※この作品はR-18です。

白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー   作:37級犬築士

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日常回です、エチエチはもう少し先


(2) 聖夜の奇跡、アルフィアお義母さんは叶えたい

 朝目を覚ましたら、知らない女の人が側にいた。

 

 とても、とてもきれいな人で、顔立ちが整っているのはもちろんなんだけど、漂う品のよさはエルフの女性にも通じるものがある。例えば、ロキファミリアのリヴェリア・リヨス・アールヴ、あの人のような出会うだけで背筋がピンとなってしまうような、この人にはそんな高貴な美しさがある。

 

 顔だけでも、言い表す言葉はいくらあっても足りない。それに、視点を変えるとその体

 

 今も溢れている、その豊満な乳房も

 

 

 

…………はっ!?

 

 

 

「!!」

 

 視線をそらす。飛び退き、ベッドから転げてそのまま壁際まで

 

 

……み、みちゃった!

 

 

「おおお、女の人の…………胸、先っぽ、桜色」

 

「……」

 

 もぞもぞと、寝返りを打つ誰かさん。

 

 仰向けになって、ドレスの胸部分がはがれたまま、両の乳房はたゆんと揺れる。仰向けで寝て、けど乳房のふくらみはあまり沈み切らず、その豊かさと張りのある質感が見るだけで伝わってくる。

 

 吐息で揺れて、上下に揺れる乳房。上がって、下がって、また上がって

 

「!」

 

 

……ぼく、何してるんだッ!

 

 

 真横に視線を逸らす。寝ているすきに裸を見るなんて

 

 いや、それも十分悪いことだけど……今は

 

 

「……こ、この状況、すごくマズイ」

 

 今は朝、もうすぐ皆も目を覚ます。

 

 個人の部屋に許しを得ず入ることはしない。いちおう、ホームでの暗黙の了解だし。でも

 

「……ッ」

 

 もし、この人が目を覚ましたなら、まず第一声は

 

 

 

 

『いつか、いつかやると思ってました。この変態! ろくでなし女食いウサギッ!!』by山吹色の妖精さんの声

 

 

 

 

 

……うん、多分こんな感じ。ちょっとイメージが具体的すぎる気もするけど

 

 

 ホワンホワンと浮かび上がった鮮明すぎるイメージ。でも役目を終えたからひとまず頭の中の妖精さんには退場してもらい、思考を切り替え。

 

 とにかく自分にはこの状況を打開する行動が必要だと強く認識する。

 

 

「……よ、よし」

 

 覚悟を決める。今すべきこと、それは、言ってしまえば

 

「しょ、証拠隠滅……ゴク」

 

 目を閉じる。集中して、気配にだけ意識を割く。見ないように、心の目で実態を捉える。そうだ、かつて僕はリヴィラで似たことをした。

 

 あの時も、相手の姿を目ではなく、心で映し見て

 

 想像する。この女性の姿、ベッドに仰向きで寝て、服をはだけさせて無防備にしている姿

 

 白磁のように美しい肌、柔らかく美しい曲線、その先端にある官能的な淡い赤色の、桜のような品のある色合いの

 

 

 

 

「……ごふっ」

 

 

 

 

 殴った。自分で自分のほほを、可能な限り力いっぱいに

 

 僕の馬鹿、だから頭の中のレフィーヤさんにまで酷なことを言われるんだ!想像したら駄目なんだ、あと頭の中のレフィーヤさんってなに!?

 

「!」

 

 動転している、気がおかしくなっていることに気づいた。平常に、どんな状況だろうと、とにかく平常を取り戻さないと

 

 落ち着いて、まずは、そう……ベッドに触れる。ベッドに乗らないと始まらない。

 

「……起きないで、くださいね」

 

 ぎしりと、二人分の片膝を乗せると重量が傾き音が漏れる。慎重に、これ以上音を立てないように、ベッドの上を座ぐりながら移動

 

 未だすやすやと眠りに落ちているお姫様、その柔肌へベルは手を伸ばす。目をつぶり、おそるおそる

 

「……ぐッ、落ち着けば……でき」

 

 

……ふにゅん

 

 

「ひゃ!?」

 

「………………ん」

 

「!?」

 

 声を押し殺す。伸ばした手を引き、膝立ちのままで銅像のようにぴたりと動かない。

 

 女性は動く。触れられたからか、寝返りをして、そのまま

 

「…………ぁ、んッ」

 

 うつ伏せに、ようやく胸が隠れた。

 

 でも、今度は何だか息苦しそうで

 

「胸が大きいから、苦しいんだ……あれ、でもこれなら」

 

 見えていない。これならうまくやれば

 

「……ッ」

 

 ドレスの胸部分を、上手いことずり上げれれば

 

「み、見ないで済むから……できるかも」

 

 ごくり、生唾を飲み干し、僕は覚悟を再度決めた。

 

 綺麗な背中、オープンショルダーのドレスは背中の綺麗な形、首筋からすらりと降りる背中の流線的な美

 

 油断ならない。こんなにも女の人の生々しい魅力を感じたのは久しぶり、というかもう忘れられないほどに記憶に刻まれている。

 

 でも、そんな時間も終わり、今僕の手で終わらせる。

 

「覚悟を決めた。そうだ、僕があなたを……この手で」

 

「……ん、苦しいな……ほぁ、んくッ……ぁ」

 

 間延びした欠伸、のそりと体を起こし、背中をのけぞらして腕をピンと高く。

 

 ぷるんと、張りのある乳房がこれでもかと僕の視界に映る。朝日を浴びて、純白の肌が光り輝いて、とてもきれいな、女性の裸姿、大きい胸が、とても魅力的な

 

「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『変態! 大変態!! ベル・クラネル変態!!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

「……はっ!?」

 

 戻った。戻ってこれた

 

 消えかけた意識が覚めて、今僕はまともな思考を取り戻した。頭の中のレフィーヤさんが警鐘のごとく脳内で叫び散らしたおかげか、でも

 

 

……頭の中のレフィーヤさん、僕の名前を変態の最上級にするのはやめてくださいッ!!

 

 

「いや、でもそのおかげで助かったわけで、でもいまはそんなことより……あ、あのこれはその」

 

 言い訳を、とにもかくにも言い訳を、いや弁明を

 

「僕は、その……貴方に何も……ッ!?」

 

「……君」

 

 体を起こす。ゆっくりと動き、伸ばした手が僕の首に絡んで

 

 近づく顔、開いた眼の綺麗な翡翠色に、僕は言葉を

 

 

「……ッ」

 

 

……ガバッ!ぐぎゅぐぐッ!! 

 

 

「――――ッ!!?!??」

 

 言葉を失った、そして加えて

 

 息をする能力も、奪われた

 

 

 

「……まったく、私も油断したものだ」

 

 

 

「!!」

 

 喋った。透き通る声、落ち着きのあるハスキーよりのトーン。年上の魅力を感じる声色はできれば、この柔術を受けていないときに聞きたかった。

 

 

……逃げられない、なんで……力、出ないッ

 

 

 ベッドの上、腕を背中に回されて、その上で足で肺を圧迫されてるせいか、上手く声がさせない。というか、もう

 

 

……苦しい、息できないッ

 

 

「……ぁ、かは……ぁあ」

 

「まったく、お前は変わらない……またヘラに、チクって……て」

 

「……ごふ、かふッ……ひゅぅ、かひゅ、ケホゴホッ!!」

 

「お前、そんな髪色だったか……いや、というより」

 

「ぁ……ひゅぅ、こひゅッ……く、あぁ、ぁ」

 

「…………」

 

 

 

……すっ 

 

 

 

「!……げふッ、ごふ、ふっ……はぁ、はああぁ、かふっ……すぅ、はぁ、はあぁ!」

 

 

 拘束が緩む。肺に一気に空気が入って、咳き込んでえづいて、なんとか呼吸を戻す

 

 けど、腕はまだ抑えられたまま。力を入れても抜け出せない。女性なのに、どうして、けど背中にはファルナもない。なら、ただの技術

 

「……あなた、いったい、なんなんですかッ」

 

 レベル4の僕を軽々と押さえつけられて、というかそもそも、僕の部屋にどうやって忍び込んで現れたのか

 

 まったくわからない。本当に、いったい何者なのか

 

「何か? それはこっちのセリフだ。だが、とはいえ知り合いと思い加減をしなかったのは私の落ち度だろう。それは謝る。謝るが、そもそも人の寝床に潜り込み、あまつさえ服を脱がそうとしたのは、これは見過ごせないことだ。理解してくれるな」

 

「……ここ、僕の部屋です」

 

「そんな適当な嘘を……」

 

「……」

 

「は?……いや、ばかな。そんな嘘、嘘に……うそ、で」

 

 きょろきょろと見渡す。

 

 部屋の作り、窓の景色、色々と目をやって、そして思い詰めて数秒

 

 見下ろす。視線を合わせることはできないが、そっとその場で装いを直して、ようやく

 

「!」

 

 ばっと、解放されてすぐベルはベッドから飛びのく。

 

 警戒して、武器こそないが身構えて女性と対峙する。

 

「……すまないが、ここは、ここはどこなんだッ」

 

「?」

 

 うろたえている。さっきまでの落ち着きようから急に

 

「……ぼ、僕の部屋です……ここは、ヘスティアファミリアの」

 

 だけど、まずは疑問に答えた。答えて、そしてまた衝撃を受けたような顔をして

 

 生唾を飲み干し、もう一度僕に

 

「……君の、それにヘスティアファミリア。ヘラ、じゃなくて……いや、違う。そんなはずはない……そうだ、違うんだ」

 

「……?」

 

 身構えて、一挙手にも目を離さないようにしている。

 

 疑問を投げかけたら次は自問自答。明らかに混乱している

 

 

……なんだろう、様子が

 

 

 女性は、その手を額に当て、どこか悩まし気に独り言を重ねる。聞き取るには距離もあって、ベルにはただ見守るしかできない。

 

 しかし、一方で

 

 

 

「違う、そうだチガウ。私は、こんなところにいていいはずが、でも……くっ、やはり、オラリオ……どうなってる、どうして、私は」

 

「……ッ」

 

 様子がおかしい。ベッドを降りて、窓の景色を見たら今度は部屋をうろうろと歩きながらぶつぶつと

 

「あの、どうしたのですか? まず、落ち着いて「君!」……は、はい!?」

 

 視線をぐるんと、急に振り向くや問いかけながら壁際まで追い詰める。肩を掴み、切羽詰まった様相で

 

「……君は、何者だッ」

 

「!」

 

「その髪、顔……もし、もしかするなら」

 

「えっと、何を言って……一度、落ち着いて」

 

「名前を! 君の名前を!!」

 

「……ッ!」

 

 あれほど静かに寝入ってた人が、今は何か恐怖に負われているような、とにかく尋常じゃない様子で、僕の言葉を待っている。

 

 いったい、なんなんだろうか。この人は、本当にまともな人か、もしかすれば危険な人かもしれない。

 

「……ぼ、僕は」

 

 身構えて、とにかく今は名乗るだけ。

 

 僕はくっと睨み、凄みを込めて、強く

 

 

 

「僕は……ベル、ベル・クラネルです」

 

 

 

 言った。確かに言い放った。女性は、一瞬驚きで目を見開いて、そしてうつむいて表情が隠れた。

 

 何をするかわからない、身構えて警戒して

 

 油断せず、この人の行動を注意して

 

 

 

「……そうか」

 

「!」

 

 動いた、また両手が迫る。けど、反応が間に合わなくて、このままだと

 

「――――ッ!!」

 

 

 

……もにゅぅ

 

 

 

「……へ?」

 

 痛みは、来ない。苦しみも感じない。

 

 身構えていた僕に来たのは、優しい感触、そして温もり

 

 状況が飲み込めなくて、けど必死に冷静になろうとして、状況を俯瞰で考えて

 

 

「……ッ」

 

 

 理解、した。僕は今、抱きしめられている。

 

 名も知らない女性に、優しく、けど力は痛いぐらいに、でもどうしてか気持ち良くて落ち着いてしまう。

 

 膝が崩れて、壁を支えに僕は尻を付けた。目の前の女性は、それでも僕の顔を胸に抱いて、ただ

 

 

「……ぐッ、ひくッ……あぁ、ぁ」

 

「えっと、あの……んッ」

 

「すまないッ……こんなこと、言える立場じゃないのはわかっている。だが、すまない、許してくれ……君のことを、私は」

 

 

……ずっと、今際の時まで想っていた

 

 

「!」

 

 ぼそりと、涙にえづきながらの声で、はっきりとは聞こえなかった声。頬にかかる暖かい雫、さっきまでの敵意なんてのはどこにもない

 

 優しく、熱く強く、どこまでも深く

 

 僕を抱きしめてくれている。嬉しさ、悲しさ、感情の全部が震えになって、僕に届いてくる。

 

「……あなたは、誰」

 

 聞いた、聞かずにはいられなかった。

 

 知らない人。でも、もしかしたら

 

 この人は、僕にとってすごく、大切な人じゃないかと、思えてしまう

 

「あなたは、僕の……いったい、なんなんですか」

 

「……ぁ、そう、だな」

 

「!」

 

 口を開く、涙を浮かべた目、懸命に作ったやさしい笑み、僕に対して向けるそれは、想う心から現れた本当の顔だ。

 

 そっと髪を撫でる。そして、顔を近づけて、額と額を合わせて

 

 囁く声が唇を撫でる。少し感応的で、とろけるような甘い囁きが、僕の中に滑り込んでくる。

 

 

「……ただの、ただの女だ。君とは初対面の、ただの他人なんだ」

 

 

「えっ……ぁ」

 

 

 嘘だとわかる。何かを隠している

 

 その嘘はわからない。追求すれば何か出るかもしれないけど、そんなことは僕にはできない。

 

 

「すまない、迷惑ばかりかけて……こんなこと、してしまって。嫌だろうな、痛いこともしてしまった」

 

「……それは、もういいです。僕も、悪いことをしたから」

 

「君は良いんだ! 君は、私に何をしてもいい。私には、拒む権利はない」

 

「……そんな、そんなこと言わなくても……んッ!?」

 

 埋もれた、顔がまた、優しい感触で

 

「良いんだ。君になら、私は何をされてもいい……ベル、あぁベル、会えてしまったんだ。駄目だとわかっているのに、だけどあってしまえば、こんなにも、私は」

 

「……ッ」

 

 谷間の感触、大人の女性の色香

 

 鼻腔で感じ取るものに、どこか背徳的な感傷を覚えてしまう。今まで、こう言ったことは少なからずあったけど

 

 でも、どうして、この人の暖かさは

 

 

……知ってる気がする。なんだか、懐かしい気もする

 

 

 この感情、胸から出て来るもの、ずっと忘れていたようで、でも実はずっとふさぎ込んでいたような

 

 ずっと見てこなかった、自分の中の知らない声、欲して止まなくて一度口にしてしまえば駄目になってしまいそうな弱い部分

 

 

「……お………さ…」

 

 

 言ってしまえば戻れない。もう、この味を知ってしまえば、ずっと求めてしまうようになる。

 

 僕の知らない、けど何故か他人には思えない、綺麗な女性。その人に対する呼び方

 

 お姉さんと、呼ばないといけないのに

 

 僕は、僕はッ

 

 

 

 

 

 

 

「……お、おかあ、さん」

 

 

 

 

 

 なんで、僕は

 

 

「あぁ、ベル…………ベルッ」

 

 

 

 僕は、お母さんと呼んでしまったんだろう。

 

 

 

「!!」

 

 

……お母さん、おかあ、さん? なんで、僕はどうして

 

 

 

 

 どう、して

 

 

 

 

 

次回に続く 

 

 





 今回はここまで、ちょっとシリアスですね。次回の話は明後日以降に

 アンケートの集計終えました。中々に拮抗した結果でしたので、これはどう扱うべきか考えます。考えますので、まあ気軽にお待ちを

  
 今さらですけど皆アルフィア知ってるかな?ざっくり説明しますと、過去編で出てくるめっちゃ強い人で、ベルとは義母と甥っ子の関係、詳しく知りたければアストレアレコード必見、映画化して欲しいなぁ。

 
 
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