白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
全部無惨のせい、世の中大抵あの女装癖ショタ白髪ロン毛デカ胎児のせいにしておけば万事解決
やりすぎた、二人は同じ後悔を抱いている。
「へ、へ……へくちんッ」
「……ぁ、ティッシュどうぞ」
「うぅ……ずびばぜん」
渡した携帯ティッシュでちーんと鼻をかむ。僕もレフィーヤさんも振るえた体で少し動きがぎこちない。昼間は晴れていた天気も今は真っ白に曇りがかって、雪と風も強く吹いてきた。
よくよく見渡せば周囲のスキーヤー達も急ぎ足のように見えなくもない。
「……冷えましたね」
「ですね、さすがに遊び過ぎました。は、ハクションッ」
ひときわ大きいくしゃみ。汗をかいて暖かかったが、さすがにずっとぶっ通しで遊んでいれば自然とつかれる。次第に熱も冷めて、雪玉で顔も冷えてしまい寒さが肌に染みてくる。
山の中腹、コースの途中でなにをしていたのやら、ベルとレフィーヤはゆっくり下山し、ようやく下の入場ゲートにたどり着く。他のスキーヤも集まっていて、暖かいロビーの中央にはひときわ大きいストーブもある。皆、ウェアーを脱いで手足の装備も外している。ぼくらもすぐああなりたい。そんな思いが身に纏う装備をわずらわしく感じさせる。
「ふぅ……汗、べとべと……お風呂入りたいなぁ」
「!」
レフィーヤの一言、それを聞くやベルの中で欲望は吹き荒れだす。
……お風呂、確か
この建物、確か公衆浴場もあったはず。
……僕も、入りたいなぁ
「……あの、6時には食堂で」
「へ、あぁ……はい」
玄関口、互いに更衣室へ赴くために一度お別れ。
時間にして30分ぐらいか、ちょうどいい時間尺だしと、ベルも入浴場を目指す。
二人は意図せず、入浴場へと。
ここ、スキー場の施設にある大入浴場、その特性を知らないままに
× × ×
~レフィーヤside
「…………ッ」
湯に足を入れた。びりびりと血が急に暴れ出す心地に思わず身を引いてしまった。
……ずいぶん、冷えてしまったんですね
レフィーヤは意を決して、その身を湯の中へと落とした。
「!!」
……だ、だめ……これ、しゅごいぃ
冷え切った体が一気に温まる。氷の芯が溶けて、全身の穴という穴から疲労が噴き出していくような、比喩抜きにそんな感覚を感じられてしまう。
「ひゃぁ……きもちいぃ」
うだるような湯の熱さ、頭がボケ―となって溶けそうな、そんな夢心地にレフィーヤは堕落する。少し熱めの湯加減も、天然の温泉湯特有の鼻につく臭気も、良さも悪さも総じて旅の醍醐味として体は受け入れてしまう。
昨日の、大浴場も大きかったけど。ここの施設のそれはもっと大きい。湯につかり、頭を縁につけ天を仰ぐが、その天井もずっと高くその上ガラス張りで外が見える。天気さえよければ月を拝めただろうにと、レフィーヤは内心で思慮にふけている。
ここは、二人が利用している旅館の別施設なるもので、本館であるあちらよりもずっと娯楽要素は強い。ここ大浴場は多種多様な湯が並び、中には水着着用で男女が遊ぶジャグジースペース、さらにはパーリーピーポーなる上流階級のみが出入りを許されるナイトプールなるものもあるとか。とにもかくにも、湯を楽しみたいという人の願望に対し、この施設は際限なく力をつぎ込んでいることがレフィーヤには理解できた。
……きもちいい、ここいいね
……ねえ、向こうのお湯、行ってみようよ
……ねえ、露天風呂行かない?
……え、あんた知らないの……ここの露天風呂
「…………ふぇ」
周囲の声が聞こえるも、自分と同様にこの場所を良いものと感嘆に言葉を連ねているのだろう。
耳を澄ませているわけではないが、これだけ広いと自然に音は反響して聞こえてしまう。聞き耳を立ててしまうのは仕方のないことだ。
……音、うるさいけど、嫌いじゃない
湯の流る音、人の声、反響して鳴り響く喧騒に、レフィーヤはただ身をゆだねている。
掬い取るように湯を手で掻いて。それを肩や首元、胸元へ塗り込む。
くびれた体、出る所は出た健康的な肢体。タオルで体を隠さず、裸のまま湯につかっていても気にならない。
「……?」
ふと、目の前を歩いて横切る同じエルフ、同年齢なのか、つい互いの体に目が行く。
視線の先は乳房、秘部、見ているのに見てない風を装って、一瞬の攻防が起こる。
「……くっ」
悔し気に舌打ちをして、見知らぬ、名も知らぬエルフの少女はどこぞの別の湯へと逃げていく。
「ふふ、勝った」
あえて腕で隠さず湯に浮かべ晒して見せた。湯に浮かぶぐらいには、レフィーヤのものは立派であった。
……変、なの……裸、いっぱい見られる場所なのに
勝ち誇った己の体。井の中の蛙でしかないぬか喜びたとわかっていても、女性としてその部位の優位は誇らずにいられない。
腕で押さえなければ湯に浮かぶ程度に、それなりに自分のモノは立派なのだ。そう、レフィーヤは悦に入っている
「……ふふ、私も捨てたモノじゃないですねっと」
愉悦、気をよくしたレフィーヤの独り言。どうせ聞こえないならと、つい口ずさんでしまった。
アッと思い、周囲に視線をめぐらしてみると、よくよく見れば周りの同年代、ヒューマンや獣人などと、視線が自分に向いている気がする。
反響する浴場ゆえに、ちょっとの独り言は周囲の気を集めてしまったのだろう。そう納得し、して
「……ッ」
赤くした頬を隠すように湯の中へ顔をつける。調子に乗った、レフィーヤは反省の文字を脳内で浮かべた。CV、某ハイエルフの上司の声で
「…………あづい」
湯に浸かりすぎたせいか、それとも単に自滅して勝手に発熱したせいか、恐らく後者しかないだろうが、レフィーヤは立ち上がり外へ伸びる場所を探し求めた
……露店風呂、行こうかな
レフィーヤの視線の先、そこには露天風呂へと出る扉がある。すでに湯でそれなりに温まっているから、多少外気で寒くなっても問題は無い、耐えれるだろうと考えた。
髪を束ねるために頭に巻いていたタオルを外し、それを申し訳程度の体隠しとして前に掲げる。目指したどり着く出入り口、ガラス戸の曇りを指で拭って外を覗き見ると
「?」
……一人、だけ
白髪の、綺麗な肌の背中が見えた。が、よく見るとそこには文字らしき模様が
……冒険者、同業者かな?
同業者の女性、話すつもりは別にないが、万一関わってもきまずい相手にはならないはず
「……行きますか」
決心、という程のものもなく、気軽にレフィーヤはそのガラス戸を押し開けた。重い感触、踏み出した石の床は冷たくつい声が上がる。
……うぅ、お風呂お風呂
急いでこけてしまってはいけない、レフィーヤははやる気持ちを抑え、なんとか湯にたどり着き足を温め、次に腰をお腹を、全身を湯に浸した。
露天風呂、石で囲まれた壁に沿って作られたスペース。天蓋がある故雪や風は思ったほど身を障らない。岩で組まれた湯船は所々に大きな岩を残していて、なんとも趣のある様相であり、極東らしさを異文化側である自身に堪能させてくれる。
「ビバ、極東……極東良いとこ、一度はおいで……なんちゃって」
意味のない独り言、しかしこの場にいるモノは一人、誰もいないなら昨日のように好き勝手しても問題は……問題、は
「?」
……あれ、たしか
入る前、窓越しに誰かを見た、白い髪の、綺麗な肌の冒険者の
「……見間違い、入れ違い?」
考える、しかし気持ちい湯の前に重い考え事は続かない。レフィーヤは考えるのを止め、そのまま湯に身を預けた。
次回に続く
今回はここまで、何か起こる気配しかないですが、それは次回で、感想・評価いただいて大変うれしく思います。
<<<重要報告>>>
この作品、累計話数が200に近づいてきたので、記念
の一話完結エピソードを書くことにしました。つきましては、その内容を読者皆様の要望から決めようかと思います。活動報告より応募をどうぞ、また既存の目安箱からでも構いません。
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