【R18】追放された錬金術師が覚醒して武具や武器を自由に錬成出来るようになりました。但し、セックスした女性専用の武装ですが。 作:EMO
武装国家ガンネル。
大陸中央に位置し、四方を山に囲まれ肥沃な土地にありながらもその勢力を拡大しようとする人族の支配する国家だ。
その中央にある首都ガンナ。
「錬金術師アズマ・ナユタ。
お前を国家反逆罪で逮捕する」
「なっ、なんですかいきなりっ!
国家反逆罪なんて僕は犯してませんっ!」
路地裏にある小さな雑貨屋で留守番をしていたアズマは突然現れた国家警察の制服を着た十人程の人間に取り囲まれていた。
「とぼけるなっ!
先日、見窄らしい格好をした老婆に初級ポーションと火の魔石を販売したであろう。
調べは付いているっ!」
(見窄らしい格好の老婆?
確かに老婆は来たが……初級ポーションと火の魔石も売ったけど……それが?)
「はい、確かに初級ポーションと火の魔石を販売しましたけど、それは普段から販売している普通の物ですけど……」
「はははっ、よしっ!
素直に白状したなっ!
では連れて行けっ!」
警察隊のリーダーらしき男が笑いながらアズマを捕まえる。
「えっ?
なっ、なっなんでですかっ?
普通に売っただけですよっ?」
「お前が売った相手はな敵国の
お前も知ってるだろ間者に利益を与えたら死刑だと」
「だってそんなの僕に分かる筈ないじゃ無いですかっ!」
「そんなのは今更だ。
言い訳は聞かんっ!」
そうして理不尽な理由でアズマは連行されて行った。
「さあ、吐けっ!
あの老婆は何処に居るっ!
何処に逃したっ!」
「……はぁはぁ……し、知りません……老婆なんて至る所にいます……」
「ちっ!
強情な奴め……次は水責めだ……」
アズマは警察隊の地下室で執拗に拷問を受けていた。
しかも、全く預かり知らない事柄で。
知らないものは白状しようもなく誘導尋問にすらも答えられない状態だった。
「あ、あの……シューマン隊長……もしかして本当に知らないのでは……」
「な、何を言ってる。
もし冤罪であったら我等が死刑になるんだぞ。
なんとしても自白させるんだ」
隊長と次官らしき二人がヒソヒソと小声で話す。
この国では規律が厳しく警察隊にはそれ相応の権力が与えられているが、その反面冤罪などをでっち上げると即効死刑と決まっている。
この国は軍事国家ではあるが、国民にとっては暮らしやすい国でもあった。
規律が厳しいがそれは自国民を外敵から守る為であり、領土を広げていく為にはそれを支える国民の支持を維持しなければいつかは破綻すると過去の経験から学んだ結果だ。
だから今回の逮捕は誤認逮捕であってはならない。
今回、アズマの逮捕に関してタレ込みがあった。確かに怪しい人物がこの首都に潜伏していると情報が入っている。この首都に入るには必ず身分証明書が必要でそれに不備があったり、又は外国人は監視対象になる。
その監視対象の老婆が一昨日から行方不明になった。
その老婆が最後に立ち寄った場所がアズマが働く雑貨屋だ。
アズマが老婆の行方不明に関わっているとタレ込みがあった。
タレ込みはアズマの勤める店の従業員の男だ。
老婆が行方不明になった時に聞き込みするとそう男がアズマが怪しいと言った。
だから一日だけ様子を見てからアズマを逮捕した。
アズマの状況証拠は白だ。
だが、間者であるかもしれない老婆も逃す事は出来ない。
手柄を焦ったのもある。最近、目立った事件も無く出世の機会がなくなっていると感じていた時でもあった。
警察隊のシューマンにとってアズマが犯人隠蔽をしたかなどはどうでもよくなっていた。
どうしたらアズマが犯罪者になるか、国家反逆罪に問えるだけの証拠を作り出せるか、又は国外追放出来るかが一番の問題だった。
アズマは度重なる拷問で思考回路が破綻していた。
だから、
「アズマよ、お前に選択肢を与える。
このまま国家反逆罪で死刑になるか、間者となり敵国ファルスに潜入して情報を得るかだ。
どうする?」
「やりますっ!
間者やりますっ!」
隊長のシューマンの甘言に即答した。
これでアズマが犯罪者である事など関係無くなった。冤罪もなくなった。
自ら志願して間者になったから。
「では、アズマ。
間者になる為の手術を受けて貰う」
「手術?」
「当たり前だろう?
もしアズマが敵国に捕まってしまうと我国の重要機密が漏れてしまうだろう。だから敵に捕まったら自爆出来る様に心臓の上に自爆魔法を掛けた魔石を埋め込むんだ。
これは間者全てが行っている手術だ。
なに、心配いらん。天井のシミを数えているうちに直ぐに終わる」
そのシューマンの張り付いた笑顔を見たのが最後に意識を失って気付いたら首都の街壁の外だった。
アズマは自分の胸、心臓の辺りを弄る。
すると心臓の上にシコリを見つけた。
明らかに魔石を埋め込まれている。
朦朧とする意識の中でアズマは魔石の注意点を聞かされていた。
この魔石は無理に取り出そうとすると即効毒針が出て心臓を突き刺す。
また、敵に捕まり不利な状況に落ち入り、身体が拘束されるとタイマーが起動して十分後に爆発して半径百メートルを吹き飛ばす。
タイマーは身体の拘束が解かれると自動で解除される。
そして、この魔石には追跡機能と盗聴機能もあり常に首都から居場所が特定され、話す内容が記録されるのだ。
(はあ〜、命惜しさに間者を受け入れたけどこれなら死んだ方がマシだったよな……)
トボトボ歩きながら街道を進みファルスを目指す。
(はぁあ、まだ十八歳の僕に間者って……無理に決まってる……直ぐに捕まってチュドンだよな……未熟な僕にでも分かるくらいこの魔石に込められた魔力は多いんだよ……せめて童貞を卒業してから死にたかったな……)
アズマは何度となく心臓の上の魔石を撫でる。
(でも何となくこの魔石の事が分かる……追跡と盗聴の魔法式はなんとなく解除出来そうなんだよな……。
命懸けだけど……)
心臓の上の魔石を弄りながら街道を歩いて既に十日が過ぎていた。
そして、やっと山岳地帯に差し掛かりこの山岳地帯を抜ければファルスに入る。
アズマは最初から気付いていたが、街道を進むアズマには常に監視がついていたがここから先には来ないようだ。
山岳地帯に入り三日目、夏の時期だが山頂には雪が積もりその境目に街道が存在した。
起伏が激しい山岳地帯の街道には幾つかの山小屋兼休憩所があり、この時期は特に人通りが多く山小屋にも多数の旅人が寝泊まりしていた。
この山岳地帯の山小屋はガンネルとファルスが半々で管理していて一種の中立地帯になっている。
だから、
「よう、にいちゃん。
ガンネルからかい?
どうだそっちの景気は?」
気楽に声を掛けてくる商人がいる。
「はい、普通ですかね。
大きな戦争もないですし、今は平和ですよ」
アズマは無難な受け答えに終始する。
(だれがファルスの間者だか分からないから迂闊な事は言えない……)
この山小屋には雑魚寝で寝泊まりする大部屋が三つあり、それ以外に特別室と言われる個室が十程ある。
大部屋には十数人が寝るスペースがあり、宿泊費は共通銅貨二枚だ。
雑魚寝するだけだから安いのは助かる。
特別室と言われる個室は銀貨一枚だから裕福な商人はそちらに泊まるようだ。
そんな中でも不埒な輩は居るようで、
「や、やめて下さい。
私はそんなつもりは無いんです」
若い女性の声が大部屋の隅から聞こえる。
「なんだよ、つれないな。
せっかく仲良くなったんだから一緒に気持ち良くならないかって事だろう?
大丈夫だって、周りの奴らに見せつけてやろうぜ」
「やめて下さいっ!
私はあなた方とは仲良くなってませんっ!
誰か助けて下さいっ!」
女性が声を荒げて助けを求める。
しかし、誰もが目を背けて知らん振りをしていた。
こんな山小屋では多少のトラブルは当たり前だ。だからこれから自分に降りかからないように無視するのが利口な者の考えなのだ。
「へへっ、ねえちゃん。
誰も助けてくれないようだぜ。
だから言っただろう、俺たちだったらアンタを無事にファルスに送り届けれるんだって」
「キャーッ!
いやっ!
やめてっ!」
複数の男が一人の女性を乱暴しようとしているようだ。
「いや……お願いします……やめて下さい……」
女性の抵抗がだんだんと弱々しくなる。
僕も周りの人達に紛れて知らぬ存ぜぬを貫き通すだけだ。
女性には悪いが一時だけ我慢すれば男達の欲情が治る筈だから……。
(だから……我慢して……乱暴な事されるんだ……ちょっとだけ天井のシミを数えてたら……クソッ!
これじゃあ理不尽にやられた僕と同じじゃないか……誰も助けてくれない悲しさは僕が一番知ってる筈だっ!)
「やめろっ!
クソ野郎っ!」
僕は思わず叫んでしまってた。