白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
それではどうぞ
〇
「……なぁ、ベル」
「うん、どうしたのヴェルフ」
「いや、さっきの朝食の時だけどさ」
「……うん」
「お前、ヘスティア様と喧嘩したのか」
「!!!……ああ、わかるんだ。」
「ああ、というか丸わかりだ。何かは知らねえけどさ、早めに仲直り、しとけよな」
「………うん。僕もそうしたい」
……ベルがヘスティアの寝こみを襲った日から数日、二人の間には、未だにきまずい沈黙が続いている。
廊下ですれ違えば目線をそらし、皆と談話中は時折会話を交わすがどこか機械的だ。その空気は二人以外も感じるほどであり、他の皆々から見ても容易に踏み込めないような壁がそこにはあった。
ベル自身、何度かヘスティアに謝ろうとするも
ー「あの、神様……今お時間「ああー、そうだ。今日はミアハと飲みに行くんだったー。ご、ごめんねちょっと僕、急がなきゃ」………。」
ベルの努力むなしく、何かと理由をつけてはぐらかされてしまうのであった。
これにはベルも困り果てて、悩んだあげく、身近な女性に相談に乗ってもらうことを決心したのであった。
ー オラリオのとある喫茶店にて
「………で、ベル様はどうしたいんですか。リリにヘスティア様を無理やり呼び出させて逃げれなくさせてほしいのでしょうか?」
そう言いながらリリは腕を交差し何かを締め付けるような動作をする。
「だ、ダメだよ、そんな強引な方法じゃ。裸締めで動けなくして謝罪は謝罪じゃなくてただの恫喝だよ!!」
そんなベルの訴えにリリは疑問で首をかしげる。腕を組み少し考えを巡らせ
「……………。駄目ですか?」
「駄目に決まってるでしょ!!!」
「はぁあ、ベル様は注文が多いです。問題を解決する気はあるのですか?」
「あるよ!少なくともリリよりはある!!僕はできるだけ穏便に解決したいんだ!!武力行使は無し!!?!?」
思わず座席を立って叫び散らすベル。だが、周囲の客の視線を集めてしまい、ベルはそっと座席に座り、今度は手を立ててリリに小声で耳打つように会話を続ける。
「えっと、だから、……神様に謝りたいけど、ずっと避けられてるわけで、どうにかしたいんだけど……アイデアが」
「ふぅん……アイデアですか、……そんなにうじうじ考えてないで、いっそ夜這いでも仕掛けて問題を無かったことにすればいいんです。手を出したなら最後まで責任をお持ちになってはどうですか」
「いや、だから僕はできるだけ穏便に……というか、リリ……」
リリの顔をうかがう、いたって冷静な様子で、でもどこか腑に落ちていないような。何もない様子が逆におかしい。
「もしかして、ちょっと……怒っているの?」
「……!!」
そう言うや、リリは持ってたナイフを床に叩きつけるように刺す。いきなりの行動に一瞬体がびくっと動いてしまう。
リリの口が開く
「………別に、態々呼び出して、他の女のことで相談されて、リリは面白いと感じるのか、なんて……そんなことは言ったりしませんし考えてもいませんよ」
……いや、それもう言ってるし考えてたし、やっぱり怒ってる!?
「えっと、それは……その」
気まずそうに視線をそらし、頭をかく。リリはため息を吐くとその場で立ち上がり、机にいくつかの料金を置いた。
「はぁ、リリはもう面倒なのでお暇させてもらいます。「ま、待ってよリリ、……僕一人じゃ、その」
思わずリリの手を掴み、すがるように言葉を漏らす。はたから見ればなんとも情けない絵姿であろう。それはベル自身にもわかる。だが、それでもこの不安を一人では抱えきれないのだ。
「もう、情けないですよ。ご自分で何とかしてください」
「でも、ごめん……この借りは返すから、だから」
言葉を紡ぐベルの目元にはすこし涙がかすむ。
「お願いだ、神様にだけは、僕、このまま何もできないなんて、嫌なんだ」
手を掴まれ、上目遣いで見つめられるリリ。
不覚にも、そんなベルに母性を感じてしまい、結局
「!?もう、仕方ないですね………。ほら、しっかりしてください、こんなことで一々目を潤わさないでください」
年下の可愛い弟?の頼みとなれば、リリルカ・アーデは無下に断ることなどできなかった。
「はぁ!ありがとうリリ、僕、ん……」
ハンカチでベルの目元を拭き出すリリ。ベルも思いのほか気持ちいのか目元を細めてリリに身を任す。リリも頭がずれないよう支える手がゆっくりと撫でるような動きをとってしまう。
「………ごめんね、リリ。僕、こんな、情けなくて」
「はぁ、まぁ仕方ないです。これも惚れた弱みと言う奴ですから、だから」
ハンカチをしまい、リリは人目があるのを気にせずベルを胸に抱きとめる。
「………!!」
店の中の視線が一気に集まる。はたからみればアンバランスな組み合わせで、恋人か姉妹なのか、客たちのいぶかしむ声がざわざわと響く。
しかし、そんな周囲のことなど気にせず、リリはベルの頭を胸に抱きよせ、後頭部を撫でながらささやくようにベルに告げる。
「大丈夫ですよ。あの人は……ヘスティア様はベル様を見限ったりしません。だから、不安にならないで、ベル様が悪い事をしても、きっとあの神様は許してくれます」
「リリ、でも僕は」
「……本当に傷ついているならあんなに落ち着いていられません。ベル様を避けるのはちゃんと理由があります。そして、その理由はきっと簡単にほどけてしまうはずです。」
リリのささやきと抱擁の安心感に、ベルは先ほどまでの不安は薄れていく。
「……リリ」
「大丈夫よ、だから、そんなに不安にならないで。」
……リリの抱擁が解かれる。最後にベルの頭を少し撫でて額にキスを残し、リリは店を後にした。残されたベルは放心のような状態で、少しずつ意識と思考を戻していく。
「………よし。帰ろう、ちゃんと、神様に向き合わなきゃ」
ベルも机に料金を置き、リリの後に続くように店を後にした。残された店の客たちは思い思いに先ほどの状況から、いったい何がどうしてこうなったのかと推測を言い交していた。しばらくした後、オラリオでベル・クラネルのロリコン疑惑、同ファミリアの小人と熱愛、バブみ等々、色々とうわさが並び立ち、ベル関係のヒロインズが振り回されたとかないとか……
〇
場所は変わって、ベルは今ヘスティアの部屋の前に立っている。
ヘスティアの場所を聞いて回り、仕事を終えてホームにいると知るやすぐに帰宅。部屋を探し、残すはこのヘスティアの部屋。わずかだが、人一人分の気配を感じる。
「………よし」
意を決し、ベルは扉の奥にいる神に言葉を告げる。
「神様…ベルです。」
だが、返事はない。期待したが、やはり問題の溝は未だ深い事を知らされる。
「………神様」
……どうしようか、このまま時間に任せて放置する方がいいのか、でも、ことの原因は僕だ。これは僕のエゴかもしれない、でも、だからこそ神様に先に頭を下げさせてはいけない。今できることがあるなら、僕は
今一度扉に向き合う。ふと、ベルはなんとなくドアノブに触れる。すると
― ガチャッ
「……へっ?」
鍵が閉まってない。どうして
「あの、神様……部屋の鍵、開いていますけど…」
…………。
相変わらず返事は無い、でも、もし本気で怒っているならおかしい。かぎが開けっぱなしで、万一誰かが入っても気にしないつもりなのか、それとも
……まるで、誰かが入るのをまっているかのように
「……あの」
ベルはドアノブを強く握る。抵抗なく容易に扉が動き、わずかに開いたところでベルは止める。最後に、自身の行いが正しいのかを確認するために。
「神様、入ってもいいですか?もし、いやなら……何か返事を」
「………。」
返事は無い、OKととっていいのだろう。ベルは覚悟を決め、扉を開く。
部屋の中は……
少し床に物が散らばる他特に異常はない、以前にも見た覚えのある神様の部屋、そしてダブルサイズのベッドで布団に覆われた不自然なふくらみ
「………」
やっぱり、すぐには顔を合わせられないのだろうか。
「………神様、今朝のこと僕、謝りたくて」
「……」
「僕がしてしまったのはとてもひどいことで、寝こみの女性を襲ったんです。だから、どんなに軽蔑されてもかまいません」
謝罪の言葉が並べられるたびに、ベルの目元は涙ぐみ、声も少しずつえづくようになる。拳に力が入り、改めて自分のしたことに慚愧の念が絶えないことを自覚する。
「殴られても、罵られても……僕は全部受け止めます。ですから」
「………。」
「また、前みたいに、神様の家族として、ここに居るのを許してくれませんか」
心からの謝罪、ベルはただ純粋に自分のしたことに向き合い、それをヘスティアに打ち明けた。
「もちろん……神様が嫌ならすぐにでもここから「……いい」
不意に、布団からの声がベルの言葉を遮るように響く。
「えっと………神様」
「………ベル君」
布団がめくれ上がる。ベルのいる方向を背にしてヘスティアが姿を見せる。
「もう、話は理解した。だから………今は、一人にさせてほしい」
「………」
「ごめん、これは僕のわがままだ、でも……おねがい」
「………。」
それ以上は何も言えなかった。ベルはヘスティアの言われるままに部屋を後にした。
扉を閉めヘスティアの部屋から遠のき、今自室に着く。うつぶせに倒れ、しばらくじっとした後、ベルはあおむけになってため息とともに独り言ちる。
「……はぁ。あれで、……よかったのかな」
結果は上々とはいいがたい。少なくともヘスティアは静かにベルの謝罪を聞き入れてくれるだけの余裕はあった。それを知れたことだけは救いともいえるであろう。
「………神様」
すぐに動き出せないもどかしさ、だがそれがあの人の望みならしかたない。今自分には待つ以外に他は無い。
〇
時刻は深夜
あの後から今に至るまで、ベルにはまともな記憶の実感がない。もしや部屋を訪ねるのかとも期待したが、それもなく。いつもどおりに時間は過ぎ、ファミリアの皆といつもの時間を過ごす。夕餉を囲み、湯につかり、思い思いの時間を過ごすいつもの日常。
結局皆と一緒にいるときもヘスティアの返答はなく、気が付けばこうして一人眠れないまま部屋で一人
「んん………ああ、もう」
いっそすぐに眠れてしまえばいいものを、こんな状況でもベルの口寂しさはぬぐえない。
次第に爪を噛んでやり過ごすようになるが、それでも心のざわつきは収まらない。
待つことのもどかしさ、そんな不安から抜け出そうと、肉体と精神が傍にないはずの母性を求める。誰かにすがりたい、今傍にリリやエイナさんがいるなら、僕はどんなに情けなく彼女たちに縋り付いて、みっともなく甘えだすことであろうか。
「………はぁ、ああぁ……」
次第にベルの目元に涙が浮かぶ。自分のしたことを悔やみ、今の自分の境遇を悲観する、そんな後悔の念がベルの涙腺を決壊させる。
「!!?………っ……!違う、こんな」
部屋で一人、新月の暗い夜を涙で濡らす。拭っても拭っても、ベルの涙は止まらない。
「はっ、ひぐっ……エイナ、さん………リリ……
…………神…様」
「ベル君」
〇
「ベル君………。まだ、起きてるかい?」
「!?………えっ」
突如、暗い部屋の中が一瞬に照らされたかのような錯覚、声にしてほんのささやく声であったが今のベルにはそれが大鐘が鳴り響くほどに衝撃を感じた。
ベルは体を起こし、声の方向を、わずかに開く扉の先にいる人物に目が行く
「神様、ですか……」
「うん、よかった。やっぱり、まだ眠れてないんだね」
そういうと、ヘスティアは部屋に足を踏みいれ、ベルが茫然としている間に、ベルの寝転ぶすぐそばに座り込む。
「……えっと、神様、昼のことはその「いやいい、ちゃんと僕から言う、……言うから」
ベルの声を遮るようにヘスティアの言葉が続く。
「……………ベル君」
その顔には怒りや悲しみと言った様子はなく、むしろどこか覚悟を決めたようなりりしさすら感じる、そんな様子で、ヘスティアは言葉を紡ぐ。
「………とりあえず、あの時こと、ちゃんとキリをつけた方がいいよね」
「………はい」
「うん……。お昼に、君が謝ってくれたのはちゃんと受け止める。でも、僕はもうそのことについて君をとがめるつもりは無い。だって、責任はきっと君だけじゃないから」
「!!?……でも、それは」「ごめんね、君だって年頃の男の子だ。無断で布団に潜り込む僕の方も無防備で無責任で、だから」
自然にヘスティアの手がベルに触れる。安心させるように、思いを確実に伝えるように
「だから、君だけを悪者にしないでくれ。ぼくはまた間違いを犯すところだった、また、君のことを理解しないで」
「神様……。でも、僕は「大丈夫……だよ」
ベルの言葉を上からかぶせるようにヘスティアの言葉が続く。
「あの日、僕が泣いてた理由、あれはね、自分が情けなかったからなんだよ。君が他の女の子と関係を進めてから、ずっと僕は戸惑っていた。けれど、君はセックスを知って、でもベル君はベル君のままで、僕は一人置いてかれた。結局、セックスなんてコミュニケーションの一つさ、だから君の周りの二人は君をより深く知って、とても満ち足りていた。それが悔しくて、でも僕には……その一歩を踏み出す勇気がなかった」
……だからね、と
「……確かに、君にあんなことをされるなんてびっくりした。ちょっと怖かった。……でも、ああしたのは、君が僕のことを異性として見てくれた結果なんだ………だから、ちょっとだけ、嬉しかった……」
ベルの手を握る手に力が入る。ヘスティアの心の震えが伝わってくる。
「僕は、エイナ君やサポーター君みたいにはまだできない。けど……
……。僕もいつかは、君とそういうことをしたい。そう……考えていた、だから」
「!!??!?神様」
ベルは体を起こしヘスティアに抱き着く、とっさの抱擁にヘスティアも驚くも、すぐに落ち着きベルを抱きとめ、その手で背中と頭を優しく撫でる。
「僕……ぼく、神様に……ごめんなさい、ごめん……なさい」
「うん、もういいんだ」
鼻声で謝罪の言葉を繰り返すベル。ヘスティアは優しく抱き留め、それを真摯に受け止める。
感情に震えるベルを落ち着かすように優しく撫で続ける。
「………神様………神様!!」
「うん……ごめんね、心配させて。でも、もういいんだ」
ぼろぼろと涙を流し、かける声もえづいてもはや幼子の振る舞いに近い。だがヘスティアはそんな我が子を深く受け入れる。
〇
時間にして数分、ベルも落ち着き、今はただゆったりとヘスティアの抱擁に身を預け、その温かみの安心感を噛みしめている。
「………ん……」
「ふふ……ちょっとは落ち着いたかい。……ねぇベル君」
ふと、背中に回した腕が解かれ、ヘスティアはベルの胸に手を置き少し体を離す。
「………ぁぁ」
突如離れる温もりが名残惜しいのか、つい声が漏れる。
「ふふ、大丈夫、ちょっと言いたいことがあるんだ。聞いてくれるかい」
ヘスティアは軽くベルの頭を撫で、服の袖口で目元を拭ってやる。
「……ねぇ、ベル君に一つ提案があるんだ。」
「提案……ですか」
「うん、それは………」
「?」
いざ話を切り出そうとすると、どこか恥ずかしいのか、顔を赤らめ握った手をあてがってこすり、擬音にしてもじもじと形容されるような態度に変わる。
「ねぇベル君……僕は処女(おとめ)だ。だから、エイナ君やリリ君みたくすごいことはできない、だからね……」
恥ずかしさに言葉が詰まる。だが、意を決してヘスティアはベルの手を掴み、その手を
― ムニュッ
自身の胸に押し付けた
「…………!!」
突然の行動にベルも言葉を失う。だが現実に自分の手を包んでいるの紛れもない乳房の柔らかさだ。
「んっ、ほら……君、まだ眠れないんだろ。だから、いっしょに寝てあげる。それで……僕、恥ずかしいけど、もしベル君が、無茶なことしないって約束するなら………」
「!?………えっ、その……約束したらって……どういう」
「……うん。君が約束してくれるなら、その……服越しで、」
胸に押し付けられるヘスティアの手に力が入る。より奥に、形が崩れても気にしない程、ヘスティアは強くベルの手を抱き寄せる
「………神様」
「……ベル君が安心して寝られるまで、僕のおっぱい、好きなだけ、触らせてあげるよ」
「!!?!?」
ヘスティアの発言にベルの脳は情報が追い付かず停止する。発言をしたヘスティアの方も恥ずかしさに顔を赤らめて、まともにベルの顔を直視できないでいた。
「えっ……あの、神様、なんでそんな」
「いや、…だって、ベル君は、我慢できないんだろ。だから、その最初は助走からで……」
「いや、助走にしても飛びすぎですって。何メートル飛び越えているんですか!」
「むむ、な、なんだい!じゃぁ、ベル君はこれがいらないっていうのかい!?」
そう言い、ヘスティアは自分で胸を下から掴みベルに突き出す。
「!!?!……えっと、それは……」
「……どっちだい!?ベル君は、これが、欲しくないのかい」
言ってることもやってることも無茶苦茶で、もはややけくそな状態である。だが、それでもベルはそんなヘスティアが突き出すそれに目が離せないでいた。
突き出される豊満な二つのふくらみ、その光景にベルの口元に静電気の様な震えが走る。唇に感じる虚無感、口寂しさが辛い、あの胸にむさぼりつきたい、そんな欲求がふつふつと内側から沸き立つ。
ベルの答え、それは当然に
「…………お願いします。一緒に、寝てくれませんか……神様」
「!!!?…………う、うん。もちろん……だとも…」
こうして、二人の仲直りは終わり、そして不器用ながらもヘスティアは自身の思いを打ち明けることに成功した。
だが、この先、自分がベルの手でどのように変えられていくのか、その先はヘスティアの想像の遥か先の所にあり、それがどんなに苛烈で刺激的で、後戻りができないことを、彼女はまだ知る由もなかった。
次回に続く
次回から濡れ場に入ります。
※訂正
アンケートの方ですが、申し訳ないですが中断ということにさせてください。現在、ヘスティア編の内容を構成しているのですが、シナリオの都合が未だ整わず、現段階でプレイ内容を決めてしまうとより困難になると感じたので、今回はアンケートを見送らさせてください。せっかく投票を頂いたのに、このような勝手をしてしまったことは謝罪します。ですが、今後のストーリーうまくたてるためにも是非ご理解をお願いします。