※この作品はR-18です。

【R18】追放された錬金術師が覚醒して武具や武器を自由に錬成出来るようになりました。但し、セックスした女性専用の武装ですが。   作:EMO

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無双と

「やっぱり来たのじゃ。

 妾も退屈しておったから退屈凌ぎにはなるか?」

 敵の部隊から二つの騎馬隊が分かれて左右からこの本陣に向かってきているのが分かった。

「どうでしょう?

 誰か試しに出します?」

 嬉しそうな女帝を嗜める事なく一緒に遊ぶ感覚な宰相が親衛隊である"ホワイトナイツ"を見る。

 

「では我ら六人が参ります」

 女帝の前衛として護衛をしていた六人が前に出た。

 一見ドレスにしか見えない"ホワイトアーマー改"だが防御力も攻撃力も強力だ。

 

 そして六人がそれぞれ左右に三人づつに分かれ展開していった。

 

 ************

 

『……えっっと……、す、すみません……今、目の前で起こった事を整理しています……』

 司会者と解説者双方共に呆けていた。

 

『……あ、あのですね……開戦と同時に軍事国家ドリュッケン側から女帝国エレンへ二百騎の騎士が向かいました。

 が、いきなり女帝国エレンの本陣に虹が立ち上がってですね、ピンク色のアーマーでしょうか?とにかく全身ピンク色尽くしの五人の女性がその騎士隊の前に立ちはだかり、多分風魔法の大型版でしょう竜巻きが起こり騎士隊を飲み込んだと思ったら竜巻きが真っ赤に染まって……ゴクッ……後には誰も居なくなってました……』

『私はあ、あれほどの殺戮兵器を知らない……女帝国エレンはいつの間にあんな兵器を開発していたのか……』

『あれは兵器なんでしょうか?

 あのピンク色の人達の能力……スキル……だと思いますが?』

『スキルだって?

 馬鹿なっ!

 たった五人の女が屈強な騎士二百人を一瞬で微塵切りにするスキルなんて聞いた事がないっ!

 し、しかも今まさに戦場の至る所で同じ光景が繰り広げられてるんだぞっ!』

 解説者が指差す方向には真っ赤に染まった竜巻きがいくつも立ち昇っていた。

 

『しかし、あの七色に色分けされたグループは何なんでしょうか?

 強いってものじゃないですよ。

 既に歩兵約二万を壊滅していますからね。

 後方には騎馬隊や騎士隊が控えているとは言え普通なら撤退事案ですよね』

『はぁはぁ……取り乱してすみません。

 はい、自軍の三分の一がやられた場合は負けを認めて撤退するのが普通です。

 でなければ兵士達や遺族年金など戦後補償だけで国庫が圧迫され立て直しに数年掛かるのもザラですから。

 しかし、それは五分五分の戦力の場合です。

 五万対五十の戦力差で二万人がやられただけで撤退したら国際的に笑い者にされるだけでは無く今後の発言権すら無くなります。

 軍事国家ドリュッケンは引けないでしょうな』

『客観的に見たら今が引き時ですが、そのプライドが邪魔をしていると言う事でしょうか?』

『いいえ、そうとも言えません。

 残りの戦力で一気に本陣を攻め落として女帝エレン七世に負けを認めさせれば逆転勝ちです。

 私なら直ぐにでも本陣を急襲しますね』

『あっ、そう言っている間に本陣に迫る騎馬隊がっ!』

 中継所からは戦場を大回りして左右から迫る騎馬隊約五百騎が見えた。

 

『やっぱりそう来ますか』

『女帝国エレン側はどう出るのでしょう?

 主力と思われる虹色軍団は戦場を駆け回っていて間に合いません』

『あの白いドレス姿のご婦人方だけで何とかなるとも思えませんな』

『絶体絶命のピンチですっ!』

 

 ************

「さあ、"ブラッディトライアングル"発動」

「「はいっ!」」

 本陣の右側に出たホワイトナイツの三人は大きく離れ迫り来る騎馬隊を三角点で取り囲むように立ち、指輪にキスしてから魔力を流しそれぞれの指輪同士を赤い光で結ぶと、一辺が二百メートルはあろうかと言う三角形が出来上がった。

 

「はははっ、なんだ小娘っ!

 お遊戯のつもりかっ?

 我らも遊んでやりたいがそんな暇は無いんでな、そこで大人しく待っておれ」

 騎馬隊の隊長格らしき男がそう言うとホワイトナイツを無視してその赤い光を抜ける。

 その赤い光を通過した騎馬隊隊長が「ギャーッ」と言う叫び声と共に馬の胴体と一緒にその両脚が切断されその場に崩れ落ちた。

 

「なっ、何が起きたんだっ!」

 後続の騎馬隊隊士に響めきが起こる。

 

「行くわよっ!」

「「はいっ!」」

 三角に立つ三人のホワイトナイツが本陣とは反対方向に一斉に走り出す。

 その三人の間に張られた赤い光はプディングを切るよりも軽く鎧共々騎士や馬を切断していく。

「「「「ギャッ!グベッ!」」」」

「痛いよぅーっ!」

「助けてくれぇーっ!」

 三人が走り過ぎた後には手足が切断され苦悩する騎馬隊隊士数十人が泣き叫びながら倒れていた。

 それ以外は首や胴体から切断され既に息が無かった。

 

 同時に本陣左側も同じ状況で既に片付いていた。

 

 

 

「なっ、何をしたっ?

 女帝国は化け物を飼ってるのかっ?」

 総裁ガットラーは遠視鏡を観ながら叫ぶ。

 

 目の前に映る光景は到底受け入れられないものばかりだ。

 小娘と侮っていたのは事実だが、こうも一方的にやられるとは夢にも思って無かった、いや夢に出そうだ、悪夢だが。

 

「クソッ!

 こうなれば出し惜しみ出来んっ!

 超弩弓車部隊を全部出せっ!

 敵本陣が射程に入り次第撃ち込めっ!」

「超弩弓車の護衛は如何程?」

「最大限出せるだけだっ!」

「はっ!」

 参謀が直ぐに副官に指示を出す。

 

 軍事国家ドリュッケンの最終兵器である攻城兵器"超弩弓兵器ダリューン"。

 その全長は十メートルあり、巨大な弓を設え丸太のような矢を射る不敗兵器で、その射程は五百メートルあり連射は出来ないが十機を並べて射る様は壮観だ。

 

 ************

 

『……えっと……女帝国エレンは何をしたのでしょうか?

 奇襲部隊が一気に全滅しましたが……』

『アレはあの白いドレス姿の女性為が張った結界ですね。

 薄っすらと女性達の間に赤い線が見えませんか?』

『そう言えば見えます。

 赤い光ですね』

『私はアレが騎士隊を全滅させたと睨んでます。

 きっと、限りなく細く鋭く張った結界で女性達が何かしらのアイテムを身につけてそれぞれを結んでいると思われます』

『な、なるほど……だからその光を通過したらバッサリな訳ですね。

 殆ど無敵じゃないですか?

 あの人達だけでこの戦争終わりますよ』

『いえ、弱点は有ります。

 彼女達の距離です』

 解説者が指を目の前に翳して何かを測るような素振りをすると、

『距離?』

『はい、彼女達の間隔は約二百メートル前後です。

 あの赤い光の到達距離の限界だと思われます。

 ならばこの広い戦場を彼女達だけで走り回れるのは不可能です。

 しかも一人一人を狙われたら終わります。

 光に触れない様に立ち回るのは簡単ですから。

 だから彼女達は女帝エレン七世の護衛をしているんだと思います』

 

『な、なるほど……深いですねっ、て言ってる間に軍事国家ドリュッケン側に動きがありましたっ!

 超弩弓車ダリューンが投入されましたっ!

 しかも十車もっ!』

 司会者が戦場の中央付近を見ながら叫ぶと、

『アレは最新式の爆裂征矢を搭載してますね』

 解説者がドヤ顔で解説を始めた。

 

『アレは爆裂弾頭を特大鏃に付けた征矢です。

 最早征矢と言う代物ではありませんが、あの十メートルにも及ぶ征矢の尖端にショックが掛かると爆破する魔石が埋め込まれているんです』

『そ、そんな凶悪な兵器を持ち出すなんて……』

『いやいや、凶悪なら女帝国エレンの方が凶悪ですがなっ!』

 解説者が思わずツッコミを入れていた。

 

 ************

 

「ってぇぇぇっっ!」

 部隊長の号令で超弩弓から丸太製の爆裂征矢が射られた。

 

 しかし、女帝国エレン側の本陣の手前の上空数十メートル手前で何かにぶつかり破裂してしまった。

 

「はぁぁぁ?

 な、何が起きたっ?」

 部隊長が素っ頓狂な声を上げた。

 

 が、直ぐに持ち直した部隊長は、

「ええっい!

 二号車から五号車っ爆裂征矢を射よっ!」

 流石に四発同時には魔法障壁は張れないだろうと判断して同時発射させた。

 が、空中で見えない障壁に阻止された。

 

「クソッ!どうなってやがる。城壁すら一発で破壊する爆裂征矢をこうも簡単に防ぐ魔法障壁など存在しないはずだっ!

 もしあっても、そうそう簡単に連続的に張れないはずだっ!

 六号車から十号車は二秒づつずらしながら射ろっ!」

 五本の爆裂征矢が次々と連続で発射された。

 が、またも空中で防がれた。

 

「どうなってやがるっ!

 多重障壁にも限度があるだろうっ!

 非常識な防壁ばかり張りやがってっ!

 各車っ!

 次弾の装着はまだかっ!?」

 部隊長の怒号がとぶが、

「まだですっ!

 弩弓の弦を張るのにまだ一分掛かりますっ!」

 部隊長が見ると工兵が必死に巻き取り機のハンドルを回していた。

 

「一分なら俺たちが稼ぐぜっ!」

 多重武装の騎士隊が超弩弓車隊の周りに集まりだした。

 当初の護衛は騎士隊が千人はいたはずだが、既に逃げたか殲滅させられたか分からないが護衛の姿は居なくなっていた。

 それが今、戦場を駆けていた騎士隊が最後の砦である超弩弓車隊周りに集まりつつあった。

 

「俺たちにはあの虹の悪魔達の攻撃は効かない。

 特殊な魔法武装をしたからな。

 だから俺たちが盾になってやるっ!

 あの悪魔達を蹴散らせっ!」

 いつの間にか女帝国エレンが悪魔の巣窟の様になっていた。

 

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