TS憑依して美少女になったので、エッチな日常を満喫する。 作:宇治金時正宗
平野くんとのエッチを思い出してオナニーをしていたところ、帰宅した弟の柊斗にバレる。その後、フェラをお願いされてやってあげる。
「うぅ……お腹痛い……」
柊修にフェラをしてあげた日の夜、僕はギューッと締め付けられるような痛みを腹部に感じ、自室で蹲っていた。
もしかして、柊斗の精液を飲んだせいでお腹を壊したのかな。やっぱりフェラなんてするじゃなかった。
やがて吐き気までしてくる。僕が夜間診療の病院に行くことを本気で検討しかけたちょうどその時──
「あっ……」
股間にジワッとした感覚。制御できない。
パンツの心配より何先に、この歳にもなってお漏らしたということが恥ずかしい。弟と妹にバレたら──、そう考えると気が気でなかった。
僕はすぐさま証拠隠滅にとりかかることにした。
椅子に腰掛け、パジャマのスボンとパンツを脱ぐ。
──血が垂れている。
「うわっ……」
えっと……これって、生理ってやつだよね?
前世が男子高校生だった僕でも、容易に察することができた。血が垂れてきたら、痔か生理だからそれもそうか。
ただ現実は、想像していたのよりずっと生々しいものだった。
膣口の周囲にまで付着した経血。
クロッチ部分が真っ赤になって洗っても落ちるかどうかわからないパンツ。
ドロっとした血の塊がついた陰毛。
「はぁ、とりあえず洗うか……」
暗く静かなリビングを抜け、お風呂場でパンツを擦る。夜の12時近い時間に、自分で汚してしまったパンツを洗っていた僕は、ひどく虚しい感情に囚われた。
──結局、汚れは全部は落ちなかった。
石鹸をつけはしたけれど、血の量が多すぎたみたい。
完全に汚れを落とすことを諦めて部屋に戻った僕は、探し出してきたナプキンを新しいパンツにつける。
スマートフォンで時間を確認すれば、すでに12時半を回っていた。普段ならもうとっくに夢を見ている頃だ。
まだお腹は痛いけれど、もう時間が遅いし、明日も学校があるから布団に潜る。
──頭は冴えたまま。すぐには寝れそうにない。
今日、僕に転生してから初の月のものがきた。高校1年生だから生理がくるのは普通のことだし、梓沙ちゃんからしたら既に日常の一部に組み込まれていたと思う。
だけど生理は、転生してきた『僕』からしたらまだ『非日常』のことだし、理解したくないこともある。それは、『自分が赤ちゃんを産める身体になった』ということ。
身体は大人になったかもしれないけど、大人としての覚悟がまだ追いついていない。
僕は自分が精神面で大人だと思ったことはない。例えば、大人と比べたら視野は狭いし、心の余裕もない。
結局は身体が大人になっただけで僕は子供のまま。可愛くてチヤホヤされる美
なのにセックスして中出しされちゃえば、もう赤ちゃんができてしまう。平野君との性交の時にもしコンドームがなかったら、と考えたら身震いする。
親としての覚悟がないやつが赤ちゃんを産んでも、親も子も幸せにはなれない。そのことは重々承知のつもりだ。だからセックスをやるにしても、中出しを許す気はない。
だけど、コンドームがあるからといって間違いが起こらないとも限らない。
性欲に任せて平野君とセックスをしてしまったのはよくなかったのだろうか?
考えれば考えるほど不安にはなってくる。
僕は、現実逃避をするようにして、頭に思い浮かべた羊の数を数えながら眠りに落ちた。
◇
「うわ、吉祥院さんのブラ透けてんじゃん。エロくね?」
「しーっ! 声でかいぞ。いつもは吉祥院さんて性格キツそうだけど、でもたしかに今日はしおらしいくてエロいよな」
「『孤高の天使』ってのも納得だな」
教室の隅で騒いでいる男子の声が耳に入ってくる。僕のことを好き勝手言っているみたい。
『孤高の天使』──この陰での呼び名は気はずかしいけれどもう受け入れた。だけど女子がいる教室でクラスメイトの透けブラについて話すのは、元男の僕からしてもデリカシーがないと思わざるを得ない。
現に女子たちから冷ややかな目を向けられている
何故僕が今、断定ではなく、推量に留まったか。
それは僕が今、生理痛になって机に突っ伏しているから。そのせいで歩くことすら億劫で、やっとのことで学校までたどり着いたのだ。
そんな僕に追い討ちをかけるように今日の天気は雨。まるで僕の気分を表しているようだ。
しかも、タイミングが悪いことに僕が家を出てから降り出したのだ。おかげでセーラー服が濡れ、今男子にコソコソと見られている。
あと、たしかにいつもは背筋をピンとして澄まし顔をしているけれど、それは性格がキツいわけじゃない。ただ他人に話しかけるのが得意じゃないだけ。陰キャな男子高校生だった僕には仕方がない、よね?
僕だって本当は友達たくさん作りたいんだよ……。
お腹は痛いし、服はびしょ濡れだし。
踏んだり蹴ったりだ。
◇
「ねえ、体調悪そうだけど大丈夫……?」
この声は──心愛ちゃん!
「心愛ちゃん……」
のっそりと顔を上げた僕の目の前には、心配そうに僕の瞳を覗き込む心愛ちゃんがいた。
「ちょっと、服濡れちゃってんじゃん! 体調も悪そうだしどうしたのよ」
「雨で濡れちゃった……」
「梓沙ちゃんみたいな可愛い子がこんな姿でいたら目に毒だよ……。そうだ、ちょっと待っててね」
お腹冷やすと良くないよと膝掛けを肩にかけてくれる。男子達の残念そうなため息が聞こえてくるが気にしない。
「まったく、折りたたみ傘鞄に入れとけば良かったのに」
心愛ちゃんが目を細めて濡れた僕の髪を梳く。その姿は、子を宥める母親のよう。
童顔で僕より背の低い心愛ちゃんが、随分と大人びて見えた。
「やっぱり体調悪そうだよ。何かあった?」
「あー、昨日から生理がきちゃって、えへへ」
「え」
その刹那、教室内の空気が凍りついたような音が聞こえた気がした。
僕のことを噂していた男子達も、オススメの化粧品について話していた女子達も、皆一同に静まり返っている。
聞こえてくるのは、廊下で立ち話をしている生徒の笑い声だけ。
しまった。
自分の発言でこうなってしまったのだと気づくがもう遅い。
生理は──デリケートな話題だ。女の子になった自分が迂闊に言うべきではなかった。性に興味深々の男子達の前なら尚更のこと。
「あ、あわわ。わ、私も一昨日から生理きてるから一緒だね!」
急いでフォローに入ってくる心愛ちゃん。僕のために自分のことまで引き合いに出してくれた。
心愛ちゃんの顔は真っ赤。そうなったのも僕のせいだ。
気を使わせてしまった自分を殴りたくなると同時に、迂闊な自分の発言に恥ずかしくなる。
たしかに生理現象だけれども、言うのは場所を気にするべきだった。
とりあえず、あとで心愛ちゃんにはお礼を言わなきゃ。
そのあと先生が教室に入ってきて、朝のホームルームとなり、教室内に活気が戻った。
だけど──自己嫌悪に陥った僕の心は晴れないままだった。
◇
放課後に図書室で面白そうなライトノベルを探していると、平野くんを見かけた。
「あ、平野くんだ」
「吉祥院さん……久しぶり」
平野くんと話すのは──テスト前に勉強会をしたときぶり。その場で、僕達は大人の階段を駆け上がったのだ。
勉強面でたいへんお世話になったのだから、もっと早くに声をかけるべきだったかもしれない。
「テスト勉強、つきあってくれてありがとうね」
「う、うん。僕も教える際に頭の中のことを言語化できてより深い理解につながったから……ははは」
平野くんは窓際の背の低い本棚の上に持っていた本を置いて壁に寄りかかる。
平野くんの助けがなければ、僕の成績を梓沙ちゃんの成績に近づけることなんて夢のまた夢だった。平野くんは、勉強の苦手な僕が高校生活を無事におくれるようにさせてくれた恩人だ。
「私、今回のテストで──」
僕は今回のテストの各教科ごとの結果を平野くんに語った。
テストにここまで本気で取り組んだのはいつぶりだろう。いつの間にかどこかに置いてきてしまっていた、『目標に向かって努力する精神』を取り戻せた気がする。
一生懸命頑張ることがこんなに気持ちいいことだなんて知らなかった。それを教えてくれたのも平野くんだ。
平野くんにとっては、学校の試験なんてどれも簡単で満点なんて当たり前なんだろうけれど、我がことのように相槌を打ちながら聞いてくれる。
──平野くんってけっこう優しい。
イケメンじゃないところといい、陰キャっぽいところとか、どことなく前世の僕に似ているか親近感がもてる。だから彼と友達になれた。頭の出来については雲泥の差だけど。
「……吉祥院さん?」
「あ、ごめん」
テスト勉強を一緒にした日々を思い出していたら会話から思考がトリップしてしまっていた。僕の悪い癖だ。
まだ何か言っておかなければいけないことはないか、そう咄嗟に考えた僕は間違いを犯してしまう。
「あと……このまえの、気持ちよかったよ」
気づけば口をついて出てしまっていた。勉強会のこととは関係ないのに。
僕も満足したんだから、お礼を言わなきゃいけないような気がしたんだ。
──幸せな気持ちになれたのは紛れもない事実だから。
「──っ!」
「あ、ああ。実は僕もこの前のこと……気にしてたんだ。吉祥院さんが僕とシてしまったことに後悔してないかって……」
僕達の関係はどうなってるんだろう。告白はされたけど、受け入れてはないから彼女ではないだろうし。セックスをした関係、それははたして純粋な友達と言えるだろうか。
平野くんが、吉祥院さんの初めてだったし、と小さく呟いた。
お互い柄にもなくそんなことを話したものだから、図書室の一角を気まずい沈黙が支配している。
目のやりどころに困った僕は、床へと視線を落とす。そうでもしないと羞恥で頭の中が真っ白になってしまいそうだった。
「あっ……」
あることに気づいてしまい、思わず声をあげてしまう。
平野くんのズボンを大きく押し上げる
僕が元男であろうとなかろうと、こんなの否応無しに気づく。
「──うわっ」
僕の目線に気づいた平野くんの動揺した大きな声でビクリとしてしまう。
平野くんは横に置いてあった本で咄嗟に前を隠したが、もう僕は膨らみを見てしまった。
──『線形代数学』。平野くん前を隠している本の表紙にはそう書かれている。
頭の悪い僕にはどのようなものか理解が及ばなかったが、平野くんのことだから難しい勉強の本なのだろう。
厳かな表紙をした数学書(?)を両手で掴み、壁に寄り掛かる平野くん。勃起しているところを見られたのが恥ずかしかったのか、その頬は紅い。
平野くんには悪いが、僕の目に今の平野くんの様子は滑稽に映った。勉強のための数学書は今や隆起を覆うためだけのものに成り下がり、身長158センチの僕より15センチも高い平野くんは壁際で身を縮こまらせている。
滑稽であるのと同時に可愛くも思えてくる。自分の好きな人にあそこを大きくしているのを見られて恥ずかしいがっている、それがいまの平野くんだ。
精神的には僕がひとつ年上。だからかもしれないが、今の彼を見ていると、少しからかってやろうという気が起きてくる。まあ、要するに大人の余裕ってやつだ。
僕はクルリと辺りを見回して、誰もいないことを確認する。
周りには誰もいない。今この図書室にいるのは、いくつもの本棚を挟んだ向こうに座っている司書さんくらいなのだろう。
準備は整った。
「ひーらのくんっ」
5本の指を揃えて、ぴんと張ったズボンの上から膨らみを押さえる。
「ひゃっ!」
情けない女の子みたいな声を出す平野くん。イタズラ大成功だ。
だけど声を出されるわけにはいかない。なんせここは図書室だし、梓沙ちゃんは優等生として認識されている。
「しー、静かにしててね」
耳元で囁き、左手の人差し指を平野くんの口にあてる。
手のひらからは、逞しい平野くんのモノが脈をうっているのが感じ取れた。
「テスト勉強に付き合ってくれたお礼に──」
ごくり。平野くんが生唾を飲む音が聞こえる。
「──イイことしてあげる」
僕は平野くんの唇にあてていた指先で彼の頬をツンとつつく。
ズボンの上から撫でたやんちゃな息子は、既に臨戦態勢だ。
「吉祥院さん……」
年下の、勉強しか楽しみを知らなかった彼にイイことしてあげよう。この前みたいに喜んでくれるだろうか。
僕は今世での恵まれた身体を使って奉仕する。まだ完全には自分のものとは思えないこの身体──こんな元男の紛い者の女の子でいいのなら。