白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
給金を銀行に収めた。日々の暮らしでかかる費用と差し引きしても随分と余裕がある
この、僕たちの知る場所と違うオラリオ、フラスコオラリオはとても異様な場所だ。種の壁を越えて皆が幸せに暮らす街、それだけでも異質であるけど、住んで暮らしていればいやでも気づく。この街の人々は、や街そのものが性に奔放だ
他種族との理解は理想だ。だから、理想がかなった先に起こるその帰結は予期できなかった。種族が違うなら子供はできない。でもそれは妊娠のリスクが無いということでもある。ゆえに、快楽を求めて自由に愛が育める。
育む行為は最高の娯楽だ。この街は、僕の知る歓楽街よりも快感に満ち溢れている。皆が相手を思いやり、そして性に寛容で、だから最高に気持ちがいい
セックスの味、口にすればほほが真っ赤になるそんなことも、今となっては仕事にしてしまった。そうなれば、僕もそういう街の気風を受け入れてしまえた。
日々の暮らしに余裕ができた。仕事は充実している
だけど、満たされないことはまだある。というか、それは満たされてから芽生えてしまった、僕の中のたぎりだ
〇
「ベルさん、おはようございます……朝ですよ」
「……ふぃあ、さん」
のそり、重く煮溶かした鉛の体をバキバキと動かす。低級淫魔なるとんでもない店でレビューを書く羽目になって、昨夜はそのまま溶けるように寝落ちた
今日もレビュアーの記事、それと風俗紙に乗せるルポ、最近は肉体労働をしない分筆を持つ時間が増えて、そしてそれ以上に腰を振っている
カレンダーを見る。一週間のうち今日は休みを示している。稼ぎになるうえ気持ちのいい仕事、いささか働き過ぎていた
「随分と寝ていましたね、お休みの日ですからそれもいいですけど……でも、ご飯は食べませんか」
甲斐甲斐しく、僕から取った布団を胸で抱えて、フィアさんは僕に笑って告げる
「……二人は」
「レイならお仕事です、配達の仕事……ウィーネは日曜学校ですよ。二人とも日が暮れる前には帰ってきます」
「じゃあ、フィアさんは」
「クビになりました」
「……」
さらっと告げるその言葉、思い返せば確かフィアさんはレイさんと同じで空を飛ぶ技能を生かした仕事をしていたはずだ
だけど、天然というか思い立ったらまっすぐな大胆さが時に仕事でやらかしをもたらすのだろう
よくみると、部屋の隅に大量のごみが詰められた袋がある。たぶん、元の形に組みなおせば食器になるんだろう。天地無用、割れ物注意、まだそういうのは難しいみたいだ
「とってもカンカンでした、ちょっと急いで荷物を運んだだけなのに……失敗です」
「……えっと、じゃあその」
「ベルさん、ごめんなさい……セーキューショ、おねがいします」
弁償、これで何回目だろう。忠告をしても繰り返すのは、きっと、うん、鳥頭だからなんだろうか
「……すみません、私だけいつも」
「いえ、頑張ろうとしてくれるのはちゃんとわかっています。それに、お金のことは僕が受け持っていますから、大丈夫ですけど」
「…………」
少し気落ちする表情、ねぎらった言葉のつもりが逆効果だったのか
女心を理解できない自分、そんな意識が芽生えて背中が痛い。
「……あ、食事の準備をしますね」
気まずくなる空気、耐え切れず逃げるように僕は動いてしまう。家主として、関係上とはいえ皆を養う一家の主として、本当に頼りないばかりだ
「なにか、手伝えることは」
「……じゃあ、そのままお布団を片付けてもらえると」
抱きかかえている僕の布団、どうせならとフィアさんに頼ってみる。
洗濯ならたいして難しい所作も無い。多少の家事はフィアさんもレイさんも器用に翼で、時に足でやってのけるのだ
「……はい、はいッ!」
気落ちした顔、そんなのはうそのようにぱぁっと明るくなるフィア。こういうところが本当に気持ちがいい、彼女をみてそんなことを思うベルであった
休日、朝というにはもう昼前、ベルとフィアはそそくさと家事をこなす。昼食にはベルが調理したチキンの料理、そして買い置きの硬いパンを皿代わりに、これまた買い置きのシチューでも注いで柔らかくしようか、そんなことを思い日は流れてく。
時期に日は落ち、明るく帰宅を告げるウィーネ達、少し何時もよりきれいになった家で皆が団欒をまた囲う
満たされない日々なんて何もない
皆が幸せ手、過不足なく一日を追える。
夜が来る
× × ×
AM.02:36
「———————……ッ」
中途半端な時刻、夜更けに目覚めたのは催したから
皆お起こさないようにトイレを目指す。ベッドのあるフロアの階段を下りて、一階に降りた。
明かりはついていない、だが南向きのガラス戸から入る月光が明るく部屋を照らす。
外は河川、皆もに反射する光は魚鱗のように模様があって、どこか情緒に溢れている
……思い出した、確かお店の
いつかに訪れた風俗店、レビュー目的で行ったあの店も、確かこんな水面からの反射する光を部屋に広げていた
綺麗な光で彩られた部屋、ムードとみるならそれは納得もいく。水に揺られる心地で、まったりとまぐわうのも、きっと趣深いのだろう
「……ッ」
物思い更けていた、そんな折にふと見てしまった。
窓際に面しておいたソファ、そこにいる彼女に、僕は気づいてしまった
「フィアさん、なにを」
話しかける言葉、近づきながら、彼女の顔を見ようと回り込むベル、しかし途中で言葉は詰まる
眠っていたのか、しかし目は開いている。だが、覗く眼はおぼろげだ
それは、まるで月あかりを拝んでいた後のようで、そして月あかりを見て何かを今の今までしていたと、思考は答えに近づいていく
「……べる、さん」
声が出る。睡魔ではないナニカに駆られていて、あまりはっきりとしない意識が目に見えて受け取れる
「……ッ」
生唾を飲み干した。ここで暮らすようになって、時折ハプニングで見てしまうことはあった柔肌、けど今のようにすべてを見るまでは無かった
そう、見てしまった。フィアさんの乳房を、毛を剃り肌ツヤを整えた綺麗な下半身を、しかし一部分だけ性器の上にだけ毛を残している、その秘部の全容も
全部、全部見てしまっている。女性が隠すべき全てを、月明かりの微光で照らして、美しく僕はこの目に収めている
「……ぁ、ぅんッ」
肌を見ている、光を浴びた体がわずかに震えている、そんな状態を見ている。
だらんと降りた両翼、女の子すわりで、外気に性器を晒して、ただ漠然と何かを待っている
その目は、今も僕ではなく月の光を見ていた
フィアさんの股は、もう十分すぎるほどに愛液で潤っていた
次回に続く
今回はここまで、ようやく三人とのエッチパートが始まります。待たせてしまった