■八雲調教2
マーカスはヒマワリの触手を止める。
八雲は荒い息をしながら、顔をぐったりと下に向け、流れ出る汗をたらりと流した。
八雲の顔の表情は、厳しいもので、さらには雌を感じさせる色っぽいものだった。
目元の黒子が、また色気を出していた。
胸の谷間に落ちていく汗が、じんわりと全身に浮かんだ玉のような汗が、八雲の絶頂の凄さを見せつけているようだった。
そして長く続く調教が、いかに過酷なものかわかる。
ましてや、あの八雲が顔をぐったりと下に向けているのだ。
相当な責め苦だろう。
流れ出る汗は下に落ち、また淫臭をまき散らす。
マーカスはその状態の八雲を見て、満足気に微笑んでいた。
八雲はとにかく今は快感から逃れ、正常な思考へと戻そうと必死に息をしている。
その息は熱く、荒いものだった。
胸が上下し、体力も少なくなっていることがわかる。
こんなやつに、こんな目に遭わされるだなんて……。
法子も、こんな目に遭っていたのだろうか。
もしそうなら、早くここから逃げ出して応援を呼ばなくては……。
だが、ここがどこなのかわからない。
自力で脱出するしかないのだろうか……。
しかし、ここから抜け出せそうにはない。
八雲は八方塞がりだなと、心の中で思ったが、いや、でもどこかに状況を変えることが出来るはずだと、諦めることはしなかった。
そんな八雲の気持ちなど知らないマーカスは、八雲の頬を触るが、その瞬間、八雲は今までの疲れも振り切って、思い切り顔を動かし、マーカスの指を噛んだ。
ごりっと音がして、マーカスの指からは血が滲み出た。
痛みにすぐ手を引っ込めるマーカスは、その並々ならぬ八雲の闘志に、驚きを隠せなかった。
まだまだ戦意は落ちていない。
むしろ、隙あらばすぐに殺してやると思っているようだ。
こんなところで、こんなやつの言いなりにはならない。
こんなやつに、絶対負けないという八雲の強い意志が、その瞳の光でわかった。
マーカスはそんな八雲を見て、やはり手に入れてよかったと感じた。
理想の身体を持っていて、さらには楽しめる精神力もある。
たくさん遊べそうだ。
やはり遊べないやつはつまらない。
何故ならただ捕まえて、襲って、はい終わりではつまらなさすぎるのだ。
八雲のように反抗してもらわなければ。
従順なだけなら犬で十分。
こうして反抗心を持って、噛みついて来るくらいが丁度いいのだ。
マーカスは噛まれた指をもう片方の手で擦り、痛みを緩和すると、未だ光を失なわない八雲にこう言う。
「その魂に敬意を払って、どうやって僕が君を倒せたのか、教えてあげよう」
八雲はまだ倒されてなどいないと、そう思いながらもマーカスの話に耳を傾ける。
八雲は救難信号は出している。
しかし場所は移動している上に、マーカスの能力がわからないからには、来た応援も負けるかもしれない。
この私でさえも、その能力がわからない。
そんな中、仲間が来たとしても……。
しかし、もしかしたら、隙があれば倒せるかもしれない。
その隙は、どこにあるだろうか。
あったとして、この拘束から逃れられるだろうか。
……何度も試してみたが、拘束を外すことは出来なかったが、また挑戦してみた方がいいのだろうか。
それとも、大人しく救援を待つしかないのか?
並大抵の者ではこのマーカスは倒せない。
どうしたら一番良いのだろう。
この、マーカスを倒して法子を助けるには。
少しでも事態が好転するように、八雲はいろいろと考えた。
しかしどれも実行まで至ることが出来ないと判断し、すぐに別のことを考える。
身体の熱が治まるまでずっと、そうやって考えていた。
しかし、そんなことを考えていると、マーカスは五裂触手を出す。
相変わらず、脳がないこればかりをしてくる。
また弄ぶつもりか。
本当に、脳がないだけじゃなく芸もないな。
この淫魔は……。
そう思っていたが、八雲は一瞬でアクメしてしまった。
「ひぎぃっ!」
そう言って八雲は胸を大きく反らせる。
胸は大きく弾んで、汗も飛んだ。
しかもその直後に念装厚膜が破れ、胸が丸出しになってしまった。
ぷるんっと音が聞こえてきそうなほど、赤くなった乳房が飛び出した。
八雲はその強い衝撃で何が起こったのかがわからない。
いや、それ以前に、意識が吹っ飛んでしまうくらいの強い快感……。
何をされたのかが全くわからなかった。
この強烈な快感はな何だ……っ。
そう思いながらも、声にならない声で悲鳴を上げた。
胸を大きく突き出し、身体が痙攣御起こす。
がくがくと腰が、足が動く。
何をされたのか全くわからない八雲は、体中からじんわりと汗を流した。
「どうしたかわかるかい?」
八雲はマーカスの声すらも上手く聞き取れない。
身体がアクメの快感に追いつかず、まだ異常なほど痙攣してしまっているのだ。
今までとはけた違いの乳悦。
吸引絶頂とも違う。
こいつは、今何をした……。
靄がかかったような頭で八雲はそう思った。
しかし何をされたのか全くわからない。
予想すら出来ないのだ。
こんな激しい絶頂を迎えたというのに、その絶頂を迎えるまでに何があったのかがわからない。
今、一体何が起こったんだ。
確か、触手が出て、それから……。
何をされたんだ? そもそも触手に触れられたのか?
そんなことが頭を過る。
八雲は念装厚膜のなくなった自身の胸に与えられた刺激をもう一度思い出す。
いきなり、強い刺激が来た。
そうとしか言いようがない。
何をどうしたら、こんなに強い刺激を与えることが出来るのだろうか。
考えても考えてもわからない。
多くの戦いを経験してきた八雲だったが、マーカスの新たな能力のようなものは初めてだった。
そのため、何が何なのかわからず、周りを見たりして他に敵がいないかなど確認したが、そんな敵などどこにもいなかった。
これは一体どういうことだ……。
八雲は予想のつかない出来事に、頭が全く働かなかった。
いつもの正常な思考であれば答えに行き着くことも出来たかもしれないが、それが今は絶頂のせいで出来ない。
今も、まだ痙攣は収まらず、がくがくと腰は動き、足がぴくぴくと動いてしまっている。
そのことがマーカスには手に取るようによくわかっていた。
マーカスはここまで派手に絶頂を迎えてくれるだなんてと非常に喜んでいた。
それはそうだ。
あの法子もこの能力には勝てなかった。
八雲だって勝てるはずがないのだ。
時間停止、なんと素晴らしい能力だろう。
この能力のお蔭で法子も、そしてあの八雲さえも手に入った。
マーカスは新たな能力に感謝していた。
八雲はに嬉しそうなマーカスを見て、荒い息をしながら「この下種が」と口にした。
だが、マーカスはそんな言葉、耳に入っていても特に痛くも痒くもない。
「なかなかいい絶頂振りでしたよ。また見せてよ。能力を使ってあげるからさ」
マーカスはそう言って、八雲を見つめている。
そして、痙攣がやっと落ち着いてきた八雲を見て微笑んだ。
マーカスは機嫌良さそうにこう言う。
「わからないかな? それにしても……、素晴らしい胸だ。法子を超えているね。やっぱり97のGかな? 乳暈は同じくらいかな? 形も最高だね」
そんなことを言いながら、八雲の胸をじっくりと観察するマーカス。
その大きくて普通あまり見ない張りのある胸を、マーカスは機嫌良さそうに見て、触手でゆっくりと触った。
八雲は先程までの強すぎる絶頂を思い出して、びくりと肩を震わせた。
いや、待て。
こんなやつに震えるほど恐れてはいけない。
能力はまだわからないが、きっと対抗策か何かがあるはずなんだ。
そう思いながら必死に胸の刺激を逃がそうとしていた。
しかし八雲は嫌な予感がした。
これは不味い。非常に、不味い……と。
能力もわからない上に、守りもなくなってしまった。
必死に逃げようとする八雲。
だが、そこから逃げることは不可能だった。
手足が使えない。
胸だって丸出しだ。
どう頑張っても逃げられないではないか。
それでもと八雲は必死に身体を揺すったりしてその場から離れようと、拘束から逃げようとしたが、やはり逃げられない。
周りを見て、脱出出来そうな扉がないかなどを見たが、やはりそんなものはなく……。
八雲は焦っていた。
このままではまた絶頂させられて、何が何だかわからないまま、ずっとこのままだと……。
そして、おもちゃのように飽きられるまでずっとこうして捕らわれたままになってしまう。
飽きられたら、どうなってしまうのか……。考えたくもない。
いや、だが、絶対に逃げられるはずなんだ。
どこか、何かのタイミングで、マーカスの隙を突きさえすれば。
そうだ。なんとかしなくては。
連絡さえ取れれば、他の者達に救助してもらうことだって出来るかもしれない。
……いや、それは考えたところでやめておいた方がいいだろう。
マーカスの新たな能力は危険だ。
束になって襲い掛かったところで勝てないかもしれない。
それだけ謎に包まれていて、危険な能力なのだから。
このままではいけないにしても、もう少し、様子見するしかない、か……。
悔しいが、それしかない。
マーカスはそんな八雲を見て目尻を下げる。
八雲の思考を全て知っているかのようにを嘲笑いながらマーカスは自らの手で八雲の胸を愛撫した。
時間停止し、淫魔らしく、今までの調教で八雲の弱い部分、リズム、強弱を把握され、さらに愛撫をされる……。
胸を大きく動かされ、そして先端にある乳首を弄ぶ。
乳腺にまで届くような大きな刺激も与えて、さらにはその刺激のせいで下腹部の子宮がきゅんと締め付けるかのような動きを見せる。
胸を少し摘まんだりして、痛みの中にある快楽を引き出そうとマーカスは少々手荒に八雲の胸を強く触った。
そして触手でその大きな胸の全体を吸い、さらには乳首までも吸い付くように、そして摘まむような刺激を与える。
時間が止まっている八雲には、何をされているかなどわかりはしないだろうが、きっと時が動き出したら大きく絶頂を迎えてくれることだろう。
そしてさらにマーカスは触手で胸の中心だけでなく、周りをも大きく吸い付かせ、全体に快感を得られるようにした。
さらには乳首をぎゅっと摘まんで、擦る。
大きな乳首はその弾力でマーカスの指の感覚を楽しませた。
八雲はマーカスに胸を弄られ続けるも、時間が止まっているからそれにすら気づけない。
マーカスは余裕の笑みを見せて、八雲の胸を好き勝手動かし、弄んだ。
そして10秒、八雲の時間が止まり、動き出す。
「ンンン……ッ!」
そう呻いて、八雲は目を見開いた。
さらに八雲はアピールするかのように上半身を前に突き出した。
一気に気持ちよさが襲ってくる。
どうして。何もされていないのに。
いや、何かされたのか? 私の知らないところで……。
でも、だったら、この能力は何なんだ。
そう思いながらも、八雲は長い絶頂を迎えていた。
「ふ、っくぅ……!」
足がぴんと伸び、爪先まで伸ばされる。
そしてさらには淫臭までも、また周りに振りまいて……。
何がどうしてこうなったのか、八雲には全く分からない。
だが、マーカスだけは口が弧を描いていた。
これこそ、法子を追い詰めた技、時間停止だ。
八雲の絶頂中に再度時間を止められ、乳首同士を擦られ、伸ばされ、揺さぶられる。
もう八雲のいいところはマーカスには手に取るようにわかっているのだ。
双乳を両方触手で持ち上げ、大きく揺さぶる。
すると八雲の乳腺が動き、張りのある胸は弾力でたぷたぷと揺れ動く。
乳首は完全に隆起し、それお触手が吸い付く。
強く、激しく吸われた乳首は、何度も形を変え、より赤くなっていく。
陥没乳首が今や完全に隆起し、主張して、ピンと上を向いている状態だ。
その乳首を吸われたら、八雲ならまだ耐えられるが、他の普通の女性からしたら即座にアクメしてしまうことだろう。
とはいえ、時間停止を使われているから、時間を動かした瞬間、八雲もアクメしてしまうのだが……。
そしてマーカスは初めと同じようにスパンキングもする。
胸を大きく叩き、念装厚膜がなくなったその胸はあっと言う間にマーカスの手のひらの形に赤く染まっていく。
大きく揺れる胸……。
マーカスはその胸をひたすら叩き、そして触手でその痛みが残っているであろう部分を優しく刺激した。
強い刺激だけでなく、優しい刺激を与えることが、八雲には有効らしいことがわかりつつあったからだ。
いや、八雲だけではないかもしれない……。
しかしそんなことはどうでもいい。
マーカスは今、八雲にしか興味がないのだから。
そしてマーカスは八雲の胸を掴んで大きく揺らす。
まるで弾力や柔らかさなどを確かめるかのように。
そしてつんと立った乳首に、触手で刺激を与えた。
「弾力、形、柔らかさ、感度、鍛えている分素晴らしい。それに乳首の大きさも凄い」
マーカスは八雲の双乳を楽しむと、また弄び、揺らしたり、吸ったり、強く刺激を与えて何度目かの絶頂を迎えさせようとする。
八雲の絶頂する姿を見るマーカスは、何度見ても美しいし、楽しく、また面白い。
何故なら自分を殺そうとした相手だからだ。
復讐も兼ねて、少々……いや、かなり意地悪なことに、連続で絶頂させるマーカス。
これだけ刺激をすれば、また絶頂を迎えさせることが出来るだろう。
そう思ったマーカスは、能力で止めていた時間を動かすことにした。
10秒後、再び八雲の時間は動き出す。
「っ!!!!」
八雲はさらに強い絶頂に襲われ、慣れない快感にもはや声が出なかった。
胸を大きく掴まれ、思い切り揺らされながら、乳首を吸引され、乳首の周りを刺激され、奥の乳腺にまで響くような刺激を与えられる。
感じないわけがなかった。
時間を停止され、その間に受けた愛撫が、時間を進められると同時に一気にそれらの気持ち良さが八雲を襲ったのだ。
乳首と乳首を擦られる快感……。
それは何とも言えないほど、強い刺激だった。
そしてそれのおまけで双乳が解放され、上下左右に揺れる。
「どうですか? 気持ちいいでしょう。あなたはこういうものが欲しかった。違いますか?」
マーカスはそう言って、激しい絶頂を長く続けている八雲にそう聞いた。
だが、八雲は答えることが出来ないほど、気持ち良さで頭がショートしていたのだ。
気持ちいい? 気持ちいいって、何だ……っ。
八雲はもうそんなことさえ考える余裕がなかった。
もはや絶頂は気持ちいいというよりも、辛いものと思えてしまうのだった。
そしてしばらくしてようやく、自分が気持ちよくて絶頂していたと気づく。
マーカスはそんな思考すらままならない八雲を見て、にんまり笑みを浮かべる。
「答えることも出来ないくらい、気に入ってくれたみたいですね」
八雲は耳に入ってきたその言葉を、否定しようと頭を軽く横に振ったが、そんなものは何の役にも立たなかった。
その後も徹底的に愛撫され続ける……。
「これはどうですか?」
そう言いながら、マーカスは触手で八雲の乳首を両方一緒に吸い付いて、根元を歯ブラシのような触手で磨くように刺激した。
「っくぅ……!」
八雲は耐えようと必死になっていたが、先程の強い絶頂のせいでわずかな刺激でも絶頂へと向かってしまった。
びくんびくんと身体が弾み、胸も大きく揺れ動いた。
「おやおや、もう反抗出来ないんですか? まだ遊んでいたいんだけどなぁ」
そう言われ、八雲は睨んだ……つもりだった。
しかし実際には睨んでいるというよりも、もっとしてほしいという視線にしか見えなかった。
「どうしたんですか? そんなに物欲しそうな眼で見て……。足りないのなら、追加でもっと快感を味わわせてあげますよ」
そう言って、マーカスは触手でさらに八雲を弄び続ける。
「こ、こんなことしても……無駄だ……っ」
八雲は必死にそう言ったが、その声は息も絶え絶えで、小さくて最初の頃の威勢はどこにもなかった。
「え? 無駄? なんですって?」
マーカスはそう言いながら八雲の胸を再び愛撫していく。
「あなたのような乳雌が、何を言ったところで無駄なんですよ。僕に勝とうと言うその気持ちも、反抗心も、戦おうと言う闘志ですらね」
八雲はそんなはずはないと必死に頭を振って責めに耐えた。
しかし絶頂は身体が覚え込んでしまっていて、絶頂をしないということが出来なくなっていた。
もう身体をコントロールすることすら出来ないのだ。
このことに気づいた八雲は焦った。
コントロール出来ない……。
それは、つまりは敵の思うがままにされてしまうということ。
八雲は目の前が真っ暗になっていくような感覚を味わった。
こんな、強い刺激を与えられ続けたら、頭がおかしくなってしまう……。
身体が、変になってしまう。
「また絶頂させてあげますよ」
その悪魔のような言葉に、八雲は「また、絶頂を迎えるのか」と諦めのような感情を持っていた。
だが、しかし、同時に喜んでいるもう一人の自分もいる。
そのことに気づきつつある八雲は、必死に自分と戦った。
いや、戦おうとしていた。
しかし、そんなことは関係ないとばかりに絶頂ばかりさせられて、もう何も考えられなくなっていた。
心にあるのは、最早法子のことではなく、これ以上責められたら……という恐怖心のようなものだった。
もちろん、法子のことも心にはしっかりある。
だが法子のことを考える余裕など、今はない。
最後にマーカスに口内に指を入れられる。
少しだけ残っていた闘志が、八雲にマーカスの指を噛めと言う。
そして指を噛もうとしたが、指を上手く噛めない。
結局、甘噛みにしかならなかった。
それはまるで、全身の筋肉が溶けてしまったようだった。
これはbc8c3zがあらすじ・設定を作り、それを元に根本鈴子先生に書いてもらった綾守竜樹先生著・魔斬姫伝の2次創作です。
綾守竜樹先生のファンの方に読んでいただければ、それに勝る喜びはありません。
一瞬でも先生がいなくなったことの皆さんの孔を埋めれれば幸いです。
感想があれば励みになりますのでお書きください。
またアンケートだけでもいただけたら今後の参考になりますので入れてください。
綾守竜樹ファンサイト(更新もこちらが早いです)も作りましたのでそちらもご覧いただければ幸いです。
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よろしくお願いします。