主人公のぶっとんだ性格を考えるのが楽しいです。
文章の構成とか気にしないで書けるので。
精神的に破綻した奴ら+目覚めた奴らをポイポイと海に捨て、私は塔の中心を目指した。
スキルを使って確認したところ、どうやらエルちゃん達は無事にこの塔から脱出したみたいだ。
ジェラールも無事みたいだし、原作にどう変化するのか楽しみだなー!
楽しみすぎて顔のニヤニヤが止まらないね!
「さて、問題は……」
目的の場所に到着した私は、目の前の物質を興味深く眺める。
その物質とは、魔水晶のことだ。確かラクリマって言ったっけ?
この楽園の塔は全てラクリマで出来ている。
つまりはこの塔自体を壊さない限り、利用する輩はゾロゾロと出てくるわけだ。
「スキルで確認したところ、この塔にいる奴は悪党のみ。ウルティアも撤退したみたいだし、派手にやるか!!」
手をポキポキと鳴らし、念のオーラと魔力を一点に溜める。
あまりの高密度のエネルギーに耐え切れなくなったのか、足元の地面に亀裂が走った。
そこらじゅうに電気にも似た力が帯電し、チリリと鋭い音を鳴らしている。
「くらえ!これが私の全力全開!スターライトブレイカー(物理)!!!!!」
拳の一点集中でラクリマへと攻撃する私。
けれど破壊音は聞こえず、感じたのはグニャリとした柔らかい感触。
あまりの光景に、私は思わず二度見した。
「は?え、ちょっ!な、なんじゃコレェエエェ!!」
見ると、私の手がラクリマに埋もれていた。
いや、埋もれたというより……ハマった?
「つか抜けないんですけどー!?ぐぬぬ!!」
力の限り手を抜こうとするが、抜けない。
どうなってんのコレ!?
スキルを発動して私の現状を確認すると、融合という文字が出た。
えーと、楽園の塔は膨大な魔力の持ち主を融合という形で取り込み、生贄とする…?
………なんじゃそりゃあぁあぁああぁぁ!!!!
「こんな訳の分からん物質と融合とかふざけんなぁあぁぁ!!!融合ってつまり、同格同士が同じモノになるわけだろ?こんな物質ごときが私と同格とかあってたまるか!よーし、いいじゃないの。どっちが格上の存在がその身に刻みつけてやらァ!!」
私は自分を融合させようとするラクリマの意思を拒絶し、魔力を放出し続ける。
だが放出した魔力は私の意思に関係なくラクリマへと流れる。
ちょっ!なんか体が引っ張られてるんですけどー!!
「そんなに融合したいならなァ、この私が逆に取り込んでやんよ!!」
拒絶するのを諦め、私はラクリマと繋がっている部分に意識を集中させる。
オイこら、テメェ誰の了解を得て私の魔力を奪ってやがる!
この魔力はなァ、私と可愛い子ちゃんのためだけに存在するんだよ!!
訳の分からない物質ごときにやる魔力なんて……ない!
「消えろ三下ァアァアアァ!!!」
奪われた魔力を奪い返すかのように、ラクリマの魔力を吸収する。
そして吸収し切ったその瞬間、私の言葉が現実となった。
まぁつまり、本当に楽園の塔自体がパッと消えた。
私は重力に従って、下に落ち………る訳にはいかねェ!
いくら下が海でもこの高さから落ちたら軽く死ねるわ!!
風の魔法を使い、なんとか空中に留まる。
「あー、ビックリした。いきなり建物が消えて海にドボンとか信じられないわ。テンプレ方式で落下は珍しくないけど、それとこれとは別問題だよ。つか塔にいた奴等全員落ちまくって溺れてるしwwざまぁww」
溺れている奴等を肴に、指を指して爆笑。
あははははは!!ふは、ゲホッ!ゲホッ!……あはははは!!ひー!息が苦しい!
「ふぅ、笑った笑った……ん?」
目尻に浮かんだ涙をぬぐうと、手の甲に何か文字が書かれていた。
それも、私がラクリマを突っ込んだ方の手だけに。
“আর যা প্রভু”
正直言ってなんて書いてあるのか分からない。
悶々と考えている内に文字は段々と薄れ、最後には完全に消えた。
特に痛みもなかったが、私は何となく文字があった場所をさすった。
「さて、こんな感傷に浸っている暇は無い!時間は有限って言うし、次はどうしよっかなー?」
グレイの過去は終わってるし、エルちゃんの過去は改変済み、ナツはスキルを使っても詳しい場所は不明。
流石は主人公。見えざる神の手の仕業だね!これじゃナツがフェアリーテイルに来るまで関われないか…。
チッ、イグニールとも会いたかったのに。
リサーナもナツが来るまで保留でしょ?あとは……。
「うん。今の所無いな」
後は原作に入りつつ、ちょこちょこ手を出すくらいかな?
流石に原作の全てを改変する訳にはいかないからね。
それじゃ誰も成長しないし。
「とりま、一足先にフェアリーテイルに行こうかな?」
エルちゃんがフェアリーテイルに来るかどうかは微妙だけど、ロブおじいちゃんが居ることだし、多分来るでしょ。
あ、でもその前にまだ魔法が使えないか…。
まぁ、そこはエルちゃんの才能に期待しよう。将来はS級魔導師だしね!
ハッ!いや待てよ?ジェラールと一緒という事は、このまま二人で幸せな家庭を築くなんてことになるのでは!?
子供だからと安心はできん…!
出来る事なら、二人一緒にフェアリーテイルに入ってくれることが理想だが…。
「ま、その辺は悩んでてもしょうがないか。時の流れに身を任せるということで!」
私はその場でクルリと一回転し、パッと姿を消した。
所詮はストレスの吐き場所さ!