※この作品はR-18です。

白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー   作:37級犬築士

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第二話です。

今回は特にエッチはなしで


(2) レフィーヤ・ウィリディスは触られたい。

 場所は変わって喫茶店に

 

人込みが多く、腰を据えて話ができる場所と言うことで、今はこじんまりとした店の中向かい合って座るテーブル席で、私は甘いシフォンケーキと紅茶を頼み彼は甘いものが苦手らしくコーヒーを一杯だけ頼んだ。

 

 かっこつけてか、コーヒーなんて言うちょっと値の張る輸入品の癖に無理して、しかも砂糖も牛乳も入れずに一口二口と

 

「……ぅ」

 

 表情をしかめて、卓上のミルクと砂糖で味を調節している。子供っぽさを隠しているようで、少しおかしく……

 

……って、なんで私こんなにいちいち注目してるんですか!……そんな、意味もない

 

脳内で一人解説をして、そして自分で突っ込む。

 

 

「……で」

 

「……」

 

「わざわざあんな所にいた理由、教えてくれますよね」

 

気をとりなして、本題へ移る。彼は少し思いつめたように、その口を開く。

 

「あまり、大ぴらにしないでくださいね」

 

「……内容によりますが、いいでしょう」

 

「……実は、贈り物の為に…ですね」

 

「贈り物、ですか?」

 

「ええ、その……」

 

「……」

 

 そこから淡々とここまでに至った来歴を語っていく。しかしまあ要約すると、どうやら担当アドバイザーのエイナ・チュール氏に誕生日の贈り物を選ぼうとして、方々に相談しているうちに態々ここまで来たようだ。

 

正直に思ったのは拍子抜けという感想か。いや、ならむしろ

 

「……」

 

「だから、エイナさんに喜んでもらおうと……って、なんでそんな目を」

 

「……いや、だって」

 

 送る相手を聞いてますます話がおかしい。なぜ、生まれた日を祝う時にスッケスケの下着を送り付けるのだろうか。

 

「……変態なんですか、あなた」

 

「ち、違います!でも、本にはちゃんと」

 

 そういい、ベルが取り出したるファッション系の薄い雑誌本。表紙にはこれまた胡散臭い金持ちぶった男が金貨の浴槽につかり美女を侍らすという、なんとも頭の悪さが前面に伝わる表紙だ。

 

 

「……これ、なんの本ですか?」

 

「はい、実はここに来る前に貰った本で、モテる男の理論を学べばエイナさんの欲しいものがわかるって……ヘルメス様も言って」

 

 

ビリッ!!

 

 

「ああっ!?」

 

「却下です!そもそもあの神様に渡されたものの時点でおかしいと思いなさい!」

 

「……そんなに、変なのですか?」

 

「ええ、変です。おかしいです……!!」

 

「でも、下着を送るのは成功の秘訣だって」

 

「論外です、破廉恥です!!この本の言う成功自体本当にわかっているんですか!?せいこうはせいこうでもね……こっちが言うのは性・交なんです!」

 

「……え……ぁぁあああぁあ!!?!?」

 

 急に顔を赤らめ、そのまま道でうずくまる。触れればそのまま焼けてしまいそうなほどに湯気が湧いている

 

 

「まったく、本当に救いようがない……。」

 

「……だって、誰も違うなんて教えてくれなかったし」

 

「……それ、相手が傷ついてもそう言い訳するのですか?」

 

「!?」

 

「まったく、貴方って人は……て」

 

「………うぅ」

 

「……」

 

……言い過ぎたかな?ちょっと、ちょっとだけ

 

うなだれた肩をたたいて精神の容態を確認する。

 

「もし、あの……ベル・クラネル」

 

「………うぅ」

 

 目に見えてそのいたたまれなさが伝わってくる。うつむいて鉛の塊のように呪い動きでコーヒを口にする。それが自分の言動に押さえつけられてだと思うと

 

「……あの」

 

「……?」

 

…立ち直った、いや

 

瞳にわずかだが光が戻る。どこかすがるように私を見つめて、彼は

 

 

「あの……教えて、くれませんか

 

「……何をですか」

 

「……その、エイナさんが喜びそうなもの」

 

「……私にですか?」

 

冷静に返す。しかし、その回答はどこか予想が出来た。故に

 

「…他をあたってください」

 

「そんなご無体な!」

 

「……ふふ」

 

別に本気で嫌と思ったわけではないが、どうしてか少し意地悪をしたくなった。想像通りのリアクションで、少し癖になってしまいそうだ。

 

 

……まあ、別に断る気はないので。適当なところで快く引き受けてあげましょうか

 

 

「……さあ、そろそろお会計でも」

 

ガシッ!

 

「……」

 

「……うぅ」

 

「……えっと、手を離して」

 

「……無理です」

 

「えぇ…」

 

 からかうつもりだったが、なんともまあ情けなく困り果てた表情を見せつけてくる。少しつつけば泣いてしまいそうな、これでは罪悪感が生じてしまうじゃないですか。

 

 

「……」

…これ以上は、さすがに駄目だよね

 

「離してください。別に本気で逃げようなんて思ってないですよ」

 

「?」

 

「……私でよければ手伝いますよ。別に、今日は予定もないですし」

 

「……!!」

 

 

なんともわかりやすく、ぱぁあっと明るくなった表情でこちらを見てくる。

 

 

「さあ、行きますよ。やるなら、ちゃんと良いものを選ばせてあげます。」

 

「はい!」

 

 

〇

 

 

 エルフへの贈り物。そう考えると何が嫌で、これじゃないといけない、そんな偏見が凝り固まっているからか、なんとも彼のセンスは微妙なものだった。

 

……相手はエルフと言ってもハーフだし、第一オラリオみたいな近代都市にいるエルフがそんなに神聖視されて嬉しいはずがないのに

 

と、そんな愚痴を浮かべながらもレフィーヤは的確にベルにアドバイスを伝える。街を歩き、ベルから見たエイナの人となりを聞き、時に頭を悩まし、時に感心したりと、気が付けば二人で何かを選ぶ時間に時間を忘れるほど没頭していた。

 

 

そして、日が暮れて空の色が私と同じ山吹色に染まるころ

 

 

「あの……今日は本当にありがとうございます!!」

 

「もう、別にそんな深々と……いいですよ。こっちも暇つぶしになりましたし」

 

 選ぶのを手伝う、とは言いながらもちゃっかり私はウィンドウショッピングを堪能していたりする。彼が大事そうに抱える紙袋の中身、それと同じものやいくつかの小物を入れたものを私は両手にぶら下げている。

 

「…そうですか。でも、結構買いましたね。値段だって安くないはずなのに」

 

「いえ、むしろお買い得ですよ。嗜好品なんですから奮発するのが当たり前です。それに、貴方が大事そうに抱えているそれだって、結構な値の張るものじゃないですか」

 

「……うぅ、まあ」

 

 贈り物に選んだもの。女性にとってはやはり良いものは貰いたいが、重すぎるのは遠慮したい。趣味嗜好にかみ合っているならまだしも、日常的に使う衣類やバック、アクセサリーなんかは大変難易度が高い。だから、選んだのは消耗品、嗜好品としては少し値が張って手を伸ばすには躊躇してしまう、そんなものを選ばせたのだ。

 

「でも、これなら喜んでくれるんですね。僕、いつも心配ばかりさせてるから、ずっと感謝の気持ちを伝えたくて……」

 

「……そうですか。まあ、なら」

 

 選んだ品、部屋で使うタイプのアロマ、火をつけるキャンドルタイプではなく、スティックタイプで気軽に使える物をチョイスした。ギルドで多忙な疲れ故に、少しでも疲れをねぎらいたい、そんな思いを伝える贈り物ならまず失敗はないだろうとの提案だった。

 

「……レフィーヤさん、今日は本当に」

 

「はいはい、お礼はもう十分いただきましたから。じゃあ、今日はこれで」

 

日も暮れていく。結果的には人助けをしていい気分なのだ、もし食事の誘いがきたら……まあ、聞いてあげなくてもないですが

 

「……あの」

 

「……!」

 

……来た!さて、どうしましょうかね

 

年上風というか先輩風を吹かす自分に酔っているレフィーヤは胸を張ってその続きを待つ。

 

しかし、出てきた回答は

 

 

「また……僕と会ってくれませんか?」

 

「へ?」

 

会う、また今日みたいに会いたいと……それってつまり

 

 

……誘っている?この人、私のことを…!!

 

 

「だめ、ですか?」

 

「あ、いや…だってそんないきなり」

 

「……そうですか、でも」

 

「……あの」

 

「はい」

 

「あまりいい気にならないでください……!」

 

「!」

 

 少し冷たい言い方だが、これも先輩として、目上の女性としての正しい忠言である。

 

急にしおらしい態度からプレイボーイになるなんて、これだからヒューマンの男は

 

「別に、今日のことはたまたまの流れで、ちょっと気が向いて親切をした流れなので……変に期待しても意味はないですよ」

 

「……いや、僕は」

 

「いいから、もう終わりです。」

 

「……その」

 

「くどいですね…!もう何を言っても「お礼、したかったんですけど」……へっ」

 

 表情がどんよりと曇る。悲しんだり笑ったりしおらしくなったりと、なんとも表情がころころと変わる人だ……いや、そんな冷静に分析してるんじゃなくて…!!

 

 

「えっと 本当は私…」

 

「いえ。僕なんかがおこがましいですよね、ごめんなさい。僕勘違いして ほんとは面倒だったんですね 嫌々なのに 押し付けて ごめんなさい。」

 

「あ、いや…だから」

 

「でも、本当に感謝しているんです。いつもお世話になっているエイナさんのために、その後押しをしてくれて だから……はい、ありがとうございます」

 

 無理して、作り笑いを浮かべて、彼は足を反対に向けて遠ざかっていく。ここから逃げようと、少しでも早く私の視界から逃れようと

 

 

……ま…まっ

 

 

 

 

 

「待たんかぁああああっ!!!!!」

 

「!?」

 

「わかりました、わかりましたから!! もう、そんなに落ち込まれたら私がいじめたみたいじゃないですか」

 

 本当に卑怯だ。こんなふうにされたら、はいそうですかって受け流せるわけがない…!

 

…本当に、調子が狂う。

 

「えっと、レフィーヤさん?」

 

「一日」

 

「?」

 

「その、今度でいいですから……一日、付き合ってください!」

 

「!?」

 

 

 結局、私はこの人と後日もう一度会う約束を取り付けてしまった。しかし、日が経っていくうちに、よくよく考えるといつ会うか決めてないことに気づき、どこかいたたまれないというか、きまずい心境ですぐ直接ホームに赴いて聞きに行ったりするのだが、それはまた別の話。

 

 

そして、日は流れ

 

 

 

〇

 

 

「……」

 

「あっ…レフィーヤさん!」

 

「……」

 

…早い。ちゃんと待ち合わせに来てる

 

 朝、割と早めの集合時間だが、出る直前に装いの選択に迷いに迷い、約束の時間から半刻程過ぎていた。

 

……本当に、何を迷っているのだか

 

 レフィーヤの服装、気取りすぎてもおかしいし、しかし相手が相手とは言え異性に合うなら最低限と言う、そのちょうどいいラインでなんども着せ替えを続けてようやく今のコーデに至る。

 

「……レフィーヤさん、どうしたんですか?」

 

「…いえ、別に」

 

何を期待してるのだろうか。

 

 気取らない服選び、ロングスカートにカットソーの少しぶかぶかとした余裕のあるシャツ。半分肩だしという、ちょっとだけ大人っぽさを意識したコーデなのだが、特に言及はないようだ。

 

 

「……まあ、別に言われたからって」

 

「?…何か、言いました」

 

「いえ、別に……」

 

 時計を見る。時間はまだ十分にある。朝食を済まして軽く店を回り、そしてそこからは

 

 

…まあ、適当にすればいいですよね

 

 

一日付き合う、要は普段通りの休日を楽しめばいい。それだけの話だ

 

「…ごはん、食べたらすぐに買い物です。付き合ってくださいよね」

 

「はい。じゃあ、まずどこの店に行きましょうか」

 

「そうですね、このあたりのモーニングなら……」

 

 一日、恩返しと言う名のデートが今始まった。

 

ベルを引き連れ街を行くその足取りはどこか軽やかで、まるで初デートで浮かれる乙女のような

 

しかし、当の本人にその自覚はない。だが、形として…彼女は彼の手を取り、いっしょに歩みを合わせているのだ。それが、この先どのような結果に至るのか、少女はまだ予想すらしていない。

 




続きはすぐにでも

ちょっと思ったよりレフィーヤ編のUA数伸びが著しくてビビります。世の中思った以上にソードオラトリア好きなんだなあと感心したり。今さらですがレフィーヤはベルのことは(あなた)以外にどう呼んでるんですかね。ベルさんとかクラネルさんとか、まあ適当にでっち上げますけど、最終的には。

ベッドの上では名前呼びになる、それもまた一興
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