白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
……アリシアママ、行かないの?
…………はぁ
……アリシアママ?
……考え事です、先に入ってなさい
……うん
優しく表情を取り繕って、私はベルに手を振った。そしてベルは二人と手を繋いで、そのまま湖畔の方へと
今、ここはリヴィラから外れた森の中、ロキファミリアのメンバーとも水浴びに浸かっている場所へ足を運んでいる。
岩場があり、滝から流れ出る透明な水で深い所もあるが水浴びには最適な場所。本当なら私だって共にしたい、一糸まとわぬ姿で涼を堪能したい。
だけど、今あの場には彼が、ベル・クラネルがいる。少年の姿をしておいて、女を犯していた雄がいるのだ
あどけなく微笑む可愛らしさ、庇護欲を刺激するあの愛らしさが、全部疑わしい。本当は中身はそのままで、外見を利用して二人を毒牙にかけていたのではとか、そんな風に思えて仕方ない
……監視、しませんと
これ以上、不埒なことが起きる前に、自分が何かをしなければ
〇
水浴びの時間を終えて、四人は帰路につく。
部屋に戻る時になると、時刻は地上で言う夕方。食事の用意し始めるにはちょうどいい時間だ。リヴィラでの食事、普段であれば気を遣う物価高なそれに財布のひもは固くなるもの。
しかし、都合のいいことに今回の事情はリヴィラの住人の尻ぬぐい、とくにモルドからは多少吹っ掛けても問題なく買い出し等にも苦労はしない。
あとは、子供でも食べられそうなものを見繕うぐらいか。
そして今日は、三人のうち二人が買い出しに出かけていて
「昨日はお肉だったよね、ベル君固い固いって」
「お魚料理は難しいですよね、なるべく食べやすそうな柔らかい煮込みは」
献立を相談し会う二人、その会話はまるでを通り越してまさしく母親の会話
愛する子のためにするべきとをする、立派な親代わりをしている二人だ
屋台街をふらふらと、適当によさげな食料をモルドの名を使い購入する。
モルドの名前を使って、煮込みを売る店で夕食を頼まんとする
「お、誰だ呼んだか?」
「「!」」
二人ともに横を見る、隣に並び立つ男の顔、それは見知った悪人面である
「あ、モルドだ」
「こんにちわモルドさん」
「おいっす、お前らか」
街の市場、屋台並ぶそこは辺り一面食べ物の香りが充満する場所。煮込みを売っている屋台の前に並ぼうとした二人は見覚えある後ろ姿に声をかけた。
「どうだ、そろそろベル・クラネルは元に」
「戻ってませんよ、まだ可愛い子供のままです」
「……?」
可愛い、どこか自慢げに告げる台詞で一瞬疑問を抱くがすぐどこかへ
どうでもいいかと、そして聞かれてもいない愚痴を語りだした。
「そっか、そっかぁ……大変なんだな」
「そうですよ、まあでも楽しんだりもしてますけどね」
「けっ、女は気楽で良いぜ。こっちは地上に手紙とかさ、誤魔化すように色々してっけど結構ギリギリっぽくてなぁ。さっさと戻んねもんかなぁ。たく、面倒なことになっちまったものだ」
「「……」」
「ま、そっちも頑張ってくれや。子育てなんざめんどくせえことこの上ねえ……いやいや、まじに女がいてくれてありがてえわ」
がははは、品の無い笑い声をあげるモルドの姿に二人の目は感情を消している。
元をたどれば誰のせいだと、今手元にある武器を振りぬかないことに二人は疑問を抱いていた。やってもいいはず、許されるはず
「……はぁ、クズ」
「もう……どうしようもない人ですね。あとクズ」
「おいおい、ひでえ言い様だな……うわ、ゴミを見る目で見んなっての」
冷酷な視線友の良い、リーネまでもそのようにモルドを侮蔑するとはある意味希少な光景である。無論、普段から世間話するほど親しい間柄でもなく、言うなればとばっちりを押し付けた被害者と加害者の関係であるから当然ともいうべきか
しかし、このクズとは多少なりとも会話は必要でもある
二人は思い出したように、ある疑問を同時に浮かべて、そして
「クズ……モルドさんに聞きたいことがあるのですけど」
「そうそう、クズに……モルドさんが使ったあの薬、あれに使われたものをちょっと聞きたくて」
× × ×
「……」
沈黙、ただただ静かな空間。普段なら小さくて聞こえるはずのない時計の針の音だけが空しくこだましている
何かを語らえばいいものを、受け身で待っているしかできないのはアリシア自身による一方的な理由故に
何かを喋って、いつものごとく幼く振舞ってくれれば問題など無いはずだが
「……ぅ……ぁ」
「……なにか?」
「なん、でもない……ごめんなさい」
シュンと縮こまる少年の姿は、少しばかり罪悪感を感じてしまうものだ
何でもない、いつものごとく例えば数日前のように接すればいいだけの話だが、今のアリシアにはそれが難しい
「その……いいですよ、私のことは気にしないで……何かしたいことがあるなら」
「……いい」
「そう、ですか……はぁ」
歯切れの悪い会話、互いにベッドをソファ代わりに座って、その間の感覚には人二人ほどあるから、互いのきまずい関係性は他者から見ても丸分かりであろう
アリシアにはベルに対する疑心感から来る距離、そしてベルにとっては親しんでいる二人がいるべきスペース。それらは、互いに知る由はない
「……くッ」
気まずさ、距離感、もどかしさは次第に苛立ちに変わる。清廉たらんとするアリシアにとって、今のベルには問わなければならないことが多すぎる
……いいかげん、問いたださないと
「……あの」
おもむろに立ち、ついにアリシアはベルを見た。こちらを見て少し驚いたような表情を見せる。顔色は恥じらいなのか、朱色が際立っていた
気まずさが生み出した距離を詰めて、アリシアは勢いよくベルの隣に座った。困惑するベルは若干震えているようにも見える
「え……ふぇ」
「いい加減、腹をくくらないといけませんから……あの時、あなたは」
問うべきこと、昨夜覗き見た情事も、今日草陰から垣間見た行為も含めて
「あなたは、あの二人と……その、シていましたよね。性的な、行為を」
口にするだけで頬が燃えるように熱くなる。だが、アリシアはそれでもと
さらに、踏み込んで
「あなた、本当に子供なのですか……性行為にも手を出して、二人を誘惑して、第一あのリーネが劣情に駆られること自体おかしいのです。ベート大好きなリーネが、エルフィはまああれとしてもあのリーネが」
「…………」
「あなた、本当に何かしているのではないでしょうね……なにか、それこそ催眠のようにいかがわしい類のことでも……って、あなた」
まくしたてる言葉の連続、しかし言い切る前に言葉が半端に途切れて、アリシアはふと我に返った
聞いているはずのベルの顔、恥じらいで赤く染まっているはずと思えば、それは
「……きゅぅ」
「へ、嘘……あれ、ええ!?」
困惑するアリシア、それもそうだ。ベルは軽く目を回したようなそぶりを見せてそのまま体を倒してしまった。糸の切れた人形のように落ちそうになる体を咄嗟に受け止めて、そしてアリシアは体温の異常な高さも感じとった
「熱、あなた風邪だったのですか?」
「ぅぅ……つらいよぉ、ひく……ありしぁまま」
「だから、その呼び方は……ああもう、どうして肝心な時に二人はいないのですか!」
短めですが今回はここまで、次回よりアリシアのターンが始まる、はず。
早くオレンジカラーな陰毛書きたいんご