※この作品はR-18です。

白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー   作:37級犬築士

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3話です。エロに着く前にまだ微エロ展開です。




(3) リヴェリア様がママ活に手を出したそうです。

 昔の話だ。

 

 僕が生まれて物心がついた時、ふと疑問に思ったのだ。

 

 周りの大人や子供たちを見て、聞いて、自分には何かが欠けていることを

 

 けど、それを口に出すことははばかられる。きっと口に出せば、周りの皆も不安にさせるし、何より僕自身が耐えられないと、幼いながらに僕はそう理解した。

 

 だから、それはそもそも存在しないものであり、心が成熟して耐えられる時が来てもその思いは表に出すことは無かった。言葉として口にしてもそれはどこか無機質で、本気でその欠如をまともに抱くつもりなど毛頭ない。

 

 

 だから、僕はこれまで一度も…自分の母親というモノについて真っ直ぐ向き合うことは無かった。

 

 

 だから、きっとこれはその分のツケなのだろうか。

 

 

 今日一日、目的もなく街中を歩いていたはずが、気づけば一緒に連れまわされ、そして気が付けばなにやら心地い感覚に包まれ、そして今は安定したどこかで何か不思議な暖かみをいっぱいに感じている。

 

 

 その上、この暖かみはいい香りがする。甘い匂いなのだが、単にそれは菓子などのような食するものではない。なにか、昔を思い出させるような記憶の情景、見ることが叶わなかった存在しないはずの思い出

 

 

…覚えていない。これは、きっと僕がまだ

 

 

 そう、それはきっと僕が生まれる前の光景なのだろうか。そんなものを見たことなどあるはずなく、故にきっとそれは僕の中の願望、うたかたの夢にすぎない。

 

「………ぁ」

 

 女の人が僕を見下ろしている。膝を枕にしているからか、逆光になってよくその顔が拝めない。

 

「……おかあ…さん」

 

 そう、おぼつかない調子で口にするや、その女性は僕の頭を何度も優しく撫でてくれる。

 

 目覚めかけた意識がまた沈んでいく。けれど、それはどこか気持ちの良い。夢とはいえ、母親の暖かみに包まれる感触は言葉にできないものがある。けど、これを抱えたまま自分が目覚めたらどうなるだろうか

 

 

 その先が怖い。始めから無いならまだしも、それを知った上で無くすのはきっと耐えがたいはずだ。

 

 

……だから、この光景はここだけのものだ。

 

 

 後には引きずらない。現実の世界に、もう僕の母親はいないのだ。だからこれはここだけの幕間だ。

 

 

 もし、現実の僕が…母親の温もりを渇望すれば、それはきっと傷になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇

 

 

 

 

「……ここでいいか」

 

 場所は変わって、リヴェリアが訪れたのはとある木漏れ日の降り注ぐ林の中。

 

 もちろんそこはオラリオの場所であり、少し場所を移動すればすぐに近代的な建物と遭遇するだろう。

 

「…久しく来てなかったが、やはりここは静かでいい。」

 

 まるで自然公園のような場所だが、ここはれっきとした屋内だ。なんでも、過去にエルフの冒険者が私財を投げ売り、オラリオでありながら静謐な自然の空間を人工的に作ったのがここの庭園である。

 

 無機質な建物に囲まれる環境の中、こうした自然に囲まれ生命の息吹を感じるのはまさに贅沢の極みと言えよう。

 

 

…芝生は、シートが無いから汚れてしまうな。

 

 リヴェリアが向かうのは湖のほとりのベンチ。先にベルを寝かしその横に自分も据わる。脱いだ上着で傾斜をつけ、首が苦しくないよう角度を調整し、ベルの膝枕を完成させる。

 

 

「まったく。私にここまで尽くさせるとは、君は大物だな」

 

「……」

 

 返事はない。程よい小風と緑で和らぐ陽光が心地いのか。深い、とても深い眠りに吐いている。

 

「……ふふ」

 

 どうやら前髪がくすぐったいのか、風で乱れた前髪の先を整えてやると表情の曇りが消える。

 

「……ほぅ」

 

 試しに頬をつつくと少し不快なのか…うぅ、と声を漏らす。代わって手を首元にやり、少しさすってやると今度は表情が緩む。

 

「……君は、とても分かりやすいな。」

 

……あの娘も、小さい頃はもっとわかりやすかったな。

 

 思い出すのはアイズの幼少期。今も昔も感情を表に出すのが下手なところがあるが、こうして膝やベッドの上では素直なしぐさをしてくれた時もあった。

 

 あの時は、よくアイズの面倒に手を焼かされた頃でもあったが、不思議とその時間がどれだけ大変で、時には自分のプライベートが削られる時があってもその行為に不快感はなかった。

 

 

 誰かを慈しみ、支えることは、それだけで満たされる営みだ。

 

 

……だから、これは一方的ではない。彼が気持ちよく過ごしてくれるなら、それは私にとっての報酬でもある。

 

 

「…起きたら、君はきっと礼を言うのだろうが、それはむしろ私の方から言うべきことだ」

 

 一ヶ月間も、冒険者として前線から退いて無理に休暇を過ごすのだ。だから、その億劫な最初の一日がこうも満ち足りる時間になったこと、それは私にとってまさに僥倖だ。

 

 

「ありがとう、ベル。私の時間を君の幸せに変えさせてくれて。」

 

「………」

 

 はたから聞いてあまりにも都合のよすぎる言葉。しかし、それこそがリヴェリアの本心で、真の感情からベルに思いを打ち明けている。

 

 そっと置いた手で胸元を叩く。優しく、等間隔に、どこか子守歌のように調べを打つ。

 

「……ぅ」

 

「……?」

 

 何か、口元がむずむずと動く。

 

 

……何か、言いたいのだろうか。

 

 

 安らいだ表情が少しづつ曇っていく。うごめく口元が少しずつ開いていき……そして

 

 

 

「……あぁ…。」

 

「?」

 

 

 たった一回、掠れるような声で確かに……この子は

 

 

 

 

 

 

 

 

…おかあ…さん……。

 

 

 

 

 

 

「!!?!?!」

 

「………すぅ」

 

 お母さん。その一言だけを放ち、ベルはまた静かな眠りを続ける。風が吹き、また前髪が乱れているのに、リヴェリアの手は一切、微動たりとも動きそうにない。

 

「………ッ!?」

 

 言葉が出ない。心臓が早鐘を打ち、全身が高揚感で振るえて熱におぼれそうになる。

 

 

……ああ、これは本当に毒だな

 

 

 たった一言、自分に向けられたものか定かですらないその一言が、どうしようもなく自分の中の女を刺激する。

 

 

「……はぁ」

 

 

 体が熱い。この子を、ベル・クラネルを見つめているだけで何故か胸の奥がじんわりと熱くなる。

 

 

「……おかあさん…。君は、母が恋しいのだな」

 

 きっとそうだろう。出会ってそして今に至るまで、ここまで物事の流れがかみ合うのもきっとそれが噛み合いすぎているからだ。

 

 片や、誰かを慈しみたいと他者を求めて、そしてこの子はその奥底に、おそらく施されることを求めているのだろう。

 

 

「……」

 

ゴロンッ…

 

「…!」

 

 急に動くとも意気やベルは自分の方にへ寝返りを打つ。ちょうどいい位置を探そうと体をもぞもぞと動かし、ちょうど下腹部に顔を押し付けるような態勢になる。

 

「…こら、寝ているとはいえ……まったく」

 

 服越しとはいえ、ベルの生暖かい寝息が腹部をくすぐる。繰り返すが、服を挟んでいるとはいえ、その数センチ先は決して明かせない秘境のスポットだ。

 

「………はぁ。」

 

 一瞬動かそうとも思ったが、この状態で起こすのも忍びない。ここまでさせているのだから、面倒を見ると決めた手前、これぐらい許すのも別にいいかと、我ながら判断が緩んでいる。

 

 

 結局、リヴェリアはそれ以降ベルを起こすことは無く。読み古した本を取り出し、何度も頭に入れた冒険紀行の内容を反芻し続ける。水のせせらぎをBGMに、膝の上の温もりを感じながら静かに読書を続ける。

 

 時間は緩やかに過ぎていく。けれども退屈はない、この静かな時間の中、ページをめくるたびに、リヴェリアの意識も少しずつ曇りがかかっていく。

 

 

…駄目だな。これでは、わたし…も………

 

 

 

 

 

 

〇

 

 

 

 

「……んっ」

 

……何か、顔のあたりが息苦しい。

 

 何時から眠っていたのか、そもそもなぜ自分は横たわっているのか、だがそれを把握しようにも体が重い。

 

…何かが上に、と言うか生暖かい。

 

 手を伸ばし、どけようと顔の上の何かを掴もうとすると

 

 

むにゅり…。

 

 

「……?」

 

……なんだか、すごく柔らかい

 

 感触を確かめるように指を閉じたり開いたりする。掴んだものの質感は暖かく柔らかい。押し込んだ指がどこまでも吸い込まれていくような。

 

 

「……ぁ」

 

「?」

 

 何か声が漏れる。しかし、未だどこか寝起きで酸素があまり脳に回ってなく、ベルは事の真相にあと少しでたどり着かない。

 

「………」

 

 

むにゅ……むぎゅうぅ

 

 

 手に納まるその感触はどこか癖になる。いつまでも触っていたい、そんな郷愁に駆られるような……

 

 

「はぁ……ぅぅ」

 

「………?」

 

 声が聞こえる。ようやく脳が覚醒したのか、ベルは状況を理解しだす。

 

 

…僕、確か……リヴェリアさんと一緒に……それで……。

 

 

「あぁ……。はぁあ…!」

 

「!!」

 

 ここに至ってついに理解する。自分の上に乗っかているモノ、そしてその持ち主のことも

 

 

「…ふぃ、ふぃへりははん……。」

 

「……」

 

 顔にのしかかる豊満な乳房。どこか微かに甘い香りを含んだそれは見事ベルの顔をすっぽりと覆い隠すようにのしかかっている。

 

「……!!!」

 

…な、なんで!どうして!!

 

 理解したはいいものの、現状の処理に思考が追い付かない。今は寝ているが、きっと無理に動けば目を覚ますだろう。

 

 

 もし、そうなってしまえば

 

 

頭に浮かぶ『戦争』という二文字。相手は大規模ファミリアの大幹部で、しかも噂では元王族と聞く。そんな相手の……胸を……

 

 

……まずい。これはまず過ぎる……!!

 

 

 おそるおそる、少しずつ体を起こそうとその肩に手をやり、ゆっくりと持ち上げる。背もたれ体を支えさせてどうにか抜け出そうと……

 

 

「んん……」

 

「!?」

 

 眠りが浅かったのか、閉じた目が僅かにうずく。咄嗟のことで、そのままうごかなければいいものを、動揺した僕は手元が狂い、肩に置いた手がずれてその向かう先は…

 

 

「ひぁあっ…!」

 

「!!?!?!?」

 

「…あぁ、私は……なに…を……」

 

 閉じていたはずの目が開いている。きょろきょろとあたりを見まわす視線が、ついに僕のいる下へ…

 

「………」

 

「……ベル、そなた」

 

「ちゃ、ちゃうんです」

 

「……なら、まずこの手をどけてくれ」

 

 

 




今回はここまでですが、連続投稿ですので続きをどうぞ。

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