TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。 作:宇治金時正宗
「誰だよ……平野ってヤツ」
柊斗が低い声で呟く。
怒りで顔を歪めていた柊斗だったが、視線はしっかりと僕のオマンコへと向けられていた。
僕が驚いて固まっている間も見られていたのだから今更だけれども、急いで手でお股を覆う。今の僕は下半身は何も身につけていなくて上はセーラーだけ。こんな事態になるならスカートを履いたまオナニーをしとけばよかった。
陰部を覆った左手の横から黒い陰毛がはみ出している。僕はさっと右手を左手の甲に添えた。
──見られてる。
一挙一動、さっきから僕の行動を柊斗が目で追ってくる。精神的には男同士と言えど、自慰行為は見られて気分がいいものじゃない。普通に恥ずかしい。
「……っ、何よ。ノックくらいしてくれればいいのに」
目を細めてキッと柊斗のことを睨む。拳を固く握りしめて苛立っている様子で見つめてくる僕の弟が、それくらいでたじろぐことはない。
それどころか、僕のことを睨みつけてくる次第だ。いつもの優しくて家族思いな弟の姿は、そこにはなかった。
「平野って、誰なんだよお!!」
柊斗は咆哮する。負の感情を決壊させたように。
「ねえ、その男は誰なの……」
感情をぶちまけたかと思うと、今度は僕の部屋の壁に寄りかかってへなへなと座り込んでしまう。まるでこどもに戻ったようだった。
なんで柊斗はこんなにも平野くんを気になっていて更には怒ってるんだろう。普通、怒るとしたら、オナニーを見られた僕の方だと思うけど……。
「お姉ちゃんの友達だけど、どうかしたの? ねえ、柊斗大丈夫? だいぶ辛そうだよ……」
見られて恥ずかしいなんて感情は、今の弱々しい柊斗を見ていたら吹き飛んでしまいそうになる。
僕の可愛い弟が辛そうにしているのは見るに堪えなかった。
◇
「と、友達……? 本当にただの友達なの……?」
「う、うん」
柊斗は壁にもたれながらも僕と目を合わせてくる。柊斗の何もかも見透かしくるような、くりっとした真っ直ぐな目に見つめられて僕は、居心地の悪さを覚えた。
柊斗への返答の歯切れが悪くなってしまったかもしれない。その原因は、もちろん僕と平野くんの関係にある。流れとは言え、セックスをしてしまった僕達の関係を果たして『ただの友達』と言いきれるだろうか?
自分のお姉ちゃんに仲のいい男友達ができて嫉妬しているだけ、だと思いたい。柊斗が僕と平野くんの間柄を勘づかないことを僕は願う。
「……じゃあ、なんで『平野くん』って名前を呼びながら、オナニーしてたんだよ。もしかしてあずねえ、その男とエッチしたの?」
──僕の願望は打ち砕かれた。
「あずねえ、前に『ふぇらくらい普通のこと』って言ってたよね?
だけどさすがにただの友達にはやらないよね?」
柊斗は膝立ちになって椅子に座る僕を下から見上げる。可愛いいつもの柊斗の顔ではなく、僕を問い質す真剣な表情、だった。
ここで僕は思い違いをしていたことに気づく。
柊斗は、大好きなお姉ちゃんに『男友達ができたこと』ではなく、『
まあ最後のはともかく、今の柊斗の気迫からするに、僕のことを柊斗が異性として見ていると考えても間違いはなさそう。
僕は柊斗の目を見詰め返す。──何も言えない。
たしかに平野くんにフェラはしていない。だけど僕は……さらに一歩先のことをしてしまっている。
それが僕の負い目となっていた。
「ねえ、なんで黙ってるの」
ごめん、柊斗。
名前を呼びながらオナニーしていたのは見つかっちゃったからもう今更言い訳は出来ず、黙りこくることしかない。
今世では梓沙ちゃんがそうだったように、柊斗のいいお姉ちゃんでいてあげたかったのに……。自分の性欲に負けるような馬鹿でごめん。
「あずねえは清楚だと思っていたのに……!」
「……っ!」
「あずねえの嘘つき。僕がいい子にしていたら……ふぇら、してくれるって言ってたのに……」
僕が
もちろん、僕がどの程度のことまでをシたのかはわかってはいないのだろうけれど、柊斗の様子を見ていれば、如何程のショックであったのかは察しがつく。
「柊斗、ごめん……」
気づけば謝罪の言葉が口を衝いて出ていた。本来なら僕が誰と交際を持とうと僕の勝手かもしれない。それでもやっぱり可愛い今世での弟が傷つくのは見ていられないのだ。
「僕がんばったのに」
その柊斗の呟きが彼の心情の全てを物語っていた。
そういえば、と最近の柊斗の行動を思い出す。たしかに何か悩みを抱えているような様子だったかもしれない。
ストンと腑に落ちた。僕を異性としても見ている柊斗は、僕に再びフェラをして貰えることを期待していたんだ。前回してあげてからはや1ヶ月。性欲が溜まっていてもおかしくない。そう考えれば合点がいった。
僕がピュアな弟の性癖を歪めてしまったのかもしれない。ならばお姉ちゃんらしく、とことん付き合ってあげるべきだ。
女の子みたいに可愛い顔をした柊斗に僕は優しく微笑みかけた。
◇
柊斗の制服のスラックスとパンツを脱がせてさっきまで僕が座っていた椅子に座らせた。
柊斗の膝の間から僕は彼の顔を見上げる。
家族という贔屓目なしに見ても、可愛い弟。母性本能をくすぐられた女性が将来柊斗のお嫁さんになるに違いない。
それでも今は僕のことを求めてくれている。
──ただの承認欲求かもしれない。しかし、たしかに感じる充足感。
フェラをしようと顔を近づけると、ムンと酸っぱいような臭いが鼻につく。1日学校に行って頑張ってきた証の臭い。そう思えば、特に気にはならなかった。
「あずねえ、どうしたの?」
「ううん、なんでもない」
僕の口で柊斗の肉棒を優しく包み込む。男だった時の自分が、こんなふうにして貰えたら嬉しいと妄想したやり方で。
さっきまでナーバスな気分になっていたからか、ふにゃふにゃになっているペニスを僕の唾液の海の中で溺れさせる。
口に含んで舌で転がしていると、柊斗のペニスはムクムクと大きくなっていく。
次第に僕のオマンコまでうずうずしてくる。僕は、自分のフェラで柊斗が気持ちくなってくれているという事実に自分の思っていた以上に幸せを感じているのかもしれない。
誰かに求められるって、こんなにも幸せなんだ。
「あずねえ、気持ちぃ……」
「あひがとぉ」
柊斗のペニスが完全に勃起して、ここからが腕の見せ所──そう思っていたところに待ったがかけられる。
「あずねえ、ちょっといい?」
「ふぇ?」
──ここからが気持ちいいところだろうに。
「あずねえ、あずねえのアソコみせてよ」
「え?」
一瞬聞き間違いかと思い、僕は顔を上げた。僕の知る限りの柊斗はピュアでこんなことは言わない。
「さっきだって気持ちよさそうにオナニーしてたんだからいいじゃん」
そう言って柊斗は股を開く。
僕との間に出来た僅かな隙間を柊斗は覗き込んだ。
「あずねえだって興奮してるじゃん」
「え」
──柊斗に言われて反射的に隙間へ目をやる。
まず目に入ってくるのは、濡れぼそって妖しく光る恥毛。
そしてその茂みの奥の膣口からは透明の愛液がトクトクと溢れ出てきている。物欲しそうにヒクヒクと震えている陰唇は、僕自身のことを淫乱だと主張しているようでいやらしい。
──うんこ座りをしていることでスカートが捲り上がり、ノーパンでいた僕のオマンコは、柊斗から丸見えになっていたのだ。
そろりと顔を上げれば、勝ち誇ったようにニヤリと笑う柊斗がいた。
「やっ、ちがっ」
「どこが違うの。あずねえ、弟のちんこを咥えて興奮してる変態さんじゃん」
ぐうの音も出ない。
「じゃあ、僕に見えるようにオナニーしながらフェラしてみてよ」
「それとそれとは話が違う気が──」
「できるよね?
普段、お姉ちゃん呼びなんてしてこないくせに。まったく、調子のいいやつなんだから。
僕は、可愛い弟のために一肌脱ぐことにした。
「うぅ、今回だけだからね……」
柊斗の希望に沿って、彼からよく見えるようにスカートを完全に捲ってお姉さん座りをする。こんな姿勢だからもちろん陰部は丸見え。
いつものオナニーの通りにふんわりとした茂みのほうへと手を運ぶ。
もう女体化してから幾度とこなしたルーティーン。
狭間に中指を沿わせると──吸い込まれた。
「──んっ」
脳が痺れるようなじんわりとした快楽。だが、今回はあくまでオナニーはオマケ。柊斗にフェラをしてあげることがメインだ。
僕は、膣オナニーは続けたまま柊斗のペニスの出し入れを始める。意識するのは、歯を立てないようにすることと、口内の粘膜と亀頭がよく触れ合うようにすること。
僕の口と柊斗のペニスの結合部分からぬちゃぬちゃと卑猥な水音が立つ。唾液がローションとしての役割を果たしているのだ。
「じゅるっ、んっ、じゅるる……」
「──うっ、あずねえ、やっぱり上手いよぉ」
柊斗の体の中でも男として1番と言っていいほど大事なところを僕の口で包み込んであげているという事実に僕の興奮は掻き立てられる。
口いっぱいの温かいモノのせいか、僕の心まで満たされた気分になった。
「ひゅうと、きもひひ?」
「──うんっ」
柊斗はふにゃりとした笑みを浮かべ、僕の質問を愚問だと言わんがばかりに力強く頷いた。
──やっぱり僕の弟は可愛い。
僕達のフェラ&オナニーもそう長くは続かない。
愛液でぐじゅぐじゅとなった僕のオマンコの方も限界を迎えようとしている。なにしろ目の前に美少年のナマのおちんぽというオカズがあるのだ。柊斗が射精するのよりも先に僕がイってしまうのも時間の問題だった。
「ひゅうと、おねーひゃん、もうすぐ……」
「あずねえ、僕……イきそう」
あ、僕だけじゃないみたい。
僕達はフィニッシュに向けてラストをスパートをかける。柊斗は僕の頭を軽く抑え、僕はより大きく頭を上下運動させた。オナニーも方も滞りはない。
「出るっ」
柊斗の射精の通告と同時に、僕の頭部は軽く彼の股間に押さえつけられ、彼は射精した。僕がイったのとほぼ同時だった。
とぷっとぷっ、とペニスから僕の口の中に柊斗の温かい精液が吐き出されて満たされていくのがわかる。粘性のある液体が断続的に射出される感覚は、なんとも言えないものだ。
──舌に触れたことで初めて味わう精液。前回は喉に直接出されてそれどころじゃなかった。
味は、お世辞にも美味しいなんてものじゃあない。しょっぱくて苦くてどろりとしただけの液体だ。これを美味しいというやつがいたらよっぽど味覚がおかしいと思う。
しかし、だからといって柊斗に出してもらった精液を吐き出すような無粋な真似はしない。
上を向いて口を開け、口の中に溜まった白濁液を柊斗に見せつける。柊斗の征服欲を満たしてあげられるように、ゆっくりと舌で攪拌しながら──
「うわ、えっろ……」
案の定、柊斗はご満悦のようだった。
「ごくっ……」
精液を飲み込む。粘ついていて一部口に残ってしまったものは、唾液と一緒に無理やり喉に流し込んだ。
口の中が空っぽになった僕は、すうっと大きく息を吸う。鼻から抜けていく栗の花の匂いのする空気は、とても懐かしく感じられ、僕を賢者タイムへと誘う。
1ヶ月──長いようで短いこの期間で僕はここまで変わった。外見はもちろん、おそらく考え方も。
だけど性格については根本的には変わってないのかもしれない。
僕は今、弟の柊斗に口に精液を出してもらって多幸感に包まれている。
褒められたいという承認欲求は誰しもが持っているはず。現在の僕は、それがたまたま性的な承認欲求へとなった、のだと思う。だからきっと僕の心は、誰かに求められることを待ち望んでいたに違いない。
あれこれ考えたけれど、とにかく今は可愛い弟に慕われて僕は幸せ、それで十分。そんな気がした。
「あずねえ?」
柊斗が僕の顔をきょとんと覗き込む。
「ううん、なんでもない」
僕は彼の頬を人差し指でつん、と軽くつつく。
──カーテンの隙間から西日が燃える焔のように差し込み、部屋の床に歪んだ長方形の図形を描いていた。
◇
10分後。
「あずねえ、あずねえにはフェラしてもらったけれど、僕はあずねえが平野とかいう男とエッチしたこと許さないから」
「え」
今し方の僕達の行為は、柊斗の性欲を解消しただけで柊斗が怒っていた原因の根本的な解決には至ってない。その現実にたった今気付かされた。
なんせ、僕と平野君が肉体関係を持ってしまったことは変えようもない事実なのだから。
「柊斗……」
性欲は解消してあげたし、もうこれ以上僕が何かできるとは思えない。
可愛い弟には嫌われたくない。僕はどうすればいい?
あれやこれやと思案していた僕へ、柊斗から提案が出される。
「僕と今度1日でいいからデートしてよ」
「それだけでいいの……?」
たった1日お出かけするなら許してもらえる、そう考えたら柊斗からの提案はお易い御用だ。結果、僕はその提案を飲むことにした。
こうして僕と柊斗のこの歪んだ姉弟の関係はこれからも続いていくことになる。この時の僕には、今後さらに関係が歪んでいくことを知る由もなかった。