白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
~人妻リヴェリアIFストーリー PART4
「そなたは」
「……あ、あぁ……あなたは」
ぱぁっと明るくなる少年の顔
彼がもし小動物なら今にもちぎれんばかりに尻尾を振りはあはあと興奮しっぱなしだろう。
童顔故か、そんな風に見えてしまう。失礼とはわかっていても、そう見たくて見てしまう。
リヴェリアはとっさに右手を左手で押さえるようなポーズをとる。
そうしないと、近寄ってくる彼を撫でてしまいそうだったから
「リヴェリアさん、ですよねッ……お、お久しぶりです。僕のこと、覚えていたりしますか?」
覚えているか、まだ一月ぐらいか、不思議と覚えている。
リヴェリアは落ち着き、立ち振る舞いを正す。気落ちした気分はどこに行ったのか、目の前のあどけない少年の問いかけに応えようと頭を巡らす。そして、つい遊び心に駆られてしまった。
「……あぁ、覚えている。君が、私にお酒をかけたこと、だったか」
わざとらしい、ジェスチャーを交えながら言ってみた。反応が、思いのほかまっすぐ受け取ってしまった為、申し訳ないと思いつつも
「あ、それは、その……ごめんなさいでしたッ」
「……ふふ」
わかりやすく取り乱す少年に、こらえきれず笑いをこぼす。
デジャブ、頭を下げる少年の動きをリヴェリアは咄嗟に制した。これ以上は、流石に意地悪が過ぎる、と
「あ、あの」
「すまない、揶揄ってしまった……君は、まっすぐな子なのだな」
触れる肩、掴んで静止。戸惑う少年を、そのままリヴェリアはパンパンと叩くように出で立ちを直させる。
腕を揃えて、まっすぐ起立させる。
「……あ、あの」
「あの時も言ったが、謝らなくていい……すまない、少し気落ちしていてな。八つ当たりをしてしまったかもしれない、謝るのは私の方だな……すまない、ベル」
すまない、許して欲しいそう言い聞かせる。言い聞かせる為、自然と手はベルの髪に触れた。
「ひゃ……はぅ」
「……ぁ、すまない……ついッ」
ふわりとした、少年らしくない整って手入れの行き届いた毛並みの感触が手のひらに残る。
……いかんな、本当にこの子は小動物だ。な、撫でたい
「すまない、あぁ……謝ってばかりだな」
「い、いえ、でもどうして撫でて」
「……撫でやすい、いや撫でた方がいい……そ、そんな雰囲気だったから、だろうか?」
言いながら、自身の行動の思慮無さに恥ずかしくなる。
揶揄いたくなるぐらいには余裕を取り戻した。少年に見られていることを意識、大人として恥ずかしくない振る舞いを保たねば。
……良い感触だったな、この子の頭は
今の撫でた行為は明らかに衝動的なものだった。
目の前の少年は、自分の子供でもましてや教え子でもない。
関係の浅い、他所の子だ。
「……あの、嫌ではないです……だから、気にしないでください」
「そうか、わかった……では、お詫びに」
衝動ではない、今度は意図的に
「ん……ぁ、ぁ……ぅ……あの、お上手ですね」
「あぁ、上手だとも……一応経験豊富というやつだ」
「——ッ」
うつむいて赤面するベルに、リヴェリアは続けて頭髪を指で漉きながら撫でてやる。
今のやり取りの中、リヴェリアはベルが不意に撫でられて驚きつつも、離れていく手を惜しむ思いを顔色に現したのを見過ごさなかった。
撫でた以上、撫でた責任というものは生じてしまう。
撫でられたい少年少女、そして素直に甘えられない控えめな内面であるならその意を汲んでやるのが大人の粋というもの
リヴェリア・リヨス・アールヴは理解のある大人の女性だ。
「……君は撫でられるのに慣れているのか」
ベルは、恥じらいからリヴェリアの顔をまっすぐ見られずにいる。
小さく、頷いて無言で答えた。
「あの……僕たち、こんな路上で何をしているのでしょうか?」
「……」
一言一句、正しいことを言っている。
そう、何故こんなことをしているのか、その言葉に尽きる
「……だな、すまない」
手放した、するとベルはゆっくり半歩下がる。
「久しくあえて、なによりだ……君のことは、アイズやティオナからも聞いていた故な。仲良くしていると聞いたが」
「は、はい……アイズさんは、特訓の相手になってくれて……ティオナさんは趣味の英雄譚を語り合ってくれる数少ない人で……その、ロキファミリアの皆さんとは良くしてもらえています」
「……そうか」
「あ、でも……ベートさんは僕にいつも怖い目を、その、何かしたのかわからなくて」
「そうか、また今度にでも躾けておくとしよう」
「今、何か言い換えて……あ、いえ何もないです」
「……ふふ」
「え。あぁ……あ、あはは」
つられ、笑いをこぼす。
出会っていきなりスキンシップをしてしまったせいか、互いに落ち着いて話をするのが苦ではない。
その場で、路上で二人何でもないことを話し、立ち止まり
時期に、日も暮れていく
「立ち話も疲れるな、どこかで茶を振舞いたいが……良かったら」
「?」
他意はなく、幼子に菓子を振舞いたい大人の当たり前の欲からつい誘ってしまった。
周辺に店はない。故に、そこへ招くは必然の流れ
「私の家に来るといい……甘いものなら、まだ買い置きもあったな」
「!」
他意はない。親切、そして子供にやさしくしてやりたいごく普通の慈しみ。
ロキファミリアの皆と仲良くしてくれている他所の子を招き、菓子を振舞ってやるのは、何も間違いではない。
故に、リヴェリアも知らずに招いてしまった。
その行為が、どんな結末へと繋がるかも知れずに
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次回の更新は来月かもです。悪しからず
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