■八雲調教10
その日は一日休みだった。
そのため淫気が消え、八雲は正気に戻される。
しかし開発された肉体はもう戻らない。
記憶は消えない。
あの限界だと思った上にある限界、快楽。
胸に刻まれてしまった快感の記憶。
怒りや屈辱はもうない。
何故ならあいつには勝てないとわかってしまったから。
自分の体重、身長の2倍も3倍もある相手に頭を叩かれて怒りが湧くだろうか?
絶対に勝てないとすぐにわかり、へらへらして距離を取るだろう。
それは無理矢理怒りや屈辱を抑えるのではなく、初めから怒りが湧かないものだ。
怒りよりも関わってはいけないと本能が逃げを選択する。
八雲もそうだった。
それよりも、早く欲しい。
セックスしたいと思った。
身体がマーカスとの激しいセックスを求めて堪らない。
「こんなことって……」
思わず呟いた言葉は、信じられないという自分への言葉だった。
もうマーカスに勝つことは出来ない。
援護もきっと来ない。
来たとしても、きっとマーカスに負けてしまうだろう。
もう、誰にも犠牲になってほしくない。
それに、あの強い責めを、他の誰かに取られたくない。
どちらかというと、マーカスとの激しいセックスを奪われることの方が、八雲にとっては辛いと思い始めていた。
でも、それでも最後まで反抗したい。
最後まで、退魔師として、戦士としていたいとも思った。
だがそんなもの、あっと言う間に消え去ってしまう。
肉体が求めてしまうのだ。
マーカスの肉棒を、触手を、責めを、セックスを。
こんなことなら正気になんて戻らなくても良かった。
正気に戻ったから、こんなにも辛い想いをしなくてはならない。
ずっと狂った空間に居れば、何も考えずに済んだのにと八雲は切なく疼く自分の身体を抱き締めた。
そんな時にマーカスが部屋に入って来る。
「気分はどうですか?」
「最悪よ」
そう言い、僅かに残ったプライドを守ろうとする。
だがそのプライドも風前の灯火。
マーカスはそれを知っていて、わざとプライドを壊すようにしていく。
「最悪と言っている割には、何かを期待されているようですけれど」
そう言ったマーカスは八雲の顎をくいっと持ち上げ視線を合わせる。
八雲は恐怖と期待が混ざり合う。
それはしっかりと目にも表れていた。
「いい目になりましたね」
そう言い、八雲にキスをするマーカス。
しかし八雲はマーカスをビンタし、睨んだ。
まるで普通の女のようにマーカスを睨む八雲だったが、いまいち迫力に欠けるところがあった。
「舐めないでよね」
そのままマーカスを払いのけようとするが、強引にキスされ、全身を抱き締められる。
抵抗するが、相手は人間ではない。
力がそもそも違う。
「離して」
ただ、八雲の抵抗はどこか予定調和のようなものだった。
「離してと言いながら、期待に満ちた目をしていますが、もしかして僕の気を惹きたいんですか?」
「……そんなんじゃ、ないわ」
八雲は完全に女の顔をしていた。
「そうですか? 本当はまたあの淫らな行為をしたいと思っているのでしょう? イキたいと願っているのでしょう? 正気に戻って、また現実を生きなければならないというのも酷な話です。僕が全てを忘れさせてあげますよ」
そう言って、マーカスは八雲を押し倒す。
「やめて」
口ではそう言っているものの、マーカスの手を払いのけることもせず、ただじっとマーカスを見つめていた。
その表情はまさに雌そのもの。
期待をしていた。
口では嫌だと言っているが、実際のところ八雲はマーカスが欲しくて堪らなかった。
そんな八雲の気持ちが手に取るようにわかるマーカスは、自分のものになった八雲の髪を撫でる。
「やめてって、言ってるでしょ」
八雲はそう言うものの、マーカスの手を払いのけることもしない。
「可愛らしい反応ですね。最初の時とは大違いだ。あんなに強かったのに、今では借りてきた猫のようですね」
「……」
マーカスは八雲の頭を撫でながらにっこりと微笑む。
「ここに居れば、もう辛い任務なんてやらなくても済むんですよ。気持ちいいことがしたいのならば、僕が相手になりますし、どうです? なかなかいいと思いません? ここで一緒に暮らしませんか?」
「……別に、そんなの」
八雲は言葉が出なかった。
魅力的なその提案は、八雲の心を蝕むには十分すぎるものだったからだ。
「……だめ。私は、退魔師だもの」
八雲の残された退魔師としての最後のプライドだった。
「そんなもの、捨ててしまえばいい。忘れさせてあげますよ。今日は優しく、ね」
その言葉通り、とろとろにとろけさせるようなセックスをマーカスと八雲はすることになる。
まず八雲にキスを何度もして、マーカス自らの手で胸を責め、陥没した乳首をぴんと上を向くように触り、擦り、刺激をした。
するとあっと言う間に陥没していた乳首は隆起し、つんと上を向く。
マーカスはその乳首を自らの口で吸ったり、甘噛みしたり、手で摘まんだりした。
八雲は小さく身動ぎをして喘ぐ。
「ん……っ」
開発された身体はその優しい快感が唯々もどかしく思えてならない。
しかしマーカスはそれを知ってか知らずか、さらに優しく扱う。
まるで八雲を処女のように。
秘裂に指を滑らせ、大きくなっている陰核を擦る。
すると八雲は辛そうに、切なそうに表情を変えた。
マーカスは八雲の愛液を指に付け、それを陰核に擦り付けて手マンをする。
「あ、ああっ!」
その刺激に八雲は喘ぎながらもこう思った。
まだ足りない。
全然足りない……!
もっと激しいのが欲しい。
そう。つい昨日のような、あんな激しい責めを受けたい!
八雲はそう思うと、マーカスの手を掴んだ。
そして、目を潤わせてじっとマーカスを見つめる。
「どうしました?」
そう言って、マーカスは手を止める。
八雲は何も言わない。
だが、その眼がもっとして欲しいと、もっと激しくして欲しいと訴える。
マーカスをじっと見つめる八雲の目は、もう優しいだけなんてと言っている。
もっと、もっと激しくとその目は期待で潤んでいた。
するとマーカスはその思考が手に取るようにわかり、仕方ないといった様子でわざとらしくため息を吐いた。
「……いいでしょう。また、昨日のように激しくしてあげますね」
そう言われた八雲は歓喜した。
やっと、もっと気持ちよくなれる。
それから、マーカスは容赦なく八雲を責めるのだった。
触手を使い、まず八雲の胸を責める。
たゆんたゆんと八雲の胸が揺れ動き、刺激されているのが見てわかった。
そして触手で乳首を思い切り吸われ、八雲は快感に震える。
千切れてしまうんじゃないかと思えてしまうくらいぎりぎりまで乳首を吸引されて、さらにその伸びた部分をブラシのような触手で叩くように撫で、擦り上げた。
さらには双乳を両手で掴み、思い切り揺らす。
乳腺が刺激されて気持ちが良いのだろう。
先程までの表情と一変し、唾液を垂らしながら必死に耐えるようにそのマーカスの責めを全身で受け止めて、切なそうに眉をきゅっと下げて物欲しそうな表情を浮かべていた。
「その表情、いいですね。あれだけ強気だった八雲さんも、やっと素直になりましたね。それにしても、本当に気持ちよさそうだ。もっともっと感じさせてあげますよ。……そうですね、次はお尻の方でも責めてあげましょう。胸はそのまま触手で弄ってあげますから、安心してくださいね。あなたは胸がお好きでしょうし、たくさん犯されたいんですよね」
そう言われると、八雲は何も言えなかった。
プライドの高い八雲に、それを認めるという選択肢がなかったのだ。
だが、そんなプライドも崩れるくらい、マーカスは激しく八雲を責める。
「ひぃいいっ! あうぅっ!」
胸だけでこんなにも喘いでしまうほど、マーカスは八雲のいいところ、気持ちよくなることを熟知していた。
それは淫魔としては当然の能力なのかもしれない。
それに、あれだけ犯していれば、知っていてもおかしくはないだろう。
いや、マーカスは確実に八雲のいいところを知っていた。
その巧みな責めは、いいところを知っていなければ出来ないものだった。
そしてお尻の方に触手で犯す。
尻穴のしわを一本一本伸ばすように丹念に触手が舐め、アナルの中にこぶがある触手が入っていく。
「っくぅ……!」
出たり入ったりを繰り返し、八雲は焦らされている感じがした。
汗が玉になり落ちていく。
そしてその大きなヒップを揺らして、自らいいところに触手が当たるようにと動く。
「ポルチオの裏側は、ここでしたね」
マーカスはそう言うと、八雲のポルチオの裏側を刺激する。
「う、うああっ! だ、だめっ! そこ、そんなに擦られたら……っ」
八雲は自らも腰を振って、マーカスに足を絡めていく。
「こんなに離すまいとしているのに? 嘘はいけませんよ。では、こちらも、入れてあげますね」
既にとろとろのそこに、マーカスの男根が入っていく。
「……っ!」
ずぷずぷと入っていき、一回奥を突くと、ぎりぎりまで腰を引いて、今度は思い切り奥を突く。
がんがん奥を突かれ、Gスポットを擦られ、八雲は白目を剥いてイキまくる。
「ぃいあああああーーっ!」
胸もお尻も、秘部も犯される。
八雲はあまりの快感に、潮を噴いた。
「お得意の潮噴きですね。今日はどこまで飛ぶのでしょうね」
そう言いながらも、八雲に快感を与えていく。
八雲は気持ちよさで頭がいっぱいになっていた。
気持ちいい! もっと、もっとイキたい!
淫魔ごときに、こんなことを思うなんていけないことだけど、でも、だって気持ちいいんだもの!
八雲はもう快感のことしか考えられなかった。
自分が退魔師、戦士であることを思い出す暇なんてどこにもなかった。
「あっあっ! もっと、もっとぉ!」
「淫乱な雌になりましたね。いいですよ。正直な八雲さんも中々そそられるものがある」
そう言いながら体位を変え、八雲をバックからマーカスは犯した。
じゅぽじゅぽと淫らな音と八雲の喘ぎ声がその部屋中に響き渡る。
「あああああーーっ!」
角度が変わってさらに奥の方に届くようになり、ポルチオを強く刺激される。
八雲はその気持ちよさで腰が、足が、手が痙攣する。
そして土下座するようにお尻を高く上げて、マーカスのものが出たり入ったりをスムーズにするかのような格好を自然と取っていた。
「そんなに突かれたいんですね。いいでしょう。もっと気持ちよくして差し上げます」
まるで昨日を繰り返すように、同じような責めを受け続ける。
八雲は思った。
確かに気持ちいいけれど、でも、これだけじゃまだ足りないと……。
しかし気持ちいいことには変わりはない。
潮を何度も噴き、汗だらけになってまで長く強く犯され、喘がされる。
だが、八雲はその鍛えられた並外れた体力のせいで、気絶することさえ許されなかった。
「この角度がお好きなんですよね?」
そう言いながらマーカスは八雲の乳首をぎゅっと握りながら吸って、陰核を激しく擦り、さらにアナルを触手で、秘部は自身のもので犯し、責める。
「そ、その角度は……っ! ああ! だめ! またイッちゃうぅーっ!」
八雲はそう言いながら潮を噴いて派手にイッた。
「そうだ。八雲さんはイケばイクほど美しくなる。我慢せずにイッてくださいね。……と言っても、そう言わずともイキまくりですね」
そう言われながらも、八雲はやはり返事をする余裕などなく、マーカスの言葉通り、イキまくりの状態だった。
「イグゥッ!」
八雲が身体を大きく震わせて、絶頂を迎えると、マーカスは時間停止をする。
そしてさらに強い刺激をより多く与える。
胸を鷲掴みにして上下左右ランダムに大きく揺らして、乳首と乳首を擦り合わせてさらに触手で吸引。
アナルにもコブのある触手を拘束で出したり入れたりを繰り返す。
陰核も小さな触手で摘まみながら吸引、刺激し、そして膣の中を大きくて太くて長いマーカスの男根が出入りして普通ではありえない程の快感を与える。
そして時間を進める。
「っが、あああああーーーー!!!!」
八雲は大きく叫んだ。
もはや女というよりは動物の雌が叫んでいるような、そんな叫び声だ。
あまりにも強い刺激に、八雲は白目を剥いて潮を噴いていた。
そして再び腰を掴まれ、突かれていく。
すると強制的に八雲の意識は戻されて、喘ぐ。
八雲はこれが欲しかったとばかりに甲高い声を上げまくり、絶頂を迎える度に身体を痙攣させて気持ちよさそうに唾液を垂らして、涙を流す。
顔中の液という液が出て来て、八雲はその端整な顔を歪めて感じまくっている。
「素晴らしいですね。八雲さん。あなたにはどんな娼婦もどんな女性も勝てないほど、美しく淫らな女性だ」
そして二人は繋がったまま、体位を変える。
最後は騎乗位だ。
八雲はあの時の法子を思い出して、少しだけ残っていた戦士としての切ない気持ちが胸を占めたが、すぐにそんなことを忘れるくらいの快感に流されて行った。
「八雲さん、騎乗位は出来ますよね? あなたの後輩の法子さんだって出来たんですから、あなたのようなダイナマイトボディならば、彼女よりももっと出来るでしょう?」
「……法子のことは、言わないで」
「失礼、つい法子さんとのことを思い出しましてね。さあ、動いてみてください。あなたの思うがままに」
八雲はグラマラスなボディに似つかわしい、ダイナミックな動きで腰を振る。
自ら腰を振り、快感に嵌っていく。
「圧巻ですね。大きな胸が、視界いっぱいに広がる」
そう言いながら、マーカスは触手ではなく自らの手で八雲の胸を掴んで、乳首を摘まみ、揉んでいく。
その快感に、膣の中をヒクヒクさせながら、腰を振る八雲。
マーカスは下からも突き上げ、さらに快感を与えようとしていく。
これ以上やられたら、本当に、本当にもうダメになってしまう……。
でも、もう戻れない。
戻れないのならば、いっそのこと、狂ってしまえばいい。
そうして、八雲の瞳から光が消えた。
マーカスは様子が変わり、より大胆に動き、喘ぐ八雲に「ほう……」と息を吐いた。
恐らく八雲が元に戻ることを、ここから逃げ出すことを諦めたのだろうと、マーカスは容易に想像が出来た。
「八雲さん、イイ顔になってきましたね。もう戦姫としては戦わなくていいのですか?」
マーカスがそう言って、八雲に問うと、八雲は身体をくねらせながらこう言う。
「やめて、そんなこと、今言わないで。今はただ、快感だけを頂戴……! イキたいの! もっと、もっと気持ちよくなりたいの!」
もはやそこには誇り高き戦姫など、どこにもいなかった。
そこにいたのは淫らな女と、淫魔だけだった。
快感を貪る八雲に、マーカスは「いい顔だ。もっともっと腰をくねらせなさい。もっと本能に従って、乱れてください」と言って、尻を撫でた。
そのわずかに触れたマーカスの手の感触で、八雲の背中がぞくぞくと痺れるような感覚が走った。
「はあぁ……っ!」
八雲がそう言ってさらに身体をくねらせ、M字に大きく足を開いた。
そしてさらに大胆に腰をくねらせる。
マーカスからは結合部が丸見えでなかなかそそられるものがあった。
「そう。上手ですね。ご褒美を差し上げましょう」
「ひああっ!」
マーカスは八雲の胸を掴み、揉んで、さらに下からも突き上げる。
「よく頑張りましたねぇ。あなたはずっと退魔師としてやってきて、辛かったでしょう? もう頑張らなくてもいいんですよ」
そんなことを言いながらぴんと立った八雲の乳首を弄ぶマーカス。
八雲はまるで子供のように「ええ、私頑張ったの! 凄く、頑張ったの! 誰にも言えないくらい、頑張ってきたの……!」と言った。
マーカスは同情するような表情を浮かべる。
「ええ。わかりますよ。あなたの並大抵ではないその体力も、過酷な訓練を耐えてきたからでしょう? 我慢してきたのでしょう? たくさん頑張ってきたのでしょう?」
優しくそう問いかけるマーカスに、八雲は必死になって訴える。
「そうよ。いっぱい耐えてきたの。頑張ってきたの」
マーカスは幼子をあやすように優しい声色を出す。
「もう全てを忘れてしまいなさい。あなたは、ずっとここに居ればいい。そうすれば、もう辛い想いなんてしなくて済むんですよ」
体力的にも余裕がなくなって来て、思考回路もまともに働かなくなってきた八雲にそう言って、自分の思い通りにしようとするマーカス。
その術中に、八雲は見事に嵌ってしまったのだ。
八雲は、それがいけないことだと頭の隅で理解はしていた。
しかし、それを無視して頭を縦に振ってマーカスの言う通り、マーカスに従うことにしてしまったのだ。
もう辛いのは嫌だ。
もうあんなに頑張るのも、辛いだけ。
そう八雲は思い始めていた。
「それは、ここで暮らしたいということですか?」
マーカスがそう質問すると、八雲は切なそうな表情を浮かべながらこう答える。
「ええ、そうよ……っ」
それは、八雲にとって導き出してはいけない答えだったのかもしれない。
八雲もそのことはなんとなくわかっていた。
でもそれ以上の魅力がある。
ずっと気持ちいいだけの、そんな生活の方が今までよりずっとマシなじゃないかと、そう思えてしまったのだ。
何より、触手などを使ったあの強烈な責めは、他では味わえない。
でも自分は退魔師だ。
……ああ、でも、いいや。
全てを捨てよう。
そう八雲は思っていた。
しかしマーカスはそんな八雲の複雑な気持ちを他所に、こう思っている。
やった。ついにあの八雲を手にすることが出来た。
マーカスは表情には出さず、心の中であの八雲に勝ったと歓喜した。
これで復讐が出来る。
もっと、快感を教え込んで依存させることだって出来るようになったのだ。
「嬉しいですよ。八雲さん。あなたが、私のものになってくれて。さあ、もっともっと、腰を動かして。私も突き上げてあげますから」
マーカスはご褒美だと言わんばかりに下から突き上げる。
その度に八雲は甲高い声で喘ぎ、腰を、尻を悩ましくくねらせたのだ。
マーカスも、そんな八雲の胸を揉んだり摘まんだり、または尻や太もものその弾力を味わうように手で撫でていった。
滑らかなその肌は、吸い付くようにもちもちとしていて、マーカスはその気持ち良さに目を細めた。
程よい筋肉の付き方……、硬すぎず、柔らかすぎず……。
そんな八雲の尻や太もも、胸などのパーフェクトなボディはマーカスにとって最高のものだった。
「ああああっ! 壊れるぅ! 壊れちゃうよぉっ!」
八雲はそう言いながら、巧みな腰使いでマーカスを楽しませる。
そうして、マーカスと八雲は淫らな行為に耽っていた。
しばらくしていよいよ八雲の体力がなくなると、絶頂した際に八雲は白目を剥いて気絶した。
気絶した八雲をマーカスがベッドに仰向けにして寝かせると、気絶してそのまま目を閉じてしまった八雲の髪をさらりと撫でる。
マーカスは八雲を自分のものに出来たことが何より嬉しかった。
それだけではない。
あれほど淫らになって、快感を貪るその八雲の姿が今もマーカスの目に焼き付いている。
ずっとずっとその時を待っていたのだ。
屈服させて、自分の思い通りになる八雲が欲しかった。
復活した時からずっとそれを思い描いていた。
どうしたら八雲を自分のものに出来るか。どうしたら八雲を思い通りに出来て、また自分を求めるようになるのか。
そればかりを考えていた。
法子という存在も、それを手助けした。
嬉しい誤算だった。
そして法子をまず調教してから、法子を助けるためにやって来るであろう八雲をも調教し、八雲を手に入れると言う大きな望み。
それが、ついに叶ったのだ。
「まさかこんなにも狂い咲いてくれるとは、予想外でしたがね。ずっとずっと、可愛がってあげますよ。八雲さん」
マーカスはそう言って気を失った八雲を愛しそうに見つめた。
八雲のあの乱れっぷり。
八雲の本来の性格が出て来るその瞬間が、マーカスには面白くて、嬉しいものだった。
きっと起きたら、またセックスを求めることだろう。
まともな思考も戻って来るかもしれないが、それをネタにまたいじめてもいい。
ああ、なんと楽しみなのだろう……!
八雲は性を求めるだろう。
それだけ強烈な刺激を、快感を与えてきたのだから。
こうして八雲の開花にマーカスは、自分の手間暇かけた最高の花に満足したのだった。
■3匹の淫魔
それからと言うものの、八雲と法子はマーカスの精を搾り取ろうと協力し合って、交代でマーカスと肉体を絡み合っていた。
「ああんっ」
法子は喘ぎながらマーカスの男根をそのきつい膣に挿入して腰を動かして快感を自ら求めていた。
八雲は八雲でマーカスの触手に弄られながら、視覚的にマーカスを楽しませる。
「せ、先輩……。あまり、見ないで。恥ずかしいですぅ……っ」
喘ぎながらも法子はそう言っていた。
しかしマーカスが「尊敬する先輩が折角いるのだから、見せてあげなさい。あなたのその淫らな姿を」と言って、マーカスと法子が絡み合うところを八雲は見せつけられていた。
「先輩ごめんなさい! 先に、先にイッちゃう! 法子、イッちゃうよお!」
そう言って、法子は腰や膝をガクガクと痙攣させてイッた。
「イクのが速すぎますよ、法子さん。ほら、八雲さんを御覧なさい。あんなに気持ちよさそうにしていながらも、まだイケていないのです。申し訳ないと思わないのですか?」
「ごめんなさいっ、先輩っ! あっ、ああっ! 私、またイッちゃう!」
潮を噴いてイク法子。
「そんなに気持ちいいですか。でも少しイキすぎですよ。我慢と言うものを学ばなくては。さあ、八雲さんと代わってください」
名残惜しそうに、法子はマーカスの上から退いた。
そして今度は八雲がマーカスの上に乗り、騎乗位で足を思い切りM字開脚をして腰を思い切り動かして自分のイイところへとマーカスの男根を導いていく。
ぬちゃりと音がして、マーカスからも法子からも結合部がばっちりと見える。
「先輩……、すごい……」
法子が思わずそう呟くほど、八雲は美しくダイナミックに動いていた。
同時に、八雲の色気は、淫らで美しいものだった。
滅多なことでは見られない、強い女性だけが見せる色気と言ったところだろうか。
「見とれているだけじゃ、いけませんよ。しっかり我慢を覚えてください」
そう言って、マーカスは法子に触手で責めた。
「わ、あ、あっ!」
法子の可愛らしい喘ぎ声が響く。
そんな中、やはり先輩として見せたいという気持ちがあるのか、八雲は小さく喘ぐだけで、大胆な腰使いとは別に気持ちのよさそうな声はあまり出していなかった。
「八雲さんはもっと遠慮せずに声を出せばいいと思いますよ。法子さんにも、その気持ちの良さを伝えてあげてください」
マーカスがそう言うと、八雲は胸を触手で弄られる。
するとまるでせき止めていた水が一気に流れるように色っぽい声を漏らし始めた。
「……はあんっ! あ、っくぅ!」
「そう。そうですよ。それでいいんです。もうあなた方は淫魔そのものですね。性のことしか考えられない。そうでしょう?」
「そっ、そうよ!」
マーカスは意味深に笑った。
この二人を淫魔にすることが出来た。
全てが上手くいっている。
このことにマーカスは思わず笑みが零れたのだった。
「さあ、八雲さん。たくさん鳴いてください」
「ああああっ!」
八雲はマーカスの時間停止によって与えられた刺激で不意に大きな声で喘いでしまった。
痙攣させる全身とは別に、表情はどこか切なげで、美しいとマーカスも法子も思った。
まるでヴィーナスのようだ。
「ほら、法子さんも我慢の練習をしなくてはいけませんよ」
そう言って、マーカスは法子にも時間停止を使って責めた。
「ひゃあんっ!」
そう短く言うと、法子はイッてしまった。
それも潮を噴いて。
床には潮がしっかりとあることがわかる。
「法子さんは本当に我慢が出来ないんですね」
そう言いながら、マーカスは何度も何度も法子をイカせた。
法子はその度にイキ狂い、膝を擦り合わせるように痙攣していた。
八雲はそんな法子を見ながら、マーカスに与えられる快感に腰から背中を伸ばして、静かにイッた。
「イク時はイクって言わなくてはいけませんよ。八雲さん」
そう言って、マーカスは八雲の乳首をぴんと指先で弾いた。
「……っわかったわ」
そうして、八雲と法子は何度も入れ代わり、マーカスの精を搾り取ろうとしていた。
膣に中出しされ、子宮の方まで精液が満たされて行くのを感じると、二人はさらに気持ち良さが増していった。
「ああああああーーーー!」
あれほど静かだった八雲も、いつの間にか法子を気にせず大声ではしたなく喘ぎ声を出すようになった。
だが、その姿はまるで花魁のように気高いものにも見えた。
それがどうしてなのかはマーカスにはわかっている。
マーカスはまだ八雲の中に恥じらいがあるからだ。
その恥じらいが、美しさをより際立たせる言わばスパイスのような役割をしていたのだ。
そしてマーカスは今度は二人同時に責める。
もう八雲も法子も、今日は一人ずつ、同じくらいの時間を責めた。
だから今度は二人同時に責めよう。
そう考えたのだ。
二人同時に責め始めると、二人は似たような反応をしながら喘ぎ出す。
先輩、後輩という関係だけで、こんなにも似る者だろうかとマーカスは面白がって見ていた。
そしてマーカスは時間停止を使って二人を男根で膣を、ポルチオを、子宮を弄び、胸を触手で絶頂吸引した。
時間を進めると二人は大きく叫んで潮を飛ばし合い、八雲は大声で喘ぎ、法子は声にならない声を上げて気絶した。
そんな法子を、マーカスはすぐに快感を与えて起こす。
法子は足腰を痙攣させながら起きて、マーカスの言葉に耳を傾ける。
「我慢を覚えなさいと言いましたよね? もっとしっかりしてください」
「ごめん、なさい……っ。だって、気持ちよくて……」
「もっと我慢強い八雲さんを見習ったらどうですか?」
「……ああっ!」
マーカスは法子の乳首を引っ張った。
それさえも快感の刺激となり法子を襲う。
たったそれだけで、またも軽く絶頂してしまったのだった。
八雲はその様子を見ながら、どこか冷静な自分がいた。
ああ、もう手遅れだ。
いつだったか、退魔師をしていたのが遠い昔の出来事のように思える。
あの時の信念も、プライドも、どこかにいってしまった。
自分は、木乃伊取りが木乃伊になってしまったのだろう。
淫魔を倒す身でありながら、淫魔に成り下がってしまった。
でも、この快感は誰にも渡したくはない。
本当のところを言うと、法子にさえも。
でもマーカスの言うことならば、仕方がない。
それに可愛い後輩だ。
可愛い後輩の法子ならば、共に生活することも、性的なことをすることも自分で自分を許せるし、法子のことも許容出来る。
ああ、意外にも自分は嫉妬深いのかもしれないと、八雲は思った。
「八雲さん、何を考えているんですか? もしかして、法子さんのことばかり僕が気にしているからわざと気を惹こうとしているんですか?」
そう言われ、思考が現実に戻っていく。
同時に、下腹部の奥がきゅんきゅんと疼き、マーカスの男根が中に入っていることを思い出させる。
膣がひくひくと動くことが止まらない。
離すまいと、絡みつく愛液も、肉襞も、全部制御が出来ないのだ。
「八雲さんは少し優秀すぎますね。もっと乱れることを覚えなくては」
もっと乱れるって、法子のように?
私に、出来るだろうか……。
そう思いながらも、快感に流されて行く八雲だった。
そして八雲と法子は一日に何度も中出しされて、出されたものが外にどろりと溢れ出ていた。
「そうだ、八雲さんと法子さん、お二人で楽しんでみてはいかがですか? 先輩と後輩の絆、中々良いじゃないですか。見ていてあげますから」
そう言われ、八雲と法子は困惑した。
女同士というものを考えたこともなかったからだ。
そんな様子の二人に、マーカスは「まあ、それは追々教えていくとして……。さあ、今日はまだまだ続きますよ」と言って、また二人に快楽責めをし始めるのだった。
そして3匹の淫魔が絡み合う。
いつまでも終わらない宴に興じるのだ。
終わり。
これはbc8c3zがあらすじ・設定を作り、それを元に根本鈴子先生に書いてもらった綾守竜樹先生著・魔斬姫伝の2次創作です。
綾守竜樹先生のファンの方に読んでいただければ、それに勝る喜びはありません。
一瞬でも先生がいなくなったことの皆さんの孔を埋めれれば幸いです。
感想があれば励みになりますのでお書きください。
またアンケートだけでもいただけたら今後の参考になりますので入れてください。
綾守竜樹ファンサイト(更新もこちらが早いです)も作りましたのでそちらもご覧いただければ幸いです。
https://ben1986.sakura.ne.jp/ben1986.sakura.ne.jp/
よろしくお願いします。