※この作品はR-18です。

FAIRY TAIL~妖精は腐った林檎を拾う~   作:雲珠

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第二話 腐女子と妖精の卵

 

「到着!」

 

両腕を綺麗に伸ばしてピンと立つ私。

到着地点を決めていなかったから、現在は森の中にいる。

さて、今は原作でいうところのどの辺りなんだろう?

私は早速スキルを使って情報を集める。

 

「ふむふむ、グレイのデリオラ編は終わってるな。お、この頃の子供ラクサスまじ天使!いやー、動画撮って十年後に本人の目の前で再生したいわー。むしろギルド全員の目の前で晒したいわー、醜態的な意味で。やーん!ルーシィも可愛いー!そんな子供の手料理を無下にするオヤジなんか私が狩ってやんよ!可愛いルーちゃんはお姉ちゃんがじっくりねっとり手とり足とり腰取りペロペロ……じゃない!可愛がってあげるからねー!」

 

誰もいないことを良いことに、自分の欲望という奇声を発し続ける。

この情熱は、誰にも止められない…!

俺得情報を鼻息を荒くしたまま見続けた時、ふとある情報に私の行動が爆発した。

 

「あん?テメェ、私のエルザちゃんになんて無体を働いてやがるゴラァ!ちょ、汚い手で触んなやボケ!!奴隷とかちょっと背徳感あるプレイ如きで満足してやがる低脳クズが!そこは優しい言葉を掛けつつ、どう接していいのか分からないシチュエーションで落とせよ!!それでも(自主規制)付いてんのか!?貴様は男じゃない…!」

 

論点がズレていってるような気もするが、気のせいだ。

取り敢えず、私はキレた。これ以上ないほどにプツンと何かが切れた。

そしてスキルを発動し、一瞬にして楽園の塔へと移動した。

正しくは、愛しのエルちゃんの所へ!!

 

「俺、参☆上!」

「「「ッ!!?」」」

「きさっ、貴様…どこから!?」

「知るかボケェ!!」

「ぶベラっ!?」

 

どこからとか、むしろ私のほうが聞きたいわ!

知らない代わりに拳を全力でくれてやった。

すごく痛かったので【大嘘つき】で痛みをなかったことにした。

ハッハー!これで痛いのは貴様一人だけだ!ざまぁ!

 

「貴様、何者だ!」

「天が呼ぶ 地が呼ぶ 人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ。悪党ども、聞くがいい!俺は正義の戦士、廿楽甘楽だ!!」

 

ばばーん!

ふ、決まった!

見ろ!奴らの顔を!何も言えずに困惑しているぞ!

 

「……なんだコイツ」

「この名乗りの良さが分からないとは、可哀想な奴だ。せめて一瞬で終わらせてやろう」

「やれるものなら……ぐべらぁああぁ!!」

「ヒャッハー!取り敢えず片っ端から死ねー!!」

「正義の戦士の言うセリフじゃない!?」

「世の中正義だけじゃ渡っていけない時もあるさ。だからくたばりやがれー!」

「ギャアアァアアァ!!!」

 

ライディンを打っ放しながら、次々と丸焦げになっていく敵どもを見て高笑い。

ハハハハハッ!!見ろ!人がゴミのようだ!!

 

「はー、スッキリした」

 

いい仕事したぜ…!

惨劇と化した場所で、私は清々しく汗を拭いた。

いや、本当は一粒たりとも掻いてないけどね。

なんというかこう、ノリ的に?

 

「あ、あの…」

「ん?なんだいエルちゃん」

「!!ど、どうして私の名前……」

「可愛い子の名前なら聞かなくとも分かるさ。名は体を表すと言うからね☆」

 

そう言いながら、内心はダラダラと冷や汗気味だ。

やべぇよ、これ確実に怪しい人じゃん。

いきなり現れて人を雷で丸焦げにしたあげく、高笑いとかどっちが悪者だよ。

あれ?改めて文面で見ると私のほうが悪くね?問答無用にバッタバタだよ。

 

いや、誰かが言っていた。こういう時は………開き直りが大事だと!!

 

「私の名前は廿楽甘楽。こっち風に言うならカンラ・ツヅラかな?」

「ツヅラ、さん?」

「いやいや、私のことは気軽にカンラとでも呼んで欲しい。むしろ呼んで下さい」

「カンラ…?」

「今胸が確実にときめいた。今なら死因がきゅん死にでも私は構わない!!」

 

私がそう叫ぶと、何故かエルちゃんが一歩引いた。

ハッ!やっちまった!

 

「ゴホン!と、取り敢えず私は君たちを助けに来た」

「助けに?私たちを…?」

「オフコース!」

「じゃ、じゃあ!ジェラールもショウもミリアーナも、ウォーリーやシモンも!?ロブおじいちゃんも全員!?」

「モチのロン!容易い御用だぜ、お嬢さん?」

「本当に?本当に、助けに?私たち全員……助かる、の?」

 

ポロポロと大量の涙を流すエルちゃん。

子供に泣かれるのに慣れていない私はワタワタと焦りながら、不器用にその頭を撫でた。

そしたらもっと泣かれた。えぇー!?わ、私のせい!?

ちょ、ごめん!泣き止んでー!

 

「わ、私は涙が苦手だ!」

「!ぁ…ご、ごめ「だから!」

 

私は腰を下ろしてエルちゃんと視線を交わす。

泣き腫らしているけれど、その瞳の奥には強い光が秘められている。

その光に助けられるように、私は言葉を続けた。

 

「その涙の原因を、私が消し去ってやろう」

 

そう言ってニカッと笑い、エルちゃんの額に自分の額をコツンと当てた。

さあ、正念場だぞ私!ここで鼻血は出すなよ…!

 

「お姉ちゃん…?」

「あ、ごめん無理。やっぱ出そう」

「何が?」

「ウェッホン!何でもないです。エルちゃん、キミはここにいる全員を連れて、外の船から逃げて欲しい」

「え…で、でも、外にはアイツ等が……」

「大丈夫。エルちゃんたちが外に出るまでには全員、いなくなってるから」

 

うふふ、アイツ等には地獄の果てより恐ろしいモノを見せてやろう。

こんなにエルちゃんを怯えさせやがって…!

そうだな。まず手始めに阿部さんとゴリチュウでやらないか状態を永遠と幻術で見せ続けてやろう。

そして精神的に破綻したところを………うふふふ。

あぁ、楽しみだなぁ。楽しみすぎて困っちゃうなぁ。

 

「カンラお姉ちゃん、顔。それとヨダレ」

「おっと、すまん。じゃあエルちゃん、頼んだぜ!」

 

エルちゃんの両肩に手をポンと置き、私はさっきのことを実行しに行った。

え?その結果どうなったかって?

 

 

……なんていうか、何人かは目覚めました。

 

 

 




主人公のテンションというか性格が書いてる私ですら分からないという奇病。
誰だコレ、なんだコレ。

登場した技
・ライディン(ドラクエ)
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