※この作品はR-18です。

魔斬姫伝外伝 ~復活のマーカス~   作:KUMO1986

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第4話

■八雲調教1  

 八雲は連れ去られ、そして目を覚ますと責めの手があり、声にならない声を叫んでいた。

 な、なんだこれは……。

 そう思っていると八雲は動かせるのが下半身のみだと気が付いた。

 身体を拘束され、法子の時と同様に、上半身のみが上に出ていて見えるようになっている。

 そしてマーカスが八雲の胸を強く叩いていた。

 目覚めてすぐに胸を叩かれるだなんて、普通では想像できないことをされている。

 弾む胸に、八雲は思わず呻く。

「ンンンーーーーッ!!」

 八雲は胸を激しくスパンキングされているのだ。

 胸を右に、左に、上へ、下へと上下左右関係なく揺らされる。

 何度も何度も叩かれ、胸が歪んでしまうようにさえ思えてしまう。

 その責めは、法子の時よりも強烈だった。

 マーカスにとっては法子よりも八雲のことの方がより重要なことだったからだ。

 自らを殺そうとしてきた相手、復讐すべき者……。

 それこそ法子なんかとは思い入れの桁が違うのだ。

 法子の時は八雲を呼び出すためのものだったようなものだった。

 だからこそ、責めもそれ程思い入れがないから柔らかなものだった。

 とは言っても、それでも常人では耐えられないものだったが。

 しかし、相手が八雲だとするとマーカスも事情が変わって来る。

 マーカスは、八雲に殺されかけたことやそして戦闘の最中の会話にムカついたことを思い出し、より力を入れてスパンキングをしていくのだ。

 胸を叩く度に音がして、それが空間に響く。

 そしてその度に八雲の呻き声が聞こえる。

 まさに狂った空間だった。

 大きな規格外の双乳をひたすらスパンキングする男の姿……。

 そしてスパンキングを拘束されながらされている女……。

 こんなもの、どこに行ったとしても見られることはないだろう。

 マーカスは乱暴な言葉遣いで八雲に言葉を吐き捨てる。

「この程度のこと、お前には何ともないだろうがな!」

 そう言いながら、マーカスはさらに激しいスパンキングを続ける。

 余程強く叩いているのだろう。

 普通では考えられないような大きな音が響き渡る。

「ンフゥ、ンンンンンーーーー!」

 八雲は思わずそう呻いた。

 痛い。だが、痛いだけじゃないような気がする……。

 その気持ちに気づきつつある自分に、八雲は「そんなことはない」と上半身をあまり動かさず、また、顔色もあまり変えずにただ耐えた。

 耐えて、耐えて……。

 そこに残ったのは胸が熱いという感覚。

 これは、無視しなければならない。

 これに支配されてはいけない。

 何故ならそれは気持ちがいいということを認めてしまうことになるからだ。

 気持ちがいいはずがない。そんな、気持ちがいいだなんてこと、あってはいけない。

 ここへ連れて来られてしまったが、そんなことで心を乱してはいけない。

 法子を助けなければならないのだから。

 こんなもので、心を揺れ動かされるようではダメだ。

 しっかりしなくては。

 そして、こいつを倒して、法子を助け出さなければならない。

 しかし、そんな八雲の必死の気持ちを全く考えもしないで、スパンキングはランダムに刺激を与えられる。

 その一撃一撃が、痛みを走らせる。

 胸を叩かれ、そこがじんと痛みを持って熱くなる。

 それが何度もあって、双乳全体が痛みが広がった。

 八雲の乳は、次第に鞭で叩かれるような痛みを与えられるようになった。

 鋭く、一瞬の強い痛み……。

 それを繰り返されると、さらに痛みが広がって、じんじんと痛む。

「……こんなことをしても無駄だ」

 八雲がそう言うと、マーカスは楽しそうにこう言う。

「いいえ? こちらからしたら楽しいですよ。あなたのいろんな表情を楽しめる」

 マーカスは言った通り、いろいろな表情へと変わる八雲を見て楽しみながら、自らの手でスパンキングすることを楽しんでいた。

 八雲は法子の時同様、鉢植えのように上半身は出ていて、両手、下半身は巨大な空洞の肉ツボに捕らわれて、身動きが取れない。

 唯一動かせるのは下半身だが、足や腰など動かしても、マーカスには見えないはずだし、八雲自身も役に立つことはない……。八雲はそう思っていた。

 そしてマーカスは、実はビビりで、初めての戦いで八雲に懇願して戦いで助けを求めたことがあった。

 マーカスは八雲に何度も懇願し、でも、それでも八雲は顔色一つ変えずに無残にも息の根を止めようとしてきたのだ。

 それを思い出したマーカスは、その屈辱を晴らさんばかりに胸をスパンキングした。

 風船を叩くかのように、何度も何度もスパンキングをする。

 そして、風船のように大きく動くその双乳は、マーカスを喜ばせるものとなった。

 だが、その喜びも、八雲を前にするとマーカスはつい、声を荒げてしまう。

 八雲の口にはギャグボール、そして目には目隠しがされていた。

「犯されるだけの存在の雌が、誰が誰を殺すって! あぁ!? 調子に乗ってんじゃねえぞ! クソアマ!」

 マーカスはあらんかぎりの罵声を浴びさせ、手でフルスイングでの胸をビンタした。

 八雲の胸は四方八方へと大きく揺れる。

 豊かな双乳が元の形を一瞬でも戻らない程に、マーカスは素早く次へ、そうして長くスパンキングを続けた。

 叩かれて、揺れて、叩かれて、揺れて……。

 それを繰り返していく。

 このまま続けていれば、いつかは下乳が見えてしまうだろう。

 念装厚膜は破れてはいないが、八雲のその中の胸は、真っ赤な双乳になっていた。

 当然、叩かれ続けたのだから、赤くなっていておかしくないだろう。

 むしろ、赤くならない方があり得ない。

 それほど、強い刺激を与えられていた。

 胸の中の乳腺まで痛みがあって、胸がいつか取れてしまうのではないかと思うくらい、強くスパンキングをされる。

「こんなに乳を叩かれているというのに、恍惚の表情を浮かべて! さすがの八雲も雌だったということだな!」

 そんなことを言いながら、ひたすらスパンキングを繰り返す。

 八雲は雌と言われて不快感を露わにした。

 雌の顔などしていない……!

 そう思っているのに……。

 しかし、そんな表情はしたところでスパンキングの痛みですぐに崩れてしまう。

 恍惚の表情とまではいかないが、何かを感じていることは明らかな表情だった。

 マーカスはその様子を見てこう吐き捨てる。

「雌は雌らしく鳴いていればいいんだよ!」

 そう言いながら、興奮した様子でマーカスは楽しそうにスパンキングをする。

 八雲はもう胸がじんじんと熱くて、痛くて仕方がなかった。

 こういうことをされるのは初めてではないが、ここまで長時間やられることはなかなかない。

 だからこそ、八雲は必死で耐える。

 どんな状況だろうと、必ず勝つ道はあるはずだ。

 そのためには、耐えて、耐え抜かなければ。

 そう思いながら、強い責めに耐え抜いた。

 気づけば息も絶え絶えで、八雲はその責めが落ち着いたことに密かにほっとしていた。

 そしてしばらくして落ち着いてきたマーカスは、はっとして乱暴な言葉遣いをやめてこう言う。

「すまないね。つい言葉尾荒げてしまった。許してほしい」

 そう言って、八雲の目隠しとギャグボールを取った。

 目隠しとギャグボールを取った八雲の瞳は、マーカスを捉えた。

 そして八雲は少しだけ呼吸を乱しながらこう言う。

「……法子はどうした?」

 八雲の目の下の黒子が、妙に色っぽく見えた。

 八雲の目は少しも、いや、全く死んではいなかった。

 それどころか、殺意が塊になって襲ってきそうなほどだ。

 確かな意志と強さ、それらがはっきりとわかった。

 これ程の責めをされながら、まだ反抗できるというのか。

 まだ、倒そうと活路を見出そうとしているのか。

 まだ、法子を助けた上で自分も抜け出し、マーカスを倒そうと言うのか。

 そんな強い八雲の意志に、マーカスは驚いた。

 そしてそれは圧倒的に有利なマーカスでさえ、ビクリと肩を震わせて、僅かに後ずさってしまうほどの殺意だった。

 かつて殺された恐怖が蘇る……。

 あの冷酷で、容赦のない八雲の姿を。

 ただ、それ以上に……。

「ふ、ふははっ! この状況で他人の心配とは……! それでこそ、最高の獲物だよ」

 Yシャツの一番上のボタンを一つ外しながらマーカスはそう言った。

 まるで法子を心配し、また、隙あらばマーカスを叩き潰そうとする八雲のその姿が、マーカスにはいじらしく、滑稽にも見えていた。

「何が可笑しい」

 八雲は笑われ、不快な表情を浮かべる。

 何も笑われることなんてしていない。

 一体何が、この男を笑わせたのだろう。

 まるで、馬鹿にされたように思えて八雲はより不快に思った。

「いや? 別に変ではない。だが、滑稽だ! 可笑しいとも! 自分も捕らわれの身で、それでも仲間の心配をして、私を殺そうとするのだから」

 そう言いながら、マーカスは大きな声で笑っていた。

 簡単に抜け出せないな……と、八雲はそう思った。

 まずここの拘束がきついこと、マーカスの新たな能力の謎。

 殺したくても殺せない……。

 しかも、仲間を心配することを笑われるなど、プライドの高い八雲には酷い怒りを溜め込むこととなる。

「下種が……っ」

 その言葉に全ての怒りを混ぜて吐き捨てた。

 だがマーカスはそんな八雲の言葉などお構いなしに言葉を続ける。

「ははっ。さすがは、有名な復讐者である八雲さんだ。痛みにはお強い様子。だが、これはどうかな? 君の過去は知っているよ。いつかぜひお手合わせ願いたいと思っていたんだ。まあ、以前は話す前にお別れしてしまったから、お互いをよく知ることができなかったからね」

 ヒマワリ型の触手で、八雲の胸を優しく愛撫し、刺激する。

 叩かれてばかりだった胸は、敏感にその優しい責めを甘受していた。

 陥没乳首は隆起する。

 無数の花弁で包まれるように刺激され、快感を感じ始めていた。

 やんわりとなぞるように触れられ、そしてその部分を撫でられると、鳥肌が立ってしまう。

 気持ちいいとは少し違うが、なんだか官能的にさえ思えた。

 そして舐められるように触手で少し強めに、でも優しく撫でられると、八雲はその端整な顔を快感で歪ませた。

「……っ」

 少しばかり息を呑む音がした。

 八雲はマーカスを睨みつける。

 だがその瞳は睨みつけるといよりは、もっとと求めるようにも見えなくもない。

 マーカスは「もっとって求めているね」と言い、八雲はしまったと思い、改めてキッと睨みつけた。

 しかしそれでもマーカスには八雲の睨みは最早睨みとしては見えなかったのだ。

 そしてヒマワリ型の触手は八雲の胸を包んで吸い付いていく。

 陥没していた乳首が隆起し、その隆起した乳首を激しく責め立てる。

 気持ちよくなんかない……。

 気持ちいいはずがない。

 そんなことより、法子を助け出す方法を……、自分がここから助かる方法を見つけなければ。

 ここから出ることさえ出来れば、きっとなんとかなる。

 今までのようにやれば、全く問題はないはずだ。

 たとえ相手が、マーカスだろうと……。

 だが、新しい能力の正体がわからない。

 これではどう戦えばいいのかわからない。

 どうすればいいのだろう……。

 八雲はそう思いながら必死にその責めを受け止める。

「っふぅ、あ、あ……」

 思わず声が漏れ出る。

 次第に思考は考えることをやめていき、気づけば与えられる刺激のことばかりが気になるようになっていった。

 しかも敏感になってしまった胸は、わずかな動きですら気持ち良さに変換してしまう。

 それでも、八雲は顔色を変えなかった。

 ただ、少しだけ眉が動いてしまったり、きゅっと口を閉じたりはしていたが……。

 だが、足の方は動いてしまっている。

 もじもじと、膝を擦り合わせ、足の指を握ったり開いたりを繰り返す。

 上半身だけは動かさずに、下半身でその快感を逃がす。

 その様子がわかるマーカスは、にんまりと口の端をくっと上げた。

 そしてその様子を見て、マーカスはヒマワリ型の触手から八雲を解放する。

 今度は初めと同じように、自らの手で調教しようと考えたのだ。

「どうですか。胸、気持ちいいんじゃないんですか? こんな風に、愛撫されるのは久々でしょう。いつもいつも、任務ばかりのあなたには気持ちよくて堪らないんじゃないですか?」

 そう言いながら、マーカスは胸をやんわりと揉んだ。

 マーカスは乳フェチだ。

 その八雲の大きな胸も、乳首も、好みのものだった。

 さらにマーカスは八雲の弱みを発見し、見抜いている。

 それは奥にある乳腺を、割と強めに揉み込み、揺さぶりにも弱いということを。

 マーカスは八雲の乳首を視点に伸ばし、揺さぶる。

 揺さぶられた八雲の胸は、自由に形を変え、そして品よくその形を作っていた。

 まるで八雲の心のようだ。

 何度捏ねても、揺さぶっても、元の形に戻る。

 そして責めを受け入れて、その張りのある胸は大きく動かされる。

 八雲は先ほどのスパンキングのように面白いくらい形を変える双乳に、汗をたらりと一滴流した。

 たぷんと重量感があり、張りのあるその胸は、マーカスによって形を変えられる。

 乳肉は互いにぶつかり、たわみ、より深く強い快感を生む。

 今までのスパンキングとの違いは、ほぼ痛みはなく、代わりに圧倒的な快感があることだろう。

 捏ねられ、引っ張られ、揺すられて……。

「……!」

 八雲はその快感に思わず顔を歪めた。

 顔をわずかに赤くし、目をぎゅっと閉じる。

 八雲はその責めに、マーカスを睨み続けられなかったのだ。

 目に力を入れられ続けない。

 それでも睨もうと必死にマーカスを睨んだ。

 だが、睨んでいるというよりも、何かを求めているような、そんな色が隠されているようにマーカスには見えていた。

「おや、どうしました? それで睨んでいるつもりですか?」

 八雲はマーカスを睨み続ける。

 だがしっとりと濡れていて、瞳は揺れている。

 睨んでいるというにしては、妙に色っぽいものだった。

 しかもいちいち、マーカスが自分の胸の感想をいちいち話してくる。

「ほら、八雲さん。あなたの胸はこんなにハリがあってまるでマシュマロのようですね。それに、乳首は大きく隆起して、つんと尖っていますよ。まるであなたのその孤高の表情そのものだ。でも変ですね……」

 もっと憎まないと、そう八雲が思うと、マーカスは八雲の瞳を見てこう言った。

「あれ? 瞳が潤んで乳の快感で眉が垂れて来ていますよ? さっきまでの怖い眼差しをしてみてくださいよ」

 マーカスはそう言いながら、五裂触手で胸を包み込み、それを手で掴んで、あらゆる方向に伸ばし、揺さぶる。

 双乳の付け根の強擦な快感の痺れと、豊かな乳房から取られたくないと、ヒマワリの触手は吸い付き、より刺激が強くなってしまう。

 八雲は顔をわずかに歪ませる。

 どうしようもない刺激に、ついに八雲は身体が、顔が、思考が犯されつつあった。

 少しずつ、自分のものになっていくような気がして、マーカスはいい気になっていた。

 ついに八雲を手に入れたのだ。

 そしてこれから身体も心も、自分のものにしてやる……。

 そう思いながら、思わず自分で自分を褒めるマーカスは、嬉しそうにこう言った。

「素晴らしい。苦労して手に入れただけある」

 陥没していた乳首は完全に隆起し、本来の淫らさを隠し、快感尾与えると目覚め、花開く。

 まさに花そのもの。

「私は淫花の伯爵と呼ばれているが、君は淫花の貴婦人とでも呼ぼうかな?」

 そんな好き勝手な感想を言って、八雲の神経を逆なでする。

 淫花の貴婦人だなんて、そんな不名誉な呼ばれ方、されたくなんかない!

 そう言いたかったが、言えるほどの余裕が八雲にはなかった。

 マーカスはまるでオーケストラの指揮をするかのように繊細なタッチで八雲の胸を愛撫する。

 こんな普通のこと、どうせ大したことじゃない。でも、何故か気持ちいい、だなんて……。

 八雲は無視できない。石になれない。強烈な双乳からの乳悦。

 八雲は足をぎゅっと握って、爪先に力を入れてイク。

 法子とは違い、性的に成熟している八雲。

 恋人もいたし、性的な経験もそれなりにあった。

 八雲は下半身のもどかしさの正体に気づき、必死に耐える。

 ダメだ。こんなところで、こんなもどかしいなどと……。

 そう思うも、八雲は快感を求めようとしてしまう。

 八雲は法子同様に上半身は耐え、声も出さないように踏ん張るが、実は足の動きがマーカスにはバレバレだった。

 次第に淫臭がしてきて、八雲は自分の淫臭と快感を結びつける。

 匂いを嗅ぐだけでも、もどかしくなり、乳首が隆起する。

 こんな、淫らな臭い……。まさか私がさせるだなんて。

 いや、でもこれまでもこんなことはいくらでもあった。

 そう悲観することはない。

 まだ隙があるはずだ。

 マーカスをわざと挑発するか、それとも言いなりになって隙を突くか……。

 八雲はそれを悩んでいた。

 だが、悩みなどすぐに吹き飛んでしまうほど、優しくも強い愛撫を、刺激を与えられてしまうのだ。

「こ、こんなことをしても無駄だ」

 八雲は強がりでそう言った。

 マーカスはそんなことは簡単に見抜き、「そうですか。ではこの匂いは何でしょうねぇ」と言いながら、胸を弄び続ける。

「淫らな……、匂いがしますね。どうやらあなたの方からするようですが、まさか、あれだけ睨んで、否定しておいて、感じているんじゃないでしょうね?」

 そう言いながら、胸の飾り……、隆起した乳首を刺激する。

「……っ」

 八雲は再び沈黙し、責めに耐え続けた。

 ここでマーカスは面白いことに気づいた。

 法子と八雲の違い。

 感じている時の手の動きや微かな表情の違い。

 それらの変化をマーカスは観察する。

 胸もどこが感じるのか、二人の違いを調べているのだ。

 八雲は胸の先端はもちろんのこと、全体を揺すられたりすることも好きなようだ。

 乳腺すら感じてしまう……。

 胸を揺すれば、それだけ感じてしまう敏感な身体。

 八雲は訓練されているとは言え、やはり女なのだ。

――雌だ。

 マーカスは笑いが止まらなかった。

 あれ程恐れ、一度負けた相手ですら、身動きを取れなくしてしまえば……、胸を責めてしまえばただの雌に変わる。

 だが、これだけでは終わらせない。

 マーカスはさらに八雲の癖を調べる。

 感じていると眉をきゅっと寄せて、少しばかり俯く。

 足はぴんとして、指だけぎゅっと握ったり閉じたり……。

 ぴくんと膝を合わせて動かしたり、少しでも快感を逃れさせようとしているのだろう。

 その姿があまりに滑稽だった。

 まるで発情期のうさぎのようじゃないかとマーカスは思った。

 腰が動いていて、かくかくとする姿など、動物そのもの。

 これがあの八雲かと思うと、マーカスは面白くて仕方がなかった。

 見えないところで快感を逃がし、何でもないような顔をして、その実、快感にやられてしまいそうなのだ。

 こんな女を恐れていただなんてと、マーカスは肩を震わせて笑っていた。

「どうしたんですか。腰が動いているようですが」

「……! 腰を動かしてなんか、いない!」

 八雲の強がりに、マーカスは「そうですか」と答えて、胸を軽く叩いた。

 すると八雲は「うぅっ」と呻いて、揺れる胸が元の状態に戻るまで待った。

 しかしマーカスは変わらず八雲を責めていく。

 スパンキングはもちろん、愛撫だって忘れない。

 乳首を思い切り吸って、その先端に刺激を与えることだって自由自在にやれるのだ。

 「どうですか。気持ちいいのではないですか? そろそろ正直になったらどうです。ただ静かに耐えている姿を見るのも、少々飽きてきました」

「誰が、言う通りになるものか」

 八雲はマーカスを睨んだ。

 だが、初めの頃よりも余裕がない。

 息が荒く、顔も赤い。

 しかも今も胸を刺激され、その快感を逃がそうとする。

 マーカスはそんな様子の八雲を見て、くすりと笑った。

「そんなに嫌がらなくてもいいじゃないですか。もっと自分に素直になったらどうです?」

「馬鹿な。そんなふざけたことを抜かすな。私は、気持ちよくなどない」

「その強気なところ、嫌いじゃないですよ。でも、素直になったあなたも見てみたい」

 マーカスはそう言って責めの手を動かし続ける。

 八雲は言われた通りに素直に刺激を受け入れるということをしない。

 してしまったらそれこそ何かが終わってしまうだろう。

「それにしても、本当に大きな乳ですね」

 などと、言葉からも八雲を辱め、精神的にも支配しようとする。

 だが、八雲はそんなマーカスの思考が手に取るようにわかり、思い通りにならないように聞こえない振りをしたり、反抗したりする。

 こんなもの、子供の喚く声と一緒だ……。

 そう思いながら、大きな胸を揺らされて、刺激されて、少しばかり感じてしまっていた。

 感じてしまっている自分に気づいた八雲は、いけないと思って必死に心を静めた。

「いじらしいですねぇ。もっと素直になってしまえばいいのに。そうしているのも、辛いでしょう? あなたと私しかいないんですから、少しはそういった弱い面を見せてくれてもいいじゃないですか」

 マーカスはそう言いながらも、八雲の胸を触手で弄ぶ。

「誰が……っ、お前なんかに」

 八雲はそう言って気持ちいいという気持ちに必死に蓋をする。

 だが、一度気持ちよさを感じてしまうと、その気持ちよさはなかなか身体から、精神から抜けていかない。

 最初の頃よりも、八雲は本来の女性としての魅力が出てきていた。

 性的に、淫らに美しく……。

 だが、責めに耐えるその姿も、色っぽい。

「まるで女優ですね。責めに耐えるその姿、まるで絵画のようですよ」

 八雲はそう言われながらも、必死に耐えた。

 誰がこんなやつの言うことを聞くもんか。

 思い通りになるもんか。

 そうしている内に、八雲の念装厚膜は今にも破れそうになっていた。




これはbc8c3zがあらすじ・設定を作り、それを元に根本鈴子先生に書いてもらった綾守竜樹先生著・魔斬姫伝の2次創作です。
綾守竜樹先生のファンの方に読んでいただければ、それに勝る喜びはありません。
一瞬でも先生がいなくなったことの皆さんの孔を埋めれれば幸いです。
感想があれば励みになりますのでお書きください。
またアンケートだけでもいただけたら今後の参考になりますので入れてください。
綾守竜樹ファンサイト(更新もこちらが早いです)も作りましたのでそちらもご覧いただければ幸いです。

https://ben1986.sakura.ne.jp/ben1986.sakura.ne.jp/

よろしくお願いします。
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