白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
「いってきまーす!」
「ええ、行きましょう、ベル様」
朝の8時、日が昇り切り街中が流動的になりだす頃、ヘスティア・ファミリアのホームから発つとある親子、ではなく
すっかり子供の体が板についてしまったベルと、子守を言い渡された春姫の二人はそれはもう仲睦まじく手をつなぎ、もはや言い訳のできない光景がそこにはある。
道行く者は微笑ましい目を向け、春姫を知る者は何時子供が出来たのだとヤジを飛ばす。
「………」
「おや、下をうつむいて、先ほどのことをきにしておられるのですか?」
「……うん、ごめんね、春姫さん。あんなふうに、ぼくのせいで」
やれいつ身ごもったのだとか、誰の子を拐ったのだとか、実際話すそれは少し荒さのある平常のやり取りだったのだが、いかんせんしたから見上げるそれらはどうにも冗談とは流せない光景に見えてしまうのだ。
「………うぅ」
思い返せば鮮明に、涙腺は緩みほほを滴が伝う。
「あらあら、春姫は大丈夫にございますよ。ほら、殿方がそんな風に涙を溢してはいけません」
「……ん」
手慣れたようにハンカチで涙を拭きとる。
「………」
……なんだか、こういうの、もう慣れちゃってる。
恥ずかしくならないのが逆に恥ずかしい、そんな心理を抱いてしまう。
「………さあ、足を進めましょう。あの方も待っておられます。」
「………うん」
ベルの体が小さくなって日が経つ。日中はみな多忙故に面倒をみられるものがおらず、というよりお目付け役がいない。それにベルの体を直すには彼女の検査を受けなければならない。
故に、支度を済ませて毎日のように預けられる。まるで、働く親たちの為に託児所に預けるように、それがベルにとっての毎日のルーティーンである。
そして、今日もまた
「……」
二人が立ち止まる。そこは中堅ファミリアとして知られるヘルメスファミリアのホーム、その玄関である。
春姫がノックをし、してすぐにタタタと足音が近づいてくる。
ガチャッ……!
「す、すみません!さっきまで寝て……」
「!?」
「あ、アスフィ様!」
「…………ッ!!」
勢いよく戸を閉じる。寝起きだったのだろうか、急いで駆けつけた彼女は寝間着姿で、しかし肝心の前ボタンが閉じきっていなかった。
「……」
「…ベル様、その」
「み、みてない、みえなかったから!」
嘘である。勢いよく飛び出した彼女のはだけた姿を。寝る時には下着も何もつけていないのか、肝心な部分は見えていないがそれでも彼女の素肌を、そのたわわなふくらみもこの目に拝んでしまった。上から見上げるそれはなんとも豊満で、心なしか小さくなってからか女性の胸が前以上に大きく見えてしまう。
……困る、これだけは本当に困る!!
春姫にジト目で見下ろされてしばらく、服を私服に変えたアスフィがまた出てくる。
その後、春姫は簡単なやり取りを済ませベルを置いてダンジョンへと向かう。今日は確かタケミカヅチ様との所で探索に行くとか
「……」
「ほら、なに突っ立っているんです。早く入ってください」
「……はい」
ダンジョンに潜れない、そんな思いから後ろ髪をひかれてしまう。しかし、現状できることはこれしかない、少しでも早く元の体に戻るために、僕は彼女と、アスフィさんと今日も一日を過ごすのだ。
〇
―アスフィ視点
現在、私の年齢は22歳。そこに特別な感情は当然持ち合わせていない。自分の年を、また他人の年を特別に思ったことはない。
しかし、そんな私でも彼だけは別だ。ずっと遠目に、その斜め後ろから見てきたせいか、彼だけは見方が別だった。
彼は年下の少年であり、その技量や実績を踏まえた上でもどこかでそう言った目で見てしまうことが多々ある。
失礼とはわかってはいるが、彼のあどけなさには異性として惹かれる物、素直に可愛いと感想を漏らしてしまうの致し方ない、少なくとも今はそう考えられる。
「ふぅ……」
チラッ
「……」
子守りを押し付けられて辟易とした日が続くと思いきや、存外彼と過ごす日中は悪くない、むしろいろんな面でよいことが多い。
「……あの、アスフィさん」
自分が座る執務席から見て少し前。談話用のソファと低い机がある底に彼はいる。今は床にクッションを敷いて、その上に座り低い机に置いた書類に筆を走らせている。背丈に見合ってしまうその机に向き合うさまは宿題をする子供の図である。
しかし、彼がしているのは紛れもなく
カタッ、カタカタッ……!
「…よし、やっぱり!…ここ、かずがあっていないです。なおしておきましたから、かくにんおねがいします。」
とてとてと、小さい足取りでこちらに近づく。顔ほどある書類を手渡し、言われた場所に目を通す。
「……なるほど、こことここがずれていたんですね。ルルネ、また同じミスを。…これ、訂正した分で次の月も直してもらえますか。」
「はい、アスフィさん!」
「ふふ……いい返事です」
きっかけはベルからの申し出だった。本来、体を直すための預かりであったはずが、検査をして試しに薬を投与するなど思いのほかここですることが無かったのだ。薬の効能を調べるために経過を観察するなど、万一のこともあるため手元に居なければならない。しかし、仕事に多忙なアスフィを眺めたまま茫然とし続けるなどベルにはできなかった。
手伝うと言い出した時、最初は簡単な雑用だった。実際、掃除や整理など細かな雑務は煩わしかったためアスフィはこれを了承して、そこからあれよあれよと、気が付けば自分の仕事の一部を彼に負担してもらうほどまでにベルはよく働いてくれるのだった。
「………」
「しょるい、なおしまあした。あと、そろそろ掃除もしたいのですけど……窓、開けてくれませんか?」
「………ええ」
しかし、よく働いてくれるとはいえ子供、自分の胸あたりまでの身長しかない彼には部屋の窓の鍵まで手が届かない。時折見せるそんな子供らしさについつい仕事の疲労も忘れて笑いが漏れ出る。
「ふふ…」
「…なにか、ぼくへんなことしました?」
「いいえ、何でもないですよ」
「!」
不安げに近づいてきた少年の頭を撫でる。ふわふわと柔らかい頭髪はまさに小動物のような毛並みで、丁寧に洗われているのだろうそれはついつい夢中になってしまいそうになる心地だ。
しかし、撫でられる側は片眼をつぶってアワアワと照れていて、その様は妙にアザとらしい。だが、これが素で出ているのだから、恐ろしい事だ。
…これが、おねショタ、と言う奴ですか。いけない、ですね、これは
「あ、アスフィさん!…ぼく、こどもあつかいは」
「ええ、もちろんわかってますよ。ですが、ならその、恥ずかしがりと泣き癖を直してください。でないと、もうこれからは頭を撫でてはあげませんよ」
「うぅ………いじわる」
自覚があるのか無いのか、日がたつにつれどんどん外見の年齢に引っ張られている。本来なら危ぶむべきなのだろうが、そんな彼の姿をまだ見ていたいと、勝手な自分がいる。
……ペット、みたいなものですね。癒しは大切です。あの主神には髪の毛程度ぐらい感謝しなければ。
「うぅ………あう」
「…あらら、普通頭を撫でられたら泣き止むはずですのに」
「だ………だって」
「はぁ、仕方ないですね」
椅子を立ち、ベルの前まで近づき両手を開く。いつものことで、ベルが泣き止まなくなるとこうするのがお決まりになっている。
「ほら、ご褒美を先にあげます。昼時も近いですし、早めの休憩にしましょう。」
「……あの」
「…あら、嫌なのですか?…では、これは無しで「い、いります、うぅ」
恥ずかしそうに、しかし誘惑に負けたベルはアスフィの上の間に一歩踏み入れる。
「……では、ご褒美です」
そして、アスフィはベルの体を抱きしめる。その穂満な胸にベルの頭を抱きしめて埋めさせる。
「……ッ」
抱きしめられ顔いっぱいに感じる柔らかさと匂いにベルの思考はとろける。その細い腕でアスフィのお腹を抱き寄せ、精一杯に甘える権利を行使する。
「……本当に、仕方のない子です。こうしないと、不安になるなんて、もう中身も立派な子供ですね」
「……でも、ぼく」
「……いえ、構いません。私も、嫌いではないですよ。でも、これは二人だけの秘密ですよ」
「……うん」
素直に甘えるベル、二人だけの時間、二人だけの秘密の空間がそこにはあった。
苦労人であるアスフィにとって、ベルの癒しはまさに天恵だった。はじめはしぶしぶ、だが次第にそんなベルをあやすことに抵抗がなくなり、今ではこうして服越しであれば乳房に触れられても抵抗はなく、むしろ充実さまでもそこにはある。
「……」
…ああ、ダメだとはわかっているのに、これは
「……ん、うぅ」
「…よしよし、不安にならないでいいですからね」
「……ふぁい」
胸にうずめた顔で喋ると少しくすぐったい。その吐息が胸に当たるたびに少しイケない気になりそうになる。
「……」
…まあ、良いですよね、これぐらい
時間が経つ。結局胸に抱かれたベルはそのまま昼寝に入ってしまい、仕方なくそのままソファに運び膝枕で寝かせる。動くに動けないアスフィもそのままに、二人は仕事の疲れから心地よい昼寝に陥ってしまう。
〇
「……ん」
目を覚ます。
視界に映る世界が横向きになっていることから自分が寝ていることを自覚する。心地い温もりが体の下にあり、しかもそれは柔らかくてどこか触れているだけで安らいでしまう。
…僕、確か…アスフィさんと
抱きしめられて、そしてつい疲労からうとうととなっていたところまでは覚えている。そして、今いる場所は
「……んっ、おや」
上から声が聞こえた。体はそのままに、首だけを上に向ける。
「……あら、もう起きていたのですね」
「……っ」
「おっぱい、好きなんですね」
「!」
ようやくここにきて自分がどんな態勢になっているか理解する。彼女の体をベッドにして僕はその上に乗っかっていたようで。驚いて飛びのこうとするも腰に回された腕で簡単には逃げられない。
「……あの、これは」
「別に、かまいませんよ。抱き枕にしたのは私ですから」
「……」
「…ですが、そろそろ起きましょう。もう二時です」
「…っ」
顔を胸に抱き留められながら、アスフィさんは僕を起こす。ソファに座り直し、僕はその膝の上で向かい合うように座っている。
…これ、少し恥ずかしい
「……あの、僕」
「ふふ、本当に子どもは愛らしい。癒されます、本当に、本当に」
「………」
…なんだろう、やっぱりこの人、闇が深い
時折見せるブラックな一面、いかにこの人が普段から苦労人で、主神の手に翻弄されているかと言うことを考えさせられてしまう。
「……あの」
「…はい、いけませんね、こんな所見せてしまって」
ナデナデ……
「…ッ!」
「……えっと……よし、よし?」
その小さな手でベルはアスフィの頭を撫でる。ライトブルーの髪を漉くように撫で、気恥ずかしい顔を逸らしながらボソッとつぶやく
「…元気、出してください、ぼくでよかったら、これぐらいは」
「……」
「?……アスフィ、さん」
うつむいたまま、ただ無言のままに時間が過ぎる。しばらくして思い立ったように席を立ち、アスフィさんは部屋を後にする。
その後、昼食を買ってきたアスフィさんと一緒にご飯を食べ、その後は僕の体の検査を済ましまた仕事に戻る。夕方に春姫さんが迎えに来るまで、僕らは特に必要以上の会話を挟むことなく、ただ黙々と一日を過ごした。
次回は少し空きます。次辺りで手コキか生乳晒すぐらいまでは進めたいです。
リクエストの方もよければどうぞ。