※この作品はR-18です。

TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。   作:宇治金時正宗

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あとがきにお知らせがあります。


第2章 TSした僕は弟と交わる
第1話 性欲旺盛な少年達と僕の弟 △


「くそっ!」

 

 たった今返却された定期考査の答案を一瞥した吉祥院柊斗は、それをくしゃりと握りつぶす。

 

 周囲の友人達は、最近の柊斗の様子がおかしいことに気づいていた。しかし、彼の放つ負のオーラに怖気付いて声をかけてあげられず、遠巻きに見ているだけだ。

 

 最近の柊斗はいつもこの調子だった。勉強しても集中できないのだから点数は当然悪い。

 

 少しのことで苛立ってしまうし、何回かオナニーをしたくらいでは性欲は治まらない。何をしていてもあ(・)の(・)時(・)の姉の姿を思い出して勃起してしまう。

 もう、彼の精神は限界を迎えている。あと何か一つのピースが外れてしまったら、決壊してしまう、そんな状況だった。

 

 ◆

 

 中間試験が終わって答案がぽつりぽつりと各科目の授業内で返却され始めている。

 平均点と比較するにそこそこいい点数はとれたみたいだが、ずば抜けて良かったわけではない。周りの子達はお互いの成績を見せ合いっこして一喜一憂しているが、友達の少ない僕にはそんなことも出来ない。

 

 友達と呼べるのは心愛ちゃんと平野君だけで、平野君は成績が良すぎて比較にならないし、心愛ちゃんの成績は……1教科だけ聞いてその他の教科は聞かないようにした、とだけ言えば角が立たない……かな? そのうち心愛ちゃんも仲間に入れて勉強会をする必要があるかもしれない。

 

 そんな今日この頃。5月末という時期なわけで、既にクラスの半分くらいの人は、部活に入ったようだ。中にはバイトまで始めている人もいるみたい。

 

 なんで僕がいきなりこんなことを言い出したかというと、心愛ちゃんに「部活入らないのー?」とここ連日言われているからだ。そう言う心愛ちゃんもまだどこにも所属していないようだが。

 

 

 

「梓沙ちゃん、部活入らないのー?」

 

 昼休み、心愛ちゃんとお弁当を食べていると心愛ちゃんは部活に入るか今日も聞いてきた。いつもならお茶を濁しているところだけど、そろそろ部活に所属するなら入部する時期だし今日はちゃんと答えようかな。

 

「んー、部活は入らなくてもいいんだけど、入るなら剣道部にしようと思ってる」

 

「あれ? 入学した頃は茶道部に入るって言ってなかった?」

 

 あー、梓沙ちゃんそんな事言ってたんだ。僕に茶道は無理だからね!?

 清楚な美少女梓沙ちゃんになら茶道は似合うかもしれないけれど、中身が僕じゃあね。

 前世では中学の時に剣道部に所属していた。たいして強いわけでもなく、ただ週に何度か部活に出るだけだった。それでも全くやったことの無いことを新たに始めるよりマシだ。

 

「気が変わったのよ。剣道部に入ることにするね」

 

 そう言って僕は、ぽかんと口を開けて固まっている心愛ちゃんを眺め、席を立った。

 

「剣道部って女子がいないし、何より剣道場が汗臭いって噂なんだけど……」

 

 心愛ちゃんの呟きは、僕の耳には届かなかった。

 

 ◇

 

「……おい、アレ見ろよ。アレが噂のめっちゃ可愛い1年だぜ」

「うわ、話し半分に聞いてたけれど、マジモンの美少女ちゃんじゃねえか」

「だけど先輩、1年の奴らによると性格キツいらしいッスよ」

 

 一礼して剣道場の敷居を跨ぐと、ロッカールームの方に道着を着た数人の先輩達が見えた。全員男のようだ。

 おいそこ、僕の方を指を指すんじゃない。人に指を向けるんじゃないよ。何か仲間内で話しているようだが、ここからじゃ遠くて全然聞こえないや。

 

 今日は見学に来たわけだけど、どうすればいいのかな?

 あそこにいる誰かに声をかけようかどうか迷っていると、誰かに肩を叩かれた。

 

「やあ、剣道部に見学しに来たのかい?」

 

 ──イケメン。

 僕は肩を叩いてきた人物を見上げ、思わず顔を2度見してしまった。高梨のようなくっきりとした顔立ちのイケメンとは違い、優しげで線の細い輪郭をしている。男性モデルでもやれるんじゃないか? 

 

「え、あ……、そんなところです」

 

「そっか。剣道部、気に入ってくれると嬉しいな。俺は剣道部主将の栗原悠(ひさし)。汗臭い場所だけどゆっくりしていってよ」

 

 彼に微笑みかけられ、動揺していた僕も慌てて営業スマイルを返した。

 

 ◇

 

「うぅ〜、この感覚、久しぶりだなあ」

 

 女子更衣室に入った僕は、セーラーを脱いでひんやりとした紺の道着に袖を通す。このごわごわとした生地の感触が懐かしい。

 

 多少剣道の経験があると僕が栗原先輩に伝えると、余っていた予備の道着と防具一式を今日のところは貸してくれることになった。見に来ただけだからいいと僕は遠慮したのだが、せっかくだからと言って押し付けられてしまったのだ。

 押しに弱いところが僕の前世からの良くないところだな。

 

 道着を着た次には袴を履いて髪の毛をポニーテールに結った。

 更衣室の鏡には、道着と袴に身を包んですっかり剣道少女になった少女が映っている。髪を纏めてることで普段よりも快活な雰囲気を醸し出していて、剣道着がよく似合っていた。

 

「吉祥院さん? そろそろ着れたかな?」

「あ、はーい」

 

 鏡に向かってニコッとしたりして自分に酔っていた僕だが、栗原先輩の呼びかけよって意識が引き戻された。

 

 栗原先輩が大きな声を出して皆を呼ぶと、ちょうど着替え終わったタイミングなのか剣道部員達がぞろぞろと出てくる。

 

「おい、お前ら。この子が剣道部に入部予定の吉祥院ちゃんだ。仲良くしてやってくれ。少しは剣道をやってたみたいだから今日はウォーミングアップだけ参加してもらうことにした。吉祥院ちゃん、うちは弱小剣道部だから人数は少ないし女子はいなくて心配かもしれないけれど、何かあったら俺たちの誰かに気軽に声をかけてくれていいからな」

 

 ウォーミングアップだけならいいか。栗原先輩はイケメンだけど高梨の野郎と違って信用できそうだしな。久しぶりの剣道、頑張ってみよう。

 

「おおっ、マジかよ! やる気が出るな」

「よし、俺があれこれ教えてやるぜ!」

 

 部員達はガヤガヤ騒いでいたが、こうして僕も参加させて貰えることになり、稽古に望んだ。

 

 

 

 

 ──10分後

 

 ……痛いよぉ。

 

 僕の二の腕は既に悲鳴をあげており、息も完全にあがってしまっている。

 すっかり失念していた。前世の僕に剣道の経験があるといっても、今世の僕はその限りではない。おそらく箱入り娘であったであろう梓沙ちゃんの筋力、体力なんて程度がしれている。

 でもまさか最初の素振りだけでギブアップするとは思わなかった。

 

「ははは、もう疲れちゃっか。まあ、女の子だもんな。あとは休憩するなり見学するなり好きにしてていいよ。僕達は型の練習してるから」

 

 栗原先輩は、はははと爽やかに笑って、竹刀を床に置いて座り込んでいる僕の頭をぽんぽんと叩く。子供扱いされているみたいでムッとするが、現状今の僕は、剣道の経験があると言ったのに早々に音をあげてしまった少女だ。何も言えまい。

 汗ひとつかいていない先輩はほんとにこの程度は朝飯前のようだった。イケメンでスポーツが得意とか完璧過ぎでしょ。

 

「吉祥院さんは休んでていいぜ。剣道部に普段女子がいないから俺達のスピードで素振りしちゃったもんな。しゃーないよ」

「そうかもな」

 

 部員達は皆、不甲斐ない僕のことをフォローしてくれる。みんな優しい人でよかった。「経験あるとか言ったのにザッコw」とでも言われたら立ち直れないところだった。

 

 はぁ、前途多難だ。でも経験のない部活を新たに始めるよりも、やったことあることをちょこちょこやるくらいが、あまり「陽」の者でない僕の性に会っている。

 

 

 息を整えつつ、僕は剣道部員達の稽古の様子を眺めた。皆、前世の僕よりも格段に剣道が上手かった。あまりやる気のなかった僕と比べるのは烏滸がましいかもしれないけれど。

 でも、上手い人が剣道をしている姿はやっぱりカッコイイと思う。ああやって上手い人は上手くなるためにそれ相応の努力をしてきたわけだけど。

 

 稽古は1時間程度で切り上げられた。久しぶりに握る竹刀はだいぶ重たいものに感じられたが、懐かしくもあった。そして、先輩方の稽古を見ているうちに僕の中に、今回は剣道を頑張ってみようかな、という気持ちが不思議と生まれた。先輩方の熱量に感化されたのかもしれない。今世では真面目に頑張れるような気がする。

 

 ──これが青春、なのかな。

 

 部室に洗濯機があるのだという。今日借りた剣道着をどうすればいいのか聞いたらそう告げられた。まったく至れり尽くせりだ。

 僕は栗原先輩に言われた通りに洗濯機の前の棚に道着と袴を畳んで置く。

 

 僕は、青春を謳歌するべく新たな1歩を踏み出し始めた。今世では充実した高校生活を送るために。

 

 

 

 ◆

 

「よし、帰ったな?」

「おう。鞄を持って出てったから帰ったみたいだな」

「……ぐへへ」

 

 梓沙が剣道場を後にするのと時を同じくして、ロッカールームの方から3人の部員が顔を覗かせていた。

 

「いやぁ、今日が栗原先輩の塾の日でほんとよかったよな」

「ああ、今まで洗濯当番を任されて嬉しかったことなんて1度もないけれど、今日ばかりは最高だぜ」

「……うひひ」

 

 剣道部では、その日に使った剣道着をローテーションで洗濯して干すことになっている。彼ら3人は、本日の洗濯物当番なのだ。

 

 性欲の旺盛な高校生男子3人の狙いはもちろん、梓沙が稽古の時に身につけていた剣道着だ。彼女どころか女友達でさえいない彼らにとって、女の子の来ていた剣道着も興奮を掻き立てるものとなり得る。

 それが吉祥院梓沙という美少女の着ていた剣道着なら尚のことだった。

 

「はあ、あの子が剣道部に入ってくれたらな……。入ってくれる、かな?」

「おいおい、そんなこと言ってないで早く堪能しちまおうぜ」

「……でへへへ」

 

 3人組は部室に入り、洗濯機のところまでやってくる。棚には複数の剣道着が置かれていたが、どれが梓沙が使っていたものか一目瞭然だった。剣道部員はこれから洗うものをわざわざ畳みはしない。彼らの予想どおり、畳んである剣道着が梓沙のだ。

 

 女の子らしい几帳面さが垣間見えたことで、普段触れることの無い女子の衣服の存在感が確かなものに感じられる。

 彼らは顔を見合わせた。

 

「ど、どうする。まずは嗅ぐか?」

「お、おう。そうするか」

「お、おぉぉぉ……」

 

 今まで犯罪を含めた悪いことを3人組はした事はなかった。しかし、これからすることは犯罪とはいかなくてもバレたら待っているのは、社会的な死である。そんな彼らがいざ匂いを嗅ぐことに戸惑いを覚えるのは無理もなかった。

 

 1人が意を決したように剣道着を手に取った。もう後戻りはできない。

 

 ごわごわとした綿の生地に浮かびでた濃い紺色の島のような模様。

 触ってみると、ほんのりとした温かみの湿気った感触がある。梓沙の汗だ。

 

「う……あ……」

 

 少年のペニスは制服のスラックスの中でムクムクと大きくなる。美少女の汗を直に触っているという事実に興奮して痛いほど膨れ上がっていた。

 そして手に持っていた剣道着を鼻に近づけていく。

 

 ──スンスン

 

 スポーツ刈りの冴えない男が鼻がひくつかせる。

 残りの2人は固唾を呑んで見詰めていた。

 

 

「くっ〜〜、最っ高! 後輩ちゃんの脇の匂い堪らんわ」

 

 少年は大きな声をあげた。嬉々とした表情を浮かべている。いきり立った息子がいるために、もうパンツの中は窮屈だった。

 

 女に飢えた男子高校生の暴走は止まらない。男同士とは言えど、部員が近くにいるにも関わらず、男はベルトをカチャカチャと外し始める。

 

 男のペニスが露出される。黒く、太い立派なモノだ。そしてそのままごつごつとした手で棹を扱き出す──

 

 ──クチュクチュ

 

 毎晩スマホでエロ画像を検索する男にとって、目の前の実物をオカズにするのは初めてだった。故に十数秒で射精に至ってしまうのは当然の帰結と言えよう。

 

「ううっ」

 

 びゅるっ! びゅるるるるるっ! ……どくっ、どくっ。

 

「はあ、気持ちよかっ──」

 

「先輩、早漏だったんすね……」

「……」

 

 図星、だった。

 

「うっさいわ、しょうがねえだろ。お前達もヤりたいくせに」

 

 我に返った少年は、柄にもなく恥ずかしそうに頬を赤く染める。

 

 その後、見ていただけの少年2人も初めの1人に倣って、梓沙の汗の匂いをオカズにして自慰行為に耽った。1人目の少年のせいで多少イカ臭い剣道着になってしまっていたが、2人は一応満足することができた。

 

 更にもう1回ずつ射精してぶっかける頃には、剣道着は白濁液まみれになっていて見るに堪えない様となっていた。まるでレイプされた後に脱ぎ捨てられた服のよう。

 

 たっぷり射精してスッキリとした頃には3人の剣道部員達は、絆が深まっていた気がした。

 

「梓沙ちゃん、部活入ってほしいな……」

「ああ、そうだな」

 

 3人の少年は仕事をやり遂げた漢の顔をしていたという……。

 

 ◇

 

「へっくちっ」

 

 うー、鼻がむずっとしちゃった。この季節だから下半身何も着てなくても寒くないんだけどな。

 

 まあいいや。

 

 くしゃみかが出ちゃったことは気にしないことにして、股に指先を這わせる。家に僕だけしか居ないこの時間帯は、オナニーがバレないように気をつかう必要がなくて気が楽だ。

 

 やばい♡ これ、何度やっても気持ちいい⋯⋯♡ 平野君に後ろから突かれて犯される妄想するなんて⋯⋯♡ 僕、変態じゃん♡

 

「平野くん……ンッ、気持ちいいよ……♡」

 

 平野君に対して申し訳ないけれど恋愛感情は湧いていない。だけどなぜか、彼のペニスで突かれるのを想像すると自慰が捗るのだ。これが最近の僕の定番のオナネタだった。

 

「イクッ──」

 

 絶頂を迎え、足がピンと伸びる。おマンコの周囲と、膣の中に抜き差ししていた中指は、僕の愛液でヌルヌルになっている。

 オナニーを終えた後特有の頭の中がからっぽになるような、何も考えなくていい時間。趣味がそう多くない僕にとって、身体が求める快楽の余韻に身を委ねる至福のひとときだ。

 

 こうして帰宅後一番のオナニーというルーティンワークを終える。

 

 

 ──僕がこんな事をしている間にも、剣道部員の変態共の魔の手が僕に忍び寄り始めていた。僕がその事を知るのはもう少し先のことになる。

 

 

 

 

 

 ◆◆

 

 

 

 

 

 

 ぐちょぐちょになったお股をティッシュで拭い、パンツを履こうとした時。

 

「……は?」

 

 背後から小さく呟く声が聞こえた。吐き出すように言うその声は、誰の声だかわからなかった。

 

 家の中には僕しかいないはずなのに。不安と焦りの感情がカッと胸のうちに湧く。僕は声の方を振り向いた。

 

 そこには梓沙の見知った弟(・)の姿があった。今世での僕の弟の柊斗だ。

 

「しゅう、と……」

 

「誰だよ……平野ってヤツ」

 

 今まで聞いた事のないくらい低い声で、呪詛の意志を込めた言葉が柊斗の口から紡がれた。

 整った顔立ちには違和感があるほどに、柊斗の目は光り、顔を歪ませている。

 

 

 頭では理解が追いつかないが、どうやらまずい状況になったようだった。

 

 




【お知らせ】クリスマス記念SS書きました。この小説の番外編です。時系列的にはだいぶ後のもので、クリスマスの時期を舞台にしています。
16000文字程度あるのでそこそこ読み応えはあるかと思います。頑張ってふたなりのことを一から調べて書いたのでよろしければ読んで見てください。下記のリンクから飛べます。

https://syosetu.org/novel/247216/1.html
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