※この作品はR-18です。

FAIRY TAIL~妖精は腐った林檎を拾う~   作:雲珠

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エルザ視点での主人公を書いてみました。
別に読まなくても平気なので、飛ばしても大丈夫です。


第三話 腐女子と妖精の卵~エルザside~

 

 

それは本当にあまりにも唐突で、突然だった。

 

「俺、参上!」

 

黒いのに、どこかキラキラとした長い髪の毛。

その目もすごく楽しそうに輝いていた。

俺って言ってるけど、その女の人はあっという間にアイツ等を魔法で倒した。

魔法を使えるなんてスゴイ…。

セリフは悪者ぽかったけど、私にとっては本当に正義の戦士だった。

 

「はー、スッキリした」

「あ、あの…」

 

アイツ等を一掃した女の人は、清々しい笑みで汗をぬぐった。

本当は怖かったけど、私は意を決してその人に話しかけた。

そうしたら、女の人はさっきとは別人のように優しい顔で私に振り返った。

 

「ん?なんだいエルちゃん?」

「!ど、どうして、私の名前……」

 

名乗ってないのに、自分の名前を知られていた。

驚いて聞けば、女の人はなんでもないような顔でこう言った。

 

「可愛い子の名前なら聞かなくとも分かるさ。名は体を表すと言うからね」

 

可愛いと言われて、私の顔はちょっとだけ赤くなった。

す、すぐに下を向いたけど、バレてないかな…?

そんなこと言われたの、初めてだったから。

女の人は私の変化には気付かなかったみたいで、会話を続けた。

ホッとした反面、少しだけ残念に思った。

 

「私の名前はツヅラカンラ。こっち風に言えばカンラ・ツヅラかな?」

「ツヅラ、さん?」

「いやいや、私のことは気軽にカンラと読んで欲しい。むしろ呼んで下さい」

「カンラ…?」

「今胸が確実にときめいた。今なら死因がきゅん死にでも私は構わない!!」

 

意味はよく分からなかったけど、すごい気迫だったから一歩下がってしまった。

あ、別に引いてるわけじゃないよ!ただ、いきなり叫ぶからビックリして…。

どう言い訳しようかと思っていると、カンラのほうから咳払いしてくれた。

 

「ゴホン!と、取り敢えず私は君たちを助けに来た」

「助けに?私たちを…?」

「オフコース!」

 

グッと親指を立てるカンラに、私は身を乗り出して聞いた。

嘘じゃないよね?冗談じゃないよね?

 

「じゃ、じゃあ!ジェラールもショウもミリアーナも、ウォーリーやシモンも!?ロブおじいちゃんも全員!?」

「モチのロン!容易い御用だぜ、お嬢さん?」

「本当に?本当に、助けに?私たち全員……助かる、の?」

 

どれだけ、そう言ってくれる人が現れるのを待ってたんだろう…?

この時をずっと焦がれていたはずなのに、いざそうなると涙が出てきて止まらない。

本当はもっと言いたい言葉があるのに!なのに……どうしても止まらないっ

 

わたわたと慌てながら、私の頭を撫でてくれるカンラ。

掌から伝わってくるその暖かさに、もっと涙が止まらなくなった。

 

「わ、私は泣かれるのが苦手だ!」

「!ぁ…ご、ごめ「だから!」

 

苦手と言われて、謝ろうとした私の言葉をカンラが先に遮った。

何を言われるのだろうと身構えていると、強い意思を秘めた目で見つめられた。

 

「その涙の原因を、私が消し去ってやろう」

 

カンラはそう言うと、歯を見せて笑った。

笑顔なのにどこか真剣で、私は今度こそ「あぁ助かるんだ」と確信した。

だってカンラの目は嘘をついていなかったから。

 

「エルちゃん。キミはここにいる全員を連れて、外の船から逃げて欲しい」

「え…で、でも、外にはアイツ等が……」

「大丈夫。エルちゃんたちが外に出るまでには全員、いなくなってるから」

 

カンラの言葉を聞くと、不思議と恐怖が無くなっていく。

どうしてだろう?と思ったけど、理由はすぐに分かった。

きっとカンラが、少しも恐怖を感じていないからだ。

楽しそうに前を見るカンラに、私は希望を感じているんだ。

 

「うん。分かった!」

 

力強く頷き、私は皆の所に走っていく。

また会った時、お姉ちゃんって呼んでみよう。

さっきみたいに嬉しそうな顔、してくれるかな?

 

 

 




セリフが使い回し?
だって同じ話だもの。
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