白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
よくわからない、皆に質問されても僕はそんな回答しかできなかった。
もう一週間も前、僕はダンジョンに潜ってからずっとリヴィラにとどまっていたとか。人が言うには過労で倒れるように寝ていたらしく、知り合いのよしみでリヴィアの住人が僕を好意で介抱してやったと後から聞かされた。
まあ、そんな話を後から聞かされても僕はいまいちピンとこなかった
病院では検診も受けて、極度の疲労状態であったと診断をくれた。
そう、地上に運ばれたらしい僕はまるで搾り取られたように気力体力が奪われていたとか
ほほがこけて、何かエネルギー的なものが抜き取られたような、そんな枯れかけた僕はこうして入院生活を数日迎えたことで無事元の体調を取り戻したわけで
そして、今はもう以前のように、空白の期間より以前に体の調子は戻っていたけど。
……足りない
ホームで皆と過ごし、ダンジョンに潜り、地上と地下で今まで通りとなんの変わらない日々を送っていくことに、僕は渇きを感じていた
……足りない……あれが、したり……もっと
× × ×
「相席、よろしいですか?」
「!?」
起き上がる思考、物思いに更けてぼんやりしていた頭が一気に冴えた
昼食、適当な食堂で肉とパンをかじっていた。そんな折に、突然の声掛け
しかも、その相手は
「もし、聞いていますか?」
「……ッ」
振り返り、後ろ斜めに立つその人を見てすぐ名前が出てきた。
ライトな橙色の髪色がこの場末のような食堂でも鮮やかに映える。いるだけで場違いにも見えるそんな彼女
「……アリシア、さん」
名を口にする。確か、レフィーヤさんをはじめとしたグループの一員で。初めて中層に落ちた際に面識はあれど、感触はあまりよくない。披露したオタク話で地雷を踏んで怒らせてしまったから。それと、覗きの件
親しい間柄、というには知り合いの知り合い程度な関係。しかし、それも今となっては縁の深い間柄になってしまった
「ふふ、ちゃんと名前を覚えてくれていたんですね」
「……は、はい」
柔和に微笑むアリシアさん、そう何を隠そう僕はここで意識を失っていた日々にどうやらこのアリシアさんともうあと二人、リーネさんとエルフィさんに手厚く介抱をされていたという話なのだ。
記憶はないけど、それでも恩のある関係。僕はその場を立ち、いでたちを軽く直して
「あの、お礼がまだ言えてなくて……その、ありが」
「ストップ」
「!」
言葉を遮る手、、それは僕の顔に軽く触れて、そして不思議な力で落とされるように体が椅子に着席した。
座していると、自然と見上げる形になる。そうして拝むアリシアさんの尊顔、不思議とどうしてか妙に笑顔で、和やかでうれしそうだ
「そんな風にしなくいてもいいです。騒いで、注目も集めなくて結構……あ、向かい側座りますね」
「……」
さらっと、ベルの向かいの席に座り、自分の持つトレイを置いた。野菜の切れ端やらが入ったスープにパンらしき物が浮かんでいる
成熟した人の体には少し物足りなそうな量、でも女性だから量を控えているのだろうか
……ベルさんにはちょうどいい量ですね
……どう、美味しい?ふうふうして冷ましてあげるからねぇ
「!」
……ん、ありがとう……り……ね、ちゃ……え……ね……ちゃ
「(僕、どこかで聞いたような。あれ、でもこれ)…………?」
「……なにか」
「い、いえ……なにも」
ぶつぶつとぼやいてしまった独り言、聞かれてしまって顔が赤く染まる。
恥ずかしさを取り払い、話題を変えんと頭を回して
「あ、というかなんで相席?」
問いを投げかける。そもそも、どうしてレフィーヤさんの知り合いとはいえ浅い縁の彼女が僕の席に、空いている席に座らない理由。それは、妙である
「……アリシアさん、どうして」
「………………ちがう」
「?」
「……いえ、なんでも。少し呼ばれなれていなかったものですから。ええ、さん付けでも構いません。少し、物足りないですが」
「??」
「……話、逸れてしまいましたね。ベル、あなたが言いたいのはほかにも席が空いているか、ということですよね?残念ですが、ここがどこだか考えてください」
そういい、持つ匙で周囲を示すように回し向ける。そう、さっき僕自身が思った通り、ここは場末の食事処
「リヴィラ、だからですか?」
「ええ、そうです」
そう、今僕がいる場所はリヴィラにある建物の一つ。質素な割には値段は地上の5~6割増し、そんな場所では当然足を運ぶ客もろくでもないのが大半。リヴィラの住人は同じ冒険者とはいえ、やはりそこはならず者たちのローグタウンであるからやはり警戒するべき場所だと
今、僕が見る限りアリシアさんは一人。強さはあれど、彼女はそもそも異性であり、どうしても男女比率が偏るこんな場所では必要ということなのだろう
つまりは、男除けという
「……」
「少し、付き合っていただけますよね」
笑みとともにさわやかに告げる。アリシアさんの申し出に、僕は
……足りない、もっとしたい……もっと
「!」
「あら、どうかなされましたか?」
心配そうに問うアリシアさん、大丈夫と口にして何事もないようにふるまう
しかし今一瞬だけ、僕は妙なことを
「……ッ」
「どうかしましたか、ベル・クラネル?」
心配して、アリシアさんが言葉をかける。その話し方、いや呼び方か
ベル・クラネル、フルネームで呼ばれただけでまた体にぞわっと震えが走った。違和感を訴えるような、何かが引っかかって僕が動揺して
「……ぁ、えっと……あれ、なにがなんで……だめ、思い出せ」
「あらあら、もしかして気分が悪いのですか?」
「い、いえ……いや、違わないかと、でもこんな急に」
頭がズキズキと痛み出すこと、そんなことはなかったはず
食したものが胃から這い出そうで、僕は水を飲んで無理やり震えを押さえつけようとする。けど、頭の痛みはまだ鈍く続いていく
「くっ……すみません、少し席を」
立とうとして、しかし机に置いた僕の手が
「!」
つかんだ、場を離れる僕をとどめるのはアリシアさんの手。半ば無理やり座らせるように、座してしまった僕にアリシアさんは
「気分がすぐれないようですね。あぁ、でも落ち着いてください」
「……ッ」
「楽になれるお薬を持っています。これ、使ってください」
そういい、取り出したのは瓶。しかし、その液とおぼしい中身は妙な色合いをしている
「ご安心を、あの時飲んだモノとは別ですよ。ただの……ただの栄養ドリンクです」
「……はぁ」
「子供にも戻りませんし、良い匂いもしません」
「??」
「あぁ、でも同じですね。あなたの匂い、もう十分に知っちゃっていますから、私達は」
「……達?」
意味深な言葉、けどアリシアさんは妙に笑顔で裏を見せない。何か良からぬことをしているのかと体が身構えてしまう。けど、果たして本当に悪いことをするのか
アリシア・フォレストライト、彼女の内面を僕は知らない。縁は、浅い人だ
……ベル、お願いです……胸を、吸ってください
「……ッ(また、記憶が)」
「ベルさん、どうかなされましたか?」
「……い、いえ」
ふと、何かの映像が頭をよぎった。まるで、記憶の隅に追いやった悪い夢が偶然紐解かれたような
覚えのないはずなのに、既視感つまりはデジャブが生じている。けど、そういったものは類似した体験なり、覚えていないだけでかつて経験したことを重ねているだけなはず
では、はたして自分は
……僕は、どうしてこの人に
「……ベル・クラネル」
「は、はい!」
フルネーム呼び、ぴしっと背が伸びて面を上げる
アリシアさんは、なにやらその栄養ドリンクなるものが入った瓶を開けて、そしてそこに指を入れた。
ドリンク、というにはどろっとしていてジャムの様に指に絡みつく。いったい何をするつもりなのか、人差し指に絡めたそれを、
「……ベル」
「ぁ、どうして名前……え、あの、なにを」
戸惑う、アリシアさんはどんな腹つもりでこんなことをしているのか。突き出した指は、僕の目のまえに近づけられて
それはいうなれば、デートで若い男女が食べさせ合う行為の様に
エルフである彼女が、あろうことかそんなはしたないことをして
「…………ベル、ふふ」
「!」
優しいトーン、淡い微かな声で僕の名前を口にした。柔和に微笑んで、まるで施すような
……ありしぁ、まま
「!!」
「……いいですわよ。舐めて、吸って」
優しく迫る。それだけでも戸惑いが抑えられないのに、なんで心はまた既視感を感じて
遠い、遠い昔のような記憶、けど僕はアリシアさんと縁がないはずなのに
「……あなただから、許します」
あるはずのない想いが、どうしようもなく感情の熱を昂らせる
「…………構いませんから、さあお好きに」
差し出された指、ただの指であるそれに母性を感じ取った。唇に感じる疼きが、自然と体を前に押し出して
「ぁ、はむッ」
「……ぁ、吸いましたねようやく。ふふ、いい子ですわね」
「……ッ」
やってしまった。しかし、アリシアさんは望ましそうに微笑むばかり
下タの上にのせた指の腹、まとわりついた液が唾液と混ざり濃い味が口内を満たす
甘い、甘ったるい味に舌が唸った。けど、それはこの塗られたモノからじゃない。
アリシアさんの味、温度と、匂いと、何もかもが生々しくて鮮烈で
「ぁ…………く、んっく……はぁ、あぁぁ……あっく、んん、ちゅぅ」
しかし、何かがよぎったにせよこの液体、これが妙だ。ベルはどうしてか、アリシアが取り出したそれに、なぜか既視感を感じていた
「忘れてしまったのなら、また繰り返せばいいのです」
「?」
「いえ、気になさらないでください……さあ、これをお飲みになって。介抱していた私が保証します」
水が空になったコップに注ぐ。そして瓶のドロッとした液も入れて、目の前でかき回した。
ベルの前に差し出したそれ、アリシアは笑顔でただ告げる
「飲めば、きっとよくなりますから」
「……ありしあ、さん」
「そう、その呼び方もしなくなります」
「え、それってどういう」
意味か、問おうとして言葉を発しようとしたその時に
「…………かッ、ああッ!?」
暑い、熱い?
火照る熱が体を蝕む。強い酒の火に当てられたような、内側から沸き立つそれに体は震えて、動けなくて
……けど、それよりも
「……お辛い、ですか?」
「ぁ、アリシアさんッ」
「あの男では無いですが、私も同じことをしてみました」
「……ッ?」
「入れたのは精力剤、それと強いまじない薬を……」
「……な、なにを」
「民間療法です。元気にさせれば御の字、消えた記憶を呼び起こせるかどうか、それは賭けでしたが」
「まあ、無事成功ってことですね」
「!」
突如、またも背後からした声は聞き覚えのあるもの、いつの間にか背後に立って近づいて、そして二人は僕の肩をつかんでいる
「お久しぶりですね、ベルさん。ぁ、今は覚えていないのですね……ショックです」
「……?」
はにかんで笑うのは黒髪眼鏡の清楚な女性。名はリーネさん、そして隣にはエルフィさん
エルフィ、リーネ、アリシア、縁の浅い三人はどうしてか、その手は僕を逃がすまいと押さえている。そんなようにも見えてしまうのは、いったいなぜか
「……あ、あの……三人は、どうして」
急に不安が胸に募る。しかし、三人は優しく微笑みかけるだけ。囲い、逃げ場をなくして、そして僕の前にいっぱいの薬を添えて
「……聞きましたよ。ベルさん、退院してからも頭が痛むって」
「そ、それは」
「うんうん、過労で疲れて眠っていた、だったけ……空白の間に何があったか、全然思い出せないんだよね。不思議だねぇ」
語りかける言葉、声色は妙に落ち着いていて、それでいていじらしさを感じさせる。
二人の手は肩に触れていたが、次第に胸板に降りて、一方で空いた手はコップを持ち僕の口元へ
「あ、あの……これはいったい」
……ぐに、ざざッ
「!?」
「あら、あらあら」
微笑みながらアリシアは妙に含みを持たせている。両側を挟まれ動けないベルに対し、アリシアはあろうことか机の下で
……ぐに、ぐぬ……コリ、カリカリ
「————ッ」
誰にも見えないようにか、その足先はいつの間にかブーツを脱いで生足になり、ベルのモノをズボン越しに刺激を与えていた。
なまめかしく、慣れた足遣いで、さもベルの持つ男性器の形状や感度を知り尽くしているとばかりに、甘い責めが絶えず襲っている
「……な、なんで……か、くっ」
「さあ、理由なんてもう知っているじゃないですか……あなた、忘れてしまっているだけなんです」
「そうだね、悲しいことにね」
「でも気になさらないでください。それを飲めば、きっとまた」
「ええ、リーネの言う通りです……ベル、あなたは思い出すだけ。仮に忘れたままでも、あの時の続きはできますよ」
足先の弄りがより強く、ベルは情けなく声を漏らしそうになるをこらえて、しかし懸命に耐えるもアリシアは止めることをしない。
……なんで、ぼく……こんなこと、されているのにッ
逃げさす、そう思えど体は動かない。二人に触れられて、一人に責められて、異常な事態であるのに体はそれを正常と感じている
そう、僕はしている気がする。こんな経験を、浅い縁しか気づいていないはずの三人とで、どうして
「……く、ああぁ……はぁッ」
「ん、あらあら……漏れちゃいましたか」
「ですね、匂いも少し」
「ふふ、かわいい顔……小さくても元のままでもそれは同じみたいですね」
和やかに三人は会話をしている。こんな状況で、やはり何かを隠している
けど、その答えは、今目の前に向けられた
「……知りたい、ですか?」
「!」
アリシアさんは見ている、そして待っている。
リーネさんとエルフィさんが持つコップ、それが僕の顔の位置まで掲げられてそして止まった
まるで、口を開きねだるのを待っているように、二人の意をくもうにもただ優しく微笑んで見下ろすばかり
「……ベル」
「ベル君」
「ベルさん」
「————ッ」
甘い蜜が誘う罠の予感、踏み込んでしまえばもう抜けられないような、そんな予感がしているのにどうしてか危機感は一切ない
郷里を刺激するような、どこか懐かしい感覚すらそこにはある
空白の間に経てきた出来事、袖すりあうこともなかったこの三人と僕が何をしていたのか
「……ぁ……ぁぁ」
開いた口、目を閉じてゆだねる体制で待つ。空白の期間、僕がどんな縁を結び、そして何を見て何を知ったか
その答えは、甘ったるいこの薬を嚥下した先に
fin
※まだ続きます、エピローグという名の本番開始
以上、ミックスルートよりロキファミリアの仲良し組でした。
全12話でいささか少な目かもしれませんが、というか豊穣の娘たち16話に対して確実に短めなんですよね、何度か申し訳ない。
まだまだ書ける余地ありありですが今作はここで終幕になります。本来ならこの後にする4Pシーンが予定されていたのですが、さすがにモチベが切れてしまいました。下手に書くとダラダラと長くなってしまいそうなのでここで一幕。
この三人との4Pハーレムセックスは後に(EX)という扱いで、後日談的な話でまたしばらくしてから投稿できればと考えています。
・新章について
とにもかくにも、これでどうにか次の章に移行できます。ミックス√ゼノス娘三人組とミアハファミリアの三人組、年内に終わるかなぁ?
執筆時期は近いうちに、でもウィーネとレイが出てくる次のダンメモのイベント、あれを参考にしてから書きたい願望もあるんですよね。どないしょ
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ミックス√~ウィーネ&レイ&フィア
(1) 兎と竜と翼の乙女達、交尾ごっこは計画的にしましょう。
ちょっとシリアス、そしてあまあまラブラブでエチエチなハーレムをお届けできれば。エッチの主導権がベルに移行した積極的なお話です。そうなる、はず
お楽しみに!