白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
時間がかかりました。続きは鋭意製作中です。
「………………ま、………様」
「……ん」
「………様………ベル様!」
「………………」
………リリ?………なにか……いってる……
体を揺さぶられる。
「もう……起きてください、ベル様!」
「?……リリ」
……あら、かわいい。
……ほんと、この子ったら兎みたい
……はぁ、はぁ…持ち帰りたい、持ち帰って…ゴク……
なんか、周りがにぎやかで…
「あの、そろそろ。これ以上人が集まる前に」
……?なんだか、やけににぎやかで
寝起きのぼやけた視界が晴れると、そこは見渡す限り女、女、女、女、女、…………そして女
「……皆、誰?」
気が付くとベルの周りには複数異性に囲まれていた。
しかも、彼女たちは一様に自分のことに対して向けた言葉を紡いでいる。
「あの……貴方たちはいったい」
ベルからの質問に彼女たちはいっせいにがやがやと沸き立つ。その中で最も年齢が高そうな女性が口を開く
「ああ……ごめんね、起こしちゃって。私たちはあなたと同じ冒険者よ。たまたま近くに通りかかっただけなんだけど、ね……君の寝顔が可愛くて、ついつい長居しちゃったのよ。驚かせてごめんね。彼女さんも邪魔して悪かったわ、彼有名人だし……ここの皆も興味津々で」
「はいはい、最初に彼女と思われていい気になったのはリリの方です。……すみません、ベル様。ついリリが許してしまったらあれよあれよと人が集まってこんなことに……」
「ああ………そういうこと、なんだ。じゃあリリ、そろそろ行こう「あの、ベル・クラネルさん!!」えっ、あっはい!?」
突如、声を遮って割り込む自分と同年代ぐらいの狼人(ウェアウルフ)の女の子、正面から見てもわかるぐらいにしっぽを振りながら自分に向き合う。
「あっ……えっと、僕に何か」
「はい!あの、私まだ駆け出しのレベル1で、私、クラネルさんのことすっごく尊敬しています。あの、あなたみたいな強い冒険者になりたくて、それから「ちょっと、抜け駆けしないでよ!ねぇあなた、冒険者になってたった一か月でミノタウロスを倒したって本当?ほかにも「ねぇ、最近ダンジョンにもぐってな」「あなたみたいな可愛い男の子、私すっごいタイプで………ガヤガヤガヤ
「えっと……あの、質問はその、一人ずつから「駄目です!一々付き合ってたらキリがありません。ほら、行きますよベル様」
「リ、リリ!で、でも」
「ちょっと待ってよ!まだ聞きたいことが「そうだ、可愛い男の子を独り占めさせるな!」追えーー!!」
……!なんで、追いかけて
「走ります!ほら、ベル様。リリを抱えて走ってください」「え、どうして?」「そっちの方が早いからです!早くしないと追いつかれます、急いで!!」
「!?」
両手に荷物を持ったリリを肩に抱えて全力で跳躍。近くの建物群の上に飛び乗り、屋根の上を全力で駆け抜ける。遠く後ろにおいてかれた女性たちが未だに何かとがやがやわめきたてているがもう既にそれらは届かない。
「リリ!どこまで行ったらいい」
「はい!ベル様、とりあえずあそこの大通りまで行ってください。せっかくのデートです、こんなので中断なんかリリは望みません!」
〇
「はぁ……リリ。とりあえずどうしようか」
「ええ、デートはまだ続けるとして、そうですね」
先ほどいた位置から遠く離れた大通りに降りた二人。だが、そこはあまり活気が無いというか、主に酒場などの店並びのためまだ日が昇っているこの時間ではあまりブラつく理由も湧きそうにない場所だ。
「ここから一番近い所は……ダメです。また、さっきの女達と遭遇しかねません。ちょっと歩きますが、もう少し離れた所なら色々と店も豊富ですし……ベル様………………聞いてますか?」
「えっ、ああ……移動だよね、うん。」
「………」
なんだろう、やけに自分の顔をジト目で見上げてくる。
「リリ、どうかしたの」
「………いえ。さっきのことで、ベル様の鼻の下が伸びてるか確認してるんです………伸びていませんよね、ベル様」
「いや、鼻の下なんて伸ばしちゃ………でも、ちょっと悪いことしたかな。なにも答えないですぐに逃げちゃったし………今度また会えた時、ちゃんと謝っていだだだだっ!!!」
「………ふんっ」
「りっ、リリ~」
ベルの足はいきなりリリのかかとに強く踏まれていた。しかも、狙って足の先端の指に体重をかけてぐりぐりとテクニカルに
「……もう、ベル様ったら」
お仕置きに満足したのか、踏みつけられた足先が解放される。
「うう……。リリ、どうして……」
「どうしてもなにも、リリがいるのに他の女の子の心配なんかするからです。デートのこと、忘れているんですか」
「えっと、でも」
……ギロッ
「あぅ………ご、ごめん」
若干理不尽と思うも、蛇ににらまれたうさぎには反論の気力も気概も起きはしなかった。
リリの口が開く…
「はい、わかればいいんです。デートの時ぐらい、ベル様にはリリを見ていてほしいんです。でも、そのかわり……………リリもベル様のことを見ています。気を付けてくださいね」
「………」
……これだからずるい。意地悪はしないとは言っていたが、結局今回みたく落としてから上げるやり方でこちらを揺さぶってくる。でもそれ自体は嫌ではなく、結局顔を赤らめるのはベル自身の問題だ
「……じゃあ、そろそろ行きますか。」
「……うん。でも、次はどこに行くの。もう服も小物もいろいろ買ったよね」
手に持った紙袋を軽く持ち上げる。正直、これ以上手荷物が増えるのあまり嬉しくない算段だ。
「そうですね。夕食前に何か軽いものでも食べに……ベル様……?」
「……いや、あの看板」
「?…………本…屋、ですか。………行きたいですか?」
「うん。そういえば前におすすめされた冒険譚の本を思い出してね、………でも、リリには面白くないかな?」
「いえ、リリだって本の愛読ぐらいしていますよ。それに、世の中には本屋デートという言葉もあります。いい考えだと思いますよ」
「!…じゃあ」
「ええ、せっかくですし、次はあそこにしましょうか
〇
「いらっしゃい……」
「……。」
やる気がなさそうな初老の店主。だが店の中は確かに穴場といわれるだけあって確かに品ぞろえは良い。
「うん、やっぱり聞いた通りだ。」
「ええ。…この蔵書量、ちょっとした図書館ですね」
確かにリリの言うとおり、そこそこに広そうな店であったが奥にも横にも立ち並ぶたくさんの本棚が余計に建物を広く感じさせる。
早速ベルは手近な本棚から一冊抜き取る
「!……これ、前にエイナさんが教えてくれた冒険紀行の本。へぇ、すごい品ぞろえだよ。リリも何か探してみたら「ベル様…」
「ん、どうしたのリリ」
「いえ、ベル様ったら………本当に本を目的にしてるんですね」
「えっと、……それどういう意味?」
「いえいえ、ベル様が本とおっしゃったので。てっきりリリはあちらの方かと」
そう口にするリリは店の奥にある黒いカーテンで隠された入り口に指をさす。
………!?
カーテンには子供が入り口に入る絵に大きくバツ印がつけられたものが描かれている。
「………。」
「すみませんベル様、リリったら早とちりで。まぁベル様が行きたいのであればリリも後ろにお供して「違うから!?ぼ、僕だって普通の本も読むからね!!」
とっさのことでどこか言い訳がましく聞こえる弁明を送る。本屋とあってか若干声は抑え目だ。そして、リリも手で押さえながらベルにこっそりとささやく。
「ええ、知っていますよ。普通の性癖も………異常な性癖も、結構守備範囲が広いんですものね「ちょっとこんなところでやめてよリリ。というか何でそこまで……もしかして隠してるやつ全部!」
「ええ、後学の為に全部一読させていただきました。」
「!? り、リリぃ……。」
恥ずかしさで耳を真っ赤にし、若干涙目でリリに訴える。
「ふふ、冗談はここまでにしときます。さぁ、せっかくですから何かリリも探します。ダンジョン関係のものがあれば助かるのですが」
「ちょっ、リリ?まだ話がって「ぺら、ぺら。……ほら、ベル様も何かお探しになられたらどうですか。あとでお互い何を読んで買ったか報告しあいましょう」
「………」ジ――
せめてもの反抗とばかりか、無言と目線だけで不平を伝えようとしている。
だが、リリにとっては拗ねた小動物のわがままぐらいにしか映らないのであろう。沈黙に耐え切れず失笑と微笑みが漏れる。
「もう、ベル様ったら。そんなに拗ねないでくださいよ。…ちょっとリリのおふざけが過ぎましたね、もうしわけございません」
「……」
「(ふ、ちょっとだけサービスですかね)……ベル様。少し頭を下げるか、しゃがんでもらえますか。」
「…………」
意図を察してか、拗ねた表情は引っ込み。逆にもじもじと期待に満ちた表情をリリに見せる。
「……リリ、その」
「?……どうしたのですか。ベル様」
すると、ベルは辺りを見回す。つられて、リリも見まわすと、どうやら店の中には先客がちらほらといるらしく、中には2~3人がこっちをちらちらと見ている。
はたから見ればカップルが人目を気にせずイチャコラしているといったところだろう。
「ああ…なるほど」
「うん。でもね、リリ。その………後でまた」
と、恥ずかしそうに自分の要望を伝える。
素直に自分に甘えたい、せっかくの機会を逃したくない。そんなベルの言葉の含みに、リリは内心で身もだえる。自分に対する甘えたい感情がただただ心地いい。
「はい、わかりました……今はそうしましょう。」
そう言うや、リリは足の向け先を本棚の通り道へと移す。
「……ではリリはこっちから適当に見て回ります。一周回って合流しましょう。」
「うん、わかったよリリ。じゃあ……また後で」
「ええ…またあとで」
〇
……冒険小説はこのあたり、かな。
本棚の通り道をゆっくり進み、並べられた本の名前に目を通していく。
……こうも多いと探すのも大変だ。えっと、あれは……違う…もう少し先、かな
ベルが探しているのは英雄譚を扱った小説である。以前ににエイナとの話で勧めれた古い書籍が今回の目的だ。
だが店の中はかなりの大きさというか、どうやら表向きは一件の建物にしか見えないが、どうやら奥行きは二件以上もある結構な規模のようだ。
「……それにしても多い。」
一面ぎっしりと並べられている上にそれなりの高さもある。まともに探していたら首が上下運動で疲れてしまうだろう。
……んん、この中から一冊を探すのは難しいかな。うん、何か別に適当な本でも…………あれっ
ベルから見てちょうど一番上の段、遠めにだがそのタイトルはエイナから聞いた通りのものであった。
「あれか。……でも、高いな。何か……」
高さにして2mと少し。当然ベルには届かないため何か踏み台か梯子を探す。
ちょうど、ベル日から見てすぐ先
!……あれだ。でも誰か使ってる……あの服、ギルドの職員……………ってあれ?
ベルから見て少し離れた先、立てかけ梯子を上り、高さに弱いのかどこか危なげに本に手を伸ばす人がいる。
「あれ、何で……ここに」
というか知っている。黒髪に眼鏡、そしてエルフの血統を表す尖った耳
その人の名は
「……エイナさん?」
「えっ、その声。ベル君!」
― グラッ
「!?」
とっさに振り向きバランスが崩れて梯子が傾く。
……まずい!?
「きゃあ!」
「エイナさん!」
盛大な音と共に、梯子が床に打ち付けられる。そして、その梯子に乗ってたエイナはというと……
「いたたた、あれ?ベル君どうして」
「(うう、無事でよかったです。」…もにゅ、むにゅ」
「んっ!ベル君、ごめん今どくから」
急いで体を起こす。エイナをとっさに受け止めたベルは、なんともまぁ典型的なラッキースケベを起こしていた。クッションとなったことで結果的にエイナの乳房を全力で顔に受け止めてしまったのだ。
「エイナさん……」
「うん、とりあえずありがとうだね、君のおかげで助かったわ。でも、君が何でここに?」
「あぁ、それは前に勧められた本「ベル様はリリとのデートでここに来たんですよ。エイナ様」
「!?」
ゆっくり振り向く。そこには大変見知った方がおられる。あれだけの音なのだから驚いて駆けつけるのも無理はないだろう。
「えっ、アーデさん?」
「ええ、ごきげんよう。エイナ様」
次回に続く
今回はここで切らせてもらいます。
完全に修羅場ですが、まあこの作品に限って女同士のドロドロな争いはしません。
次辺りでちょっとエッチな展開予定してます。