白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
慣れないシリアスシーンと言うか、小説歴1ヶ月と半にはまだ描きなれないシーンが多くて大変です。指摘がありましたらぜひ感想お願いします。
〇
「……おねがいだから、これ以上、僕をみじめにしないでくれ」
そう良い残し、ヘスティアは走り去っていく。
「………。」
廊下に一人むなしく残されたベル。
伸ばした手はもう届かない。後悔の結果どうあがいても拭い去れない。
…仮に、手が届いたとしても、僕には
「………僕は、どうすれば」
「………行ってください、ベル様」
「!!?……リリ」
背中をたたくリリ、ナイーブに落ちた意識がはっきりと冴える。
「ヘスティア様のお怒り…リリにも責任はあります。だから言える立場じゃないですけど、今のヘスティア様にはベル様が必要です。だから」
リリの小さい手がベルの背中を押す。
「行ってください。どうか、あの
「………うん。」
ベルは飛び出す。廊下を抜け玄関を出る。すでに姿はないが、まだそんなに遠くに行ってるはずがない。
……また、僕は間違えるところだった。僕は、神様のことを
走りながら、ベルの目元には涙が浮かぶ。袖口でこすりながら、全力で駆ける。
「……神さま!!!?!?」
「!?………」
……見つけた。
遠くにいるヘスティアを確認する。全力で走り抜け、あっという間にその手を掴み取る。
「はぁ……追いつき、ました」
「!?……ベル、くん」
〇
ホームを飛び出し、往来の道を走り抜け、ベルは少女のもとにたどり着いた。
「はぁ、追いつき…ました」
「ベル、くん…。」
……なんで
そっと、自分の手を取ろうとベルは手を伸ばした。けれど
「なんで!」
手を振り払い涙で晴らした目で睨みつける。
「……!!」
ここに追いつくまで、何度も何度も拭ったのだろう、目元がこすれて赤く染まり、見るだけで心が痛む。
「……だって」
「なんで、何で追いかけるんだ。ベル君は、他の娘と遊びたいんだろ。ならいいじゃないか!!」
感情的で、ほとんど八つ当たりじみた罵声を浴びせる。口から放つその一言一句が浴びせる自分自身をも傷つけている。それはヘスティアにもわかってはいた。けれども、それをコントロールすることを感情は許さなかった。
ベルから見てもヘスティアの異常はわかる。ぶつける怒りの矛先が自分だけでなくヘスティア自身に向けられているということを
「!?……それは、だって」
ヘスティアの手を取る。今度は振り払われないよう、両の手でしっかりとつかむ。決して離さないよう
……震えている。こんなになるまで、神様は
「なんで………なんで追いかるのさ……」
「何でって………神さま、辛い顔してます。」
「!!?………でも、だけど」
ヘスティアはなおも逃れようとする。けれど、何度振り払われても、僕は
「僕の軽率さが傷つけたことは承知です。けど、たとえそうだとしても!!」
「!だから、止めてッて……へっ!?」
…ガバッ!!
「神さまが泣いているのに。僕には何もしないなんてできません!!!」
「!!!!……ベル、くん」
ベルはヘスティアを抱きしめた。振り払おうと抵抗するが、それでもと、強く決して無くさないように
「………ベル君は、ずるいよ。……僕が、どんな気持ちかも知らないで、こんな」
「けど、それでも……僕には、女の人を慰める器用な言葉なんかありません。だから、こうします」
「でも、君には、解決なんて」
「できます!!……お願いです、僕にできることを教えてください。神さまのためなら、僕は何だってします。できるようにして見せます、だから!!!!」
「!!?………」
「………だから、離しません……!!!」
強く、強く、ベルはただヘスティアを必死に抱きしめる。
気が付くと、ヘスティアの体の震えは止まっていた。涙でぼやけた視界も晴れ、抱き留めるベルの温もりだけが、ひしひしと体の内に伝わってくる。
「………もう、君って子は」
……本当に、この子はずるい。言葉だけの優しさなんていくらでもある。けれど
この子は、本当に、ただ純粋に、心から僕を助けたいと思っている。
できるなんて言っているけど、結局は後先考えず、なりふり構っていられていないだけだ。
でも、それが
「……ベル君、もうそれ、十分すぎるぐらい口説き文句だよ。」
「えっ……いや、それは」
「ふふ……でも、そんな君だから……」
そんな大雑把な手段が、簡単に心の奥底へ響いてしまうのだ。
「………ほら、もう逃げないから。ちょっと離してくれないかい」
「……はい」
おそるおそる、抱擁を解く。体を離して向かい合うと気づく。ベル君の顔は僕以上に涙でくしゃくしゃに崩れていた。それがどうしようもなくおかしくて、ついつい口元が緩んで笑い声が出てしまう。
「あはは、ベル君顔がくしゃくしゃだよ。もう、どれだけ心配したのさ!」
「だって……ん、それは」
ベルの顔に手を添えてハンカチで涙を拭ってやる。一瞬驚いた要素を見せるがすぐに落ち着き、されるがままにで目をつぶったままどこか気持ちよさそうである。
「うん、これでよし。ねぇ、ベル君……」
涙を拭いたベルの顔を両手でそっと包む。つま先を伸ばし、顔と顔が近づく。
「あの、神さま……」
「…うん。ちゃんと追いかけてくれた、僕のナイト様にご褒美をあげなくちゃ」
「いや……あのっ!「キス………まだ、したことなかったね」……!!!」
……よくよく考えるとおかしいや、キスも告白も飛び越えて、いきなり行為だなんて、ヘファが聞いたら卒倒するだろうな。
目を細め、唇をそっと近づける。辺りに人はおらず、だれも止める者はいない。
「ほら、ベル君も」
「……え、はい」
目を閉じて、少し顔を前に突き出す。行為の経験は多くあるが、こうした恋人や恋愛的なものを連想しやすいキスなどには、どこか恥ずかしさから動きがぎこちなくなる。
「僕、ずっと君に……」
「神さま……。」
二人の唇が今、合わさろうとしたその瞬間
…ぎゅるるるる~
「……へっ」
二人がいるのは人気のない通り、もちろんその発信源は自分ではない。つまり
「………あの、ごめんなさい。」
先ほどのシリアスと変わって空気が一気に和んでしまう。ハハハと愛想笑いを浮かべるその顔に
「………ぎゅぅう」
「!!…い、いひゃい!いひゃれふって、かみしゃま!!?」
「ふん、ムードを壊した罰だよ」
……なんだかなぁ、やっぱり、こういう所がまだ子供なんだろうな、この子は
ひとしきりベルのほほを弄り倒すと、満足したのか少し機嫌がよくなり、いつものヘスティアのテンションに戻る。
「よーし、仕方ないベル君め。せっかくだし、いっしょにご飯でも食べようじゃないか!!」
「えっ、あ…ああ!!か、神さま!!?」
突然に手を引かれ、半ば引きずられるようにヘスティアに連行されてしまう。けれど、それがどこか嬉しくて、不思議とベルの頬が緩んでしまうのだった。
〇
夕食時と言うこともあってにぎやかな店の中、二人は個室の座席で向かい合い食事を囲んでいた。
「………。」
「?……どうかしました、神さま」
「んっ……いや、ねぇ……こうして、二人だけで外食って、意外に結構なかったよね」
「……確かに、そうですね。いつもは、ヴェルフやリリ、春姫さんに命さん。こうして二人だけなのは昔以来です。懐かしいですね」
「うん。前の家も楽しかったよね、今は壊れちゃったけどさ、あの狭さが少し惜しくもあるよ。ベル君と……近くにいられたから……」
「………そうですね。僕も、懐かしいです」
軽く酒が入っているせいか、少しヘスティアは饒舌気味だ。今なら、普段は言わないこともぽろぽろと言ってしまいかねない。
「………。あの、神さま」
「?……なんだい、急にかしこまって」
「いや、今なら……神さまも言いやすいんじゃないかと」
程よくアルコールが回り気分も良くなっている。話を切り込むにはいい頃合いだ
「………そうだね。さっきのことは、ちゃんと解決しなくちゃね。……でも」
「……。」
そっとヘスティアの手がベルの手を掴む、少し言いづらいのか、申し訳ないような様子で口を開く。
「ねぇ、正直に言って欲しいんだ。ベルくんは……僕じゃ満足できないのかい。」
「!!?………そんなことはないです!僕は、神様にしてもらえて、すごく嬉しくて」
咄嗟に声を荒げてしまう。酒場と言う喧騒な場であったのが幸いだったか、だれも気に止めてはいないようだ。少し体を寄せて手を口元にひそひそと会話を続ける。
「僕は……神さまに不満なんてないです。ぐっすり寝られるのだって神様が添い寝してくれるからですし、僕が我慢できなくなても神様は何時だって受け止めてくれました。だから……その」
つい、熱く語ってしまった。だが、今言った言葉は本音だ、ベルは真剣にヘスティアに対して不満はない。だが
「……でも、君は………したいんだろ。……その、サポーター君とだって、ここ………使おうとしていただろ。」
恥じらいながら、ヘスティアは指で下を指し示す。その方向にあるモノ、それをすぐに察する。
「!!……」
「僕は処女だから……処女神だから、本当に満足のいくセックスなんてできないんじゃないかって」
「!!?………それは」
動揺が走る。すぐに撤回する言葉を出そうにもうまく頭が回らない。リリやエイナとの関係性を貶めるような発言はベルにはできない。どのみち、下手な嘘は見抜かれる。
「嘘は……つけません。僕は、リリとエイナさんとのセックスを心の底から喜んでいました。けど、違いを比べて、比較して……優劣なんかつけたりしません。………そんな、甲斐性もありませんし」
「!……そうか、そうなんだ。…でも、君はそうだとしても……僕は」
表情が曇る、掴んだ手にわずかだが感情の震えを感じる。
……これは、ベル君が悪いわけじゃない。ただの、僕自身の問題だ。
「神さま……?」
「……今日、ベル君とエイナ君が裏路地で一緒にいた所………偶然見ちゃったんだ」
「!!?……見て、いたんですか……。」
「うん、勝手にのぞくつもりは無かったよ、道に迷って偶然に……それで」
……そうだ、あの時見て思ったんだ。悔しさと辛さの中心にあった、一つの感情。
「………はっきり言うよ、僕は二人がセックスをしている姿がうらやましかった。僕にはできないことを成している二人が……痛いほどにうらやましくて、嫉妬して……比較したのは僕の方なんだ。」
「嫉妬……ですか」
「うん、嫉妬だよ。……僕にはできない、純潔を破れない僕には到底できないことが」
「…………」
……純潔を破れない、それって処女神だからって、確か言ってたはず。けど、本当に……
処女神、純潔を保った女神の一人、竈の火を意味するその神についてはベル自身も知っていることだ。けれど、そうした知識は過去に神々が地上に降り立つ前のもの、今と弄官において、神ヘスティアは僕ら地上の民と同じく地に足をつけて生きている。だから実感ができない。
けれど、それが本当なら、その苦しみを僕は実感できるのだろうか。人と神いぜんに男と女の問題だ、ただ普通に男女がまじりあって愛を育む行為、それができない苦しみはきっと当人にしかわからないはずだ。
「………。」
「……ごめんねベル君、こんな話されても困っちゃうよね。」
「……すみません、軽はずみに解決できるなんて言って、僕」
ヘスティアが悲しむのなら、解決する術はある。ようは、ヘスティアだけを選べばいい。そうすれば嫉妬も比較も起きない、けれど……それは
「……ベル君、もしかして……僕だけを選べばいいなんて思っているのかな」
「!!?……それは」
「図星か……。確かに、そうしてくれるなら、僕は悩みを忘れて君に夢中になれる。けど」
「……」
「それは君も望まないんだろ」
「………はい」
声に振り向き、ヘスティアの顔を見る。目の端にまだ涙が残っているが、けれどその顔はいつも自分に愛情を注ぐときの柔和な笑顔だった。
「……神様は、良いんですか。」
「うん、気にしないって言えば嘘かな。けど」
「………ッ!」
ふと、下半身に電流が走る。机の下でヘスティアはベルの足に自らの生足を絡めてきた。ただそれだけが、ただ少し足遣いが艶めかしくあっただけで、ベルの鼓動は早鐘を打つ。
「ほら、ちゃんと喜んでくれる。ベル君が僕を慕ってくれる、僕はその思いを信じるよ。……だから、ね」
「………」
「ベル君」
手を前に出し、指をクイクイッと引いて、おいでとつげる。
ベルは言われたままヘスティアの方に身を寄せる。すると、ヘスティアも体を前に倒し、ベルの額に自分の頭を合わせ
酒場と言う喧騒の絶えない空間で、ベルは一切の物音を感じなくなる。というより、今のベルにとってヘスティア以外の情報はすべて遮断されている。触れる体温、微かな息遣い、自分のすべてがヘスティアに向けられる。
「……ねぇ、ベル君」
「………。」
「もし、最後を迎える時が来るなら………僕は君に純潔をささげて、いっしょに天に召されるよ」
「………!?」
「だから、僕はきっと離れない、その時が来るまで、ずっと……。」
額と額を合わせ、目を閉じて微かにつぶやいた。聞こえる瞬間、店の中の喧騒は一切入ってこない、つぶやいた言葉がいつまでも耳元に残り続けている気がする。
「…………神、さま」
異性に対する好意の感情、アイズ・ヴァレンシュタインにかける思いが恋慕なら、今のベルにはその感情が最も近いかもしれない。
不覚にも、ベルはヘスティアの見せた色と可憐さに、心を惹かれてしまった。
「……さて、そろそろ行こうか、皆が待ってる。」
机に勘定を置き、ヘスティアはどこかはっきりとしないベルを半ば引ずるように店を後にした。
〇
「………」
「………」
店を出て夜道を歩き続けてしばらく、ヘスティアは酔いがさめたのかベルの方を振り向かず表情を見せない。手を引かれて後ろを歩くベルにはヘスティアの耳だけが真っ赤に染まっているのが見える。
「………んん」
羞恥に暮れるヘスティアはもちろんだが、ベルのほうもそんなヘスティアにかける言葉が思いつかず、互いに無言のまま足を進めている。
「………あの」
「……なに、かな」
前を向いたまま、後ろを振り向かず返事をする。対してベルは
「………いえ、何もないです」
「そ、そう………」
「……。」
いや、告げたい言葉はあった。だが、ベルにはそれが上手く切り出せない。
「………」
後ろから見えるヘスティアの姿。いつもの私服だが、よく見れば体のラインはくっきりと浮き出ており、腰の括れや臀部のふくらみ、豊満な胸以外にもその体つきは実に柔らかく抱き心地がよさそうで……
「……おいしそうだなぁ」
「!?………な、なに言ってるんだ君は!!」
「あ、いえ……!!」
「……もう、急に後ろで変なことを言わないでくれ。びっくりしたじゃないか」
「ご、ごめんなさい………けど」
「……?」
どこか様子がおかしい。そう思い、振り向いてベルの姿をうかがうとその理由はすぐに理解できた。
「ベルくん………君」
「………」
……むくむく
「……なるほど。」
「……そういうことでして、はい。すみません」
見慣れた光景と言うべきか、ヘスティアはたいして驚くことなく、呆れたような愛想笑いとため息を漏らす。
「………」
少し視線を下げる。下腹部の一部の膨らんだ箇所に目を向ける。何を思ったのか、ヘスティアはツツーと指先でベルのズボンの膨らんだ先をなぞる。
「………ん!!」
どうやら敏感な部分に触れられたのか、体に電流が走り一瞬背筋と足がガタつく。
「……はぁ、なんだか……君がこうも単純だと、僕も悩むのが莫迦らしいよ」
と言いつつ、愚痴を漏らすヘスティアはどこか嬉し気で、足取りがどこか軽く浮足立っていた。
「あぁ……恥ずかしい」
「ふふ、ごめんよ………でも、どうしたんだい急に、今日はもう十分遊んだはずだろ」
「いや、だって」
「うん………言ってごらん」
「……その、言わないとだめですか?」
…クルっ
「ほわぁ、もう眠くなっちゃたなぁ。早く帰ろ「ま、待ってください」…じゃあ言っておくれよ、ベル君」
にっこりと笑顔を浮かべるヘスティアだが、その表情は優しさと言うより完全にいたずら心のそれであった。
楽しまれているという自覚はベルにもある、だがそれでも言うしかない。
「!!………あの」
顔をうつむき、耳を赤く染めながら言葉を繋ぐ
「あの、……冷静になって考えると、さっきまでの話って全部エッチのことについてですね」
「……まあ、そうだね」
「……だから、その……神さまが」
「………。」
「今日僕、まだちゃんと神さまとエッチなこと、していません」
「……うん。それだけかな、別にエッチなら明日でもできるし、ホームでもこっそりしてあげられるよ。」
「それじゃあ、それじゃあ駄目です。もっと」
「…うん……もっと……なにを」
「……もっと、神さまといっぱいエッチなことがしたいです。だから……
だから……僕、神様とホテルに行きたいです!!」
「………!!?……そうだね、ベル君はそうしたいんだね」
「はい、僕……神様としたいです、いっぱいエッチなこと!!」
気が付けばヘスティアはベルの胸に抱き着き、抱き寄せた手でベルの白髪を撫でながら優しく接していた。
「……うん、したくなったんだね、いいよ、いっしょに行ってあげる。ベル君のおちんちん、僕が気持ちよくしてあげる……。」
「!!……はい、神さま」
往来の中、まばらに人が行きかう中、他の視線など気にすることなく、ベルとヘスティアは二人の時間に没頭していた。
「ベル君………今夜は君を寝かせないぜ」
二人はその後足の向かう先を変更する。向かう先は歓楽街、はやる気持ちを抑えながら、二人は一歩一歩歩みを進めていく。
次回に続く
〇
一方ホームでは
…コンコン
「……どなたですか…ってエイナ様?」
「ええ、アーデさんこんばんは。……ベル君か神ヘスティアはいらっしゃいませんか……少し話したいことが……」
「あー……二人はですね、ちょっとお取込み中ですかね。」
「お取込み……?」
「それはですね……」
ことの来歴を説明しあう。淡々と説明する中で言に至った自身の行為なども堂々と話すリリにエイナはすっかり顔を赤くしている。
「というわけでして。…なるほど、まさかヘスティア様とベル様の間にそんな問題が。リリの想定外でしたね、まさかそんな」
「う、うん。私も知らなくてね。けど」
「?…けど。…けど、何か引っかかるのですか?」
「ええ。……確かに、神の方々の事情なら仕方ない事も多いけど、どうにもそれが引っかかって」
確かに、この地上にいる限り処女神が純潔を失うことがあるなら、それは大いに問題となるかもしれない。けど、結局のところその根拠が不確かだ。地上で純潔を失うことができない根拠、それを知ることは別段無駄ではないはずだ。
「……引っかかるですか。エイナ様には心当たりがあるのですか」
「ええ、あの後………その、ベル君と……したあと「何恥ずかしがってるんですか今更……セックスした後にどうしたのですか?」……ちょ、ちょっとアーデさん!…もう」
あわあわとかわいらしく取り乱す。見た目の差に反したやり取りがしばらく続く。
「もう、アーデさんの意地悪」
「すみません。思ったよりも初心でして、からかいがいがありましたので」
「……はぁ、これはベル君も苦労するはずだわ」
そうして、エイナはなんとか調子を整えなおし、再び話を続けだす。
「……えっとヘスティア様についてですね。……ですから、そのあとにたまたま神ヘファイトスに会いまして……」
〇
「なるほど、そういうことですか。……なんだかリリの心配が無駄で、若干腹が立ってきました」
「いや、でも……あまり責めるのも「いいえ、温いです。」
結局のところ、自分は振り回されるだけ振り回されて、気を遣わされるだけ使わされてしまったのだ。それがリリには我慢ならない。
「ええ、せっかくです。このことは直接二人に伝えるとしましょう。エイナ様もついてきてください、同じハーレム仲間として制裁の手伝いをお願いします。」
「いや、制裁だなんて……。でも、これ以上こじらせるわけにもいかないよね、ごめんベル君。」
その後、二人はベル達を追って街に駆り出す。これがどんな結果を生むかは今の段階ではまだ誰もしらない。
一見するとドロドロな修羅場のフラグなのだが、詰まる所この物語は官能劇である。
ベル・クラネルの為、今もこれからもヒロインズは行動を起こすのである。
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読了お疲れ様です。
次で濡れ場を提供します。というかしばらくずっと濡れ場です。ティッシュの用意は十分か