしくないのに……なんで」
涙が、溢れていた。
拭っても拭っても流れだす。感情が飽和してどっと泣き出した幼子のように、
ベル・クラネルの顔は、あふれる涙でくしゃくしゃに潰れていく。
「…………ッ!!」
次回に続く
「!」
……あれ、僕いつのまに
目は開いていない。寒さで意識だけが目を覚まし、暖を求めて体が縮こまる。
ぼやけながらもベルは昨日のことを思い出す。あの夜、机で泣きじゃくって、どうしてかわからなくて
……そのまま、布団に入ったのかな……うぅ
「さ、寒い……暖房、切れてるのかな」
魔道具の暖房器具、奥だけで部屋を暖かくしてくれる代物だが、当然燃料もいるわけであり
つまり、この寒さを何とかするには、寒い中布団から這い出て、外の外気と変わらない部屋やホームの廊下を通り過ぎて
「!」
断念した。ベルは身を更に縮こませ、暖を取ろうと布団を掴み
……むにゅ
「?」
布団を手繰り寄せようとした、はずが
何かを掴んでいる。布団とは違う生地の感触。熱も、妙に生っぽい
「!?」
まさか、神様なのか、ベルの思考はすぐに察して推理を始めた。目は開けていないから何とも言えないが、仮に今自分が掴んだのが
……掴んだの、あれだったら……うん、神さまかも
豊満、たわわ、手に触れた感触をゆっくりと離す。距離を取り、目を閉じたまま布団から
……バレないように、見ないように
「……」
…………ふぅ
「!」
見開いた。固く閉じた目を見開いてしまった。
生暖かい吐息が唇を撫でた。生々しさに溢れたみずみずしい感覚の衝撃、耐え切れず僕は目を見開いてしまった
光が、見える。夜とは違い、朝日が雪に跳ね返り、眩しくなった外の明るさが部屋の中をも照らす。
目が慣れて、見えてしまう。神様の尊顔、それが今、僕の目に
「……かみ、さま……ぼく、ごめんな」
目の前に、いる
「ごめん、なさ……」
いる、それは、神様、ではなく
「…………い」
まったく、見たことの無い、真っ白な髪の、綺麗な
「………………誰」
綺麗な、息をのむほどに綺麗な女の人。僕と似た髪の色で、美しいドレスを身にまとった、静寂を身にまとったような麗人。
「!?」
驚き、布団をまくり上げ僕はその場で座った。
乱れた髪の先が顔にかかり、今さっき触ったせいか、ドレスの胸元が崩れその豊満な乳房がこぼれている。
僕の知らない美人さんが、僕のベッドで乳房をこぼし、無防備な姿で眠りに興じていらっしゃる。
「――――――ッ!!」
叫ぶ、口を手で押さえ、声を押し殺して、その上で僕は声なき声を叫び散らす。
聖夜の朝に起きた不思議な奇跡。昨日まで何をしようかと休日の使い方を考えていた僕に、今
悩みようがないほどに、取り組むべき大きすぎる用事が出来てしまったのだった。
設定とか、なんで蘇ってんのとか、そう言うのはあまり気になさらないと嬉しいです。クリスマスなんで、程よい奇跡、程よいラブコメ、あとはどろっどろのエチエチ
感想、評価などあればよろしくお願いします。