白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
………ぺら
「…。」
…ぺらぺら
「……。」
「ねえベル君」
「は、はい」
「これはいったい何だと思う、僕の記憶が確かならね、当世風に言うエロ本にみえるんだけど」
「えっと、エロ本に相違ないかと「被告人は勝手にしゃべらないように!!」はっはい!!?」
エロ本を見つけたヘスティアによる一方的な取り調べ、もとい裁判
ちなみに裁判官、検事、陪審員もすべてヘスティアという豪胆っぷり、これにはベルもただ無抵抗に説教を受け入れるしかない、ないのである。
「まったく、僕のベル君がまさかこんなものに執着しているなんて、いくら時間が余ってるからってこんなものにお金をつぎ込んじゃ何の意味もないよ、こらそこ、反省してるなら返事!言葉の前にはサーをつけるんだ、わかったか!?」
「さ、サー!イエッサー!!」
終始こんな調子でベルはヘスティアからのお叱り中である、ちなみに先の二人も駆けつけ今扉の先で聞き耳を立てている。できるなら擁護をしたいもののことがこと故踏み込んでいいか判断がつかないのだ。
…たく、ヘスティア様もさすがに度が過ぎないか、ああもエロ本晒してまで、さすがに同情するぜ。
…そうですね、まあ本の女ごときに現を抜かすのは確かに鼻につきます。でも、さすがにそうですね、折を見て助け舟を出しますか。
と、そんな感じであくまで傍観に徹していたりする。エロ本程度とはいえ一応市場では流通禁止のたぐいだ。
無認可のものである以上仮に知れ渡れば風評被害なども考えられる。このことは今この場にいるもの全てが理解している。故に二人はすぐに助け船を出そうとはせず、ベルも甘んじて説教を受け、そしてヘスティアもベルを思ってこその厳しめの説教
「まったく、よりにもよってみんな金髪長身で、バレンなにがし君がそんなにいいのか君は!見損なったぞベル君」
加えて若干の私情も込められている。激しくどうでもいい。
―30分後
「…まあこの程度にしておくよ、君も男の子だ。こういうものに興味があるのは一応し・か・た・な・い・し・ね」
「…はい」
そんなこんなでようやく説教が終わる。延々と続けられる私情交じりの説教にベルもやっとの開放か少し安堵が表れる。
かに見えた。だが
「よしじゃあこれでベル君の話は終わり、次はこの本を君に勧めた不敬な輩について、ちゃんと話をしてもらおうかな」
「?……あの、言ってる意味がよくわからないのですが」
「何って、君だって……別にこれを自分の意思で手に入れられたわけじゃないんだろ。君のことだから…………まあヘルメスあたりにでも押し付けられたんだろ」
「……。」
なんでだろう、庇ってくれる言葉なのに、それがどうにも嬉しくない。
どうして神様は疑わないのだろう。神様なら嘘をついてるかどうか、すぐわかるはずなのに、何故に疑って僕を見ないのか
いや、これと同じ理由を前にも聞いた。何故なら僕は
柔和な笑みを浮かべ、ヘスティアは告げる。今のベルにとってその言葉だけは聞きたくなかった
「僕は信じているよ、君はそんな、軽・率・な・こ・と・をしない、ちゃんとわかっているから、だから僕に「ちがう」
神様の言葉を遮るように僕は短く言い放った。
…………なんだろう、これ
胸の奥からこみあげるような、ダメだってわかってるのに、言ってはいけない言葉がずっと喉の奥で列を作ってるような
でも、ここでぶちまけるのはダメなはずだ。皆、それは望まないことだ、皆の知るベル・クラネルはきっと…………そんなことは
………もう、いいや
「えっと………言ってることがよくわからないなぁ、ベル君、別に君は「だから僕です。ここにある本は全部僕が自分の意思で買ったものです。僕、嘘をついてないの、わかるはずですよ」
ゆっくりと立ち上がり、ヘスティアを見下ろしながらすらすらと言葉を吐いた。
ヘスティアも言葉の真意をつかんだのか、表情に驚きが隠せていなかった。
言葉が止まらない、押し込めたものがいっきに溢れかえるような。止める意思はもうない。
「ねえ、神様には僕がどう見えているんですか、健全で誠実、後ろめたい事なんて何もない…そんなに期待なんかしないでください。神様が思ってるほど僕は「べ、ベル君!…ごめんよ、きっと僕が言いすぎたのが悪かったんだね、だから落ち着いてもう一度」
「違ってなんかない!悪い事をしたのは僕なんだ、もうこれ以上話すことなんか何もないじゃないですか!!」
「なっ、なんだいその態度は!!僕は君のことを心配して「お前ら落ち着け!話がこじれてんじゃねえか」「ヘスティア様もベル様もお止めください!感情的になってなんの解決ができますか!」
「……っ!」
扉を押し明け二人が咄嗟に介入し、ベルも少し我に返る。振り上げた感情の拳を降ろし、今一度前を見る。そこに映る神ヘスティアの姿は先ほどと打って変わり、平常を取り戻した神様は肩を震わせ先に口を開いた。
おそらく謝罪の言葉を切り出そうとしているのだろう。さっきの自分の癇癪にあおられその表情は少し涙を浮かべ、いたたまれなさから目線を合わそうとはしない
…この場にいたくない。逃げてしまいたい。
でもそうしたらきっと皆の期待を裏切る。ベル・クラネルを幻滅させてしまう。だからそんなことをしちゃいけない、だから……僕は
…僕は、どうしたいんだろう…
⚪
…………僕のせいだ、僕が言いすぎるからベル君はあんなことを。だから、ちゃんと謝らなきゃ、ベル君のために、僕は
「……ベル君さっきのは本当に「もういいです」…ベル君?」
「僕が全部悪いから、神様は謝る必要なんてないんです。」
そういって踵を返しヴェルフとリリの間を抜け部屋を出ようとする。
「ベル君!」「ベル様!」
「おいまてってベル、そんな癇癪起こしてお前らしく「離してよ!」
ヴェルフの手を振り払い、三人に冷たく言い放つ
「少し頭を冷やすから、明日までには帰ります。」
そう言うと、ベルは足取りを早くする。皆の呼び止めに振り向かず、着のままの状態で外へと出ていってしまった。
次回に続く
キリがいいのでここで止めました。とりあえず誰かにベルの地雷を踏んでもらわないことには展開が進まないので、まあ適正として紐神様に踏んでもらいました。必要な犠牲です。
基本的にアンチ・ヘイトはしません。だからちゃんとヘスティア様と仲直りックスを想定しながら執筆します。処女神ってどこまでセーフなんでしょうね?