白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
二部構成となります。
(1) いつかたどり着く未来の話、アイズ・ヴァレンシュタインの決断
いつか、に繋がる200話記念
× × ×
メインストリートの横に並ぶ多くの商業施設、商店の中に交ってちらほらとある宿泊施設は昼と夜では顔を変える。ダンジョンへ探索業に赴くことを勤務とするなら、勤務の移動の際にふと目に留まる程度のその建物、活きと帰りで前を通り過ぎるだけで、そこへ足を踏み入れるなんてこと夢にも思わなかった
思わなかった、そう過去形で言い切れる当たりもうお察しだ。恋人向けの高級宿泊施設、そこへ一泊の利用を申請し、そしてパートナーと共にドアを開けて中へ入る。
ドアが閉じて、外は隔絶された。閉じられた部屋の中、僕と
「……ベル、先にシャワー浴びて良い?」
「え、えぇ……どうぞ」
……慣れてる、もしかして来たこと、いやないないッ……ない、よね?
「……アイズさんッ」
閉じられた部屋、ラブホテルの一室で僕とアイズさんはこれから何を行うか
……今日は、行きたいところがあるから
「……鍛錬、のはずじゃ、なんで?」
ホームに来たアイズさんに誘われるまま来て、気づけば城壁の上ではなくラブホテル。
いったい、なにがどうなってこうなったか、無い頭を振り絞ってもわからない
……キュッキュ
……シャァァァ
「……ッ」
音、バスルームから聞こえる音、水が流れる音
想像してしまう。アイズさんが服を脱いでシャワーを浴びている様子が、ありありと美しい背中やお尻のラインまで
「…………くッ」
ふらついた。ぐっと来てしまって、鼻の奥に鉄の味を感じてしまう
冷静にならねば、もしかすると壮大なドッキリかもしれない、まずはそう思って心を落ち着けよう。
……ギシ
「……硬い、弾力がある?」
腰掛けたベッドのバネが随分としっかりしている。きっと、その手の行為を想定しているからだろうか
行為、大人の男女が行う蜜事、書の概念でしか知り得なかったものが
今、知識ではなく現実のものとして
「————ッ」
熱い、何もかもが熱くなってしまう。
心臓の音もやけにうるさくて、気を抜かないと雰囲気だけで意識が持っていかれそうだ。ぐにゃりと視界が曲がって、ひどく酔った時みたいに意識が消えそうな
……ガララ
「!」
いっそ、意識を消せば難解な現状から逃げられるかもしれない、そんな淡い想い抱く前に潰えてしまった
ひたひたと、濡れた足裏は微かな音だけを出している。バスタオル一枚で体を隠した、濡れた髪が艶やかで瑞々しいアイズ・ヴァレンシュタインが、今僕の前に
「ベルも、シャワー」
「……はい」
促されるまま、僕は僕じゃない何かに突き動かされて足を踏み出している。
考えがまとまらない。頭を埋め尽くすのは、艶やかなアイズさんの濡れ姿だけ
ふくよかな部分も、スラリと伸びた美しいラインも、何もかもが想像の先を上回る。高鳴る鼓動、それは先の不安の者とは違う、もっと前向きな高鳴り
あぁ、気づいてしまう。僕は今興奮して、期待している
アイズさんに誘われて、何がどうなってこうなったか、そんなことはどうでもいい
ここから先、始まるのは男女の時間
もう、友達のままではいられない、これはそんな通過儀礼なのだから
〇
焦っていた、その自覚はある
あの子は進む、私の知らない場所で、色んな人と出会って、つながって、そして人としても大きくなった。見守っていた立場は、きっともう失礼に当たる
……わたしは、ベルが好き
いつしか、そんな言葉を一人の夜に口ずさんだ。自分とあの子だけならこんな思いは表現しない、だけど、今彼には彼を慕う女性がいっぱいいる
強さだけなら負ける自信は無い、けど彼の周りには強さ以上にもっと高いナニかをもった女の子たちがいっぱいだ。
彼を慕う子はいっぱいだ。実の姉の様に親しみながら思いを寄せるアドバイザー、恩を感じて心から試合支えると誓っている小人の子、優しくお世話をして微笑んでいる狐人さん、ある時からあの子の呼び方を変えた酒場の給仕さん、あげればきりがない。
皆、皆あの子を好いている。その事実を、私は
……焦ってる、いやだ
……取らないで、あの子は
一人の夜、積もり積もった不安はある時にふと限界を迎えた。
寂しさで泣いた夜、疼きが熱となって体が火照り一睡もできないまま朝を迎えた日
認めた上で、これからどうするべきか、私は決めないといけない
「もっと、先へ……ベルと、わたしは」
友達以上、それじゃあ駄目だとわかっている。進むだけじゃなくて、階段を上がるように今いる位置を丸ごと引き上げないといけない
疼きと熱が、その方法を自然と理解させた
行動は、迅速に始まる
次回に続く
前置きなので短め、次話でぐっちょりとエチエチに絡んでいく予定、続けてどうぞ