「本当二出テ良イノ!?」
「うん・・でもあまり遠くには行かないでね」
ヲ級が外に出る事を許可してくれた、この中に入ってからどの位たっ・・そんな事どうでもいいや。
「エヘヘ・・向コウヘ行ッテミテモ良イ!?」
「良いよ、でも早く帰ってきてね」
「アリガトウ! ヲ級ハ行カナイノ?」
「やる事があるから・・」
やる事って何だろう・・まぁ良いや、少し探索してこよーっと。
後ろではヲ級が笑顔で手を振っていた。
あれ・・あれって・・
私は海の底を見るとあるものに気づいた、砂に隠れて光っている何かが・・
「何ダロウ・・・」
私は周囲に誰も居ない事を確認し、光っているものに近づいた・・
砂をどける、宝石かな・・?宝石だったらヲ級にプレゼン・・ト・・・え・・
出てきた物に驚愕した。
「私ノ・・・帽子・・?」
「ねーおとうさんーわたしもそれかぶってみたいー」
「はははっ、これは秋姉でも無理かな、どうしてもって言うなら後少し大きくなってからね」
「えーー、おとうさんのケチー!」
「ふふふっ・・秋姉ちゃん大好きなお父さんでも無理なんですね」
「む・・むぅ・・仕方ないなぁ・・ほら、僕の膝に乗って」
「!・・うん!」
「ほら、どうだ? 偉くなった感じだろ?」
「わぁ・・・!」
「おとう・・さ・・おかあ・・さ・・」
私の視界が真っ赤に染まる。
目の前には横たわっているお父さんとお母さん・・
そのまま帰らなかった・・
「私ノ・・宝物・・・」
私はその帽子を取って頭に乗っけた。
「エヘヘ・・・」
「何してるの・・?」
「ヲ級! 見テ!私ノ宝モ・・
バキッ
殴られた、ヲ級に・・
「イッ・・痛イ、イタイヨォ・・ヒッグ・・」
「ごめんねアキネ、今のアキネにはこんなの必要ない」
ヲ級は帽子を取ると、真っ二つに引き裂いた。
「ヤメテェッ!・・ナンデッ・・ナンデェェッ!・・」
「アキネ帰ろう、そろそろ危ない時間だから・・」
ヲ級の表情は明らかに何時もと違う、怖い・・私にお仕置きするときの顔だ・・
「ヤダッ! カエラナイ! カエリタkイギィィッ!!」
またあれだ・・私の身体に電気が走る・・身体が・・麻痺して・・
「帰るの・・」
意識が遠くなる・・ヲ級が私を引きずっていく・・怖い、コワイコワイコワイ・・
ここは・・見覚えのある・・場所・・
牢屋だ・・また閉じ込められてしまった・・
首に違和感を感じた私は触ってみる・・
「首輪・・?何デ・・」
首だけじゃない・・腕にも足にも・・全て鎖で繋がれている・・
「やっと起きた・・」
「ヲ級・・コレ・・!?ヒギャァァァアアアッ!!??」
鎖を伝わり、いつもの物より何倍ものの電気が走った。
「アキネを外に出すのは早すぎた・・もっと教育が必要みたい・・」
「ヒギュッ・・・グュッ・・・」
「痛いねアキネ・・もう少しだから我慢しようね・・」
「ヤッ・・ダ・・・ヤ"ァァァァァァアッ!!」
「これもアキネの為、あと少し・・」
あと少し・・少しってどの位・・これもヲ級の優しさ・・?
「頑張ったね・・私と寝ようか・・」
「ア・・ア・・・アァ・・・」
私はヲ級に連れられ、深い眠りに落ちた。
響Side
秋姉がどうして・・・
『ひーびきっ!暇だから遊ぼー』
『怪我したの!? 痛くない? 私に見せて・・』
『私も響の事大好きだよっ!』
秋姉・・私が居ない間に一体何が・・
そうだ・・加賀さんに聞けば何か分かるかな・・
「前の・・提督の事、ですか?」
「ええ、詳しく聞いていなかったので・・」
加賀さんは少し悲しげな顔をしてから私に話してくれた。
「あれは・・事故と言っても可笑しくないでしょう・・」
「あれから捜索を行ったものの遺体は見つからず・・見つかったのはこれだけでした・・」
「これは・・・」
雪の結晶の形をしたネックレス・・秋姉がずっと首に下げていた・・
「・・・・これ、貰っちゃいけませんか?」
「・・・・大事にしてください、これはあの人の【宝物】ですから・・」
「ありがとうございます・・」
ネックレスを受け取った私は首に下げ、一人で秋姉の捜索を始めた。
「必ず・・助ける・・」
次回は秋姉にある症状が起こり始めます・・