白いウサギは人肌に溶ける~執筆中=彼氏持ちレフィーヤ光のNTRストーリー 作:37級犬築士
「……ぁ」
目を覚まして、まずその眼に映ったの天井で、けれどもそれは見慣れているようで違う。
「……ここ」
少しずつ、体中に血が巡る。眠りから徐々に覚醒へと、四肢に力がそそがれていく。
「……」
「あら、お目覚めでございますか」
「!」
視界の端から、金色の髪の彼女が僕を見下ろしている。
やはり、ここは僕の部屋なんかじゃなくて、今横になっているベッドも、ここはこの人の
「…春姫さん」
「…ええ」
寝起きのせいか、少し乱れた髪を軽くすいてくれる。前髪を横に、そのまま額を撫でながら、春姫さんは優しく告げた。
「…おはようございます、少しお早いですが、皆さまが起きる前に、部屋を出ませんと」
「……」
細い指先が頭に触れるのが少しくすぐったいようで、けれども少し気持ちいような
その潤いを感じさせる小さな唇がつぶさに動いている。連ねる言葉は耳心地のいい音で、寝起きの薄い思考にはその声は子守歌のように、また眠りの淵に吸い込まれていく。
春姫さんのベッドに包まれている。布団もまくらも、不思議と良い匂いがする。香料とかそう言うのじゃない、ただ、そこにあるだけで落ち着くような、春姫さんを感じる空気がそこには包まれている。
「……ん」
「!…もう、ベル様……二度寝はいけません。あぁ、しっぽを枕にっ……こ、こーーんッ!!!?!?」
〇
「……」
「おい、ベル」
「?」
場所は変わって朝食の席、ベルの隣にはヴェルフがいる。珍しくベルの隣がヒロインズの取り合いになってない時にはこういう光景もある。
野郎の朝食というべきか、朝からタンパク質と炭水化物に満ちた量の多い献立、ヴェルフの前にはそんな見るからに力強い朝餉が用意されている。
しかし、その隣の少年の前にはこれまた貧相な、貧層というのは比べる故にだが、それでも彼の前に並ぶ皿の数々は実に質素でおとなしめだ。
「…おいおい、今日はダンジョンに潜るんだろ。朝から粥とか煮物とか、それで持つのか?」
「…あぁ、そうだよね。でも、あまり食欲が無くて」
「?」
「……昨日、少し飲みすぎて。…ハハ」
昨日の月見酒、度の強い酒ではないが、飲みやすさにかこつけて無理をしてしまったせいか、少し肝が疲労しているようで、ベルは命に頼み優しい献立を頼んだ。
「…酒ね、お前が珍しいな」
「うん、僕でもたまにはね」
「そっか、しかしそれなら俺も誘って欲しかったぜ。たまには飲みの場に付き合って欲しかったんだ。鍛治仲間がよ、お前を連れて行けってな」
「…えっと、さすがにそれは。ヴェルフの仲間ってドワーフとかもいるよね、飲まされそうだな」
「だな、だから蹴っているんだけどよ。ま、それは置いておくとして、酒になれるのは良い事じゃねえか。今度サシで行くか?」
「……それは」
「ま、気が向いたら誘ってくれ。」
「……」
お酒の話で、お酒の付き合いに誘われて、会話の内容がいかにもな大人向けで、我に返ると自分が無理に背伸びをしているみたいで少し笑ってしまいそうだ。
「……お酒」
ベルの視線は斜め向こうの先。
「……」
「春姫殿、箸が進んでいないですが、口に合いませんか」
「…ち、違うよ!…その、少し考え事で」
「……はぁ」
向かいの先で、姦しく行われるやり取り。命さんはそれ以上とどめずに流したけど、いまあの人の変化に僕は無視することはできない。
昨日のこと、朝起きて僕は春姫さんと話をした。
昨日のことを、僕らは記憶していたのだ。
「……っ」
「ごっそさん。じゃあ、俺は先に行くからな。今日は鍛冶仲間と約束があるんだ。ダンジョンはリリ助と命で行ってくれ。」
「……うん」
せわしく食事をかっこみ、ヴェルフはそう言い残してすぐに行ってしまった。命さんの方を向くと
「…あの、すみませんが今日は先約がありまして。桜花たちとクエストに」
「命さんもですか、じゃあリリは……って、あれ、リリはまだ「リリ殿はすでに行かれていますよ。ギルドに用事があるらしいと」……そう、なんだ」
「……」
…あれ、じゃあ今日は
「…では、自分もそろそろ、春姫殿、洗い物を任してすみません。では」
「……」
丁寧にそう言い、命さんも行ってしまった。食卓に居るのは僕と春姫さんだけで、食べ終わった書記を重ねる音だけが静かに響く。僕の隣のヴェルフの分を片付けようとして、春姫さんが近づいた。
「……」
「皆さん、行かれてしまいましたね。」
「…そうだね、僕も行かないといけない……かな」
一人になったとはいえ、ダンジョンに潜らないといけないことには変わりない。でも、それでも一緒に潜る仲間がいないのは安全面もそうだが、やはり心寂しいものだ。
「…では、今日はおひとりなのですね。何か昼餉になるものを用意しますね。」
「…はい、ありがとうございます」
「いえ……あ、食器は春姫が片します。ベル様はご準備の方を」
「…いえ、これぐらいは」
互いに手を伸ばす先、皿の上で僕らの手が重なる。
「!」
春姫さんの手が引いた。その時
パリンッ!!
「!…あわ、すみません、私」
「い、いえ!…あ、拾います、ごめんなさい」
「……すみません」
「いえ、こちらこそ」
床に落ちた破片を拾う。別のさらに散ったそれを拾っていく。無心に、触れて戸惑ったことが頭から離れない。
二人になったからか、つい意識してしまう。それは僕だけじゃなくて、春姫さんも
「……あの、すみません、急にあたって、動転してしまいまして」
「…いえ、僕こそ」
割れた破片は危ないから、その手を煩わせないように率先して行った。細かい破片も拾い上げ、ひとまずことはすんだ。
「……」
気まずそうに、春姫さんはその場で自分の手を握っている。触れ合った方の手を隠すようにその手を重ねている。
昨日のことを意識してしまう、それはきっと避けられない。
春姫さんに手を引かれ、僕は彼女の胸の中で眠りに落ちた。歓楽街で出会った時も、その病的なまでに色白な美肌を覗いてしまったけど、でも昨日の僕は、彼女の、春姫さんの
「……ッ!」
脳裏に焼き付いて離れない、間近で拝んだあの乳房を
……駄目だ、思い出すと、すごく、ドキドキする
「……あの、申し訳ございません。あとは、春姫がします」
「…あっ、はい」
そそくさと、この場の空気から逃れんとするように、春姫さんも仕事に移る。
「……」
「…あの、まだなにか」
「…いえ、何でもないです」
問いかける言葉は思いつかない。
昨日のベッドでのひと時、甘くとろけるようで、けれども少しほろ苦い大人の時間。お酒がもたらすあの空気を、僕は忘れることができない。
酔いで火照ってしまった春姫さんの姿を、あのメイド服の中に隠れている艶姿を、僕は容易に拭い去ることはできなかった。
〇
「……はぁ」
ホームから皆が去って、時間がただ無為に過ぎていく。掃除をして、洗濯をして、そしてまた掃除をして、手慣れているだけに家政婦の仕事は円滑に進む。故に、その思考は先ほどの問題に捉われたまま。
無心で仕事に励もうとすればするほど思考の中の言葉はより鮮明に内側で響く。
「……ん」
ふと、自分の胸に手を当てる。
「……んん」
欲求不満というわけではない。どうしてか、確かめたくなったのだ。自分の手で触れる感覚では程遠いとはわかっている。それでも、春姫の中にはあの時の感覚が拭い去れないのだ。
…乳房、見られてしまったのですね」
結婚前の男女が、同じ床で横になるだけでも問題であるのに、自分は彼に乳房を見られ、しかも触られた。
酔っていたから、そう言ってしまえば簡単だが、それでも自分が許したことに変わりはない。
「……んっ」
酩酊するほど煽ってはいても、その時の記憶は消えない。ベルの熱を柔肌に感じて、自分はなんとも言えに快感に浸っていた。
それは母性か、それともメスの本能なのか
「……わかりま、せん。春姫は、いったい」
メイド服の上から乳房を掴む、ブラの硬い布地に乳首がこすれ、次第に刺激は快感に変わる。
「くっ……ぁ」
気づけば、自分は今談話室のソファで服の上から肉体を弄っている。慰めているのだ。
「……っ」
部屋には誰もいない。だから、問題はない。
ムッツリと称される春姫にはその手の知識は十分に備わってしまっている。実践できるかは置いといて、殿方を感じさせる方法から、自分たちが達するための術まで
「……べる、さま」
気づけば、その名を口にしている。
ベルの熱を、その体にしみ込んだ記憶から、春姫は快楽を引き出す。
人目のいないことをいいことに、大胆にもスカートをまくり上げる。中には黒の大胆なレースのショーツ、少しためらって止まる指先、しかし我慢はとうに効かず、ショーツをずらしその秘部に指を這わす。
「……ぁ、だめです。春姫は」
指先はぬるりと液に濡れ、漏れる吐息の回数は増えていく。
秘部の上、痴毛を掻き分けその根元のぽっちの顔を向く。敏感なクリトリスを指の腹で挟み、しごくように弄る。
ここは自室でもなければトイレでもない。皆が談笑を交わす場で、自分はあられもない姿をさらしている。
「……んっ、あぁ……春姫は、春姫はッ」
くちゅくちゅと、水気を帯びた音が部屋に響く、時間にして数分、春姫は電気が走ったように体を震わす。
肩で呼吸し、たくしあげたスカートと向きだしの秘部をさらしたままその場にたたずむ。
「……あぁ、いけません」
上気した顔で、春姫は達したにもかかわらずまだどこか物足りないと、その手を秘部にまた重ねる。
「…くっ、んん!」
秘部で濡れた割れ目に、指を這わしていき、次第に先が奥に沈む。せめて声を手ないようにと、胸にあてがった手で口を抑えるが、悶える吐息を抑えきることはできない。
黒塗りのショーツは愛液でテラテラといやらしく液にまみれ、ソファの布地にシミが広がる。
……イケないとは、わかってはいますのに、止められない
創造の中で春姫の目のまえには彼の姿が、しかし自慰行為だけではその渇きは言えない。行為に及ぶ今よりも、ただ傍に彼がいる時の方が耽美な時間であるというのは、なんとも悩ましいことだ。
……いけませんね、これは、まことに
自身に現れる感情、自慰行為で性欲を晴らすのはおかしくないことだが、それでも今日のそれはまた別の意味を持つ。
酒に昂ぶって一歩踏み込んでしまったせいで、春姫という女は決定的な感情を抱いてしまった。
「…ベル、さま」
自覚している、自分がその手の行為に興味があるということを。ほんの英雄とヒロインとの睦言に、自分は心惹かれていたことを
「……ベル様、お許しください。春姫は、はしたない女です……ッ!」
自責の独り言と共に、指先はより激しく、快楽を得るために膣をかき回す。Gスポットをさぐり、指先で何度もこすり上げる。
「………ッ!!?!?」
〇
「……お酒、ですか」
「そう、こいつがクエストの報酬さ」
「……はぁ」
「なんだい、あまり喜んでないねえ。ちゃんと報酬には現物支給になるかもって書いてあんだろ」
「…それは、あ、いえ。…不満ではないです、なんかいいお酒みたいですし」
「そうだよ、むしろ色付けて払ってるもんさ。ほら、用が済んだなら帰っておくれ」
「……」
乱雑に、客商売とは思えないやり取りを終え、僕は店を後にする。
今いる場所はリヴィラ、一人で探索もたかが知れているということで、僕は一日で完了しそうなクエストで時間を費やした。
そして今、以来主であるドワーフの女性から、報酬がわりに押し付けられた、木箱に詰められたのは極東風の酒瓶。
「…………知らないお酒」
包装から見るに、そこそこのお酒なのだろうと適当に考える。試しに蓋を開き、少しなめてみようかとして
「!」
そして、止めた。
……もったいないよね。こんなにいっぱい、せめて誰かと
お酒を共にする相手、それこそ、今日の朝にヴェルフからの誘いがあった。
「………とりあえず、早くホームに帰ろう。」
バックパックに荷を背負い、ベルは地上を目指す。
今回はここまでで
最近カスタムメイドでキャラの再現にはまっているんですけど、首から下は完璧なのですが顔はまったく似ません。いつか上達して挿し絵に使えればとか考えたりするんですけど、まだ遠い先の未来です。